洛叉

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洛叉 (らくしゃ)とは、インドの命数法における100000指数表記では 105)を表す単位である。バングラデシュ,インド,ミャンマー,ネパール,パキスタン,スリランカでは広く公的もしくは私的な場面で使用されている。インド英語,パキスタン英語,スリランカ英語でも頻繁に使用される。パキスタンでは、インドの命数法を英語ではなくウルドゥー語もしくは他のパキスタンの言語で使用されているためである。

使用法[編集]

インド英語もしくはパキスタン英語では、名詞修飾語であるか否か、単数形か複数形であるかに関わらず、"1 洛叉の人々", "200 洛叉ルピー","5 洛叉インド・ルピー"など単複同形で表記される。"5L(インド・ルピー)"等と省略した形で、表記される事もしばしばである。100洛叉は倶胝と呼ばれ、10000000指数表記では 107)と同じである。

通貨の単位[編集]

ウルドゥー語の日常会話、特にカラチ都市圏では、大抵「ペーティー」と言う用語が1洛叉パキスタン・ルピーを意味している。ムハンマド・ジア=ウル=ハク政権の中で、100ルピー紙幣を1洛叉パキスタン・ルピーとする大幅なデノミネーションを敢行した時に生まれた用語である(ペーティーはムンバイ地方で使われるスラングである)。ムハンマド・ジア=ウル=ハクの航空事故死(1988年8月17日)後も、1ペーティーは1洛叉パキスタン・ルピーを意味する物として呼ばれ続けている。

語源と他言語での表記[編集]

洛叉の語源は、パーリ語の「ラッカ」(賭博において、目印を付ける,目標を定める,賭をすると言う意味)が、後年になって「100000」を意味する数の単位に変化した物であろうと言われている[1]。他に有力な説として、サンスクリットの「ラクシャ」(デーヴァナーガリー: लक्ष lakṣa、パーリ語のラッカと同じような意味)から生まれたという物もある。

南アジア系言語[編集]

南アジア系言語以外の言語[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Turner, Sir Ralph Lilley (1985年). “lakṣá10881”. A Comparative Dictionary of the Indo-Aryan Languages. London: Oxford University Press, 1962-1966. Includes three supplements, published 1969-1985. Digital South Asia Library, a project of the Center for Research Libraries and the University of Chicago. p. 629. 2013年10月20日閲覧。 “lakṣá10881 lakṣá masculine ʻ stake, prize ʼ R̥gveda, ʻ mark, sign ʼ Mahābhārata, ʻ 100,000 ʼ Yājñavalkya, ʻ aim ʼ Kālidāsa, lakṣya— neuter, masculine ʻ aim ʼ Muṇḍ Upaniṣad, ʻ prize ʼ Mahābhārata, , ʻ 100,000 ʼ Mahābhārata, . [√lakṣ. For derivation from root to become numeral, see Addenda: Pali lakkha— masculine ʻ mark, target, stake in gambling ʼ; Oṛiyā lākha, nākha ʻ aim, distinguishing mark ʼ, lācha ʻ brand ʼ; Gujarātī lāchɔ masculine ʻ burning the feet ʼ; Marāṭhī lās masculine ʻ mark made by cautery ʼ, neuter.]”

外部リンク[編集]