幻想郷

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幻想郷(げんそうきょう)とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」制作の弾幕系シューティングゲーム『東方Project』の舞台となっている架空の世界・架空の土地である。東方Projectの作品群は、この幻想郷の中で起こる事件や怪現象を題材としたストーリーが展開される。

「幻想郷」という単語が初めて東方Projectに登場したのは東方Project第4弾『東方幻想郷 〜 Lotus Land Story.』(以下『東方幻想郷』)のタイトルおよび使用楽曲名の一部としてだが、地名として初めて使用されたのは第6弾『東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.』(以下『紅魔郷』)および『紅魔郷』と同時期頒布の音楽CD『蓬莱人形 〜 Dolls in Pseudo Paradise』(以下『蓬莱人形』)であり、第6弾より前では「とある東の国の山の中」などと表現されている。

なお、本項目では東方Projectにおける幻想郷の外の世界と月の世界についても解説する。

本記事では、必要に応じて東方Projectの各作品名を略称で記す。詳細は、東方Project#凡例を参照。

目次

[編集] 解説

幻想郷は、日本[1]の人里離れた山奥の辺境の地に存在するとされる[※ 1]。ここには妖怪などの人外のものが多く住んでいるが、僅かながら人間も住んでいる[2]

幻想郷は強力な結界によって幻想郷外部と遮断されている[3]ため、外部から幻想郷の存在を確認することはできず、幻想郷内に入ることもできない。同様に幻想郷内部からも外部の様子を確認することはできず、幻想郷から外へ出ることはできない[4][5][※ 2]。そのため、幻想郷では外の世界とは異なる独自の文明が妖怪たちによって築き上げられている[3]

なお、幻想郷は結界で隔離されてはいるものの、異次元や別世界といったものではなく、幻想郷も外の世界も同じ空間に存在する陸続きの世界である[4][6]。幻想郷は内陸の山奥に位置する[7]ため、幻想郷内には存在しない[8]

[編集] 幻想郷の歴史

以下の説明は、主に稗田阿求著「幻想郷縁起」(『求聞史紀』)での記述による。

幻想郷が隔離されるまで
幻想郷は元から結界で隔離されていた訳ではなく、単に「東の国にある人里離れた辺境の地」がそう呼ばれていただけであった。幻想郷には妖怪が多く住み着き、ここに迷い込んだら最後、妖怪に喰われてしまうとして恐れられていたため、普通の人間は幻想郷には近づかなかった。しかし、中には妖怪退治の為に幻想郷へ住み着く人間もいた。そして月日が流れ、人間たちは文明を発展させその数を増やしていく。500年前、人間の勢力が増して幻想郷の社会のバランスが崩れることを憂いた妖怪の賢者・八雲紫は「幻と実体の境界」を張り、妖怪の勢力を他から取り込むことでバランスを保った。やがて明治時代[9]になると、近代文明の発展とともに非科学的な事象は「迷信」として世の中から排除されていき、幻想郷はそこに住み着いた妖怪達や一部の人間達の末裔と共に、強力な結界博麗大結界)の中で生きる道を進むことになる。そして幻想郷の存在は人々から忘れ去られていった。
現在の幻想郷
幻想郷には以前と変わらず多くの妖怪たちと僅かな人間たちが住んでいる。結界によって幻想郷が閉鎖された為、外の世界とは異なる精神魔法中心の独自の文明を築き上げてられていた。博麗大結界が張られた当初は妖怪たちは反発したが、現在は結界で隔離される有用性を理解して、好んで幻想郷に住んでいる。またスペルカードルールという争いの平和的解決法が出来たため、決闘そのものは安全とは言い切れないものだが、問題が後に尾を引かない恨みっこなしの問題解決がなされるようになった。現在の幻想郷は、人間と妖怪とのバランスの関係により、昔に比べると妖怪が幻想郷の人間を食う事はほぼ無くなっており、妖怪が人間の里に遊びに来たり、人間が妖怪の家にお呼ばれする世界となっている。ただし、妖怪が人間を襲い、人間が妖怪を退治すると言う関係はそのまま残っている。幻想郷全体の力と均衡を保つため、擬似的・形骸化したとしてもこのような関係は残さなければならないという[10]

[編集] 結界

幻想郷の周りには、幻想郷と外の世界とを分ける2種類の結界が張られている。1つは「幻と実体の境界」であり、もう1つは「博麗大結界」である。

幻と実体の境界
幻と実体の境界とは、500年以上前に八雲紫が立案・実行した「妖怪拡張計画」において張られた結界である。外の世界に対して幻想郷を幻の世界と位置付けることで、勢力が弱まった外の世界の妖怪を自動的に幻想郷へと呼び込む作用を持ち、日本以外の国に住む妖怪まで引き寄せるという[11]。妖怪だけではなく生物・道具・建築物なども、外の世界で消えつつあるものが幻想郷で増えることがある。
博麗大結界
博麗大結界とは、百数十年前[※ 3]に張られた幻想郷と外の世界との往来を遮断する結界であり[11]、博麗の巫女によって管理されている[5]
『求聞史紀』の「独白」(p.152-155) によると、博麗大結界とは「常識の結界」であり、外の世界と幻想郷の「常識」と「非常識」とを分け、外の世界の「常識」を幻想郷の「非常識」に、外の世界の「非常識」を幻想郷の「常識」の側に置くというものであるという。物理的なものではなく論理的な結界だが非常に強力で、妖怪でも簡単に通ることはできない。『妖々夢』マニュアルに掲載されている「幻想郷風土記」には、僧侶たちによって張られたものを幻想郷側の妖怪たちが人間の侵入を防ぐために張り直したものと書かれているが、これは多くの人々に追記加筆書写された内容で信憑性は低いという設定になっている[12]。稗田阿求が書き綴った「幻想郷縁起」が内容である『求聞史紀』では紫を含む賢者たちの提案によって作成されたものとされている。
また、そもそも幻想郷はこれら結界によって外の世界と区別されることで、「幻想郷」として成立しているのだとされている。

[編集] 暦について

外の世界で使われる暦が旧暦から太陽暦新暦に変わったのに合わせて、幻想郷でも新暦が使われている。妖怪にとっては月が重要なため、月の満ち欠け・光の色・縁の周期を1か月にした「妖怪太陰暦」という暦も作られたのだが、一部の妖怪にしか使われていない。妖怪太陰暦には1日がなく最小単位は1か月、13月という閏月があり、1巡は60年となっている[13]

また、幻想郷では第○季という紀年法が用いられている。『文花帖(書籍)』によれば、『紅魔郷』は第百十八季、『妖々夢』『萃夢想』『永夜抄』は第百十九季、『花映塚』は第百二十季の出来事である。『求聞史紀』 p.162 によれば、9作目の幻想郷縁起公開は第百二十一季の出来事である。

[編集] 異変について

幻想郷では、「異変」と呼ばれる怪事件や怪現象などの騒動がしばしば発生する。異変とは、幻想郷規模の広範囲に渡る事件のうち発生時点で原因不明とされたものである。東方Projectの作品群は基本的にこの「異変」を題材としたストーリーが展開されるが、『風神録』のように異変以外の出来事が題材となっている作品も存在する。

異変の原因は妖怪の気まぐれや興味本位によるものである事が多く、博麗神社の巫女である博麗霊夢が調査に向かい、犯人を見つけて懲らしめるという流れが基本である。異変の解決は博麗神社の巫女が行うのが基本であるが、霧雨魔理沙などの模倣者が異変を解決してしまう場合もある。大きな異変が起こると精霊や妖精は、場や異変や犯人などに影響されて異変中だけ力が増すため、一介の妖精が霊夢を倒せてしまうこともある。異変解決後に余震のごとく何か小さな騒動が起きることも多い。

[編集] ゲーム作品の題材となった異変と出来事

紅霧異変
紅霧異変は第百十八季の夏、『紅魔郷』にて発生した異変である。幻想郷が紅い妖霧で覆われてしまい、太陽が遮られてしまったため薄暗く寒い夏になった。やがて妖霧は幻想郷の人間の里の中にもおよび、人間は30分程度しか妖霧に耐えられないため、幻想郷の里の人間は異変解決までの数日のあいだ家の外に出られなくなってしまっていた。異変の犯人は同作品の最終ボスである吸血鬼のレミリア・スカーレット。吸血鬼は太陽光に直接当たると皮膚が気化するため、霧を発生させて太陽光を遮るのが目的であった。
霧の発生から約半月後、妖霧が外の世界の人里に届いて幻想郷の存在がおびやかされてしまう前に原因究明するのが巫女の仕事と思った博麗霊夢と、そろそろ霊夢が動くと思った霧雨魔理沙が行動を始め、異変が解決された。
この異変の際、レミリアは異変規模の事件としては初めて決闘ルールにスペルカードルールを採用した。これを機にスペルカードルールが流行して、以降の幻想郷の少女たちの決闘はスペルカードルールで行われるようになった[5][14]
春雪異変
春雪異変は第百十九季の春、『妖々夢』にて発生した異変である。春の時期になっても冬が長引き、5月になったにもかかわらず冬のように雪が降り続けた。異変の犯人は同作品の最終ボスである西行寺幽々子。妖怪桜である西行妖の下に眠る死体への興味から、「春度」を幻想郷から奪って冥界に運び、西行妖を咲かせて反魂の術を行うのが目的であった。これによって幻想郷の春の訪れが遅くなったため桜の花見の季節が短くなり、伊吹萃香が異変を起こす引き金になった。
春雪異変後は冥界と顕世を分かつ結界が薄くなり、幽霊が幻想郷で多々見られるようになった。これについては解決されることなく放置され続けており、魂魄妖夢が幻想郷に赴いて人魂灯で幽霊を集めて連れ戻すという対処が行われている[15]
三日置きの百鬼夜行
第百十九季の初夏、春雪異変と永夜異変の間に『萃夢想』にて発生、少女達が3日置きに宴会を繰り返し、宴会の度に怪しい妖霧が発生した異変である。伊吹萃香や射命丸文などもこの異変を「百鬼夜行」と称している。異変の犯人は同作品の最終ボスである伊吹萃香。花見の宴会を眺めて楽しめる期間が短かったことを不満に思い、自分の能力で幻想郷中に自らを拡散させると共に、人妖たちの心を萃めることで宴会を何度も行わせるように仕向けた。この宴会により鬼を幻想郷に呼び戻すという目的もあり、もし萃香が人攫いをおこなっていれば、人攫いと鬼退治で成り立つ鬼と人間の信頼関係が復活して、鬼が幻想郷に帰ってくる筈だった。
永夜異変
永夜異変は第百十九季の秋、『永夜抄』にて発生した異変である。夜が明けなくなった異変で、原因や詳細は異変関係者以外には不明とされている。実際は「満月の日であるにもかかわらず、満月にならなかった異変」が発生し、解決のために自機側が「夜を止めた」為に発生した異変である。満月が無くても人間には害はないが、妖怪にとっては夜が明けても太陽が昇らないに等しい一大事であった。満月を隠した犯人は同作品の最終ボスの1人である八意永琳だが、夜を止めた犯人は他ならぬ自機側である。そのため、同作品のステージ4には「夜が明けなくなった異変」を解決するために博麗霊夢、もしくは霧雨魔理沙が登場し、「夜を止めた犯人」であるプレイヤーを懲らしめるために対戦する事となる。
自機側が止めたのは時刻であるため、止まっているのは天蓋の運行のみで、止めている時刻も時間経過とともに時折進んでいく。この欠けた月は、八意永琳が空を弄って偽の夜空にすり替え、偽りの月を空に映したものである。異変を解決しなくても翌晩[要出典]には偽の満月が昇る[16]が、偽の月は月が天蓋に映らず直接見ることができた頃の禍々しい紅色の太古の月の幻影であり、妖怪にとってはどこか懐かしく感じるものの月光は薄く感じられる。偽物の月が昇るようになれば、満月になっても月の使者は幻影の地上に着くため地上に来ることができず、地上人も幻影の月に着いて月を侵略できないようになる。
六十年周期の大結界異変
六十年周期の大結界異変は第百二十季の春、『花映塚』にて発生した異変である。60年に1度の間隔で外の世界で発生する幽霊の増加と、60年に1度の幻想郷の還暦で発生する「結界の緩み」が原因で、幻想郷の全ての花が通常の開花季節とは関係なく突然咲き始め、妖精たちが騒ぎ出し、さらに幻想郷に幽霊が大量出現した異変である。幻想郷担当の三途の川の案内人である死神の小野塚小町の仕事の許容量を超える幽霊が幻想郷に出現したため、溢れかえった幽霊が花に憑依し、花が咲き乱れる現象が発生した。また妖精は自然そのものであるため、不自然な花に大騒ぎしていたのだった。この異変は幻想郷の住人が人為的に発生させたものではないため、放置しておいても死神が順当に幽霊を彼岸へと運んでいき、次第に季節に関係なく咲いている花が減って、いずれは解決する。稗田阿求が書いた「幻想郷縁起」には、「六十年周期の大結界異変」が2度目であると記されている。博麗大結界が緩む異変は2度目であるが、60年周期の幽霊の増加による花の異変自体は、何度も繰り返されている。

以下は呼称が登場していない異変である。

『緋想天』における異変
『風神録』の1年後の夏、異常気象と博麗神社だけを倒壊させた局地地震が『緋想天』での異変である。犯人は同作品の最終ボスである比那名居天子。天界での退屈な生活への不満と、妖怪が起こした異変を巫女が解決するという楽しそうな騒ぎへの憧れが動機で、「異変解決ごっこ」として異変を起こしてそれを解決しようとする者と戦うと共に、最終的に敗れて博麗神社の再建を行う時に神社を改造し自分の住処にしようとしていた。異常気象は天子が「緋想の剣」の能力で「気質」を「緋色の霧」に変えて緋色の雲を作り出したことで、人物の持つ気質によって各人の周囲の天気が著しく変化する状況になったことで発生し、博麗神社の局地地震は天子が自分の能力で起こした。緋色の雲には大地を目覚めさせ地震を起こす働きがあり、放っておけば幻想郷に長年蓄積されていた大地の歪みが開放され60年に1度クラスの大地震が起きるはずだった。天子が地震を鎮める力を持つ要石を大地に挿したことで起きるはずだった地震は抑制され、密かに改造した上で再建された博麗神社も八雲紫が天子に仕掛けた戦いによって再び破壊された後萃香が中心となって再建された。しかし要石で地震が抑えこまれても大地の歪みは溜まり続けるため、いつの日か要石とともに壊滅的な大地震が解放されるかもしれないという将来の不安を抱えることにもなった。
『地霊殿』における異変
ある冬の年末年始の頃[17]、『地霊殿』では、間欠泉が吹き出し、温泉と共に怨霊が地底から噴出するという異変が発生した。原因は、地底で発生した異変を地上の妖怪に知らせるため、お燐が怨霊を地上へ送っていたためである。地底では、謎の神様によって八咫烏の力を手に入れた霊烏路空が力を手に入れた事で増長し、地上の支配を企んでいた。しかし、地上の妖怪によって霊夢・魔理沙が地底へ差し向けられ、空が懲らしめられた事で事態は解決した。なお、謎の神様とは八坂神奈子洩矢諏訪子の2柱である。空に力を与えた目的は、地底に眠る核融合の力を使って幻想郷の産業革命を計画していたためである。

以下は異変ではないがゲーム作品の題材になった事件である。

『風神録』における事件
ある年の秋、『風神録』では、博麗神社に訪れた一人の人間が神社に営業停止を言い渡した。この人間は外の世界から幻想郷の「妖怪の山」に移ってきた守矢神社で巫女のような風祝という役職を務める東風谷早苗である。守矢神社の神である八坂神奈子が、幻想郷唯一の神社であった博麗神社を押さえれば幻想郷の人間の信仰全てを押さえられると考えたのだった。そして守矢神社では妖怪の信仰を集めようと考えていた。しかし妖怪の山では、妖怪たちが八坂神奈子に反発して緊張状態になっていた。そこに霊夢や魔理沙が山に乗り込んで神様と決闘、人間と神様のやり取りを監視した天狗は危険な神ではないと判断して、天狗のトップである天魔と八坂神奈子が会談を重ねて和解、守矢神社を山に受け入れることになった。
『星蓮船』における事件
『地霊殿』後の初春、宝船が目撃されるようになり、それを追った霊夢、魔理沙、早苗の3名が小さなUFOが飛び交い妖精に取り憑いているのを目撃して回収していったのが『星蓮船』における事件である。この船は「聖輦船」と言い、地底に封じられていたが『地霊殿』の異変による間欠泉で噴き上げられて解放された。この際、力を宿していた箇所がバラバラに散ってしまい、元から飛行能力も持っている飛宝「飛倉」だったため木片になっても空を飛び、封獣ぬえの「正体不明の種」によって飛倉の破片がUFOに見えるようになっていた。聖輦船の乗員たちの目的は多数の破片を回収してその力で魔界に封印されている聖白蓮を解放することにあり、封獣ぬえはそれを快く思わず邪魔しようとしていたのだった。
『非想天則』における事件
『風神録』の2年後の夏、『東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え』においてチルノ、紅美鈴、東風谷早苗の3名がそれぞれに巨大な人影を目撃し、三者三様に人影の正体をダイダラボッチ太歳星君、搭乗型の巨大人型ロボットと考えて対応しようと行動した日常内の小さな事件。人影の正体は巨大妖怪型自動操作人形「非想天則」だった。

[編集] それ以外の異変と出来事

以下は作中で発生したものではなく、設定上存在するのみの異変や出来事である。

幻想月面戦争騒動
1000年以上昔、八雲紫が湖の水面に映る満月の虚実の境界をいじって月へと繋げて、当時増長していた幻想郷の妖怪を率いて湖に飛び込んで月へ攻め込んだとされる事件。月の近代兵器にかなわず妖怪達の敗北に終わった。これ以降、幻想郷の妖怪は自分のテリトリー外を侵略することが少なくなった。
大結界騒動
百数十年前、八雲紫の提案で博麗大結界が張られたときに、数多の妖怪達が反発して妖怪同士の闘争になった事件。この騒動の間、妖怪は人間に手出しすることなく互いに争ったので人間からは絶賛された。博麗大結界は幻想郷の妖怪にとってメリットとなることが妖怪達に広まって、この騒動は収まった。世界が隔離されてしまったため、バランスを保つために妖怪が人間を襲うのには制約がかかって簡単に襲えなくなり、食糧も自給ではなく妖怪の食料係から供給されるようになって、妖怪の気力が下がる一方になっていった。
吸血鬼異変
吸血鬼異変は、幻想郷に出現した吸血鬼が幻想郷の支配を目論んで起こした紛争である。当時の幻想郷の妖怪は気力をなくしており、吸血鬼は強い力を持っていたため、多くの妖怪が短期間のうちに吸血鬼の軍門に下って部下になってしまったが、最終的には最も強い力をもった妖怪によって鎮圧された。さらに吸血鬼条約という契約が交わされ、吸血鬼は食糧となる人間の供給を受ける代わりに、吸血鬼の行動にはさまざまな禁止事項が設けられた。またこの事件がきっかけとなり、まだ気力が残っていた妖怪たちが危機感をおぼえて協議し、博麗霊夢に相談して様々な決闘方法が制定された。その中の1つにスペルカードルールという決闘方法が制定された。
なお、この異変を起こした吸血鬼が誰であるかについて公式的な証言はない。『求聞史紀』では「幻想郷縁起」の著者である稗田阿求は、レミリア・スカーレットが幻想郷に来た時には既に吸血鬼条約が締結されていたと推測している。ZUNによる公式の記述であるかは不明だが、キャラ☆メル創刊号(『小説儚月抄』第1話が掲載された号)の110-111頁に掲載された東方Projectの紹介記事では、レミリアが吸血鬼異変を起こしたと記載されている。
第二次月面戦争
第二次月面戦争は『東方儚月抄』にて発生した異変である。『永夜抄』の約3年後、月の都で蓬莱山輝夜、八意永琳、鈴仙・優曇華院・イナバらが、地上人と共に月へ攻め込むつもりであるというデマが流された事が原因の1つである。勿論、永琳達は月に興味がなくなっているため、月へ攻め込むつもりなど全くないが、永琳達を利用しようとしている勢力が存在するのは確かであり、永琳はその勢力に立ち向かおうとしている。一方、この機会に八雲紫は神を従えた巫女(博麗霊夢)や、その他の妖怪を引き連れて月へ戦争を仕掛けようと目論んでいる。
なお、紫の計画では巫女達と自身は月の使者の陽動役に徹し、その隙に月人に怪しまれない幽々子達を月の都に潜入させ月の使者のリーダーの屋敷に対し工作を行うというものであり、第二次月面戦争に勝利した。
ちなみに「第一次月面戦争」は「幻想月面戦争騒動」を指す。

[編集] 史料について

森近霖之助によれば、「幻想郷に歴史はない」という。これは、幻想郷の歴史とはほとんど妖怪の歴史であり、妖怪は長命で当事者がまだ生きているので、事件が歴史らしい歴史に成りにくいためだという[18]

それでも日々の出来事や歴史を綴った書物や出版物は幻想郷にもある。

幻想郷縁起
千二百年以上昔、稗田阿礼の生まれ変わりである稗田阿一が、幻想郷の人間が妖怪から身を守れるように特徴や弱点などを書き記すために作った書物。以降、転生するたびに新しく書いていて、現在の稗田阿求が書いた物は9作目にあたる。9作目の「幻想郷縁起」は既に完成して公開されているが、次の転生の準備に入るまでは更に編纂され続ける。9作目は、幻想郷が平和なために読み物として意味合いが強くなっていて、妖怪からの自己アピールを取り入れたり、妖怪の怖さを強調したりして、一部事実と異なる内容になっている。また、そもそも稗田阿求の知識の範囲内で書かれているため、推測や勘違いも含まれている。『東方求聞史紀 〜 Perfect Memento in Strict Sense.』は、9作目の「幻想郷縁起」が公開されたときの内容という設定になっている。
この他にも、千年以上続いている稗田家には、幻想郷や外の世界に関する膨大な資料がある[19]
幻想郷風土記
幻想郷の風土記。『妖々夢』のマニュアルに記載されているものは、幻想郷の人間によるある時点のとある写本という設定で、多くの人の手が加わって信憑性は低くなっているが、幻想郷の人間から見た歴史観はおおむねこの通りのものである[12]
博麗神社社務所で編纂されたものは、9作目の「幻想郷縁起」の参考文献にもなっている[20]
天狗の新聞
妖怪の山の天狗が発行している新聞。天狗の新聞はほとんどが個人で作っていて[21]、おもしろおかしく大げさに脚色して書くことが多い[18]。天狗の新聞は、主に天狗仲間の間で読まれる内々のものであまり存在を知られていなかったが、『香霖堂』単行本第17話の新聞大会の頃に外の世界から大量の紙が流入するようになって紙の低価格化と安定入手が可能になり、幻想郷中に巻かれた新聞大会の号外によって広く知れ渡るようになった。
射命丸文が発行している「文々。新聞」は主に幻想郷の妖怪少女の話題を取り扱っている[21]が、一応ウラが取れた情報のみを扱っていて[22]、森近霖之助によると内容はともかく知識源としてはマシとのこと[18]。『文花帖(書籍)』には「文々。新聞」がメインコンテンツとして掲載されている。また9作目の「幻想郷縁起」にも、稗田阿求が生まれたときの「文々。新聞」の新聞記事が使用されている。
森近霖之助の日記
香霖堂の店主である森近霖之助の日記。『香霖堂』単行本第17話のエピソード内で書き始められている。いずれ1つの本としてまとめて出版する予定で、歴史らしい歴史がない幻想郷の歴史書足り得ると霖之助は考えている。霖之助の日々の出来事と考えは『香霖堂』に登場しているが、外の世界の考察に関しては独自の推理に基づいた飛躍した理論が多い。
上白沢慧音が編纂している歴史
幻想郷の人間が間違った歴史認識を持って過激行動を取るのを懸念して人間の里で歴史を教えている[23]、「歴史を創る能力」と「歴史を消す能力」を持つ[24]上白沢慧音が編纂している物。その存在は「幻想郷縁起」で阿求が「彼女は(中略)日々歴史の編纂を行なっている」と言及しているのみで、内容は東方Projectの作品内では登場していない。

[編集] 東方Project作品内に登場する建築物・地名など

[編集] 幻想郷および幻想郷から行ける場所

[編集] 博麗神社

博麗神社(はくれいじんじゃ)は、幻想郷の東の端の端、外の世界との境界に位置する神社であり[25][26]、外の世界の人里からも幻想郷の人里からも離れた山奥にある[27][※ 4]。博麗神社はあくまで「境」にあり、神社の境内は厳密に言えば幻想郷ではなく、幻想郷でもあり外の世界でもあるとされている[28]。また結界の境であるため、外の世界の物が流れ着きやすく、神社周辺は人間妖怪を問わず珍品収集家が多く集まっている。また、博麗神社境内ではほとんどの結界が効力を失うとされており[29]、『永夜抄』詠唱組FinalAエンドでは境内と幻想郷で月の見え方が異なる様子が描かれている。

現在は博麗霊夢が1人で住んでいる。神社はそれなりに大きい建物だがほとんどが住居用スペースで、神社としてのスペースはあまり広くない。縁側からは裏庭が見え、幻想郷を一望できる。鳥居は幻想郷の東端である神社のさらに東側にあり、外の世界から迷い込んだ外来人を霊夢が外に案内することもある。神社内では妖怪が一般人を襲わない約束になっているが、幻想郷の人間の里から歩いて来るには、見通しが悪く妖怪に襲われる危険もある獣道を通らなければならない。この神社は幻想郷の中でも更に辺境の地に存在する上、神社に通ずる獣道は危険度が高く、霊夢の「人妖問わずに惹きつける性格」によって最近は多数の妖怪が集まる場所となっているため、人間の里では「妖怪神社」と呼ばれたり、妖怪に乗っ取られたと噂されたりしていた。そのため参拝客が訪れず、信心(賽銭)が集まらないと霊夢は嘆いていて、人気がありそうな神様を勧請しようかなどとも考えていたが、『風神録』で営業停止を言い渡されるまであまり気にしていなかった。『茨仙花』では参拝客目当てに河童グッズを販売しようとしていたが、一方でライバル的存在である守矢神社の東風谷早苗に巫女代理をやらせるなどしている。『三月精』においては、神社の大木に住み着いた三妖精が、大晦日に参拝客を集めるため縁日を開いたがやはり妖怪や神ばかり集まり人間がまともに集まらない結果となっている[30]

靈異伝』ステージ1〜5および[要出典]封魔録』ステージ1は博麗神社を舞台にしている。

守矢神社の分社
『風神録』で神奈子の提案により信仰回復の一環として、敷地内に守矢神社の分社が建てられた。何となく気に食わない霊夢がかなり小さく造ったが、風雨・五穀豊穣・武運に御利益があって好評。僅かながらも里の人間まで参拝するようになっている。
博麗神社の周辺
神社の周囲には手が加えられていると思しき森があり、神社周辺を囲むように配置されている大木が博麗神社の境の内すなわち「境内」とそれ以外との境界線になっている。境界線の内である境内は幻想郷でも外の世界でもあり、幻想郷側の博麗神社の境の外は幻想郷、外側の博麗神社の境の外は外の世界になる。神社裏(西側)にある大きなミズナラの木は境内の境界を構成する大木の1つだったが、落雷に端を発する霊夢の行動で図らずも消滅させてしまい、境界に穴が空いて外側の境内にある森が幻想郷側の境内の森に入り込んできたため、落雷から再生中だった大木があった位置に外の世界側の大木が出現した。落雷があったミズナラの木を一時的に別荘にしていた三妖精が外の世界の大木を新居にしたことで、大木は幻想郷側の存在になり新たな境界の役目を果たしている。[31]
神社の境内裏は夜になると多くの悪霊が飛び交い、お化けも出る。神社から西に向かって魔法の森を抜けた先には墓地があり、彼岸の日には東の鳥居から太陽が昇り西の墓地へ太陽が沈むことによって霊が抑えられる。神社の裏山には、夢幻世界に通じる湖や、魔界への扉がある洞窟などもある。『地霊殿』では間欠泉が湧き出した。
東方幻想郷 〜 Lotus Land Story.』ステージ1〜3は神社の裏山および裏山の湖を、『東方怪綺談 〜 Mystic Square.』ステージ1は神社の裏山および裏山にある魔界への扉がある洞窟を、『紅魔郷』ステージ1は夜の境内裏を、それぞれ舞台にしている。
『緋想天』における神社の倒壊と復興
『緋想天』では、天子が起こした局地地震によって神社が倒壊してしまう。その後、天子によって幻想郷に大地震が発生しないよう神社の地下に要石が埋め込まれ、博麗神社は天子によって復興された。しかし、天子が復興させた神社には比那名居一族の神社と博麗神社とを結びつけるための細工が施してあったため、これに激怒した紫によって再び神社が破壊されてしまう。2度も神社を破壊された事で霊夢は落胆してしまうが、最終的には紫の依頼を受けた萃香を始めとした山の妖怪によって、再度復興された。
外の世界の博麗神社
博麗神社は幻想郷の境に存在するため、外の世界にも同じように存在している[32]。博麗大結界は常識の結界であるため。外の世界の常識を持つ者は外の博麗神社、幻想郷の常識を持つ者は幻想郷の博麗神社にたどりつくことになる。しかし外の世界の博麗神社は博麗大結界の成立以降の様子は知られておらず、現在は放置され無人になっていると言われている[5]。しかし『香霖堂』では、霊夢が神社で博麗大結界を緩めた際に想いが結界の外へと飛び越えた霖之助が、見覚えのある鳥居がある神社にたくさんの人が集まっているのを目撃している。『蓮台野夜行』では蓮子が(おそらく外の世界の)博麗神社に行くことを提案している。『三月精 第3部』第1-2話においては外の世界の博麗神社のお供え物らしき清酒が、幻想郷の博麗神社に度々出現しているのを霊夢や三妖精達が目撃しているが、霊夢はこれを当然のことと考えている[33]

[編集] 紅魔館

紅魔館(こうまかん)は、幻想郷の「妖怪の山」の麓、「霧の湖」の[※ 5]に建つ洋館。全体的に紅い色調をしていて、館の前の道も一面の紅になっている。時計台もあり、夜中12時にのみ鐘がなる。この館の主人は吸血鬼のレミリア・スカーレットであるが、主人が「子供」なので、館を実質取り仕切っているのはメイド長の十六夜咲夜である。門番として紅美鈴がおり、湖側から館の敷地に進入しようとしてくる妖精などに対して積極的に迎撃を加えている。レミリアの妹であるフランドール・スカーレットも館内におり、他にも多数の妖精がメイドとして在住している。館内は咲夜が空間をいじって見た目以上に広くなっている。

『紅魔郷』ステージ3以降、およびExtraは、紅魔館が舞台になっている。

大図書館
紅魔館の地下にある大きな図書館。パチュリー・ノーレッジの書斎になっていて、パチュリーが本を読んで暮らしている。風通しが悪く日当たりもないので、かび臭い[34]。蔵書には大量の魔導書があり、パチュリーが書いた魔導書もある。魔導書以外の本もたまに混じっていて、その多くは外の世界の本。
『紅魔郷』の図書館を舞台としたステージのBGMのタイトルは「ヴワル魔法図書館」[※ 6]であるがこれは曲名であり、『三月精 第1部』単行本で紅魔館にある図書館を指して「ヴワル図書館」と書かれた文章も正誤表で誤りとされている(訂正後は「紅魔館内の図書館」)。
『紅魔郷』ステージ4の舞台になっている。
『儚月抄』においては外の世界の資料を基に製作し、住吉三神の加護を宿したロケット製作現場及び発射場に大幅に改装されており、『儚月抄 漫画版』最終話においては月の海を模したプールまで建造されている。

この他、『紅魔郷』ではフランドール・スカーレットが「ずっと地下で休んでいたわ」と発言しているが、東方Projectの作品群で地下室の存在が明言されたことはない。『儚月抄 4コマ版』では、紅魔館内の石造りのダンジョンらしき構造に、フランドールらしき人物(シルエットのみで詳細不明)が登場している。

[編集] 冥界

閻魔から転生や成仏を命じられた幽霊が駐留する場所。虫の霊なども居るが鳴くことはなく、生きた植物に混じって植物の霊も植えられている。天界が満員になったため成仏を待つ幽霊が溢れかえり、現世の外の世界に移住する騒ぎがあったため、拡張されて現在は広大な敷地を有する。顕世とは結界で隔てられていたが「春雪異変」の後それらの境界が消えて、幻想郷との行き来が容易になった。八雲紫によると極楽と地獄の境界も曖昧になって鬼たちが跳梁跋扈する無法地帯になっていたという。

『萃夢想』では、冥界にある墓地が妖夢のステージになっている。

幽明結界
現世と冥界の境にある結界。空を飛んで上を跳び越さないと行き来ができなかったが、「春雪異変」以降、何故か八雲紫が結界を張り直さず、幻想郷と普通に行き来できるようになっている。そのため幽霊が幻想郷に多く現れる異変が継続している。『妖々夢』では幽明結界が風上、博麗神社が風下になる位置にあり、幻想郷の遥か上空にある描写がなされている。
『妖々夢』のステージ4のラスト、および『花映塚』のプリズムリバー三姉妹のステージになっている。
白玉楼階段
白玉楼に通じる長い階段。
『妖々夢』ステージ5、Extra、Phantasmの舞台になっている。『花映塚』では魂魄妖夢のステージになっている。
白玉楼
白玉楼(はくぎょくろう)は、冥界に存在する広大な日本屋敷。広さを誇張して二百由旬と自称している。この屋敷の主人は西行寺幽々子で、庭師兼護衛役の魂魄妖夢や多数の幽霊が住んでいる。白玉楼の広大な庭は一般公開されていて、が大量に植えられており春になると見事なまでの桜の海が一面に広がるため、妖怪や幽霊や人間の観光スポットにもなっている。また中庭は一般公開はされていないが、見事な枯山水になっている。お手伝いの幽霊達が多数働いているのだが、『儚月抄』には出てきていない。
『妖々夢』ステージ6と『緋想天』の西行寺幽々子のステージは、白玉楼の庭園が舞台となっている。
西行妖
西行妖(さいぎょうあやかし)は、冥界の白玉楼にある妖怪桜。千年余り前に幻想郷にいた「歌聖」が命尽きるときに、最も見事な桜の木を死に場所に選び、それ以降、その桜はますます見事に咲き誇るようになり、多くの人が死に場所に選んで、妖力を持つようになった。現在は冥界に植えられており、八雲紫からは人の精気を吸いすぎていると危険視されているが、幽々子の亡骸によって封印されているため、開花することはない。この封印は結界となり、幽々子の時間を止めて転生も消滅もさせずに亡霊として留める役割りも果たしている。「春雪異変」では幻想郷の春度を集めて幽々子が西行妖を開花させたが、結界が消えると幽々子も消えるため、満開にまでは至らなかった。
作中では、『妖々夢』・『永夜抄』・『文花帖(ゲーム)』の3作品にて幽々子がスペルカードを発動させると、背景に西行妖らしきものが表示される。
『花映塚』では、Extraモードの名前として使われているが作中には登場しない。

[編集] 迷いの竹林

竹が生い茂る幻想郷の竹林で、人間の里から見て妖怪の山の正反対に位置する。深い霧が立ち込め、竹の早い成長により日々変化して目印がなく、緩やかな傾斜によって方向感覚も狂うため、妖精ですら迷うと言われている。かつては高草郡と呼ばれていて、伝承では大津波によって幻想郷に流れ着いたとされている[35]。竹林の中には永遠亭がある。因幡てゐはこの竹林の持ち主を自称していて、永琳との取引により永遠亭に誰も近付けないようにしていた。また『永夜抄』以降、竹林の妖精に顔が利くため迷わない藤原妹紅が人間相手の案内人をしている。

『永夜抄』ステージ4、およびExtraステージは、迷いの竹林が舞台になっている。

永遠亭
永遠亭(えいえんてい)は、幻想郷の「迷いの竹林」の中に人目を避けるかのようにひっそりと建てられた屋敷。ここには蓬莱山輝夜、八意永琳、鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てゐと、その他沢山のや妖怪兎が住んでいる。元々は不老不死となった輝夜と永琳が、地上でひっそりと暮らす為に作られたものである。永琳が施した仕掛けによって屋敷の歴史が止められていたが、「永夜異変」発生後に歴史が進むようになった[36]
『永夜抄』のステージ5・6、『花映塚』の鈴仙のステージは、永遠亭が舞台になっている。

[編集] 無縁塚

無縁塚(むえんづか)とは、魔法の森を抜け、「再思の道(さいしのみち)」を進んだ先にある木々に囲まれた小さな行き止まりの空間にある、無縁仏のための墓地。結界の綻びがある結界の交点になっているため、冥界や三途の川とも繋がることがあり、また外の世界の物が落ちてくることも多い。妖怪桜である「紫の桜」があるのもここである。

『花映塚』では、四季映姫・ヤマザナドゥのステージになっている。

再思の道
魔法の森を抜けた裏にある、無縁塚に続く道。秋に彼岸花が咲き誇る。自らの命を絶とうとする人間が、彼岸花の毒気によって生きる気力を取り戻すことから「再思の道」と呼ばれる。
『花映塚』では、小野塚小町のステージになっている。
紫の桜
無縁塚にある妖怪桜。六十年周期に起こる幽霊の増加では、大量の罪深い人間の幽霊が紫の桜の花を咲かせ、罪を認めることで花びらが散り、解放されて中有の道へと進むことができる。彼岸へと渡るのは徳のある幽霊から順であるため、散ったあとも桜の下には罪ある幽霊がいっぱいになり、幽霊が咲かせる花が全て散るのは、紫の桜が最後になる。

[編集] 三途の川

中有の道を進んだ先にある、彼岸と現世の境となる川。幻想郷ではないが幻想郷から歩いて河岸に行くことが可能な場所であり、「妖怪の山」の裏側にあるのだが、中有の道を通らなければ川に辿りつくのは不可能である。川の中には淡水海水の関係なく絶滅したあらゆる水棲生物が生息しているが、水棲生物の幽霊なので釣り上げることはできない。

渡し舟担当の死神が船頭をしている。この川は何故か体が浮かないため泳ぐことはできず、また、死神の船以外の船も沈んでしまう。渡し賃は幽霊の所持金を全額取られる。幽霊の所持金は人徳をあらわすもので、生前に他人が多くのお金を使ってくれているとそれに応じて死後の所持金が発生する。そして三途の川は幽霊自身の生前の行ないをあらわす歴史の幅であるため、幽霊の所持金額によって川幅が変動する。金額が大きければ大きいほど川幅は限りなく0に近付き、金額が少なければ少ないほど川幅は無限に広がり幽霊は疲労することになる[37][※ 7]。幻想郷の幽霊の渡し担当の死神に小野塚小町がいる。

中有の道
三途の川に通じている道。道沿いで地獄の罪人が卒業試験を兼ねて出店をやらされており、三途の川に向かう死者相手だけでなく、幻想郷の生者相手の商売もしている。川に向かう途中の幽霊が出店で生きる楽しさを思い出して、道を引き帰して息を吹き返すこともあるらしい。
賽の河原
三途の川の河原。石積みを行なっている子供の霊が居ることもあるが、石積みは川を渡ることには繋がらず、逆に欲・迷い・未練・遺恨が生まれてしまう。
『緋想天』小町ルートのエンディングの舞台になっている。

[編集] 妖怪の山の麓

妖怪の山の麓。『風神録』ステージ1・2の舞台になっている。『風神録』では「妖怪の樹海」という地名が登場するが詳細不明。

玄武の沢
「魔法の森」の近くにある谷川。崖には玄武岩柱状節理が見られる。無数の洞穴があり、玄武を祀っている洞穴や、ヒカリゴケの生えている洞穴もある。大昔「妖怪の山」が荒らぶる火山だった頃に、流れ出た溶岩流が固まって形成された。
『緋想天』の小野塚小町のステージの舞台になっている。
霧の湖
「妖怪の山」の麓にある霧に包まれた大きな湖。「妖怪の山」の川から水が流れ込んでいる。霧で視界が悪いため広大に見えるが、歩いて半もかからず1周できる程度の大きさ。湖にある島には紅魔館が建っている。
霧の湖周辺に住むチルノによれば、魚があまり住んでおらず食材を得るには適していないという[38]
ごくまれに体長が数にもなる巨大魚が釣れることでも有名で、釣りのスポットにもなっている。
『紅魔郷』ではステージ2およびステージ3前半、『花映塚』ではチルノのステージになっている。
間欠泉地下センター
『地霊殿』での異変後、八坂神奈子の指導の下に河童によって、山の麓[39]に建設された核融合の研究施設。『非想天則』の一部のシナリオで舞台となる。
エレベーターで地下深くにまで繋がっており、最下層には核融合炉があり、霊烏路空が何らかの仕事をしている。この核融合炉は地上に沸き出す温泉や間欠泉のボイラーも兼ねている。直径100メートル程の縦穴(深さは不詳)になっていて、最下層の核融合炉からでも遥か高くに空が見える。『地霊殿』での灼熱地獄跡と同一の物であるかは不明で、その立地や管理者から地底界に属しているようだが、他の地底の施設との位置関係は明らかにされていない。

[編集] 妖怪の山

幻想郷で「山」と言えば通常は「妖怪の山」を指す。多くの古参妖怪や神々が住み、人間や他の妖怪たちとは異なった独自の文化や社会を築いている。特に天狗河童は、外の世界を模した高度な技術力を持っている。幻想郷にまだ鬼が居た頃、天狗を従えた鬼神が築いた社会が基盤となっており、妖怪には珍しく組織的な社会となっている。仲間意識が強い反面、排他的で、山に入り込む余所者は追い返そうとする。

木花咲耶姫に砕かれる前の富士山よりも高かった頃の本来の八ヶ岳であり、大昔は荒らぶる火山であった。百年程前に外の世界の八ヶ岳から石長姫が移り住み、不尽の煙が上がるようになったが、人間の里ではこの煙は河童の工場の煙と考えられている[40]。また噂話のひとつでは、山の内部が空洞になっていて夜は明るく必要な物が自動生産される未来化された楽園になっているとも言われている。噂によっては、空洞が外の世界に通じているとも言われている。

山の裏側には三途の川へと至る「中有の道(ちゅううのみち)」が、山の中腹には「大蝦蟇の池」がある。また妖怪の山から流れ出した川が前述の「霧の湖」に注ぎ込んでいる。

『妖々夢』1面は冬山、『風神録』3面以降とExtraは妖怪の山が舞台になっている。『風神録』には「未踏の渓谷」「九天の滝」といった山の中の地名が登場するが詳細不明。また『緋想天』では射命丸文のステージ、頂上付近が永江衣玖のステージになっている。

大蝦蟇の池
妖怪の山の中腹にある蓮が浮かぶ池。比較的、山の入り口に近い位置にあるが、たどり着くまでに山の妖怪に見つかると追い返される。この池の水は神水とされ、人間の里の神事では欠かせないものとなっている。
人間を丸呑みできるほどの妖怪蛙が住んでいる。
池の畔には何が祀られているのか忘れ去られた小さな祠がある。『緋想天』では「山の池の畔にある小さな祠」に名居守が祀られているとされるが、先に述べた祠が名居守のものかどうかは明らかにされていない。
『花映塚』では、射命丸文のステージになっている。
守矢神社・守矢神社本殿・風神の湖
守矢神社(もりやじんじゃ)は、妖怪の山の上に建つ神社で、風祝の東風谷早苗と、神様の八坂神奈子、洩矢諏訪子が住んでいる。元々は外の世界に建っていた神社だが、外の世界で人間からの信仰が減少していっており、それを危惧した神奈子が妖怪からの信仰を得ることを画策し、風神の湖と共に幻想郷に移転、現在に至る。表向きには神奈子の神社となっているが、実際に祀られている神様は諏訪子であり、二柱の協力関係によって神社が成り立っている。外の世界にあった頃は表向きには建御名方神ということになっていた[41]。神社には四隅に御柱が立っている[42]
『風神録』ステージ5・6・Extraステージ、『地霊殿』Extraステージの舞台になっている。

[編集] 天界

成仏した幽霊や修行して欲を捨てた人間が行くとされる、天人や天女が住む世界。食べ物は桃と丹くらいしかないが、天界の桃には体を鍛える効果がある。大地が宙に浮かんでいて、かつては地上に挿されていた巨大な要石だった。冥界よりも広く、いくつもの世界に分かれている。「幻想郷縁起」には、冥界の中に存在して、冥界の遥か上空にあると書かれている。現在は天界が飽和状態になってしまい成仏が規制中とされている。しかし八雲紫は、それは大嘘で本当は土地が狭くなるのが嫌なだけと述べている。

有頂天
天界の一つ。別名、非想天。妖怪の山の遥か上空を目指すことで辿り着ける。
『緋想天』の比那名居天子のステージの舞台になっている。

[編集] 地底界

地下の世界。地霊が住んでいる。『地霊殿』はExtraステージ以外は全て地底が舞台となっている。幻想郷ではないが幻想郷と行き来可能。

旧都
昔は地獄の一部だった場所。地獄の繁華街だったが地獄のスリム化により切り捨てられた。地下だが、冬には雪が降る。移り住んだ鬼たちが、忌み嫌われた能力を持つ妖怪を受け入れて地底都市を巨大なものへと築き上げ、鬼たちの楽園になっている。地獄だった頃の施設には、いまだに地獄に落とされた者たちの怨霊が残されている。地上の妖怪たちが地底都市を認める条件として、妖怪を地底都市に入り込ませない代わりに鬼は旧地獄の怨霊を封じる、という約束が地上の妖怪の賢者である八雲紫と地底の鬼たちの間で交わされている。
地霊殿
旧地獄の中心にある灼熱地獄跡の上に建てられた館。地面にある天窓が輝き、下から熱風が吹き上げ、中庭に灼熱地獄跡に通じる穴がある。灼熱地獄跡の怨霊の管理を任されている古明地さとりが住んでおり、地獄に住む動物たちがさとりのペットとして怨霊の管理や別のペットの世話などをおこなっている。お燐や空のように長い年月をかけて妖怪化しているペットも存在する。
灼熱地獄跡
昔は灼熱地獄だった場所。さとりのペットが怨霊の管理や火力の調整を行っている。

[編集] 魔法の森

魔法の森は、幻想郷の「魔」が集まった森である[43]。幻想郷で「森」と言えば通常は「魔法の森」を指す。この森は常に禍々しい妖気で溢れており、化け物茸の胞子が舞っており、普通の人間は森の瘴気に長時間耐えられない。そのため、人間だけでなく妖怪もあまり寄り付かない場所となっている。瘴気に耐えられる人間にとっては妖怪があまり来ないため安全。また化け物茸の胞子がもたらす幻覚は、人間の魔力を高める作用があるので魔法使いを志すものが好んで住み着く。この森には霧雨魔理沙の家「霧雨魔法店」、アリス・マーガトロイドの家[※ 8]光の三妖精が『三月精』第2部の終わり頃まで住んでいた「果てしなく前から立っている大木」などがある。また森の入り口には古道具屋「香霖堂」がある。

[編集] 人間の里

幻想郷の人間のほとんどは人間の里に住んでいる。妖怪の賢者が保護していて、人間の里の中にいれば妖怪に襲われることはほとんど無い。幻想郷で「里」と言えば通常は「人間の里」を指す。里の中には河童が作った龍神の石像があり、眼の色によって的中率70%程度でその日の天気が分かる。また里の中には妖怪向けの店も数多く有り、人間の博麗霊夢や十六夜咲夜らだけでなく、妖怪である八雲藍風見幽香らも買い物に訪れることがあるという。上白沢慧音はこの里に住んでいて寺子屋を開いており、稗田阿求もこの里に住んでいる。また、霧雨魔理沙の実家である大手道具屋「霧雨店」もこの人間の里に存在する。

『永夜抄』ステージ3は、上白沢慧音によって隠蔽された人間の里が舞台となっている。

命蓮寺
命蓮寺(みょうれんじ)は、聖白蓮が妖怪を受け入れるために開いたお寺。名称は聖白蓮の弟の名前に由来する。『星蓮船』の事件後、人間の里の近くに洩矢諏訪子が空き地の造成を行ない[44]、そこに「聖輦船」を着陸させて、古い穀倉の姿になった聖輦船を質素なお寺に改装したもの。元々は妖怪のために開いたが、「宝船(聖輦船)が変化した縁起の良い寺」として人間の関心も集まり、聖白蓮は人間も妖怪も分け隔てなく受け入れている。なお、現在の幻想郷には命蓮寺が建立されるまで寺がなかった[45][※ 9]
『神霊廟』では、『星蓮船』で寺が建立された場所は、仏教の敵になりうる古代の聖人が眠る霊廟の真上であり、聖白蓮はそのことを知っていて選んだものらしいと語られている。寺を建てることで封印を試みたらしいが、結局この聖人は復活してしまった。
聖輦船
聖輦船(せいれんせん)は、村紗たち妖怪が聖白蓮を救出するために魔界へ向かう際に使用された空飛ぶ船。「を乗せるための船」を意味する[46]。元来は霊験あらたかな建物[47]で、村紗水蜜のために村紗が生前に乗っていた舟と同じものに法力で創り変えた光の舟になったという経緯を辿っている。『星蓮船』ステージ3・4は、聖輦船が舞台になっている。
『星蓮船』の一部エンディングでは、命蓮寺にならずに聖輦船のまま幻想郷を遊覧船として飛行していたり[48]、再び魔界と幻想郷を行き来したりしている[49]。『星蓮船』後に発表された『三月精 第3部』や『神霊廟』では命蓮寺のみ登場し、聖輦船については特に言及されていない。

[編集] 香霖堂

香霖堂(こうりんどう)は、森近霖之助が営む古道具屋。「人間の里」から「魔法の森」に向かうと森の入り口に建っており、神社と里と森の間に位置している。人間の里から魔法の森への道のりは幻想郷では比較的マシな部類に入る。霖之助が無縁塚をはじめとする場所で拾って来た外の世界や冥界、あるいは人間用・妖怪用を問わずありとあらゆる道具を取り扱っており、求聞史紀でもこのような店は幻想郷では唯一であるとされ、霖之助本人も「拾いものを売る店」と称している。外の世界の品物(パソコンデジタルカメラストーブなど)も並んでいるが、陳列されている商品はどれも値札が付けられておらず価格交渉が必要で、店内には始めから売る気がない非売品も多い。ティーカップなど日用雑貨も扱っているため、店の客としてはレミリア・スカーレットや十六夜咲夜などがお得意様としてよく来店している。

東方香霖堂 〜 Curiosities of Lotus Asia.』の主な舞台になっている。

[編集] その他の場所

廃洋館(プリズムリバー邸)
霧の湖の近く、紅魔館からは離れた方角にある騒霊屋敷。騒霊であるプリズムリバー三姉妹が住んでいる。元々は外の世界にあり、プリズムリバー伯爵の屋敷だった。
無名の丘
妖怪の山とは正反対の方向にある低い山にある草原。春過ぎになると鈴蘭の花が咲き誇る。博麗大結界ができる前は、まだ名付け前の名無しの幼子を鈴蘭の毒気で安楽死させて間引きに来る場所だったために「無名の丘」と呼ばれる。
『花映塚』では、メディスン・メランコリーのステージになっている。
太陽の畑
妖怪の山とは反対方面の奥地にある南向き傾斜のすり鉢状の草原。夏になると一面に向日葵が咲き誇る。妖怪やプリズムリバー楽団などが夏の夜のコンサート会場にしている。
『花映塚』では、風見幽香のステージになっている。
猫の棲む里(マヨヒガ)
人里離れた山奥にある廃村。橙が使役しようと猫を集めている。
『妖々夢』ステージ2の舞台になっている。
八雲紫の屋敷
幻想郷の艮(北東)の端[50]、博麗神社と同様に外の世界との境界上にある古びた屋敷。八雲紫と八雲藍が住んでいる。屋敷の中には外の世界の本や道具が置かれている。
ZUNによる公式の記述であるかは不明だが、キャラ☆メルVol.5の東方Projectのキャラクター紹介記事では、博麗神社の反対側の端と記載されている。

この他にも、『花映塚』には「妖怪獣道」や「幻草原」といった地名が登場するが、これらがどのような場所なのかについては詳細不明。

[編集] 通常手段では幻想郷から行けない場所

[編集] 彼岸

三途の川を渡った先にある死後の世界。十王が統括する是非曲直庁が治めていて、十王と配下の多くの裁判官(閻魔)たちが二交代制で幽霊を裁き続けている。幻想郷の担当には四季映姫・ヤマザナドゥなどがいる。

閻魔や死神など彼岸に住む種族もおり、閻魔の四季映姫や死神の小野塚小町は幻想郷と彼岸を行き来している。

地獄
閻魔の裁きにより罪のある幽霊が落とされる世界。十王配下の鬼神長とその配下の鬼たちが幽霊を罰している。「旧地獄」との対比で「新地獄」とも呼ばれる[51]
『靈異伝』では「地獄ルート」として名称が登場する。

[編集] 魔界

無限の広さを持つ異世界。人間の体にとって厳しい瘴気が漂っていて、ほとんどの生き物にとって住むのに適さない世界になっている。しかし、この瘴気には魔法の力を高める効果がある。聖白蓮は妖怪を支援するために魔界の力を使ったという。また一部の妖怪が修行をしたり人間が訪れて魔法を修得することもある[52]。住人も居るようで魔界せんべいを売る土産物店[53]などがある。

PC-98版では『怪綺談』ステージ2以降の舞台として登場した[※ 10]ほか、『靈異伝』では「魔界ルート」として名称が登場している。悪魔や魔界人などが住む世界で、魔法のメッカ。魔界の神である神綺が言うには、自分が魔界の全てを創ったという。『怪綺談』スタート時点では魔界と行き来するルートは限られたものしか存在しなかったが、『怪綺談』のエンディングでは魔界人が、魔界と靈夢たちの住む世界とを自由に結ぶ技術を開発している。

法界
法界(ほっかい)は魔界の一角。辺境とされる。聖白蓮を封印するために飛倉の力を使った結界が張られていて、侵入不可能な状態になっていた。この結界の解除は、飛倉と毘沙門天宝塔を必要とする。法界内部には何も無く、通常の魔界と違い清浄な状態になっていた。妖怪たちが穏やかに暮らし、魔理沙曰く「争いが無く退屈な地獄」だという[54]
『星蓮船』5面は結界が張られている法界の上空の魔界、6面は法界が舞台になっている。

[編集]

月は禍々しい魔力と狂気を持っており、地上の魔法や妖怪は月の魔力が起源になっている。現在の空に昇る月は大昔と違って直接見ることはできず、水面や天蓋など何か映らない限り不可視になっているため、空の月も天蓋に映っている姿が見えるに過ぎないが、それでも満月の光は妖怪達にとって重要なものになっている。満月の晩になると、天蓋の満月には「月の裏側」に通じる道が開く。

月の裏側
東方Projectの世界観においては、月人や月の兎(玉兎と呼ばれている)が、月の裏側にある月の都に幻想郷の様な結界を張って、ひっそりと暮らしている事になっている[55]。月の表側と裏側は、地球から見える面と見えない面のことではなく、空気も水もない偽装の世界と、結界の中に隠れている月人が住む世界のことである。裏側では月の海は実際に海水を湛えた海になっている。「穢れ」がなく、寿命も、物が腐ることも無いような世界になっている。
月の都
月の裏側に存在する月の民の都。月の都にはさらに結界が張られていて、決まった経路を通らないと辿り着くことができない。月夜見が月の都の開祖にして王である。
文明・技術力
月の民は高い技術力を誇っている事が示唆されており、『文花帖(書籍)』では、輝夜が「昔は宙を飛べた牛車」「輝き続ける着物」「月面探査車」などの月の珍品を集めて「月都万象展」を開いていた。この時に発表された珍品が本物かは不明だが、「月都万象展」へ行った稗田阿求も、月世界の技術力の水準が非常に高いと考えている。また『香霖堂』の森近霖之助の独白では、永琳の医療技術は、医療器具を使った物(現実世界のレントゲン麻酔移植を思わせる技術)であるとの事らしい。また月の光を編みこんだ0質量の『月の羽衣』で、満月の晩に月と地上を行き来する事も出来るが、これは主に月の兎が使う原始的な移動手段とされる。また綿月豊姫は『一振りで森を素粒子レベルで浄化する扇子』を所有している。
蓬莱の薬
飲むと不老不死になる。不老不死の人間は蓬莱人と呼ばれる。薬を飲むことで「穢れ」が生まれてしまうため、月の世界にとって所持は許されているが飲んではいけない禁断の秘薬である。本来は高潔な地上人を試したり権力者同士の争いによる地上の文明発展を誘発するのに用いられる。作中では八意永琳が、蓬莱山輝夜の能力を使って製薬。現在判明している服用者は蓬莱山輝夜・八意永琳・藤原妹紅・嫦娥の4人。この薬を飲んだ者は魂のみが本体になり肉体を依拠としなくなる。蓬莱人の魂は肉体を抜け出ると好きな場所で新しい肉体を創ることができる。魂が抜け出た肉体はすぐに滅びる。ただし怪我をすれば相応に痛みを感じるし、痛みによるショックで気絶したりする事は普通の人間と同じようにあり得る。
穢れ
自らが生きることを最善とすることで逆に強くなってしまう死の匂い。物から永遠を奪い、生物には寿命を与える。地上(地球)は生存競争によって穢れが蔓延しており、裏の月の海の地球が映った部分にも穢れがもたらされている。
薬搗き
地上人からは嫦娥と呼ばれる人物(ちなみに月における嫦娥の本名は地上人には発音出来ない)が輝夜とは別に永琳が作った蓬莱の薬を飲んだため、月に幽閉されているらしい。未完成の蓬莱の薬を搗き続けて完成させることが嫦娥の罪の償いになるとされ、数千年前から薬搗き担当という玉兎の仕事のひとつができている。薬搗き担当に就いている玉兎の中には先が見えず詳しい意味も分からない仕事に不満を持つものもあり、『儚月抄』では地上に逃亡した薬搗き担当の玉兎(レイセン)が登場する。月の都では嫦娥の名前を冠した地上人の月探査計画である嫦娥計画を危険視している。
月の使者
月の使者は、地上の監視や月の都防衛のための地上人への対処などを行う。月の使者のリーダーは綿月豊姫・綿月依姫の姉妹。永琳の遠い親戚で、かつて永琳が教育していた二人のお姫様姉妹。かつては永琳がリーダーとなっており、永琳が輝夜を迎えに行くとき、月の使者の後任を任された。今では一介の玉兎では会うこともできないほど高い地位にある。現在は姉妹と玉兎の兵士達という編成。月の使者担当は戦闘要員であり厳しい訓練が伴う肉体労働であるため、職務放棄して逃亡する玉兎も少なくない。
地上人との月面戦争
三、四十年程前、外の世界でアポロ計画が行われたとき、戦闘要員だった鈴仙は実戦になる前に恐れをなして仲間を見捨てて逃亡して地上に逃れ、噂を頼りに幻想郷に辿り着いたのち、同じ月の出身とは知らずに永遠亭へ逃げ込み、輝夜たちに保護されている。なお、実際のアポロ計画は更に長期に渡って行われたが、公表されているのはうまく事が進んでいた時期のものだけであり、それ以降の報道されていないものは地上人の負け続きであると永琳は語っている。『永夜抄』では、月の兎から鈴仙に、地上人に最終戦争を仕掛けるため迎えに行くとの通達があり、「永夜異変」の発端になっている。その後、月の兎の通信を鈴仙を通して聞いている永琳によれば、アポロの脅威はほとんど去ったとのこと(ただし、月の兎は大げさで嘘吐きであるため、情報は誇張や歪曲された形で伝わり、それ元に推測している)。
幻想郷との月面戦争
『求聞史紀』では、遠い昔に八雲紫が幻想郷の妖怪を集めて月へ攻め込んで「月面戦争」を起こしたとされているが返り討ちにあった事が明かされた。また『儚月抄』で、紫は霊夢を引き連れて「第二次月面戦争」を引き起こす事を目論んでいる事が判明している。月の世界に地上からの『侵略者』が現れたという噂が兎たちの間で流れて大騒動に陥っており、噂によると首謀者はかつて地上で行方を消した輝夜と永琳であり、地上に逃げた鈴仙がパイプ役になっており玉兎の中にスパイが居て、玉兎を対象に魔女狩りを彷彿させる不当な裁判が行われている、ということらしい。永琳はこれを、何者かが永琳たちの名前を利用して故意に流した噂だと推測している。地上の永琳にとっては噂の又聞きであるため、当初の情報が少ない段階では、月人が内部分裂を起こして戦争を始めようとしているものと考えていた。

[編集] 外の世界

博麗大結界の外にある世界。幻想郷の外の世界とは現代の事を指すと作者自身が発言している。ただし歴史的事件や神話などにいくらかの創作は加わっている。[要出典]幻想郷の土地は結界で隔離されているものの日本にあるため、結界から出れば当然そこは日本である。

現実世界との関連性
『花映塚』より、「花の異変」は60年に1度、何らかの理由によって外の世界の人間が大量に死亡した場合に発生するとの事である。
『永夜抄』より、鈴仙が月から逃げてきた原因である地上人の月への侵攻とは、アポロ計画の事である。
幻想郷が結界で隔離されたのは「外の世界」で言う明治時代のことであるらしく[56]、『永夜抄』の話はそれから約百年後[57]、60年に一度幻想郷が還暦を迎えて博麗大結界が緩む異変が2回目となる『花映塚』は第百二十季となっている。
ZUN's Music Collectionシリーズとの関連性
ZUN's Music Collectionシリーズ』の2作目以降の作品では近未来の日本が舞台となっている。この時代の日本は京都が首都になっていて、食材は合成で作られた物が主となっている。
2作目『蓮台野夜行 〜 Ghostly Field Club.』では、宇佐見蓮子が博麗神社の地名をあげている。また、3作目『夢違科学世紀 〜 Changeability of Strange Dream.』では、マエリベリー・ハーン(愛称メリー)が無意識のうちに現代の幻想郷へ移動するとともに更にタイムスリップしている(『求聞史紀』にも数百年前の幻想郷でメリーが落としたと思しきメモが掲載されていて、メリー自身もタイムスリップを伴ったと推測している)。
当初は東方Projectと同時代の話と思われがちだったが、ZUN本人が公式掲示板において「あの二人のいる世界は、時代的にちょっとかみ合わないのですよ。」と書き込み[58]、ゲームの舞台となっている時代と音楽CDの舞台になっている時代はややズレていることが明らかになった。

[編集] PC-98作品にのみ登場する場所

Windows版以降でも基本的に設定は変わらないままとされているが、ほとんど触れられていない。魔界や魔族について『妖々夢』や『萃夢想』で少し触れられている程度である。

幻夢界
現実世界と魔界の境。宇宙のような空間だが呼吸はできる。「靈魔殿」に向かう近道として『封魔録』ステージ3の舞台になっている。
靈魔殿
『封魔録』の魅魔の拠点。『封魔録』ステージ4以降で舞台になっている。
夢幻遺跡
『夢時空』で博麗神社の横にあらわれた遺跡。「夢幻遺跡」というのは北白河ちゆりが人集めのために看板に書いた名前で、実際は科学が非常に発達した平行世界から来た「可能性空間移動船」。『夢時空』ステージ8・9の舞台になっている。
夢幻館
現実世界と夢幻世界の境界に建っている。主人は幽香。『東方幻想郷 〜 Lotus Land Story.』ステージ4以降の舞台になっている。
夢幻世界
悪魔である夢月と幻月の世界。神社の裏山にある湖の内部から行く事ができる。『東方幻想郷 〜 Lotus Land Story.』Extraステージの舞台になっている。

その他に『怪綺談』魔理沙ルートのエンディングで「霊界」という世界が語られているが、詳細不明。Windows版作品である『神霊廟』のシステム「霊界トランス」との関係も明らかではない。

[編集] 特殊な事象

博麗霊夢がとある人間から聞いた話によると、この世界は三つの層が相互に作用して成り立っているのだという[59]

一つ目は物理の層で、物が物理法則に則って動いている。

二つ目は心理の層で、心の動きのほかに魔法や妖術などもこの層である。結果を解釈することで他の層に影響を与えるのだいう。霊体や魔性のものは霊力のある武器でないと通常は倒せないとされ[60]、人間ではないようなものには物理的な攻撃なら簡単に復活されてしまい、精神的な攻撃(意味を持つ攻撃)が有効とされる[12]。「幻想郷縁起」にも、妖怪には謂れのある武器が有効なことや、魔法や妖術が精神攻撃であることが書かれている。東風谷早苗によれば、妖怪は物よりも意味を重要視しているという[61]

三つ目は記憶の層で、万物がそれぞれ過去を記憶している。物理の層と心理の層は確率で出来ていて、記憶の層が運として作用して確率を操作するのだという。二つの層が過去のある時点と同じ状態になったとしても、記憶は増え続けて減る事はないため初期状態が同じでも結果が同じにはならず、世界がループすることはない。吸血鬼や妖怪が未来が決定されていると言っているのも霊夢に言わせれば、大抵の妖怪が物理と心理の二つしか世界を捉えられていないがゆえに生じる戯言なのだという。幸運の持ち主の考えは、他の物が読み取ってその物の記憶の層に記憶されることになり、それによって確率が操作されて幸運な出来事が起きるのが幸運の仕組みとされる。またこの話を聞いた森近霖之助は、縁起物の仕組みも同様で、たどってきた複雑な由来が縁起物に記憶されていることで確率に影響を及ぼしているのではないかと考えている。

なお魔法の実行には、森近霖之助やパチュリー・ノーレッジによると、術者の「技量」、魂の「気質」、道具などの「物質」、実行する場所の「空間」、いつ実行するかの「時間」、そして縁起物などによる「運」の六つの要素が関わっていて、「運」の要素が最も大きな比重を占めているとされる[62]

[編集] 神隠しについて

博麗大結界があるため、外の世界の人間が幻想郷の内部に入り込む事は基本的にできない。しかし、何らかの理由によって外の人間が幻想郷に迷い込む事があり、これを神隠しという。一度幻想郷に入り込んでしまった者が生き延びて再び外の世界に戻る事は難しいが、運良く神社に辿り着いて外に出る事ができる場合もある。しかし、その人間が外の世界で幻想郷の事を話しても、外の人間には信じてもらえない。また人間の里に定住する人間も居て、FM音源(幻想郷では幺樂と呼ばれる)やサッカーなど外の文化が持ち込まれることもあり、新しい文化は幻想郷で一時的な流行になることが多い。幻想郷への神隠しの主な原因は、八雲紫が人間を攫ったり、面白半分で結界に穴を開けたり境界を弄ったりしているためである。また再思の道から無縁塚にかけては外の世界に繋がりやすくなっており、外の世界の自殺志願者が迷い込む事が多い。

幻想郷と無関係の神隠しもあり、量子力学的な現象により遠く離れた場所に迷い込むことがある。月の民である綿月豊姫はこの原理を深く理解して、地上へ繋がる穴を作ったりできる能力を修得している。水江浦嶋子が月に迷い込んだのも、水面に満月が映っている海に飛び込んだところ、水面に地球が映っている月の海に出てしまった神隠しである。月人は世界が可能性で出来ていることに昔から気付いていて、地上から月へ移住した方法もこの理論による[63]。距離は絶対的なものではなく三途の河のように主観で実際に距離を縮めることが可能で、月人は月と地上を隣り合わせのように扉を開ける感覚で満月の日に移動できる[64][65][66]

[編集] 幻想郷の主な種族

[編集] 人間

皆が空を飛んだり弾を出せるわけではなく多くは普通の人間[要出典]。妖怪に比べて人口は少なく、里の規模も小さい。文明レベルは明治時代の人里離れた山奥だった頃のまま停止しているが、食器類や紙など外の世界から流れ着く道具の恩恵を受けている[67]。人間にとって里の外は暮らすには過酷な環境だが、僅かに里の外で暮らす人間も居て、そのようなものたちは人間よりも進んだ妖怪の文明の恩恵を受けている[68]

八雲紫が言うには幻想郷における妖怪は人間が居て成り立っており、無暗に人を食わないため里を襲ってはならないと語っている。人間の役割は妖怪を恐れて退治しなければいけない。妖怪退治の専門家として代表的なのは博麗の巫女であるが、里にも妖怪退治の専門職は居て定期的な妖怪退治が行なわれている。

「幻想郷縁起」では、人間と妖怪のハーフである森近霖之助や、不老不死の人間である藤原妹紅、元月人の蓬莱山輝夜と八意永琳も「人間」に含めている。

[編集] 妖怪

幻想郷の人間と妖怪の関係性において、妖怪は人間を襲い食うものである。しかし現在の幻想郷では人間と妖怪の距離は近くなり、妖怪が人間を取って喰うようなこともほとんどない。妖怪は人間を襲い人間が妖怪を退治するという関係も擬似的なものになっている[69]。妖怪には人間の肉を食べるものや人間の心を食べるものが居るが、食用になっているのは外の世界の人間[67]

魔法使い
身体の原動力が魔力になっている妖怪。外見や身体能力は人間と変わらない[70]
先天性の魔法使いと、人間の魔法使いが「捨食の魔法」で後天的に「種族」としての魔法使いとなる場合がある。さらに「捨虫の魔法」によって寿命のない状態になったものが完全な魔法使いとされる。「捨食の魔法」とは、その気になれば食事を取らずとも魔力で補えるという魔法であり、「捨虫の魔法」とは不老長寿の魔法のことである[70]
妖獣
妖怪化した動物。存在の比重が精神よりも肉体に偏っているため、肉体を滅ぼされると致命的だが、精神攻撃には強い。
獣人
普段は人間だが特定条件下で動物化する妖怪。先天的にそうである場合と、人間が後天的になる場合とがある。先天性の場合は完全に動物になるものが多く、後天性の場合は人間型のまま動物の特徴が現れるものが多い。
吸血鬼
古参妖怪を除いた妖怪の中で最も強大な力を持つ種族。個々の強大な能力は同等の能力を持つ妖怪は居るものの、それらを全て併せ持つことが種族としての絶大な魅力となっている。悪魔と呼ばれることもある。
吸血鬼の特性として、日光に弱く、川や降雨などの流れる水を越えることを嫌がる。炒った豆に触れると皮膚が焼ける[71][70]柊鰯にも弱いとされる[70]。『文花帖(書籍)』ではパチュリーが、これらの種族的な弱点について、より致命的な別の弱点を隠すためのカモフラージュとしてそなえているのではないかと考えていた。ただし、日傘を差せば日中でも出歩け、水自体を恐れているわけではない[72]。また、炒った豆には弱いものの吸血鬼という種族としては納豆は好きであるとされる[70]。日光にあたって気化した吸血鬼の煙を吸ったものは永遠の命になるらしい[73]
亡霊
現世に留まった人間の霊。霊ではあるものの体温があり物に触れることができ、逆に物を通り抜けることはできない。死体が本体であるため、死体を供養されることが弱点となる。
「幻想郷縁起」での定義は前述の通りだが、逆に死んだ人間が火葬で死体を失っている場合において亡霊が生まれるとも言われている[74]
天狗
昔から幻想郷に住んでおり、現在は天狗が妖怪の山で社会を築いている。里の人間からは神として崇められることもある。
天狗に限らず山の妖怪の多くがそうであるらしいが、仲間意識が強く、排他的であるという[70][75]。萃香の話によると、天狗は狡猾でゴシップ好きだという[76]
天狗は個人で新聞を作る者が多いとされ[77]、毎年「新聞大会」なるものを開いて部数を競っているという[78]
陽気で酒好き[70]であると同時に酒に強い[79]。『香霖堂』単行本第19話の挿絵には、天狗の少女が大樽を片手で持ち上げて逆さにして酒を飲み干す姿が描かれている。
天狗と一口に言ってもいくつかの種族があり、たとえば以下のようなものがいるという[70]
  • 天魔: 天狗たちの長。
  • 大天狗: 主に管理職を務める。その名の通り大きな体が特徴だという。
  • 白狼天狗:主に警備を担当する。
  • 鼻高天狗:主に事務職を務めている。その名の通り比較的鼻が高いという。
  • 鴉天狗:主に広報活動を担当する。
  • 山伏天狗:主に印刷業に従事している。
鴉天狗の射命丸文は、元はカラスだった[80]。『三月精 第1部』第5話では、何者かに盗まれた「鴉天狗の卵」を探す大天狗が登場している。
河童
妖怪の山で天狗と共に社会を築いている妖怪。幻想郷の他のところよりも進んだ技術力を持ち、天狗が使っているカメラや、まるで外の世界の携帯電話テレビのような道具などを、河童が開発しているといわれている[70]。『風神録』では光学迷彩など、非常に高度な技術も登場している。しかし、協調性や計画性に乏しいため、集団で大規模な作業をする事には向いておらず、『茨歌仙』第4話ではそれが原因でダムの建設計画が頓挫している。
天狗や鬼と同様、酒が大好きで強い妖怪らしい[79]。咲夜曰く「天狗よりタチの悪い妖怪」。霖之助は、河童はスッポンが変化した妖怪ではないかと考えている[62]
『求聞史紀』によれば、人型だが頭に皿を載せており、背中に甲羅を背負っているとされている。服は水中では邪魔にならず陸にあがったときの水はけも良い。泳ぎが得意だが水中生活をするわけではなく陸上で暮らし、水中には長時間潜っていられるが息継ぎが必要になるとされる。
河童は人間を避ける傾向にあり滅多に姿を現さない、と人間側からは認識されている[70]が、河童側は隠れて人間の観察をしており、一方的に人間とは仲が良いと思っている[81]。「幻想郷縁起」(『求聞史紀』)では「個体が確認されていない種族」に分類されている。
妖怪(狭義)
一人一種族の単独の妖怪や、分類できるまとまった特徴を持たない妖怪は、「種族としての妖怪」に分類される。妖怪の中で種族としての妖怪が1番多い。例外や差異はあるものの妖怪らしい妖怪の特徴的な傾向としては、身体能力が高いが存在の比重が精神に置かれていて、身体がバラバラになっても平気だが精神的ダメージが致命傷になる。そのため妖怪退治には謂れを持った武器が有効になる。

[編集] その他の種族

定義次第で妖怪に含まれたり含まれなかったりする。

妖精
自然現象が具現化したもの。数は非常に多く、幻想郷のどこにでも出没する[70]ほか、『地霊殿』の地底界や『星蓮船』の魔界など幻想郷以外の地域にも妖精のグラフィックの雑魚敵が登場している。体長は、『求聞史紀』によれば、小さいものは手のひらサイズから大きいものでも人間の幼子程度で、人間と比較すると一様に小さいとされるが、『三月精 第2部』第1話に登場する「紅魔館の妖精メイド」は成人並みの体長で描かれている。自然の中に住処を築いて住んでいるが、人間には住処を判別することができずただの自然としか映らない[82]。イタズラ好きで、普段は人間に悪戯を仕掛けている[70]。自分勝手で頭が弱い[70]。人間以下の弱小な存在[83][84]だが、基本的に体がバラバラになってもすぐ治り、死んだとしても生き返るので「一回休み」程度の感覚である[85]。そのため死を恐れておらず無鉄砲。食事の必要はないが、美味しそうに食事する人間を真似て食事を摂る。特に人間が食べようとしている食料を盗むことを好む。味は人間の子供が好むようなものを好む事が多い[86]
異変が起きたり強大な敵が待ち構えていると、妖精は場に影響されて危険度に比例して力を増す[87]。また普段は、妖精は単独行動することが多く、複数の妖精がつるむのは珍しいとされる[88]が、異変時には群れる数が増し、悪戯ではなく攻撃を仕掛けてくるようになるという[70]。つまり妖精の量と狂暴さがその場所の危険度を示していて、これはその場から引き返せという何らかの警告である可能性が「幻想郷縁起」で示唆されている。
精霊
妖精と同じく自然現象が具現化したもの。妖精ほど精神的に高度ではないため、山彦など言葉を発する精霊は居るものの、ほとんど人格もなく[12]、顔などもない[89][※ 11]
幽霊
「気質」が具現化したもの。「気質」は生物の中では、外からの情報を感性に変換する機能を果たす。また幽霊だからといって死者の霊であるとは限らない。幽霊のまま生まれ、そのまま消えていく者もいるらしい。近くに居るものの精神にその幽霊の性格に応じて影響を及ぼす危険がある。不定形で幽霊の意思によって姿が変わる。存在が希薄であるため、物を通り抜けることが可能。体温は非常に低く、零点下である[70]。喋ることはできない[90]が、幽かな声を聞き取れる者も居る[91]
幻想郷のあらゆる場所に出没する[70]が、幻想郷で特に多く見られるようになったのは顕界と冥界とを隔てる結界が薄くなった春雪異変後のことである[92]。春雪異変以降は、妖精より同等もしくはそれ以上の数が幻想郷に存在している。
怨霊
三途の川を渡れず[93]、恨みの念が一人歩きした幽霊[94]。通常の幽霊とは逆に熱い[93]。取り憑いて恨みの念による行動を取らせてしまうなどの危険もある[95]
騒霊(ポルターガイスト
生物が持つ感情の爆発である「騒がしさ」が独立したもの。騒霊が出す音はただの音ではなく「音の幽霊」であるため、精神に響く。「幻想郷縁起」では便宜上、幽霊に分類されている。一説には、騒霊は少女が使える大魔法なのだとも言われている[96]
仙人
修行を積むことで本来の寿命を超えて生きている人間。
仙人になるための方法の一つに一度死んでから復活するというものがあり、そのような仙人は特に「尸解仙」と呼ばれる。
力・魔力ともに非常に強い、幻想郷最強の種族。人間の宿敵とされる[70]
かつては妖怪の山を治めて天狗や河童を支配して社会を築いていたが、いつしか幻想郷から姿を消して旧地獄に移り住み、地下都市を築いた。優れた技術や不思議な道具を持っていて、建築にも長けている[97]
昔、幻想郷に鬼がたくさん居た頃は、鬼は人間に勝負を挑んでは負かした人間をどこかへ攫って行ってしまっていた。もちろん人間が鬼に勝てることなど滅多に無く攫われる一方であったため、様々な策略と専門的な方法(ときに卑怯な手段を含む)によって鬼は人間に退治されてゆき、残った鬼は旧都へと移り住むことで幻想郷から姿を消した。こうして人間が攫われることはなくなったが、鬼が長い間幻想郷から居なくなっていたことで、鬼を退治するための特別な方法が現在の幻想郷からは失われており、誰にも退治できなくなっているという[70]節分行事すら幻想郷では長い間行なわれておらず、『萃夢想』以降にパチュリーが発案した大節分大会が紅魔館で年4回行なわれているのみらしい[71]
酒好き[70]。鬼の萃香・勇儀ともに炒った豆が弱点だと自称している[98]が、「幻想郷縁起」の鬼の解説記事では言及されておらず、鬼全体の弱点なのかは不明。
地獄にも鬼が居り、十王の部下として、地獄に堕ちた死者に責め苦を与えるという仕事をしているという[99]
「幻想郷縁起」(『求聞史紀』)では「神霊」と「八百万の神」の2種の神を紹介している。前者は者が生前あるいは死後に信仰を受けて成った神であり、後者は物に宿る名の無き存在としての神が名前を付けられたものである。
『香霖堂』単行本第25話では霖之助が、物に宿る神を「神霊」と呼んでいる。また同話中の霖之助と霊夢の会話において「神(神様)」と「神霊」はあまり区別されずに用いられている。
『儚月抄 漫画版』第6話で霊夢は、「神霊」とは神の精神であると説明し、神奈子のような肉体を持つ神にとっての神霊を生霊に喩えている。
博麗霊夢によると「神霊」に分類される神は、考え方をいくら伝播させても元が減らないように、神の性格である分霊をいくらでも増やして物に宿すことができるという[100]。また神は自分のための神社であれば分社としてその場に移動可能[101]。神社は建物や神棚などがなくても神が宿る器さえあれば充分神社としての機能を果たす[102]
森近霖之助によると名の無き存在だった神は、認識上であらゆるものに区別がなかった混沌とした世界のあらゆるものに名前を付けたのだという。また神自身も名が付くことによって、その性質の側面が切り出されて神の力としてあらわれているのだという。名が無いままの神は一側面にとらわれない代わり、名前の無い物にしか宿ることができない。名を持たない神としては幻想郷の最高神である龍が挙げられている[7]。霊夢によると名前のある物は既に何らかの神様が宿っているため、霊を宿らせる場合でも名前が無い物が良いのだという[103]
神が持つ神徳は信仰によって増大して、それが御利益となる[104]。信仰されなくなると力は失われ、名すらも忘れ去られると存在しないも同然になって消えてしまう[105]

[編集] 動植物

元々は結界で隔離されていない日本の山奥であったため、普通に日本の動植物が生息する。妖怪化した動物が群れのリーダーになっている場合もある。外の世界で減少した種が幻想郷で増加する場合があり、ホタルやトキの増加などが起こったこともある。

[編集] 幻想郷外の主な種族

外来人
外の世界の人間。稀に幻想郷に迷い込む。
閻魔
死者の魂を裁く、彼岸の裁判官。十王と呼ばれる10人のリーダー(閻魔王)と、十王を含む彼岸の裁判官たちが「閻魔」と呼ばれる。十王以外の閻魔は、古いお地蔵さまがなっている場合が多い。ヤマザナドゥという役職の閻魔が幻想郷を担当する。神や妖怪に分類されることもある。
閻魔はそれに書かれた罪状の重さによって重さとその罪人を叩く回数が変わる「悔悟の棒」と映った者の全ての罪を映すという「浄玻璃の鏡」を持っているという[106]
死神
彼岸に住む種族。事務職、三途の渡し、道案内、観光ガイド、魂の刈り取りなど閻魔の下で様々な職業の死神が働いている。妖怪に分類されることもある。
種族名に「」と付くが、神格ではないらしい[107]
天人
天界に住む種族。修行や功績などが認められて天人になる場合と、死後、成仏して天界に昇って天人になる場合がある。寿命を迎えた天人はお迎え担当の死神の精神攻撃と戦うことになり、敗れた場合は天人五衰のひとつ「頭上華萎」がもたらされる。天人としての格を持たない天人は、天人の中で「不良天人」「天人くずれ」とされている。
月人
月に結界を張って暮らす民。「高貴な民」と自称している。月人は、かつて地上が今のように穢れが蔓延しきっていなかった頃に、月夜見という賢者が穢れが生物に寿命をもたらすことに気付き、信頼できる親族を引き連れて地上から穢れがない月に移り住んだ者たちとその末裔である。
なお現在幻想郷で暮らしている八意永琳と蓬莱山輝夜は、八雲紫の区分で言うと「妖怪」ではなく「人間」であることを選択しているとのこと[108]
玉兎
月に住む兎。現在の月の文明は物質的には発展しきっていて精神文明を発展させているが、物質的な面を玉兎が労働力として支えていて、玉兎は月人に道具のように扱われている。それぞれに仕事が割り振られていて、農作物担当が一番多く、掃除担当、薬搗き担当、月の使者担当など、様々な職務があてがわれている。耳で離れた所に居る玉兎の念を受け取ることが可能。大げさで嘘吐きでゴシップ好きで純粋で信じやすいため、玉兎の間では様々な噂話が飛び交っている。

[編集] 西方Projectとの関連性

西方Projectの作品である『秋霜玉』と『稀翁玉』には、ZUNが関わっており、博麗霊夢や霧雨魔理沙、幽香と言った東方Projectの登場人物がゲストとして出演している。

『秋霜玉』のExtraモードでは、主人公のVIVITが主人のエーリッヒに頼まれて「聖杯」を探すというお使いに駆り出される(これはエーリッヒの冗談であったようだ)。その際、幻想郷に迷い込んだVIVITは神社の向こうに居た霊夢と魔理沙と戦闘している。この戦闘後、VIVITはさらに別のゲーム『五月雨』の世界に行っている。

[編集] 参考文献

[編集] 脚注

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[編集] 注釈

  1. ^ 「幻想掲示板」2003年6月1日の投稿(『まよひがねっと』によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分) によれば、ZUNは幻想郷への入り口となる外の世界の神社の所在地は東北四国の山奥をイメージしている。
  2. ^ ただし、『永夜抄』の数十年前に月から逃げてきた鈴仙や、『儚月抄』で月から幻想郷へ訪れたレイセンとロケットで幻想郷から月へ向かった霊夢一行、『風神録』で外の世界から移転してきた守矢の神々、『神霊廟』で外の世界と何らかの手段で交信したぬえとそれに応じて外の世界から幻想郷へやってきたマミゾウなど、作中では多数の例外がみられる。
  3. ^ 『三月精 第3部』第9話「長太の妖貝」における文の発言によると、第9話時点から「130年近く前」。また『永夜抄』付属の「キャラ設定.txt」では、大結界成立から「もうすぐ百年も経とうとしていた頃」の「数十年」後が『永夜抄』本編の時期であるとされている。
  4. ^ 『三月精 第2部』第25話では、どちらの人里も博麗神社から見て西側の同じ位置にあるような描写がなされている。[要出典]
  5. ^ 紅魔館の立地は、『紅魔郷』バックストーリーのみ「霧の湖の中心に浮かぶ島」とされている。『妖々夢』では立地の言及はなく、『永夜抄』以降は「霧の湖の畔」で統一され島についての記述はない。設定が変更されたのか、「島」で「畔」なのかは不明。
  6. ^ 『紅魔郷』おまけ.txtのみ「ヴル魔法図書館」となっている。
  7. ^ 川幅が長かったために渡す間に幽霊が消滅したという会話が『花映塚』小野塚小町ストーリーモードにあるが、実際は渡しをサボっていたことを言い訳する嘘であるため、疲労した幽霊の消滅が有り得るのかは不明。
  8. ^ 『萃夢想』の設定によれば特に固有名称はない。作品によってはマーガトロイド邸とも表記される。
  9. ^ 『三月精 第3部』第12話では、妖精のルナチャイルドが「(命蓮寺が建立されるまで)長い間 人がいるお寺が無かった」と発言している。
  10. ^ 「D.N.A Softwares」のインターネットラジオ「萎えラジ」の2009年9月21日分におけるZUNの発言によれば、『星蓮船』に登場する魔界と『怪綺談』に登場する魔界は同じとのこと。
  11. ^ ここに記された精霊の設定は、ZUNが2004年に語ったものである。2011年4月に体験版が公開された『神霊廟』では、「山彦」の「妖怪」が登場している。

[編集] 出典

  1. ^ 『香霖堂』単行本第22話。
  2. ^ 『紅魔郷』付属のマニュアルの「バックストーリー」、『妖々夢』付属のマニュアルの「バックストーリー」など。
  3. ^ a b 『妖々夢』付属のマニュアルの「バックストーリー」。
  4. ^ a b 「幻想掲示板」2003年8月1日の投稿(『まよひがねっと』によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
  5. ^ a b c d 『求聞史紀』pp.112-116「博麗霊夢」。
  6. ^ 『求聞史紀』p.49。
  7. ^ a b 『香霖堂』単行本第15話。
  8. ^ 『儚月抄 漫画版』第5話。
  9. ^ 『香霖堂』単行本第1話。
  10. ^ 『香霖堂』単行本第10話、『求聞史紀』「独白」。
  11. ^ a b 『求聞史紀』p.49-51。
  12. ^ a b c d ファンの質問メールに対するZUNの返信。ZUNによる返答だとされている。このメールは質問者によって公開されており、ファンサイト「Coolier」の「旧うpろだ観測」にある「game_1522.lzh」から確認できる。ファイルの日付は2004年3月2日になっている。
  13. ^ 『香霖堂』単行本第24話。
  14. ^ 「幻想掲示板」2003年12月12日の投稿(『まよひがねっと』によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
  15. ^ 『香霖堂』単行本第13話。
  16. ^ 『永夜抄』Normal Ending。
  17. ^ 『星蓮船』。
  18. ^ a b c 『香霖堂』単行本第17話。
  19. ^ 『香霖堂』単行本第20話。
  20. ^ 『求聞史紀』p.162。
  21. ^ a b 『求聞史紀』p.89。
  22. ^ 『文花帖(書籍)』p.14, p.65, p.77など。
  23. ^ 『文花帖(書籍)』pp.54-55。
  24. ^ 『求聞史紀』pp.73-74。
  25. ^ 『求聞史紀』。
  26. ^ 『香霖堂』単行本第3話。
  27. ^ 『妖々夢』付属の「キャラ設定.txt」。
  28. ^ 『妖々夢』キャラ設定.txt、『文花帖(書籍)』p.74、『求聞史紀』p.137、『三月精 第2部』第3巻。
  29. ^ 『妖々夢』付属の「キャラ設定.txt」。
  30. ^ 『三月精 第3部』第12話。
  31. ^ 『三月精 第2部』第3巻。
  32. ^ 『永夜抄』付属の「キャラ設定.txt」。
  33. ^ 『萃夢想』紫ルートの5面。
  34. ^ 『博麗幻想書譜』2006年2月8日の記事、『求聞史紀』。
  35. ^ 『東方三月精 第2部』第3話。
  36. ^ 『儚月抄 小説版』第1話。
  37. ^ 『花映塚』十六夜咲夜ストーリーモード。
  38. ^ 『妖精大戦争』Ending No.6。
  39. ^ 『非想天則』早苗ストーリー。
  40. ^ 『儚月抄 小説版』第4話。
  41. ^ 『儚月抄 漫画版』第19話。
  42. ^ 『星蓮船』早苗エンディング。
  43. ^ 『永夜抄』マニュアル。
  44. ^ 『星蓮船』東風谷早苗A装備エンディング。『非想天則』対戦 東風谷早苗vs博麗霊夢。
  45. ^ 『神霊廟』付属の「キャラ設定とエクストラストーリー.txt」。
  46. ^ 『星蓮船』魔理沙B装備4面、
  47. ^ 『星蓮船』3面。
  48. ^ 『星蓮船』霊夢A装備エンディング。
  49. ^ 『星蓮船』魔理沙A装備エンディング。
  50. ^ 『妖々夢』霊夢ルートのPhantasmステージ。八雲紫を倒した後の、紫本人の台詞による。
  51. ^ 『非想天則』。
  52. ^ 『星蓮船』早苗A 5面。
  53. ^ 『星蓮船』魔理沙A装備エンディング。
  54. ^ 『星蓮船』魔理沙Aバッドエンディング。
  55. ^ 『永夜抄』の冥界チームの永琳の戦闘前セリフ、および『求聞史紀』。
  56. ^ 『香霖堂』単行本第1話。
  57. ^ 『永夜抄』キャラ紹介.txt、蓬莱山輝夜の項。
  58. ^ 「幻想掲示板」2004年2月11日の投稿。
  59. ^ 『香霖堂』単行本第27話。
  60. ^ 『靈異伝』。
  61. ^ 『風神録』霊夢Bグッドエンディング。
  62. ^ a b 『香霖堂』単行本第18話。
  63. ^ 『儚月抄 小説版』第3話。
  64. ^ 『永夜抄』。
  65. ^ 『儚月抄 漫画版』第11話。
  66. ^ 『儚月抄 小説版』最終話前編。
  67. ^ a b 『香霖堂』単行本第16話。
  68. ^ 「幻想掲示板」2002年10月26日の投稿(『まよひがねっと』によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
  69. ^ 『求聞史紀』独白。
  70. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『求聞史紀』における当該種族のページ
  71. ^ a b 『文花帖(書籍)』p.70。
  72. ^ 『儚月抄 漫画版』第21話。
  73. ^ 『紅魔郷』霊夢(霊の御札)グッドエンディグ。
  74. ^ 『香霖堂』単行本第10話。
  75. ^ 『求聞史紀』p.141。
  76. ^ 『文花帖(書籍)』p.73。
  77. ^ 『求聞史紀』p.89。
  78. ^ 『文花帖(書籍)』p.15、『香霖堂』単行本第17話。
  79. ^ a b 『香霖堂』単行本第21話。
  80. ^ 『花映塚』付属の「キャラ設定.txt」の「射命丸文」の欄。
  81. ^ 『風神録』付属の「キャラ設定.txt」の「河城にとり」の欄。
  82. ^ 『三月精 第3部』第1話。
  83. ^ 「東方書譜」2004年1月12日の投稿 - ウェイバックマシン (2004年4月4日アーカイブ分)
  84. ^ 「幻想掲示板」2003年12月15日の投稿(『まよひがねっと』によるアーカイブ) - ウェイバックマシン (2005年4月8日アーカイブ分)
  85. ^ 『三月精 第2部』第21話。
  86. ^ 『求聞史紀』ルナチャイルドの項。
  87. ^ 『三月精 第2部』単行本第1巻収録の「酒三杯にして……」。
  88. ^ 『三月精 第1部』単行本p.135。
  89. ^ 「東方書譜」2004年1月4日の投稿 - ウェイバックマシン (2004年4月4日アーカイブ分)
  90. ^ 『求聞史紀』小野塚小町の項。
  91. ^ 『花映塚』のミスティア・ローレライ、風見幽香、小野塚小町に描写や言及がある。『緋想天』エンディングでは、小町が子供の幽霊の意思を読み取っている。
  92. ^ 『三月精 第2部』第2話の「上海アリス通信 三精版」(雑誌掲載・単行本未収録)。
  93. ^ a b 『地霊殿』魔理沙(パチュリー支援)ルートのエンディング。
  94. ^ 『地霊殿』魔理沙(アリス支援)ルートの5面。
  95. ^ 『地霊殿』魔理沙(パチュリー支援)ルートの6面。
  96. ^ 『求聞史紀』ルナサ・プリズムリバーの項。
  97. ^ 『緋想天』。
  98. ^ 萃香に関しては、『萃夢想』パチュリールートの7面。勇儀に関しては、『地霊殿』魔理沙(パチュリー支援)ルートの3面。
  99. ^ 『求聞史紀』pp.106-107。
  100. ^ 『儚月抄 漫画版』第6話。『香霖堂』単行本第25話でも霖之助が同様の性質を述べている。
  101. ^ 『風神録』魔理沙Bグッドエンディング。
  102. ^ 『儚月抄 漫画版』第10話。
  103. ^ 『香霖堂』単行本第23話。
  104. ^ 『求聞史紀』pp.101-102「神霊」
  105. ^ 『香霖堂』単行本第25話
  106. ^ 『求聞史紀』pp.108-109「四季映姫・ヤマザナドゥ」。
  107. ^ 『非想天則』対戦モード・洩矢諏訪子対小野塚小町戦での諏訪子の勝利セリフ。
  108. ^ 『儚月抄 小説版』第5話。

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