東方三月精
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『東方三月精』(とうほうさんげつせい)は、角川書店刊『月刊コンプエース』にて連載中の東方Projectを題材にした漫画作品である。原作はZUNが担当している。この作品は『三月精』と呼ばれることが多いので、以降は『三月精』と称することとする。
目次 |
[編集] 概要
本作は、主人公である光の三妖精が巻き起こす数々のいたずらや騒動を題材とした漫画である。漫画は当初松倉ねむが担当していたが、作者体調不良により比良坂真琴に交代した。その際、展開も新章へと突入する事となり、タイトルが変更された。そのため、『東方三月精』という漫画は二種類存在する事となる。ただしZUNのブログによると、この二作品は同じ作品であると考えられるため[1]、両作品とも本項で扱う事とする。
タイトルの「三月精」(さんげつせい)は、日・月・星を総称する熟語「三精」と、日(SUN)・月(げつ)・星(せい)をかけたもので、光の三妖精をあらわしている[2]。
[編集] 東方三月精 〜 Eastern and Little Nature Deity.
『東方三月精 〜 Eastern and Little Nature Deity.』(とうほうさんげつせい イースタン アンド リトル ネイチャー デューティー)は、コンプエースVol.01(2005年3月刊)からVol.06(2006年3月刊)まで連載されていた作品で、松倉ねむが担当していた作品である。以降は必要に応じて『旧三月精』と称することとする。
主に、光の三妖精が博麗霊夢と霧雨魔理沙に対して悪戯を仕掛ける話が展開される。このシリーズの特徴として光の三妖精と霊夢、魔理沙以外の東方Projectのキャラクターが登場しない事が挙げられる。
松倉が作画担当を途中降板した理由は体調不良によるものだが、その影響からか作画には1話を除いてトーンがあまり使用されず、背景等の描き込み量もそれほど多くなかった為、「白い」と読者からネタ・批判半々で語られていた。特に『旧三月精』2話-4話では顕著にこの傾向が見られた。単行本版では若干箇所にトーン追加の修正が加えられているが、あまり評価は変わっていない。
[編集] 東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity.
『東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity.』(とうほうさんげつせい ストレンジ アンド ブライト ネイチャー デューティー)は、コンプエースVol.07(2006年5月刊)以降に連載されている作品で、比良坂真琴が担当している作品である。以降は必要に応じて『新三月精』と称することとする。
光の三妖精が、幻想郷の様々な所へ行って悪戯を仕掛ける。このシリーズから、霊夢や魔理沙以外の東方Projectのキャラクターも登場する。キャラが増えた理由に関しては、コンプエースVol.09の『上海アリス通信 三精版』によると「三妖精だけでは話が作りにくく、キャラを出した方が話が作りやすいから」との事。
コンプエースが月刊化する際には、コンプティーク(2006年12月号、カラーページ)や店頭用販促冊子「お試しコンプエース」(白黒ページ)で、比良坂真琴による『三月精』の紹介漫画が掲載された。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 主な登場キャラクター
詳細は東方Projectの登場キャラクターを参照
- サニーミルク
- 主人公の一人。日の光の妖精。人間や妖精に悪戯を仕掛ける光の三妖精のリーダー格。光を屈折させる程度の能力で、姿を消す事が出来る。愛称はサニー。
- ルナチャイルド
- 主人公の一人。月の光の妖精。三妖精の中では一番残酷だが、とばっちりを受ける事も多い。音を消す程度の能力を持つ。愛称はルナ。
- スターサファイア
- 主人公の一人。星の光の妖精。三妖精の中では、唯一、天候に左右されない能力を使う。動くものの気配を探る程度の能力を持つ。愛称はスター。
- 博麗霊夢
- 博麗神社の巫女。人間。類稀な幸運と直感を持っており、知らないうちに三妖精の悪戯を退けたりもしている。
- 霧雨魔理沙
- 普通の魔法使い。人間。しょっちゅう博麗神社に遊びに来て、霊夢とつるんでいる。
- 十六夜咲夜
- 紅魔館のメイド長。直感が鋭く、隠れている三妖精に気付くことがある。
- レミリア・スカーレット
- 紅魔館の主。吸血鬼。
- 紅美鈴
- 紅魔館の門番。華人小娘。
- 魂魄妖夢
- 半人半霊の少女。冥界で庭師などをやっている。
- 鈴仙・優曇華院・イナバ
- 月の兎。家族である因幡てゐを探すため、狂気を操る程度の能力で竹林から誰も出られないようにした時に、三妖精と知り合う。彼女の能力は、サニーの光を屈折させる程度の能力とは比較にならないらしく、三妖精が姿を消したつもりでも鈴仙にはその姿が見えていた。また、スターの動くものの気配を探る程度の能力にも引っかからない。
- 因幡てゐ
- 妖怪兎。迷いの竹林が高草郡と呼ばれていた頃から竹林に居て、迷いの竹林について熟知している。
- 小野塚小町
- 死神。三途の川で幽霊を渡すのが仕事だが、無縁塚で休憩と称してサボっていた。秋の味覚を求めて近くまで来ていた三月精を捕まえ、自分の話し相手をさせる。なぜかは不明だが、鈴仙と同じくサニーやルナの能力が通じなかった。
- アリス・マーガトロイド
- 七色の魔法使い。光の三妖精や魔理沙も住んでいる「魔法の森」に屋敷を構える。人形を魔力で操って仕事をさせる。三妖精を自宅に招き入れる。一時は妖怪を名乗る三妖精を警戒していたが、霊夢が行った神事もあって和解する。
- リリー・ホワイト
- 春告精。春になると現われて、春を告げる。しかしその表現方法は、しばしば弾幕になってしまう。
- 八雲紫
- 境界の妖怪。あらゆる境界を操る能力を持っており、幻想郷の外の世界の知識にも通じている。霊夢や魔理沙らとも面識があるが胡散臭さから余り信用はされていない。単行本の小説ではルナと遭遇した。また春前には外の世界から持ってきたたらの芽を霊夢に渡したりもした。
[編集] 上海アリス通信 三精版
「上海アリス通信 三精版」とは、コンプエース連載時、各話に1ページずつ設けられていたコーナーである。その内容はZUNによる漫画の内容や登場キャラクター補足の記事・ZUNのコラム「天声神語」・ゲーム作品や音楽作品の紹介などであり、『旧三月精』の第1話(コンプエースVol.2)から第5話 (Vol.6) まで、『新三月精』の第1話 (Vol.7) から第3話 (Vol.9) までの、全8回に渡って連載されていた。コンプエースが Vol.10 以降、月刊化した事によって掲載される事はなくなったが、『旧三月精』の単行本化を記念して『新三月精』第5話 (Vol.11) に限り「上海アリス通信 三精版 号外」として臨時的に復活し、原作者ZUNのインタビューが掲載された。
(コンプエース連載時には、『旧三月精』第4話掲載時 (Vol.5) 以降、ナンバリングが一つずつ前にずれていた。(「上海アリス通信 三精版 第4号」となるはずが「第3号」となっている)。以下は本来の正しいナンバリングで記載。)
また番外編の4コマ漫画も掲載されていた。『旧三月精』連載時の第1号から第5号までは、4コマ漫画「第0話 桜の距離 つづき…?」(漫画:比良坂真琴)が連載。『旧三月精』本編には登場しない霊夢・魔理沙以外の東方Projectのキャラクター達が登場して、ゲーム本編で絡んだ事の無いキャラ同士の組み合わせ(妖夢と藍、橙。妹紅と慧音。妹紅と輝夜など)も描かれた。比良坂真琴の日記によると「続きを好きに描いて良い」という指示があったらしく、4コマ漫画の内容にZUNが関わっている訳ではない。
『新三月精』第7号 (Vol.8) ではさとPONが4コマ漫画を担当。第8号 (Vol9) では4コマ漫画ではなく、シロガネヒナのイラストになっている。第6号 (Vol.7) と号外 (Vol.11) は記事の構成が異なり、4コマ漫画はない。
なお、『旧三月精』連載時のもの(第1号から第5号まで)は『旧三月精』の公式ファンブックに収録され、ナンバリングも本来の正しいものとなっている。しかし、『新三月精』連載時のもの(第6号から第8号まで、および号外)は『新三月精』のコミックスには収録されていない。
[編集] 既刊一覧
- 東方三月精 Eastern and Little Nature Deity.
- 2007年1月26日初版発行、角川書店 ISBN 4047072346
- 松倉ねむが執筆したコミック(旧三月精)と「上海アリス通信 三精版」第5号までに加え、ZUNの書き下ろし短編小説「月の妖精」(挿絵:綾見ちは)を収録し、ZUNによる音楽CDを付属した公式ファンブック。
- 地域や店舗によっては発売日を迎えても書籍の入荷が遅れるなどのトラブルがあり、購入予定者の間では東方求聞史紀の発売延期の再来、と騒がれた。また、ゲームの登場キャラクター紹介の項では、キャラクターの名前を間違える・キャラクターとその紹介絵が別物になっている・紹介に二次創作設定が混在または、明らかな間違い 等の誤植があり、編集の不正確さに批判の声が挙がっている。
- この騒動は、2007年2月16日深夜、角川書店の公式サイトに、原作者監修の下で作成された正誤表が掲載された事で一応の解決を見る[3]。また、第二版[要出典]以降は間違い部分が修正されている。
- 東方三月精 Strange and Bright Nature Deity 第1巻
- 2008年1月26日初版発行、角川書店 ISBN 978-4-04-854152-7
- 比良坂真琴が執筆したコミック(新三月精)のうち第1-8話(「梅雨の別荘」から「春の幻 後編」まで)と、書き下ろしの漫画「酒三杯にして……」を収録し、ZUNによる音楽CDを付属した公式コミックス。
- なお、「上海アリス通信 三精版」の本単行本相当分(第6-8号および号外)は収録されていない。
[編集] 他作品との関連
- 東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue. (コミック)
- 第1話「賢者の計画」の八意永琳の回想で、『旧三月精』第3話「月の画餅」の十六夜の月の晩にルナが拾った旗を、おもちゃにしている三妖精が描写されている。
[編集] 脚注
- ^ ZUNのブログ
- ^ 上海アリス通信 三精版 第5号より。
- ^ 東方三月精 Eastern and Little Nature Deity 画像及び本文中の記載間違いに関する お詫びと訂正
[編集] 外部リンク
- 上海アリス幻樂団
- 東方Wiki - 『三月精』の各話解説と初版の誤植編集ミス箇所について掲載されている。
- 角川書店
- DOLPHINICITY - 作画の比良坂真琴のサイト
- ゴス屋 - 作画の松倉ねむのサイト
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