丹生都比売神社

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丹生都比売神社
Niutsuhime-jinja romon.jpg
楼門(重要文化財)
所在地 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
位置 北緯34度15分46秒
東経135度31分19秒
主祭神 丹生都比売大神
高野御子大神
大食津比売大神
市杵島比売大神
社格 式内社名神大
紀伊国一宮
官幣大社
別表神社
本殿の様式 一間社春日造
札所等 神仏霊場巡拝の道第12番(和歌山第12番)
例祭 10月16日
主な神事 御田祭(1月第3日曜日)
花盛祭(4月第3日曜日)
神還祭(7月18日)
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鳥居
輪橋(りんきょう)

丹生都比売神社(にふつひめじんじゃ、にうつひめじんじゃ)は、和歌山県伊都郡かつらぎ町にある神社式内社名神大社)、紀伊国一宮旧社格官幣大社で、現在は神社本庁別表神社

全国の丹生都比売神を祀る神社の総本社である。別称として天野大社天野四所明神とも。

目次

概要 [編集]

高野山近くに鎮座し、高野山と関係の深い神社である。

国宝「銀銅蛭巻太刀拵」[1]のほか、本殿[2]および楼門[3]などの重要文化財を所蔵し、境内は国の史跡である[4]。2004年7月、本殿、楼門および境内は、ユネスコ世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録された[5][6]

祭神 [編集]

以下の4柱の神を祀る。

  • 第一殿:丹生都比売大神 (にうつひめのおおかみ) - 通称は丹生明神
  • 第二殿:高野御子大神 (こうやみこのおおかみ) - 通称は狩場明神
  • 第三殿:大食津比売大神 (おおげつひめのおおかみ) - 通称は気比明神
  • 第四殿:市杵島比売大神 (いちきしまひめのおおかみ) - 通称は厳島明神

」は朱砂(辰砂-朱色の硫化水銀)のことであり、その鉱脈のある所のことを「丹生」という。朱砂はそのまま朱色の顔料となり、精製すると水銀がとれる。丹生都比売大神は、朱砂を採掘する一族が祀る神であると考えられている。『丹生大明神告門(のりと)』では、丹生都比売大神は天照大御神の妹神であるとしており、稚日女尊と同一神とする説もある。

歴史 [編集]

創建の年代は不詳である。『丹生大明神告門』では、祭神の丹生都比売大神は紀の川川辺の菴田の地に降臨し、各地の巡行の後に天野原に鎮座したとしている。『日本書紀』の神功皇后条に「天野祝」の名があり、当社の神官のことと考えられている。丹生都比売神の名の国史の初見は、『日本三代実録』貞観元年(859年)正月27日条である。『延喜式神名帳』では「紀伊国伊都郡 丹生都比女神社 名神大月次新嘗」と記載されている。

空海が高野山金剛峯寺を開く際に神領の一部を寄進したと伝えられ、高野山の鎮守神とされた。『今昔物語』には、密教の道場とする地を求めていた空海の前に「南山の犬飼」という猟師が現れて高野山へ先導したとの記述があり、南山の犬飼は狩場明神と呼ばれ、後に当社の祭神である高野御子大神と同一視されるようになった。鎌倉時代以降は、高野山上の僧が厳冬期の避寒のための当社に帯在したり、高野山で火災があったときに仮執務が行われたりなど、高野山との関係がより深くなった。修験道の修行の拠点ともなっていた。

鎌倉時代に、行勝上人により気比神宮の大食比売大神、厳島神社の市杵島比売大神が勧請されて、現在の形となった。行勝は若宮に祀られている。鎌倉時代ごろから紀伊国一宮を称するようになった。

現在の社殿は、室町時代に火事で焼失した後に再建されたものである。近世になって社領が没収され、完全に高野山に依存するようになったが、明治の神仏分離で高野山から独立した。しかし、今日でも多くの僧侶が当社に参拝しており、神前での読経も行われている。大正13年に官幣大社に列格した。

文化財 [編集]

国宝 [編集]

  • 銀銅蛭巻太刀拵(ぎんどうひるまきたちこしらえ)
    1955年昭和30年)2月2日、国宝(工芸品)に指定[1]。「銀銅」は銅に銀メッキを施したものの意。「蛭巻」は、細長く薄い金属板(本作品の場合は銀銅)を鞘と柄(つか)に巻き付けた装飾方法を指す。平安時代末期にさかのぼる刀装の遺品として貴重である。東京国立博物館に寄託[7]

重要文化財 [編集]

  • 本殿 4棟
    「丹生都比売神社本殿」として、1965年昭和40年)5月29日、国の重要文化財(建造物)に指定[2]
  • 楼門
    「丹生都比売神社楼門」として、1908年明治41年)4月23日、国の重要文化財(建造物)に指定[3]
  • 木造狛犬 2対
  • 木造狛犬 2対
  • 木造鍍金装神輿
  • 金銅琵琶
  • 兵庫鎖太刀(ひょうごぐさりたち) 2口
  • 鍍金長覆輪太刀(ときんながふくりんたち) 1口
  • 鍍金長覆輪太刀 2口
  • 法華経・後村上天皇宸翰寄進状

国の史跡 [編集]

  • 境内
    「丹生都比売神社境内」として、2002年平成14年)12月19日、国の史跡に指定[4]

和歌山県指定文化財 [編集]

和歌山県指定の有形文化財(美術工芸品)3点を所蔵する。いずれも指定年月日は1965年昭和40年)4月14日[8]。全て、和歌山県立博物館に寄託されている。[7]

  • 鉦鼓縁 一対(室町時代)
  • 鼓胴 三個(室町時代)
  • 瑞華鸞八稜鏡 一面(平安時代)

世界遺産 [編集]

ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』(2004年7月登録)の資産「丹生都比売神社」は以下3件の文化財を含む[5][6]

  • 重要文化財「丹生都比売神社本殿」
  • 重要文化財「丹生都比売神社本殿」
  • 史跡「丹生都比売神社境内」

現地情報 [編集]

所在地
交通アクセス

脚注 [編集]

  1. ^ a b 銀銅蛭巻太刀拵”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2010年1月19日閲覧。
  2. ^ a b 国指定文化財等データベース”. 文化庁. 2010年1月19日閲覧。
  3. ^ a b 丹生都比売神社楼門”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2010年1月19日閲覧。
  4. ^ a b 丹生都比売神社境内”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2010年1月19日閲覧。
  5. ^ a b 文化庁 (2006年9月26日). “条約上の資産種別と登録資産の国内法上の指定状況 (PDF)”. 文化審議会文化財分科会世界文化遺産特別委員会(第1回)議事次第. 文化庁. 2011年1月18日閲覧。
  6. ^ a b 世界遺産登録推進三県協議会(三重県・奈良県・和歌山県)、2005、『世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道』、世界遺産登録推進三県協議会、pp.39,75
  7. ^ a b 神社の歴史と宝物 丹生都比売神社”. 丹生都比売神社. 2011年1月19日閲覧。
  8. ^ 県指定文化財・有形文化財・美術工芸品”. 和歌山県教育委員会. 2010年1月19日閲覧。

関連項目 [編集]

関連神社
いずれも奈良県吉野郡に所在。

外部リンク [編集]