一型式アクセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 語 例 | 都 城 | |
| 第一類 第二類 第三類 第四類 第五類 |
風が 水が 山が 笠が 春が |
かぜが みずが やまが かさが はるが |
|---|
一型式アクセント(いっけいしきあくせんと)または一型アクセント(いっけい-)は、日本語で用いられるアクセントの一つで、アクセントの型(パターン)が1種類のものを言う。
主な分布地域の一つに、宮崎県小林市~都城市~鹿児島県曽於市~志布志市の各一部にかけての南北に細長い地域(諸県弁)がある。この地域の一型式アクセントは、文節の最後の拍が常に上がるというもので、鹿児島県のほとんどの地域で用いられる二型式アクセントの型が一つに統合してできたアクセントであるとされている。東京式アクセントと同様に文節を識別することが可能である。 また、五島列島最南端にも一型式アクセントが分布しているとされる。
この他にも、従来は無アクセントとされていた地域でも一型式アクセントである可能性のある地域がある。
[編集] 無アクセントとの違い
無アクセントを一型式アクセントの一つとして含める場合もあり、この場合は無アクセントを指す「平板一型(式)アクセント」または「崩壊一型(式)アクセント」と区別するため「統合一型(式)アクセント」、「尾高一型(式)アクセント」とも呼ばれる。しかし無アクセントと決定的に違うのは、一型式アクセントの話者にはアクセントの型の知覚があるが、無アクセントの話者はアクセントの型を意識していない点である。つまりアクセントの決まった型が存在するかしないかである。
ただ、一型式アクセントは型がワンパターンであるため、結果として無アクセントと同様に「橋」と「箸」などの同音異義語を発音で区別できない。また、東京式や京阪式と違い、もともとが曖昧な型であり、話者の条件や心情により語の最後の拍が上がらない場合もしばしばあるため、一聞しただけでは無アクセントとの区別は容易ではない。