会津弁
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会津弁(あいづべん)とは、日本の福島県会津地方で話される日本語の方言である。東北方言に属する。
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[編集] 概要
会津地方では故郷への帰属意識が強く、更に追求すれば、会津若松市と奥会津(旧田島町を中心とした南会津地域)では帰属意識が異なる。そのため会津弁と言っても、会津若松市内と奥会津では言葉の響きやニュアンスなどで大きな違いが見られる。また会津最南端の檜枝岐村では会津弁よりも群馬弁に近い方言が話される。
奥会津における会津弁の特徴として、年上の人物には全て名前の最後に「-あね」「-あんつぁ」と言う敬称を用いることが上げられる。これは、それぞれ「姉」と「兄」を意味し、今まで会話したことのある知人一般に使用される。これは、各個人各家庭毎よりも、地域一帯が一つの生活共同体として重要な役割を果たして来た地理的・文化的な背景のためであると思われる。
[編集] 会津弁使用例
(地域内でも更に細分化されるが、一般的なもの)
- どうぞ寄って行って下さい
- 会津若松市内:『寄ってがっしぇ』
- 奥会津(旧田島町周辺):『上がってがっせ』
- 走って行かないと間に合わないよ
- 会津若松市内:『とんでがねーど、間に合わねなーし』
- 奥会津(旧田島町周辺):『はねでがねーど、間に合わねーべー』
※市内では、走るを「とぶ(飛ぶ)」と言うが、旧田島町周辺では「はねる(跳ねる)」と言う。マラソン大会等も、前者は「飛びくら」、後者は「跳ねくら」(「-くら」は、競争のことを差し、物を取り合いになることも「とっかしくら」等と言う)。
[編集] 会津弁の例
[編集] あ行
- あいばっせ → 行きましょう
- あいべ → 出かけるよ、行くよ
- あがらんしょ → めしあがってください、中へお入りください
- あねさ → 年上の女性への呼びかけ
- あんちゃ → 子供への呼びかけ
- あんつぁ(ま) → 目上の男性、( )を付けると成長した意
- あんべ → あんばい、具合
- いぎあう → 出先で偶然(知り合い)に会う
- うぶう → 背負う、おんぶする
- うっつぁし → うるさい
- うすらかすら → たむろする、目的もなしにぶらぶらしている
- うまぐね → 良くない
- うめる → お風呂にお湯や水を足すこと
- うらがいちゃ(ん) → 裏がえし(かいちゃんともいう)
- うるかす → 水につけておく
- おだれる → 折れる
- おっつめる → 殴るとか。「おっつめっつぉ!」といわれたら覚悟が必要。
- おばんです → こんばんは
- おめ → あなた
- おもさも → 思う存分、充分に
- おれ → 年配は男女問わず自分をおれと呼ぶ
- おら → 「おれ」よりも若い世代の男女が自分をこう呼ぶ
- おんずぐなし → 馬鹿者、意気地なし
- おんずぐねぇ → ろくでもない
- おんつぁ(げす) → ばか・あほ、( )をつけると強化型
- おんもしぇ → 面白い
[編集] か行
- がおる → (体の)具合が悪い
- かたす → 片付ける
- かっつちゃぐ・かっちゃぐ(新潟よりの地域)→ ひっかく
- がなる → 大声で言う
- かまがす・かんまがす → かきまぜる
- きへぇわりぃ → 気分が悪い、不愉快
- きんな → 昨日
- きてぇだ → 不思議だ、奇妙だ
- ぎったんばっこ → シーソー、ぎっこんばったん
- きんびゃいい → 気分がいい、ざまあみろ
- くたまんしね → 物怖じしない、あっけらかんとしている
- くれる→ あげる・もらうの両方の意味
- くんつぇ → ください
- け → 食べろ、食え
- げす → お尻
- げすぬげ → だらしがない、しまりがない(げす=最後が抜けているという意)
- げすめど → 肛門
- げっぽ → 最下位、ビリ
- けっぽる・けっぽぐる → 蹴る
- こうの毛(げ) → まゆげ
- こー → おいで
- こえー → 疲れた
- ごせ(しぇ)あける・やける → 怒る、むかつく、いらいらした状態
- こめら → こども
- こっちゃ・こっちさ → こっちの方に・こちらに
- ごっつお → ごちそう
[編集] さ行
- さすけね → 大丈夫だ、問題ない
- されがまね → かまわない、放っておく
- したがら → だから
- しっぱね・すっぱね → 撥ねのこと。雨の中を歩くとズボンの後ろにつく撥ね、自転車の後輪からあがる撥ね、など。
- しゃで → 弟
- しょーね → しょうがない
- ずねぇ(=でっけ) → 大きい
- せな → 兄
- ぞうさねぇ → 簡単だ、すぐできる
- そべる → 甘える
[編集] た行
- たがく → (物を)持つ
- たくさん → 充分、お腹いっぱい
- だけんじょ → だけれども
- だっち(ぇ)も → 誰も
- たまげた → 驚いた
- ちゃんちゃんする → 正座する
- つうはん(ちゅうはん) → 昼食
- つうと → 少し
- でっこら → いっぱい、沢山
- でっちかる → 座る
- とうみに・とうみぎ → とうもろこし
- とっこす → 日を振りかえる
- とねこ → (生まれたばかりの)子牛、子馬
- とぶ → 走る
- とびくら → かけっこ、競走
- どんぶく → 綿入れはんてん
[編集] な行
- なげる → 捨てる
- なじょ → どう
- 七草 → (こどもの)七五三
- にしゃ(にし、にさ) → おまえ(おめより語気が強い)
- にしゃら(複数形) → おまえら
- のっかかる → よりかかる
[編集] は行
- はいらんしょ → (家に)あがってください
- はかいぐ → はかどる、物事が進む、進展する
- はっこ → 早くおいで
- ばっこ → うんこ、糞
- はらくっち → お腹いっぱい
- ばんかた → 夕方
- ばんげ → 夜
- びっけ → ビリのこと
- ひゃっけ → 冷たい
- ぶっつかる → こたつなどにはいる
- へでなし → いいかげんなこと
- ほいど → 乞食(卑下する言葉)
- ほだごど → そんなこと
- ぼっこれ → 壊れてる・使い物にならない物に言う
- ほろぐ → (物を)なくす、落とす
[編集] ま行
- まがる → おじぎする、頭を下げる
- まぁず → まったく(少々怒っている)
- まってぐ → いっしょに
- まんず → 女性器
- むぐす → (大小便を)もらす
- むずせぇ → 気の毒、かわいそう
- むじる(むずる) → (道を)まがる
- めごい・めげえ → かわいい
[編集] や行
- やっちゃがね → 役立たない
- やっこい・やっけー → やわらかい
- やってー → お願いします?(店などで買い物するとき)
- やんだ → いやだ
- やんだおらー → いやだ~どうしよう!、あらまーたいへん!
- ゆとうじ → 湯治
- よっぱ(ら) → たくさん
[編集] ら行
[編集] わ行
- わが → 自分
- わさ → 悪いこと 手わさ・火わさする
- んだがら → そうなのよ、という相槌
- んだげっちょ → そうだけれど
- んだべした → そうでしょう
- んめぇ → おいしい
[編集] その他
- ~かよ(がよ) → ~ですか?
- ~しっせ → ~したら
- ~してくなんしょ → ~してください(丁寧語)
- ~っちゃあんめ → ~なんだって(なんかおもしろいねの意味あり)
- ~だくっち → ~だったりして、~なんちゃって
- ~だべし → ~ですよね
- ~なし → ~ですね(丁寧語)