ノルウェーの歴史

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ノルウェーの歴史(ノルウェーのれきし)では、ノルウェー歴史を記す。

概史[編集]

古代からヴァイキングの時代[編集]

現在のノルウェーの地は暖流の影響で比較的温暖で、古代から人が居住していた。紀元前4世紀には北ゲルマン系のノルマン人ノール人)がこの土地に定着し、それが、今のノルウェー人の基礎となる。 8世紀ヴァイキングの時代にはデンマークスウェーデンヴァイキングとともに、海外に通商略奪探検で進出し、アイスランドグリーンランド、さらにシチリアロシアルーシ)、ノルマンディーへと移住した。

ノルウェー王国の興亡[編集]

9世紀の終わりにはハーラル1世が沿岸部を統一し、ノルウェー最初の統一王国が成立したとされる。10世紀の終わりにはキリスト教がもたらされたものの、古代の北方信仰が根強く残った。スカンジナビア最初の統一王国の一つでもあったノルウェーであるが、王家での権力闘争が激化し、11世紀にはデンマークのカヌート大王北海帝国に併合された。

12世紀末には独立を回復。スヴェレ朝のもとで世襲王国が確立され、王国は13世紀半ばにはホーコン4世の治世の下で最盛期を迎えた。その支配は、スカンディナヴィア半島の3分の2、アイスランドグリーンランドスコットランドの一部に及んでいた。しかし、14世紀末には黒死病の流行とベルゲンを通じたハンザ同盟による経済的支配、スヴェッレ朝の断絶でノルウェー王国は衰微し、14世紀末のデンマークのマルグレーテ1世によるカルマル同盟のもとでデンマークの支配を受けた。1534年、デンマークで伯爵戦争がおこると、ノルウェーはクリスチャン2世側に立ったため、戦後、経済的にも人口でも劣るノルウェーはクリスチャン3世の即位憲章により一地方に転落、デンマークの支配下に入ることとなり、宗教改革によりルター派となった(デンマーク=ノルウェー)。

デンマーク=ノルウェーは、17世紀以降に強大化したスウェーデンバルト帝国)の侵攻と圧力により、度々危機に陥った。1655年北方戦争ではトロンハイム地方を占領され(1660年に返還)、18世紀大北方戦争では、一時クリスチャニアが占領された。しかし大北方戦争でのスウェーデンの最終的な敗北により、デンマーク=ノルウェーの直接的な脅威はなくなった。そして18世紀後半に入ると、ノルウェー人もデンマーク海上帝国の一員として、海運業に参画するようになった。ノルウェーの商船隊の大規模な発展は、19世紀の海運立国としてのノルウェーの下地を築く事となった。

民族主義の近代[編集]

19世紀にはフランス革命ナポレオン戦争の影響はこのノルウェーにも及び、民族主義に基づく独立が模索された。デンマークがナポレオン戦争で敗戦国になり、1814年キール条約でノルウェーがスウェーデンへ割譲されることになると、ノルウェーは独自の憲法を制定し、独立を試みたが列強はこれを承認しなかった。スウェーデン王太子カール14世ヨハンの軍に屈服したノルウェーは、同年11月にモス条約を結び、スウェーデンのベルナドッテ王朝の支配を受けることになった。しかしノルウェーは、スウェーデンの立憲君主制のもとで独自の政府および議会ストーティングを開く事を許され、自立の道を歩んでいく(スウェーデン=ノルウェー)。

この新たな同君連合のもと、ノルウェーは国内政治を改革し、海運製鉄造船漁業などの諸産業を振興していった。 19世紀中葉、北欧全土で沸き上がった汎スカンディナヴィア主義にノルウェー国民も共鳴したが、最終的に挫折した。以後、ノルウェーは、スウェーデン政府からの自立を目指す様になり、1890年頃から独立を模索する様になった。 1905年にはノルウェーは同君連合の解消を宣言。国民投票での圧倒的な賛成とスウェーデンとの交渉の結果、無血の独立を達成した。 ノルウェーはデンマークからカール王子を国王ホーコン7世として迎え、新憲法のもと立憲君主制の新生ノルウェー王国を樹立した。第二次世界大戦では、1940年にナチス・ドイツに国土を占領され、ヴィドクン・クヴィスリングの率いる傀儡政権が、ドイツ降伏まで統治を行った。ホーコン7世は国外でレジスタンス運動を指導し、国民の信頼を得た。

ノルウェーの現在[編集]

第2次世界大戦後は独立を回復し、国際連合の原加盟国として初代国連事務総長トリグブ・リーを送り出した。冷戦下では北大西洋条約機構北欧諸国では唯一加盟したが外国の軍事基地をおかず、非核政策を展開し、ノルディックバランス政策を進めた。1959年にはEFTAに加盟したもののECの加盟は1972年の国民投票で否決された。1992年にも加盟を申請したが国民投票で否決された。

戦後のノルウェーに於いて特筆すべきことは1960年代から始まった北海油田の開発である。莫大な原油及び天然ガスの売上による収益は原則として、ノルウェー政府年金基金として積み立てられ(2006年1月に従来の石油基金と年金基金が統合改組)、国際的な金融市場に投資されている。

ノルウェーは現在もEUに非加盟であるが、1913年普通選挙導入時には女性参政権を導入、女性首相もいるなど女性の社会的地位は高く、また他の北欧諸国同様に社会福祉も進んでいる福祉国家でもある。

参考文献[編集]

脚注[編集]

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