トップシークレット (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Bionic Commando
トップシークレット
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケードゲーム
開発元 カプコン
発売元 カプコン
人数 1人
発売日 1987年3月
テンプレートを表示

トップシークレット』は、カプコンが制作した1987年3月稼働のアーケードゲーム。キャッチコピーは「ワイヤー・テクニックで侵入せよーー」。

本項では、本作を元に作られた家庭用ゲーム機作品についても併せて記述する。

概要[編集]

戦場の狼』に登場した主人公「スーパージョー[1]」を操作し、制限時間内にスタート地点から上方向(もしくは右方向)にあるゴールへ到達する事が目的のシューティングアクションゲームである。ワイヤーを利用した数々のユニークなアクションが特徴で、本作を元に様々な派生作品も作られている。

本作自体の移植としては2006年3月2日発売のPlayStation 2版『カプコン クラシックス コレクション』(作品名は日本版だが、ゲーム内容は海外版のもの)や、海外では多数の8bitPCに移植された他、PlayStation Portable用ソフト『Capcom Classics Collection: Remixed』にも収録されている。

海外版の題名は"Bionic Commando(バイオニック コマンドー)"であり、ワイヤーも一種のバイオニックアームという設定となっている。派生作品もこの題名で統一されており、国内でも1992年以降の作品はそれに倣っている。

基板は新旧2つのバージョンがあり、新バージョンではバグや難易度、その他細かな仕様が修正・変更されている。また、日本版と海外版とでは主人公のデザインに違いがあり、日本版は頭身が低く目も大きい、デフォルメされたデザインだが、海外版は目が小さく、頭身も高めのデザインへ変更された(同時に画面左下の残機表示のデザインも変更されている)。

制作者は『戦場の狼』の制作者でもある藤原得郎。本作のワイヤーアクションは藤原得郎が本作を発売する4年前のコナミ在籍時代に製作したアクションゲーム『ロックンロープ』のワイヤーアクションで、ハード的に制約が多かったのでできなかったことを入れた発展形であると述べている[2]

操作[編集]

操作はレバー + 2ボタン。1つ目のボタンで銃を発射して攻撃する。銃は水平方向にしか撃てないが、立ち状態としゃがみ状態とで異なる高さに撃ち分ける事が出来る。2つ目のボタンは左手のワイヤーガンからワイヤーを発射する。通常は水平に発射され、レバーを入れながらボタンを押す事により、真上・斜め上にも発射する事が出来る。ワイヤーの先端が地形に接触するとそこに引っ掛かり、その状態からもう一度2つ目のボタンを押すことでワイヤーを巻き取り、その方向に移動する(途中で引っ掛けたワイヤーを離すことも可能)。

主人公はジャンプをすることができないが、上方向にある足場(木の枝など)にワイヤーを引っ掛けて巻き取ることで、上方向に移動することができる。また斜め上方向に引っ掛けると、振り子の様に振幅し、振幅中にタイミング良くワイヤーを離す事で、横方向へ飛び、穴や敵の頭上を越えられる。また、その振幅する勢いで一部の敵を体当たりで弾き飛ばすこともできる。

移動以外にも、ワイヤーで遠くのアイテムを引き寄せたり、一部の敵を転ばせたりできる。

その他のシステム[編集]

アイテム
アイテムはステージ各所で上空からパラシュートで供給され、スコア獲得と銃器とに大別される。銃器はその種類ごとに威力や連射速度・射程距離などに違いがある。
エクステンド
本作のエクステンドはスコアが2万点、4万点、6万点、100万点到達時の最大4回行われる。この設定はディップスイッチで変更可能。


ステージ構成[編集]

ステージ1[編集]

非常に広大な森の中に建設された敵の前線基地に侵入する。電気の流れる金柵や不発弾など、基地らしい構成物もあるが、同時に樹木や蜂の巣(攻撃を当てると無数の蜂が襲ってくる)といった自然物も多く見られる。一番上まで登っていけばステージクリアとなる。このステージのみに登場する人食いムササビは邪魔なときはワイヤーで追い払える。

ステージ2[編集]

森を抜けた主人公は基地の外壁部分を登り、内部への侵入を敢行する。敵兵のバリエーションが豊かになり、砲台などのギミックも多彩となる。 登っていくうちに夜となって多数のサーチライトが辺りを照らしだし、サーチライトの光に触れてしまうとトーチカから砲台が出現するギミックがある。

本ステージのBGMは『ヒットラーの復活』やその派生作品でもアレンジ(短縮)版が使用されている。

ステージ3[編集]

基地内への侵入に成功した主人公は、地下から基地内部へと侵入していく。トカゲのような生物がパイプを食い荒らしている下水道を経由し、工場施設へと出る。工場では二足歩行型兵器を操縦する小柄な兵士(子供?)(兵器を破壊しても乗っていた兵士が攻撃してくる)の登場などで攻撃も一気に派手になり、足で踏み潰そうとしてくる巨大ロボットやクレーンなど、大型のギミックも登場する。また、所々で分厚いシャッターが行く手を阻む。シャッターはスイッチを破壊する事で開けることが出来る。

このステージと次のステージ4は、最後にいる白服の司令官を全員倒さないとステージクリアとならない。

ステージ4[編集]

さらに基地中心部へと進んでいくと、さらに多くのシャッターに守られた空間に到達する。そこを通過し、リフトに乗って基地上部へと辿り着くと、多数のヘリコプターや敵兵が主人公を取り囲み、攻撃を激しく仕掛けてくる。

本ステージのBGMも『ヒットラーの復活』他で使用されている。

ステージ5[編集]

主人公はミサイル発射台に辿りつくが、ミサイル発射のカウントダウンが始まってしまう。カウントが0になるまでに発射台を登りきり、発射装置を破壊しなければいけない。カウントダウンに間に合わなかった場合は残機を1つ失った上でステージ4に戻されてしまう。

ミサイル発射を止めた後、逃亡する最高司令官を追跡して倒すとゲームクリアとなる。クリアボーナスとして100万点が入った後[3]、より難易度の高い2周目に突入する。なお2周エンドであり3周目以降はない。

バグなど[編集]

  • 旧バージョンで、横から縦、もしくは、その逆にスクロールが変わる瞬間に、ある程度以上のキャラクターが出現していて、かつ、別の方向のスクロール(斜め下等)が重なると、強制リセットが掛かったり、画面フリーズ(タイマーだけが動いている場合もある)が起きる。3面で狙って起こす事が可能。
  • 旧バージョンで、制限時間が0になると同時にステージクリアすると次のステージでタイムが減らなくなり、永久パターンが可能となる。
  • 新バージョンではステージ4のヘリコプターを撃ち落とし続けるだけで無制限に得点を稼ぐことが可能で(旧バージョンでは無得点なので不可能)、点数で残機を増やせる1周目のみ、これを利用した半永久パターンが可能となっている。
  • プレイヤーの残機がなくなりコンティニュー画面になったとき、カウントダウンが終わる寸前にコンティニューすると、クレジットを消費しながらもすぐにゲームオーバーになってしまう。

ヒットラーの復活[編集]

Bionic Commando
ヒットラーの復活 トップシークレット
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 カプコン
発売元 カプコン
人数 1人
メディア ROMカートリッジ
発売日 1988年7月20日
テンプレートを表示

ヒットラーの復活』(正式名称『ヒットラーの復活 トップシークレット』)は、1988年7月20日発売のファミリーコンピュータ用アクションゲームである。

概要[編集]

サブタイトルに“トップシークレット”とあるが、ワイヤーアクションの要素以外はシステム、ストーリー共に一新されており、ワイヤーアクションそのものにも改良が施されている。

ストーリーでは、主人公「ラッド」の協力者として『トップシークレット』の主人公であった「スーパージョー」が登場したり、タイトル通りに歴史上の人物であるヒットラーが復活するなどの展開が繰り広げられる。

海外版ではタイトルが"Bionic Commando"と『トップシークレット』と同一の名称に変更された。また諸外国はナチスに関する規制から、ヒットラーが「マスターD」という架空の人物に変更され(グラフィックはヒットラーのまま)、デモ画面やステージ各所に描かれているハーケンクロイツも鳥をモチーフにしたオリジナルのマークになっている。後の派生・リメイク作品は、これらの設定(世界観)を基にしたものとなっている。

ストーリー[編集]

登場人物[編集]

ラッド・スペンサー
スーパージョー
ワイズマン
ヒットラー
ハル

システム[編集]

『トップシークレット』との主な相違点は以下の通り。

  • 『トップシークレット』では、空中でワイヤーを離してしまうと、着地まで銃も撃つこともワイヤーを放つこともできなかったが、本作ではこのどちらも可能となった。
    • 特に後者(ワイヤーを再度放てること)によって、より多彩なワイヤーアクションが可能となった。
  • 会話シーンやマップ画面を挿入し、ステージ数やストーリー性を増やしている。
    • マップの中には「中立エリア」と呼ばれるステージが存在し、人々と会話をすることで情報やアイテムが入手できる。敵は存在しないが1発でも発砲してしまうとスクランブルが鳴り、無数の兵士が追いかけて来る(この要素はリメイク作『マスターD復活計画』では削除されている)。
    • マップ上を移動する敵のシンボルに触れると、『戦場の狼』のようなトップビューの遭遇戦となる。
  • ライフ制を導入し、1発の攻撃ではミスにならない(落とし穴などは例外)。
  • 上方向から敵に接触した場合、ダメージにならず、弾かれるようにジャンプするようになっている。
  • 複数の武器やアイテムを所持し、ステージごとに装備を切り替えることができる。

アイテム[編集]

バイオニックコマンドー (ゲームボーイ)[編集]

Bionic Commando
バイオニックコマンドー
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ゲームボーイ
ニンテンドー3DSバーチャルコンソール
開発元 水口エンジニアリング株式会社
発売元 カプコン
人数 1人
メディア ROMカートリッジ
発売日 [GB]1992年7月24日
[VC]2011年11月16日
その他 パスワードコンテニュー
テンプレートを表示

1992年7月24日発売のゲームボーイ用ソフト。ゲームシステムやステージ構成は『ヒットラーの復活』とほぼ同一となっているが、キャラクターデザインや世界設定等が新規に作り起こされ、また難易度が調整してある。

変更された世界観とあらすじ
時代は遠い未来。突如現れた総統ワイズマンと、彼が率いるドライゼ軍によって世界の平和が打ち砕かれた。ワイズマンは世界を征服する為に『アルバトロス計画』と呼ばれる謎の作戦を発令。これを察知した連邦軍は「アルバトロス計画」の秘密を暴く為、英雄スーパージョーをドライゼ公国へと送り込むが、潜入したジョーからの連絡が途絶えてしまう。
連邦軍はジョーの救出と「アルバトロス計画」の阻止をバイオニック コマンドーに命じ、バイオニック コマンドー最強であるFF(ダブル・フォース)部隊のエース、ラッド・スペンサーはドライゼ公国へ潜入することになった……。

海外では1999年ゲームボーイカラーにて"Bionic Commando: Elite Forces"と題した続編も製作され、トップビューで縦スクロールで進むモードや、狙撃銃を使った一人称視点モードが追加される。また主人公のアニメーションが非常に滑らかになっている。

2011年11月16日ニンテンドー3DSバーチャルコンソールで配信開始。

バイオニックコマンドー マスターD復活計画[編集]

Bionic Commando Rearmed
バイオニックコマンドー マスターD復活計画
ジャンル 2Dスウィングアクション
対応機種 PLAYSTATION 3(PS3)、Xbox 360
開発元 GRIN/カプコン
発売元 カプコン
人数 1人
メディア ダウンロード販売
発売日 2008年8月13日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
テンプレートを表示

PLAYSTATION 3版、Xbox 360版が2008年8月13日よりダウンロード配信(発売)。PC版も発表されたが現在発売日などは未定のままとなっている。海外名"Bionic Commando Rearmed"。

概要[編集]

ファミコンソフト『ヒットラーの復活』のリメイク作品。全てのオブジェクトが3Dで描き直されているが、ゲーム内容は原作と同じサイドビューの2Dアクションであり、ファミコン版のプレイ感覚が忠実に再現されている。日本版タイトルでも「マスターD」と銘打たれているように、国内外共にストーリーや設定は"Bionic Commando"を基にしたものに統一されている。

追加要素として「ドラム缶や兵士をアームで掴んで投げ飛ばす」といった新しいアームアクションが導入され、ボスキャラクターのバリエーションも大幅に増やされている。また、『ヒットラーの復活』にあった中立エリアで発砲すると鳴るスクランブルは削除されている。クリア時に入手できる武器の種類も増え、中にはバズーカ砲といった、壁や敵と密着して撃つと爆発に巻き込まれ大ダメージを受ける(一撃死もありうる)ような武器も登場する。エリアの随所に、これらの武器をグレードアップするアイテムが隠されている。さらに武器はステージ中で自由に切り替える事ができるようになっている。

登場人物[編集]

ネイサン・スペンサー
主人公。FSAの兵士で、左手にバイオニックアームを移植している。味方や敵を問わず、生意気な口調で話す。
スーパージョー
帝国軍に監禁されるが、終盤では彼も危険を承知でアルバトロス計画を阻止するべく乗り込む。
ゴットフリート・グローダー
帝国軍における守護者。スーパージョーを監禁するボス。また、あるステージでもスペンサーを待ち構えている。スペンサーと同じように、彼もバイオニックアームを持つ。元々アームを持つロボットで、それが昇華してグローダーになった。
キルット
帝国軍総統で、ファシスト。「アルバトロス計画」機密文書を発見し、実行する首謀者。
マスターD
「アルバトロス計画」を実行する、総統キルットの手により甦った。直後にキルットを殺害し、指揮権を握る。海外版は、コックピットへ向けてフィニッシュを決めると、その顔が吹っ飛ぶモーションがある(日本版はレーティングによりない)。
ヘイリー
『ヒットラーの復活』では終盤にヒットラーを倒す直前で出てくる兵士。今作ではマップ移動用のヘリコプターのパイロットとして序盤から登場。また、ステージをクリア時などに入手した武器やアイテムについてスペンサーに助言をする。

バイオニックコマンドー (PS3・Xbox360・PC)[編集]

Xbox 360PLAYSTATION 3用として2009年6月25日に発売された三人称視点(TPS方式)のアクションゲーム。PC版は2009年10月29日に発売。

キャラクターがジャンプをすることが可能となり、ワイヤーアクションが非常に多彩になった。ワイヤーは従来の作品と同様の移動手段である他、敵やフィールド上の障害物を掴んで投げたり、大型の敵にワイヤーをかけて取り付き、打撃を加えたりすることも出来る。その他、さまざまな銃器を使って戦うこともできる[4]

ストーリーは『マスターD復活計画』の10年後の世界という設定。本作にて、これまでの設定が整理され世界観がほぼ統一された。

その他[編集]

  • NAMCO x CAPCOM - 登場キャラクターの中の「シルフィー」が、回避技として本作の「ワイヤーアクション」を使う。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 名称が明示されているのは海外版のみ
  2. ^ 雑誌『CONTINUE』VOL.12 インタビュー記事「魔界村を創った男」より 
  3. ^ 必然的に2週目ではエクステンドの機会がなくなる。
  4. ^ 【プレイリポート】『バイオニックコマンドー』の“ジャンプ”はスウィングアクションをピリっと締めるスパイスです、ファミ通.com、2008年10月12日

外部リンク[編集]