サウスパーク/無修正映画版

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サウスパーク/無修正映画版
South Park:
Bigger, Longer & Uncut
監督 トレイ・パーカー
脚本 トレイ・パーカー
マット・ストーン
パム・ブラディ
製作 トレイ・パーカー
マット・ストーン
製作総指揮 アダム・シュローダー
スコット・ルーディン
音楽 マーク・シャイマン
編集 ジョン・ヴェンゾン
製作会社 コメディ・セントラル
配給 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 パラマウント映画
日本の旗 ワーナー・ブラザース映画KUZUIエンタープライズ宣伝)
公開 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 1999年6月30日
日本の旗 2000年8月12日
上映時間 81分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $21,000,000[1]
興行収入 $83,137,603[1]
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サウスパーク/無修正映画版』(サウスパーク むしゅうせいえいがばん、South Park: Bigger, Longer & Uncut)は、1999年アメリカアニメ映画。アメリカの人気テレビアニメシリーズ『サウスパーク』の初となる劇場版作品である。

概要[編集]

『サウスパーク』初の劇場版作品。暴力描写や放送禁止用語が全編に登場するため、R指定で公開された。

ストーリー[編集]

アメリカの田舎町「サウスパーク」に住む子供たちは、カナダ下ネタ漫才コンビ「テレンス&フィリップ」が大好き。テレンス&フィリップ主演の映画を見たスタンら4人は汚い言葉に染まっていく。そのことに怒ったサウスパークPTAはカナダに猛抗議。抗議運動は全米に広がり、さらには米加の全面戦争に発展する。テレンス&フィリップは戦犯として捕らえられ、公開処刑されることに。それに対して子供たちはレジスタンスを結成し、テレンス&フィリップの救出を計画する。はたして子供たちはテレンス&フィリップを救えるのか。一方地獄では、サダム・フセインがサタンを愛人にし、地上の征服を目論んでいた…。

キャスト[編集]

役名 原語版声優 日本語吹き替え
スタン・マーシュ トレイ・パーカー 植田有紀
カイル・ブロフロフスキー マット・ストーン 楠見薫
エリック・カートマン トレイ・パーカー 柳原哲也アメリカザリガニ
ケニー・マコーミック マット・ストーン / マイク・ジャッジ 片山淳子
ランディ・マーシュ トレイ・パーカー 木下隆行TKO
シーラ・ブロフロフスキー メアリー・ケイ・バーグマン 岡田美子
リアン・カートマン 山元はとみ
ハーバート・ギャリソン先生 トレイ・パーカー 谷省吾
ジェローム・シェフ・マッケロイ アイザック・ヘイズ 平井善之(アメリカザリガニ)
マッケイさん トレイ・パーカー 西山隆詞
(歌部分:宮内良
クライド・ドノヴァン 平井善之(アメリカザリガニ)
ジンボ・カーン マット・ストーン 小野坂昌也
ビッグ・ゲイ・アル 長島雄一
(歌部分:宮内良)
サタン トレイ・パーカー 木下隆之(TKO)
サッダーム・フセイン マット・ストーン(「Yourself」表記) 田村勤
テレンス 石野敦士Over Drive
フィリップ トレイ・パーカー 緒方雅史(Over Drive)
グレゴリー マット・ストーン 林真也
クリストフ / モール 田中一成
コナン・オブライエン ブレント・スパイナー 小山力也
ウィノナ・ライダー トディー・E・ウォルターズ 高乃麗
ボールドウィン兄弟 デイヴ・フォーリー 小山力也
飛田展男
カナダ大使 マット・ストーン 木本武宏(TKO)
ゴーシュ医師 ジョージ・クルーニー 小山力也
トム マット・ストーン 飛田展男
ブルック・シールズ トディー・E・ウォルターズ 高乃麗

スタッフ[編集]

日本語版[編集]

配給[編集]

日本では、ワーナー・ブラザース映画の配給とテレビシリーズに引き続きKUZUIエンタープライズの宣伝で2000年8月12日に東京プレミアとしてリリースされた。公開時はテレビシリーズの吹替版の監修を担当した桑原あつしによる字幕版のみだった。2001年7月6日ワーナー・ホーム・ビデオ(現:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント)からソフトが発売された際に吹替版が制作されたが、声優はWOWOW放送版とは異なり、松竹芸能所属の芸人が担当し、セリフも大阪弁になっている。日本のワーナー・ブラザースにより、大阪弁の方が下ネタが緩和されるとの理由で変更されたという[2]

2000年9月~2001年5月頃に本家Shockwaveでサウスパークが配信されていたのもあってか日本版のサイトでサウスパークのアニメーションが配信されていた。それには関西弁の吹き替えが施され、その後同じ声優陣の関西弁で映画が吹き替えられたらしい

制作スタッフ[編集]

  • 関西弁企画制作:鹿児島光俊
  • 制作協力:松竹芸能/遊気舎
  • プロデューサー:尾谷アイコ(ワーナー・ホーム・ビデオ)
  • 演出:岩浪美和
  • 翻訳:原口真由美
  • 音楽演出:亀川浩未(C・オーグメント)
  • 録音・調整:白井康之(プロセンスタジオ)/伊藤隆文(音響ハウス
  • 制作担当:相原正之/米屋林太郎(プロセンスタジオ)
  • 日本語版制作:ワーナー・ホーム・ビデオ/プロセンスタジオ

挿入歌[編集]

  • 『マウンテン・タウン(Mountain Town)』 – (歌:スタン、ケニー、カイル、カートマン、シャロン&シーラ・ブロフロフスキー)
  • 『アンクル・ファッカー(Uncle Fucka)』 – (歌:テレンス&フィリップ)
  • 『ウェンディの歌(Wendy's song)』 – (歌:スタン)
  • 『イッツ・イージー・ンケーイ(It's Easy, M'kay)』 – (歌:ミスター・マッケイ、スタン、カートマン、カイル、ウェンディ&グレゴリー)
  • ブレイム・カナダBlame Canada)』 – (歌:シーラ・ブロフロフスキー、シャロン、リーアン&ミス・マコーミック)
  • 『カイルのババアはビッチ(Kyle's Mom is a Big Fat Bitch)』 – (歌:カートマン&マーク)
    • TVシーズン1の「おしゃべりウンチのMr.ハンキー」でも歌われた曲。
  • 『ブライアン・ボイターノならどうする?(What Would Brian Boitano Do?)』 – (歌:スタン、カイル&カートマン)
  • 『アップ・ゼア(Up There)』 – (歌:サタン・ザ・ダーク・プリンス))
  • 『レジスタンス(メドレー)(La Resistance (Medley))』 – (歌:グレゴリー(ハワード・マクギリン)&サウスパークの人々)
  • 『アイズ・オブ・チャイルド(Eyes of a Child)』 – (歌:マイケル・マクドナルド
  • 『アイ・キャン・チェンジ(I Can Change)』 – (歌:サダム・フセイン)
  • 『アイム・スーパー(I'm Super)』 – (歌:ビッグゲイ・アル)
  • 『マウンテンタウン(リプライズ)(Mountain Town (Reprise) )』 – (歌:サウスパークの人々)
  • 『ブライアンボイターノならどうする?(パート2)』 – (歌:D.V.D.A

受賞とノミネート[編集]

映画祭・賞 部門 候補 結果
アカデミー賞 歌曲賞 「ブレイム・カナダ」
トレイ・パーカー、マーク・シャイマン
ノミネート
ニューヨーク映画批評家協会賞 アニメ映画賞 - 受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 音楽賞 トレイ・パーカー、マーク・シャイマン 受賞
MTVムービー・アワード 音楽シーン賞 「アンクル・ファッカー」
トレイ・パーカー、マット・ストーン
受賞

出典[編集]

  1. ^ a b South Park: Bigger, Longer & Uncut (1999)” (英語). Box Office Mojo. 2010年11月26日閲覧。
  2. ^ ワーナー・ブラザース 2001年上半期ビデオカタログより

関連項目[編集]

外部リンク[編集]