ギャロップレーサー
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『ギャロップレーサー』(Gallop Racer)とはテクモが製作・販売していた競馬が題材のゲームおよびシリーズの名称であり、業界初の3Dジョッキーレースゲームである。略称は英単語の頭文字をとってGR。
プレイヤーは騎手となり競走馬(『8』では5000頭以上)に騎乗し勝ち抜いていき、用意された様々なイベントをこなしていくのが基本である。条件を満たすと外国の馬や過去の名馬に騎乗できるようになったり、外国のレースに騎乗できるようになる。
初期の作品ではたとえ馬群から10馬身以上はなされていても能力の高い馬であれば追い込んで勝つことができるほどのゲームバランスであったが、作品を重ねるごとに現実の競馬に近づいていき実際に騎乗しているような感覚で楽しめるような仕上がりになってきている。『6』以降は特に顕著にその傾向がでている。
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[編集] 過去の作品
[編集] プレイステーションでの発売タイトル
- 記念すべきシリーズ処女作。それでいながらシャドーロールやメンコなどを忠実に再現し勝負服も豊富なパターンバリエーションを取り揃え、オリジナルの勝負服を作り出すことも可能であった。いまのGRの風習からはありえないほど脚質パターンが細分化されている[1]。ドバイワールドカップや凱旋門賞などの海外大レースもしっかりと配置し、競馬ファンのハートをつかんだ。また、そのハイパーサウンドはいまでも人気が高い。
- シリーズ2作目。待望の対戦機能が追加され、友達同士で楽しめるようになったのもこのシリーズから。競走馬データも1997年度仕様にモデルチェンジし女傑・エアグルーヴや天才・バブルガムフェロー、快速馬・サイレンススズカなども使えるようになった。ゲームバランスも煮詰めなおされ、10種類あった初代の脚質は単純に「逃げ・先行・差し・追い込み」の4種類に改められた。またFH(フリーハンデ)で馬の強さを量るシステムもこのシリーズが最初に導入した[2]。
- シリーズ3作目。さらにゲームバランスを煮詰め、グラフィックもより流麗になった。FHは馬ごとに上限値が設けられた[3]。さらに「オリジナルホースシステム」を導入し、「自分の馬を作る」ことができるようにしたのもこのシリーズが最初である[4]。競走馬データも1999年度仕様に更新され、スペシャルウィークらが使えるようになった。コンディションシステムを内蔵したのもこのシリーズが最初である[5]。ポケットステーションとの連動でオリジナルホースの交換をしたり、オプションから馬名エディットもできる。
- シリーズ4作目でありPS版の集大成。ナビゲーターに「川崎弥生」(かわさき やよい)が登場した。オリジナルホースシステムはさらに洗練され、ホースタイトルやアビリティの既成概念が仔の能力に大きく起因するようになる。競走馬データを2000年度仕様に一新。テイエムオペラオーやアドマイヤベガらが使用可能になった。また騎乗依頼システムもこのシリーズを皮切りに投入した[6]。
[編集] プレイステーション2での発売タイトル
- PS2移植第1号。ハードの性能をフルに引き出し、より滑らかにより鮮やかなグラフィックに進化を果たした。実際の競馬により近くなったのも特徴であり18頭フルゲートになったり、きわどい勝負の際には写真判定が用いられて着順を明らかにしていた。ナビゲーターは引き続き川崎弥生が担当。発売当初はiモードやネットワークとリンクすることが可能で、最新の競走馬データをダウンロードすることが可能であった。とはいえ素でも2001年度の最新データを内包しており、新たにメイショウドトウやエアシャカールらが使用可能になった。荒れ馬場の概念も、実はこのシリーズが最初に導入した。
- シリーズ6作目。これまでのとはイメージをガラリと変え、いままでの「お手馬>騎乗依頼」から「お手馬<騎乗依頼」のゲームバランスに変更がなされた。またレース中にさまざまなアビリティを発動させることができ、レースの展開を有利にも不利にも働かせることができる。さらにムチケージやレボリューションのシステムもこのシリーズが最初に導入した。キャラクターの大量追加も行なわれ、個性豊かなジョッキーと調教師とのやりとりにも注目。2002年度の最新データを搭載しておりノーリーズンやファインモーション、シンボリクリスエスらが使用可能になった。
- シリーズ7作目。グラフィックとゲームバランスをさらに洗練させ、またレボリューションとアビリティの併用も可能になった。2004年度の最新データを搭載し、ネオユニヴァースやゼンノロブロイなどに騎乗できるようになった。『6』で好評だったネットワークシステムもさらに充実しており、あのハルウララもダウンロードできたことは有名。なおこの『7』からはスタミナゲージが「手応えゲージ」にリニューアルされており、道中でためた手応えがそのままラストスパートの伸びや粘りに直結するというものである。
- シリーズ8作目。プレイガイドに「中山優」(なかやま ゆう)を迎え、『5』のようなゲームスタイルにほぼ戻った[7]。シリーズ初の実況システムを搭載し、辻よしなり氏の実況がゲームを盛り上げる。また2005年度のデータを搭載しディープインパクトやダンスインザムード、スイープトウショウらが使用可能になった。シミュレーションモードを内蔵しており、ニューホースの作成やレース予想を行えるようになった。
- ギャロップレーサー生誕10周年を記念し前々作『7』、前作『8』の2作が2006年度最新データ版となって1本になったソフト。これによりメイショウサムソンやキストゥヘヴンなどが使用可能になった。基本的には競走馬のデータがさらに充実したのが大きな変更点で、ゲームバランスに関しては変更はない。
[編集] Microsoft Windows XP でのタイトル
[編集] アーケード版でのタイトル
3作リリース。いずれも数頭の中から騎乗馬を選択し、各馬ごとに設定された路線のレースを勝ち抜きドリームカップ制覇を目指す内容。2着以下入線もしくはドリームカップ制覇でゲームオーバー。路線は実際の競走馬が辿った物におおむね忠実であるが天皇賞を勝ったサイレンススズカがジャパンカップに出走、マルゼンスキーが中央競馬クラシック三冠に挑戦といった架空の路線もある。
- ギャロップレーサー(1996年9月発売)
- PS版とほぼ同時期にリリース。プレイヤーが騎乗できる馬は10頭。
- ギャロップレーサー2 -ONE AND ONLY ROAD TO VICTORY-(1997年9月発売)
- ジョッキーの外観が選択できるようになり「シーズンモード」が追加され継続プレイ要素が増した。本作は実在の競走馬の名称使用について係争中であったため、一部の馬名が実在のものから変更されている。
- ギャロップレーサー3 -ONE AND ONLY ROAD TO VICTORY-(1999年4月発売)
- プレイステーション版からの逆移植。シーズンモードは廃止されたが、馬名が実在のものに戻った。
[編集] 備考
- 『2』から『5』までは一部の馬については別の名前が用いられたことがある。たとえば
- トウカイテイオー→プリンスオブターフ
- ホクトベガ→キタノアルタイル
- オグリキャップ→ナルビークラウン
- セイウンスカイ→クラウドブルー
- ビワハヤヒデ→シガシャルード
- ウイニングチケット→ビクトリーテイカー
- ライスシャワー→ライフステイヤー
- ライブリマウント→リビングヒルズ
などがある。また、『5』に入ると「サクラ」の冠名がつく馬に関しては「ハルノ」という仮名が与えられた(サクラバクシンオー→ハルノボンバー、サクラローレル→ハルノレインボー など)。
- 『3』以外にはサウンドモードがある(オプション内にて)。また、『1』と『2』は音楽CDとしてすべてのBGMを再生することもできる。
- 『6』ではレボリューションの有無をオプションにて設定することができる。
- GRインブリードの『7』版では、パドックでのかしわ記念の文字が4文字までしか表示されないことがある。
[編集] アビリティとレボリューション
『6』から新たに導入されたシステムで、その馬の特徴や個性を表現したものがアビリティで馬の能力の限界を超えることができるのがレボリューションである。
アビリティにはレースの中で発動することができる発動系アビリティと、特定のレースに出るだけで効果を発揮できる装備系アビリティ[8]の2種類がある。基本的にはプラス系のアビリティは積極的に発動させマイナス系のアビリティは発動させないような騎乗が求められるが、例えば逃げ馬を無理にかわして「4角先頭」を発動させても途中で力尽きて負けることがあるため必ずしもアビリティの発動を一番手に持ってくるのはベストとは言えない。まずはレースをこなすことが一番で、アビリティの発動は二番に回すことが基本と言える。
これに対し、馬の潜在能力を限界まで引き出す騎乗ができたときに発動するのがレボリューションである。基本的にはスタートは完璧に(差し馬や追い込み馬は少し出遅れる程度に)、道中はベストスピード(『6』は青色のゾーン、『7』は青棒と赤棒の境目、『8』はコンディションメーターを常に青色に)を保ち抜群の位置取りを見せ、かつ仕掛けも的確なポイントで行えば派手なエフェクトとともに通常では不可能だったスピードの領域に突入しムチも打ち放題になる。『6』での初登場時は2000m以上での発動は難しく完全な短距離・マイル戦専用のシステムと思われていたが、『7』になるとすべての距離で発動がさせやすくなりアビリティとの併用でスピードを何割増しにもすることができるようになった。
また、『7』からはラッキーレボリューションの概念も追加された。これは『7』であれば「7」以外の絵柄を、『8』であれば「∞」ではなく「cxx」「xxx」「xx⊃」のいずれかをそろえれば発動する。本家のレボリューションほどの絶大な効果もなくムチも叩き放題にはならないのだが[9]、風を切るようにして走りスピードも若干ながらアップする。しかし狙って出せるようなものではないため、いままでのステージで何かしらのミスをしたという参考書的な使い方をするプレイヤーも多い。
[編集] オリジナルホース(マイホース)
『GR3』から自分の操作している馬を引退させた際に繁殖入りをさせられるようになり、牡馬・牝馬各1頭あれば自分だけのオリジナルホースをつくることができる。つくられた馬の能力は、馬そのものの能力と戦績が加味されて決定される。
当初、このシステムは既存の競馬ゲームで生産の際に考慮する「血統」の概念を必要とせず単純に馬同士の能力を組み合わせる「合体」に近いものであった。また『3』では生産される馬の能力にかなりのばらつきがあったが、『2000』からはその振れ幅は少なくなっている。
オリジナルホースの生産の基礎は『2000』で完成を迎えたが『6』以降からそこに血統の概念が導入されて、自分なりの最強馬を生産するのは一層困難になっている。
なお、『8』から名称が「マイホース」に変更された。
[編集] 脚注
- ^ 逃げや追い込みなどの極端なものはともかく、先行や差しになると8種類と言われているだけに位置取りが難しかったりする。
- ^ 勝てば勝つだけFHは増えてゆき、なかには99.0(FHの最高値)になった例も報告されている。
- ^ 値段が高い馬ほどFHは高めに設定される。また、馬ごとに設けられた上限値は「FREE MODE」でチェックすることができる。
- ^ オリジナルホースの強さは単純にFHによって決められる。また、底力や気性などは父と母の能力を足して2で割ったものが算出される。さらにメンコやシャドーロールなどをつけることができ、色も選べる。
- ^ 例えば1レースを走ると3~4週間待たなければコンディションが回復しないため、『2』までのムチャクチャな連続出走が難しくなった。
- ^ 一定の騎乗数をこなしたり勝利数を稼いだりすると、弥生から騎乗依頼の打診が来る。1999年度までの名場面・名勝負を忠実にフィードバックさせた仕様となっており、クリアすればその馬がHORSE SHOPに登場。購入できるようになる。
- ^ ただし序盤でも背伸びをすればランクSSの最強馬に乗れるため、完全に昔のゲームスタイルに戻ったわけではない。また、お手馬の複数所持はできない。
- ^ 『8』に入ると「荒れ馬場○」や「かかり癖」などが発動系アビリティに移行し、事実上システムの概念がなくなった。
- ^ ただし、『8』では発動系アビリティの「強心臓」を進化させた「タフネス」と組み合わせれば擬似的にレボリューション状態を再現することができる。