ネオユニヴァース

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ネオユニヴァース
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英字表記 Neo Universe
香港表記 新宇宙
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2000年5月21日(14歳)
サンデーサイレンス
ポインテッドパス
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産 社台ファーム
馬主 (有)社台レースホース
調教師 瀬戸口勉栗東
厩務員 松久月広
競走成績
生涯成績 13戦7勝
獲得賞金 6億1337万6000円
勝ち鞍 GI皐月賞(2003年)、東京優駿(2003年)
GIIスプリングステークス(2003年)
大阪杯(2004年)
GIIIきさらぎ賞(2003年)
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ネオユニヴァース (英語: Neo Universe) は日本競走馬種牡馬。馬名は「新しい宇宙」を意味し、兄の名前にあるスター、プラネットから天体を連想するものとなっている。また、馬名の名付け親がL'Arc〜en〜Cielのファンであり、同バンドのヒット曲『NEO UNIVERSE』から取ったともされる。

戦績[編集]

2002年・2003年[編集]

2歳の11月にデビュー。2戦目で3着に敗れるが、その後白梅賞、きさらぎ賞 (GIII) 、スプリングステークス (GII) と順調に勝ち進んだ。当初は福永祐一主戦騎手として騎乗していたが、福永の騎乗馬に2歳王者のエイシンチャンプ(同じく瀬戸口厩舎所属)がおり、競合を避けるためスプリングステークスからミルコ・デムーロに乗り替わった。

スプリングステークス後、皐月賞に出走。僚馬エイシンチャンプ(3着)を押さえGI初制覇。1着でゴール板を駆け抜けた直後、2着に入ったサクラプレジデントの鞍上・田中勝春の頭を騎乗していたデムーロが叩いたことは有名(勝春がゴール後に悔しくて下を向いたので「下なんて向いていないで祝福しておくれ」と言う気持ちで叩いたようである)。

続く東京優駿では、重馬場の中二冠を達成し、デムーロは外国人騎手初のダービージョッキーとなった。

その後、従来であれば休養に入るはずではあるが、3歳馬ながら宝塚記念に挑戦。同馬はすでにこの年5戦を消化している上、消耗の激しいGIレースを連続して使っていることから、この挑戦は多くの議論を巻き起こした。レースでは2番人気に推されながら4着に敗れた。

この時点でデムーロは、外国人騎手の短期免許は1年のうち3か月までという規定により、秋のGIでは騎乗不可能であった。しかしJRAが「同一馬で同年にGIを2勝以上した場合、その年にその馬がGIに参戦する開催日にのみ短期免許期間に関わらず騎乗を認める」と競馬施行規程を一部改正したことにより、秋はGIレースに限り騎乗が認められることになった。

そして秋、上記の外国人短期免許の規定のため、かつての主戦福永へ乗り替わって挑んだ神戸新聞杯では、春のGIで2着に負かしたゼンノロブロイ、サクラプレジデントに先着され3着に敗れる。その後、デムーロ騎乗で三冠の期待がかかった菊花賞に出走するが、直線伸びきれずザッツザプレンティの3着に敗れた。続いてジャパンカップに挑戦するが、不良馬場に切れ味をそがれ、またも伸びきれずタップダンスシチーの逃げ切りを許し、4着に敗れた。その後の有馬記念は出走せず放牧に出された。

2004年[編集]

2004年、復帰戦の大阪杯では1番人気になり、2冠馬の意地を見せて粘るマグナーテンを捕らえて優勝したが、次走の天皇賞(春)リンカーン、ザッツザプレンティと牽制し合い、逃げたイングランディーレの10着に惨敗。その後、宝塚記念前に右前浅屈腱炎と右前球節部亀裂骨折を同時発症。全治は屈腱炎は9ヶ月以上、亀裂骨折は3ヶ月以上と診断されたことから、引退を発表した。

2004年9月20日に、札幌競馬場で引退式が行われ、ターフを去った。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2002. 11. 9 京都 2歳新馬 18 8 18 2.5(1人) 1着 福永祐一 54 芝1400m(良) 1.22.7 (35.1) -0.2 (マヤノキャンティ)
12. 14 中京 中京2歳S OP 9 8 9 02.4(1人) 3着 池添謙一 55 芝1800m(良) 1.49.2 (35.2) 0.0 ホシコマンダー
2003. 1. 18 京都 白梅賞 16 2 3 02.5(1人) 1着 福永祐一 56 芝1600m(良) 1.35.1 (36.3) -0.1 (ハッピートゥモロー)
2. 16 京都 きさらぎ賞 GIII 14 5 8 08.0(3人) 1着 福永祐一 56 芝1800m(重) 1.49.6 (35.2) -0.1 サイレントディール
3. 23 中山 スプリングS GII 16 8 15 02.8(2人) 1着 M.デムーロ 56 芝1800m(良) 1.48.2 (34.7) -0.2 サクラプレジデント
4. 20 中山 皐月賞 GI 18 2 3 03.6(1人) 1着 M.デムーロ 57 芝2000m(良) 2.01.2 (34.3) 0.0 (サクラプレジデント)
6. 1 東京 東京優駿 GI 18 7 13 02.6(1人) 1着 M.デムーロ 57 芝2400m(重) 2.28.5 (35.3) -0.1 ゼンノロブロイ
6. 29 阪神 宝塚記念 GI 17 3 6 04.4(2人) 4着 M.デムーロ 53 芝2200m(良) 2.12.3 (36.1) 0.3 ヒシミラクル
9. 28 阪神 神戸新聞杯 GII 13 7 11 02.9(2人) 3着 福永祐一 56 芝2000m(良) 2.00.2 (35.3) 0.7 ゼンノロブロイ
10. 26 京都 菊花賞 GI 18 8 17 02.3(1人) 3着 M.デムーロ 57 芝3000m(良) 3.05.0 (35.6) 0.2 ザッツザプレンティ
11. 30 東京 ジャパンC GI 18 4 8 07.0(2人) 4着 M.デムーロ 55 芝2400m(重) 2.30.3 (37.0) 1.6 タップダンスシチー
2004. 4. 4 阪神 大阪杯 GII 11 5 5 01.8(1人) 1着 M.デムーロ 59 芝2000m(稍) 1.59.6 (35.2) 0.0 マグナーテン
5. 2 京都 天皇賞(春) GI 18 6 11 04.1(2人) 10着 M.デムーロ 58 芝3200m(良) 3.20.3 (35.3) 1.9 イングランディーレ

競走馬引退後[編集]

2005年から北海道勇払郡早来町(現・安平町)にある社台スタリオンステーション種牡馬となり、現在も繋養中。

2007年には251頭の繁殖牝馬に種付けを行い、当年の最多種付け頭数を記録した。産駒の出来や種付け希望の増加もあり12月13日2008年の種付け料が100万円アップの400万円に設定されたことが発表された。同年9月28日には自身の引退式を行った札幌競馬場でのお披露目会に登場し、パドックを周回した。なおこの年は169頭に種付けを行った。

初年度産駒からアンライバルド皐月賞で産駒初のGI競走勝利をあげるとともに皐月賞父子制覇を達成、産駒初勝利を挙げたロジユニヴァース東京優駿の父子制覇を達成するなど、好調な出足を見せた。2年目産駒のヴィクトワールピサも皐月賞の父子制覇を達成し、父の主戦騎手デムーロとのコンビで有馬記念を勝利、さらに日本生産・調教馬として史上初のドバイワールドカップ優勝を成し遂げた。

年度別種牡馬成績(中央+地方)[編集]

出走 勝利 順位 AEI 収得賞金
頭数 回数 頭数 回数
2008年 91 244 21 26 71 0.86 3億1578万1000円
2009年 220 1276 83 137 15 1.66 14億7054万4000円
2010年 301 1998 134 268 9 1.65 19億9208万6000円
2011年 364 2629 172 311 9 1.56 22億2229万9000円
2012年 404 2788 153 252 11 1.11 17億3270万9000円
2013年 443 3187 189 300 9 1.20 20億7274万9000円
  • 2013年終了時点。

GI級競走優勝馬[編集]

アンライバルド
ロジユニヴァース
ヴィクトワールピサ

太字はGI級競走

グレード制重賞優勝馬[編集]

地方重賞優勝馬[編集]

血統表[編集]

ネオユニヴァース血統サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系) / アウトブリード

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason 1958 Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953 Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding 1963 Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964 Montparnasse
Edelweiss

*ポインテッドパス
Pointed Pass 1984
栗毛 アイルランド
Kris 1976
栗毛 アメリカ
Sharpen Up 1969 * エタン
Rocchetta
Doubly Sure 1971 Reliance
Soft Angels
Silken Way 1973
栗毛 イギリス
Shantung 1956 Sicambre
Barley Corn
Boulevard 1968 Pall Mall
Costa Sola F-No.1-l

血統背景[編集]

1999年京成杯2着のチョウカイリョウガのほかに、1998年青葉賞1番人気(10着)のスターパス、3勝したアグネスプラネットを兄にもつ。最後の弟となるワールドプレミア(2006年産、父アグネスタキオン)も2008年にデビューしている。

外部リンク[編集]