「勇者シリーズ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
2行目: 2行目:


== 概要 ==
== 概要 ==
[[1980年代]]末で行き詰まった[[リアルロボット]]路線に代わるロボットアニメとして、低年齢層をターゲットとした企画の『[[勇者エクスカイザー]]』でスタートを切った。[[エルドランシリーズ]]と並び、[[1990年代]]を代表するサンライズロボットアニメと評価されている。共通するスポンサーは[[菓子]]メーカーの[[カバヤ食品]]。[[トランスフォーマー]]シリーズを持つ[[タカラ]]らしく、シリーズに登場する人型ロボットは車両や飛行機が変形するギミックで一貫している。
[[1980年代]]末で行き詰まった[[リアルロボット]]路線に代わるロボットアニメとして、低年齢層をターゲットとした企画の『[[勇者エクスカイザー]]』でスタートを切った。[[エルドランシリーズ]]と並び、[[1990年代]]を代表するサンライズロボットアニメと評価されている。共通するスポンサーは[[菓子]]メーカーの[[カバヤ食品]]。[[トランスフォーマー]]シリーズを持つ[[タカラ]]らしく、シリーズに登場する人型ロボットは車両や飛行機が変形するギミックで一貫している。また、登場するロボットたちがそれぞれ自我を持ち会話を行うという設定も、[[トランスフォーマー]]シリーズと共通した大きな特徴である。


放送は、名古屋テレビをキー局にテレビ朝日系で毎週土曜日の17時からの30分枠で行なわれた。原則として、2月初旬に始まり、翌年1月下旬に終わる。しかし、「[[太陽の勇者ファイバード]]」のみは2月~翌年2月初旬まで、「[[勇者特急マイトガイン]]」のみは1月~翌年1月までという放映期間だった。
放送は、名古屋テレビをキー局にテレビ朝日系で毎週土曜日の17時からの30分枠で行なわれた。原則として、2月初旬に始まり、翌年1月下旬に終わる。しかし、「[[太陽の勇者ファイバード]]」のみは2月~翌年2月初旬まで、「[[勇者特急マイトガイン]]」のみは1月~翌年1月までという放映期間だった。

2006年11月15日 (水) 07:50時点における版

勇者シリーズ(ゆうしゃシリーズ)とは、サンライズ名古屋テレビ東急エージェンシー1990年から1997年までにわたり製作した一連のロボットアニメ作品の総称。すべて番組タイトルの中に、「勇者」の文字が入ることからこう呼ばれる。また、ロボットの事を勇者ロボと呼称することが多いが、これは勇者王ガオガイガーからであり、それ以前のものもそう呼称されるようになったものである。

概要

1980年代末で行き詰まったリアルロボット路線に代わるロボットアニメとして、低年齢層をターゲットとした企画の『勇者エクスカイザー』でスタートを切った。エルドランシリーズと並び、1990年代を代表するサンライズロボットアニメと評価されている。共通するスポンサーは菓子メーカーのカバヤ食品トランスフォーマーシリーズを持つタカラらしく、シリーズに登場する人型ロボットは車両や飛行機が変形するギミックで一貫している。また、登場するロボットたちがそれぞれ自我を持ち会話を行うという設定も、トランスフォーマーシリーズと共通した大きな特徴である。

放送は、名古屋テレビをキー局にテレビ朝日系で毎週土曜日の17時からの30分枠で行なわれた。原則として、2月初旬に始まり、翌年1月下旬に終わる。しかし、「太陽の勇者ファイバード」のみは2月~翌年2月初旬まで、「勇者特急マイトガイン」のみは1月~翌年1月までという放映期間だった。

当初は低年齢向けだったシリーズだったが、1993年の『勇者特急マイトガイン』からアニメファンの注目を浴びるようになり、1996年の『勇者指令ダグオン』では美形キャラクターが女性ファンを大量に獲得、最終作となった『勇者王ガオガイガー』ではマニア層の熱い支持を受けた。この人気を受けてオリジナルビデオアニメ(OVA)が制作されている。反面、アニメファンの人気が上がるにつれて低年齢層の人気は下がっていき、勇者王ガオガイガーの時には決して人気とはいえない視聴率であった。

シリーズはテレビアニメ版全8作品で構成され、『勇者エクスカイザー』(1990年)と『太陽の勇者ファイバード』(1991年)の関係を唯一の例外として各作品間には世界観や時間軸に直接の関係は無い。しかし、監督が共通することから、エクスカイザー、ファイバード、ダ・ガーンの谷田部勝義監督作品3つは「谷田部3部作」。マイトガイン、ジェイデッカー、ゴルドランの高松信司監督による3作品は「高松3部作」とも呼ばれている。 また、勇者指令ダグオン勇者王ガオガイガーにはOVAがある。また、テレビゲーム版のオリジナル作品も場合によってはシリーズに含むため、下記に合わせて記す。

テレビアニメ版の主な作品

「勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIUS GATHERING」はOVA「勇者王ガオガイガーFINAL」をテレビ放送用に再編集した物。この作品のみテレビ東京深夜に放送された。

オリジナルビデオアニメ版の主な作品

シリーズの終了

1994年4月1日サンライズバンダイの資本参加を受け同社のグループ企業となったことから、制作現場やアニメマスコミではスポンサーと親会社の関係上、『勇者警察ジェイデッカー』がシリーズ最終作になるのではとの憶測もあった。タカラ(当時・2006年トミーと合併しタカラトミーに)も玩具の売れ行きが好調で、サンライズとは別の制作会社・別シリーズの展開を模索したが、シリーズ変更に対する不安感が大きく、また最終的には受け皿となるアニメ制作会社が見つからなかった事から、それまで培った両社の良好な関係もあり以降も勇者シリーズとしてサンライズが制作を担当した経緯がある。その為、現在でもこの両社は資本関係を超えて良好な関係にあると言われる。

他方、この時期にサンライズと名古屋テレビ(あるいは系列キー局のテレビ朝日ともいわれる)の関係が一時的に悪化し、これにより勇者シリーズは終了となったという説もある。事実、『無敵超人ザンボット3』以来長らくサンライズ作品が続いた土曜夕方の名古屋テレビのアニメ放映枠は『勇者王ガオガイガー』がサンライズの最終作品となり、後年のガオガイガーの続編の地上波での放送についても、それまで勇者シリーズとは縁が無かったテレビ東京での放送となっている。名古屋テレビでサンライズ製作のアニメが再び放映されたのは、勇者シリーズの終焉の2年後になる(この時には名古屋テレビのアニメ放映枠は日曜午前に変わっていた)。

テレビゲーム版について

テレビアニメ版の主なネット局

関連項目

外部リンク