「毎日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
34行目: 34行目:
『ウルトラマンティガ』、『[[ウルトラマンダイナ]]』、『[[ウルトラマンガイア]]』と3年間アニメ枠から特撮番組枠へと移行していた。その後は『[[ゾイド]]』シリーズのアニメ化枠となった後、再びウルトラマン枠となる。[[ウルトラシリーズ|ウルトラマンシリーズ]]は1年間の放送、『[[ゾイド -ZOIDS-]]』と『[[ウルトラマンコスモス]]』は1年以上の放送、『[[ゾイド新世紀スラッシュゼロ]]』は半年の放送。
『ウルトラマンティガ』、『[[ウルトラマンダイナ]]』、『[[ウルトラマンガイア]]』と3年間アニメ枠から特撮番組枠へと移行していた。その後は『[[ゾイド]]』シリーズのアニメ化枠となった後、再びウルトラマン枠となる。[[ウルトラシリーズ|ウルトラマンシリーズ]]は1年間の放送、『[[ゾイド -ZOIDS-]]』と『[[ウルトラマンコスモス]]』は1年以上の放送、『[[ゾイド新世紀スラッシュゼロ]]』は半年の放送。


『ティガ』以降の作品では「作品制作会社(ウルトラマンシリーズは[[円谷プロダクション]]、ゾイドシリーズは[[ジーベック (アニメ制作会社)|XEBEC]])とオモチャ会社(ウルトラマンシリーズは[[バンダイ]]、ゾイドシリーズは[[タカラトミー]])とテレビ局が協力する」という制作方法となっている。
『ティガ』以降の作品では「作品制作会社(ウルトラマンシリーズは[[円谷プロダクション]]、ゾイドシリーズは[[ジーベック (アニメ制作会社)|XEBEC]])と玩具メーカー(ウルトラマンシリーズは[[バンダイ]]、ゾイドシリーズは[[タカラトミー]])とテレビ局が協力する」という制作方法となっている。


{| class="wikitable" style="text-align:center"
{| class="wikitable" style="text-align:center"

2011年7月11日 (月) 13:43時点における版

本項では、1993年7月3日より2008年3月29日まで毎日放送(MBS)制作でTBSJNN系列にて毎週土曜夕方6時00分 - 6時30分(18時00分 - 18時30分)に放送されていた番組枠(通称:「土6」)について記述する。

なお、この枠は2008年4月6日改編で日曜夕方5時枠へ移動することになった(後述)。

概要

「日本アニメーション制作」枠

1975年10月4日から1992年9月26日までこの時間帯はTBS制作の長寿番組料理天国』を放送。1992年10月3日より、MBS制作・山城新伍司会の雑学クイズ番組新伍のワガママ大百科』が放送開始される。この番組は1962年1月28日に開始された『私はナンバーワン』以来、『アップダウンクイズ[1]→『クイズ!!ひらめきパスワード』→『近藤正臣の味覚人情報』と日曜夜7時枠→木曜夜7時30分枠→土曜夕方6時枠へ移動した大阪本社制作番組枠であった。

1993年6月26日で『新伍のワガママ大百科』は終了、同年7月3日より『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』を繋ぎの番組として放送しそれ以後はしばらく全日帯アニメ枠となったが[2]、実際は同系列である中部日本放送(CBC)制作で当時金曜夜7時枠に放送していたアニメ枠と制作会社(但し『3丁目のタマ - 』は別会社)およびスポンサー交換をおこなっていた。

この時期から東京支社制作となって以降、1年単位で放送される日本アニメーション制作の児童・ファミリー層向けアニメ作品が続いた。

作品名 放送期間 話数
3丁目のタマ うちのタマ知りませんか? 1993年7月3日 - 8月28日 全9話
ムカムカパラダイス 1993年9月4日 - 1994年8月27日 全51話
愛と勇気のピッグガール とんでぶーりん 1994年9月3日 - 1995年8月26日 全51話
ママはぽよぽよザウルスがお好き 1995年9月2日 - 1996年8月31日 全52話

「平成ウルトラマンシリーズ」・「ゾイド」枠

1996年9月7日に『ウルトラマンティガ』が同枠で放送され、16年間休止されていたウルトラマンシリーズの復活のきっかけとなった。

『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』、『ウルトラマンガイア』と3年間アニメ枠から特撮番組枠へと移行していた。その後は『ゾイド』シリーズのアニメ化枠となった後、再びウルトラマン枠となる。ウルトラマンシリーズは1年間の放送、『ゾイド -ZOIDS-』と『ウルトラマンコスモス』は1年以上の放送、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』は半年の放送。

『ティガ』以降の作品では「作品制作会社(ウルトラマンシリーズは円谷プロダクション、ゾイドシリーズはXEBEC)と玩具メーカー(ウルトラマンシリーズはバンダイ、ゾイドシリーズはタカラトミー)とテレビ局が協力する」という制作方法となっている。

作品名 放送期間 話数 備考
ウルトラマンティガ 1996年9月7日 - 1997年8月30日 全52話 ウルトラマンシリーズ30周年記念作品。
ウルトラマンダイナ 1997年9月6日 - 1998年8月29日 全51話
ウルトラマンガイア 1998年9月5日 - 1999年8月28日 全51話
ゾイド -ZOIDS- 1999年9月4日 - 2000年12月23日 全67話 当初は1年間(4クール)の予定であったが、玩具・作品共に人気を得たため、約5クールに延長された。
ゾイド新世紀スラッシュゼロ 2001年1月6日 - 6月30日 全26話
ウルトラマンコスモス 2001年7月7日 - 2002年9月28日 全60話 ウルトラマンシリーズ35周年記念作品。

主演俳優である杉浦太陽傷害恐喝事件の容疑者として2002年6月8日に逮捕されたため、番組が打ち切られ同年6月15日から7月13日まで代替放送(『ウルトラマンM78劇場 Love & Peace』、『ウルトラマンコスモス』特別総集編(「コスモス最大の危機」及び「コスモス最後の戦い」)、『ウルトラマンネオス』第1〜2話)を行った。被害者が「事件の一部を虚偽と認める陳述書」を提出したため不起訴処分に、恐喝についても起訴猶予処分となり事件は解決したため、7月20日からの放送で再開された。

「土6(どろく)」ブランドの誕生

ウルトラマンコスモス』終了以降、2002年10月にガンダムシリーズの新作であった『機動戦士ガンダムSEED』が始まると同枠の様相が一変する。

『ガンダムSEED』から『BLOOD+』は1年間の放送、『天保異聞 妖奇士』から『機動戦士ガンダム00』は半年の放送を行った。

各番組に共通するスポンサーはバンダイSony Music(SME)グループである。

作品一覧

全番組字幕放送実施。

作品名 放送期間 話数 備考
機動戦士ガンダムSEED 2002年10月5日 - 2003年9月27日 全50話 PHASE-30 「閃光の刻」で当枠通算500回達成。
鋼の錬金術師 2003年10月4日 - 2004年10月2日 全51話
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 2004年10月9日 - 2005年10月1日 全50話
BLOOD+ 2005年10月8日 - 2006年9月23日 全50話
天保異聞 妖奇士 2006年10月7日 - 2007年3月31日 全25話 以降の番組は全てデータ放送を実施。この作品から『機動戦士ガンダム00(第1シーズン)』まで2クール放送になる。
地球(テラ)へ… 2007年4月7日 - 9月22日 全24話 16:9SDマスター。
機動戦士ガンダム00
(ファーストシーズン)
2007年10月6日 - 2008年3月29日 全25話 「土6」枠最終作品にして唯一のハイビジョン制作・放送。
間をおいて後述の「日曜午後五」枠にて第2シーズンを放送している。
本放送終了後にBS-i(現・BS-TBS)でも遅れネット

「土6(どろく)」から「日曜午後五(にちようごごご)」へ

TBS2008年4月改編でこれまで日曜17時30分 - 18時24分枠で放送してきた『JNN報道特集』を曜日移動・時間拡大の上で4月5日より土曜17時30分 - 18時50分枠にて『報道特集NEXT』としてリニューアルし、それにともなってMBS制作「土6」枠は事実上枠交換の形で日曜17時00分 - 17時30分枠(「日曜午後五」略して「日5(にちご)」)へ移動により、14年8か月にわたる歴史に幕を閉じた。

枠移動に合わせて千葉繁ゆかなナレーションを担当の、2002年以降の「土6」枠作品を回顧しながらの『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の開始告知をかねた枠移動告知CMが流された。また、2002年以降の「土6」枠で放送されたアニメのオープニングとエンディングを収録したコンピレーションCDアルバムがSME系列のミュージックレインより発売された。

なお、2008年4月6日以降の「日曜午後五」枠の詳細に関しては毎日放送制作日曜夕方5時枠を参照。

同時ネット化の進展

TBS制作の『料理天国』の頃から先述のCBCなど一部地域ではこの時間帯にて自社ローカル番組などを放送していた関係で1週間遅れでの時差ネットを行っていた(殆どの地域は土曜夕方5時30分枠であったが、CBCのみ同時間帯に『天才クイズ』を放送していた関係で土曜夕方5時枠での放送であった[3])。

その後、CBCを含めMBSとの同時ネットに切り替わった地域(局)は増加した。

ウルトラマンコスモス』放送途中(2002年4月頃)から同時ネット化
1993年4月〜2002年3月までこの時間帯は自社制作の情報番組を放送していたため17時30分からの1週遅れネットだったが、『アンカー!』( 〜2006年3月)開始にともない放送枠を交換し同時刻ネットに戻った。
機動戦士ガンダムSEED』開始と共に同時ネット化
かつてはニュース以外はフジテレビ系とのクロスネットFNSにも加盟)だった。しかしJNN排他協定との関係上、フジテレビ側から求められたFNNへの加盟が出来なかったために1987年9月限りでFNS脱退を余儀なくされた。土曜日の17時台と18時台前半をフジテレビ系列の番組・自社制作番組・JNN九州・山口ブロックネット番組の遅れネットなどの枠としていたほか、それ以外のローカル枠もこの時間帯の番組はほとんどネットしていなかったが『ウルトラマンコスモス』の途中から同時ネットに移行した。ただ、『ガイア』までの『ウルトラシリーズ』については学校の長期休暇時に集中放送していた。
厳密には「ウルトラマンコスモス」最終回から同時ネットに移行しており、2002年9月28日放送分は17時から最終回とその1話前を2本立てで放送した(その日の同時ネット地域は17時30分からの放送だった)。
『鋼の錬金術師』中盤(2004年4月)から同時ネット化
  • 青森テレビ(ATV)(2004年3月末までこの時間帯はフジテレビ制作『サザエさん』を放送していたが、放送枠交換を実施)
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』中盤(2005年4月)から同時ネット化
BLOOD+』中盤(2006年4月)から同時ネット化

1982年10月~2006年3月まで自社制作のニュース番組を放送していた為に、この時間帯は長らく遅れネットだった。それにより緊急時の番組調整では事情を知らない視聴者が不審に感じる事もあった(新潟県中越地震の際など)。2006年4月にニュース番組終了の為、その後は同時ネットとなる。

最後まで1週遅れネット
途中から1週遅れネット
1996年4月〜1997年3月までは『ニュースエコーサタデー』を18時00分〜18時30分に放送(アニメと枠交換)していたため、1週遅れでの放送となった(『ママぽよ』途中から『ティガ』途中まで)。
ウルトラマンティガ』途中までは同時ネットだったが、1997年4月に『HOT DOG』をスタートさせて以降1週遅れとなった(それまで放送していたニュース番組RCCニュースサタデー』は夕方5時30分枠であった)。

これら遅れネットの局にも本放送と同一のスポンサーがついており、提供クレジットもMBSのものを使用していた[4]

前述の『報道特集NEXT』が放送開始する関係で、SBSの『SBS土曜夕刊 スポーツ&ニュース』は土6枠と同じ2008年3月29日に終了した[5]。また、RCCの『Eタウン』も4月12日から土曜17時00分枠に移動する事で「日5」枠では全JNN系列局で同時ネットとなる。

TBS系列局のない秋田県では秋田放送(ABS。日本テレビ系=『とんでぶーりん』までと『ウルトラマンコスモス』)、秋田テレビ(AKT。フジテレビ系=『ゾイド』シリーズのみ)で「土6」枠のアニメ・特撮を数か月遅れで時差ネットしていた時期があった。また、レギュラー放送はしなかったが『鋼の錬金術師』劇場版のPR番組を秋田朝日放送(AAB。テレビ朝日系列)が放送した。

備考

『鋼の錬金術師』以降の作品は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を除いて第1話放送前にPR番組を自局および一部のネット局で放送するのが恒例となっている[6]。『BLOOD+』と『天保異聞 妖奇士』は放送中にもナビゲーション番組が放送された(関東では独立U局でも放送)。また、一部のMBS製作作品についても同様にPR番組やナビゲーション番組が放送された。

ガンダムシリーズの第1話放送前後と放送中には過去の劇場版ガンダムシリーズ数作品が、『BLOOD+』の第1話放送前日には原作の映画BLOOD THE LAST VAMPIRE』がそれぞれ関西ローカルで放送された。

1993年春以後の毎年春・秋改編期恒例の『オールスター感謝祭』が放送される日は30分繰り上げて夕方5時30分(17時30分)から放送されていた。

補足

MBSのキー局であるTBSもローカルセールス枠で土曜夕方5時30分枠を長年アニメ・特撮枠としていたが、2004年3月にて『探偵学園Q』終了以降は、2007年4月期に2クールの間『ラブ★コン』を最後に全日枠アニメが途絶えていたが、2011年4月期のミニ番組ながら『Suzy's Zoo』で再開している。

当枠が終了して1年後に読売テレビ(ytv)制作、日本テレビ系列全国ネットの『名探偵コナン』が同じ時間帯に移動した際、ytv側は当枠と同じく『土6枠』と呼称している。

脚注

  1. ^ 『アップダウンクイズ』放送途中の1975年3月30日まではNETテレビ系
  2. ^ 1993年8月28日で終了して以後、当枠はしばらく毎年8月期を境に番組交代という珍しい事例が続いた。
  3. ^ 2004年9月に『天才クイズ』終了後半年は土曜夕方5時30分枠で1週遅れネットであった。
  4. ^ 一部の番組の最後に表示されるパスワードは同じ放送分でも本放送と時差放送とで異なる場合があるほか、地上デジタル放送における連動データ放送も実施しているため。
  5. ^ 2008年4月5日より土曜17時00分枠にて『SBSみなスポ5』を開始。
  6. ^ 『天保異聞 妖奇士』と『機動戦士ガンダム00』の場合は第1話放送前週に通常の放送枠で全国ネット

関連人物

関連項目


TBS系列 土曜18時台前半枠(一部地域を除く)
前番組 番組名 次番組
新伍のワガママ大百科
(1992年10月3日 - 1993年6月26日)
MBS制作】
土6
(1993年7月 - 2008年3月)
【ここまでMBS制作】
報道特集NEXT
※17:30 - 18:50
(2008年4月 - 2010年3月)
【ここからTBS制作枠】