VICTAS

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株式会社VICTAS
VICTAS Inc.
VICTAS-logo.png
Sankaido Building.jpg
東京本社が所在する三会堂ビル
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
107-0052
東京都港区赤坂1丁目9番13号
(三会堂ビル2階)
設立 1931年5月
(鈴木セルロイド工業所)
業種 その他製品
法人番号 1120001022666
事業内容 卓球用品の製造・販売
代表者 代表取締役社長 松下浩二
資本金 90,000,000円
純利益 非公開
純資産 非公開
主要株主 スヴェンソン
外部リンク https://www.victas.com/
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株式会社VICTAS(ヴィクタス、英語: VICTAS Inc.)は、日本の総合卓球用品メーカー。スヴェンソンホールディングスの子会社である。2017年9月1日ヤマト卓球株式会社から現在の社名に変更した。

概要[編集]

自社の卓球製品ブランドである「VICTAS」「VICTAS PLAY」「TSP[注釈 1]」の企画・展開およびアシックスの卓球用シューズ・ウェアの販売代理を行っている。

1931年5月、創業者の鈴木教之が現在の東京都北区王子に「鈴木セルロイド工業所」を創業したのが始まり[1]。当時製造された卓球ボールは、当時日本のメーカーで初めて国際卓球連盟の公認球に選ばれた。1963年に「ヤマト卓球株式会社」を設立し、ブランド「TSP」を展開する総合卓球用品メーカーとなる。

2009年12月28日に、主に増毛製品やヘアケア製品を手掛ける企業であるスヴェンソンホールディングスの子会社となり、元プロ卓球選手の松下浩二が代表取締役社長に就任するなど、経営体制が一新された[1]。翌2011年にプロ仕様の新ブランド「VICTAS」が発表され[1]2017年に現在の社名となった[2]

また、2016年には卓球男子日本代表のオフィシャルサプライヤー権利を獲得し、翌年4月から国際大会等で日本代表選手がVICTASのウェアを着用するようになった[3]。その後パラリンピック卓球男女日本代表、フランス男女代表のオフィシャルサプライヤーにもなっている[1]

2020年10月20日に新ブランド「VICTAS PLAY」が発表され[4]、同日にヤマト卓球時代から展開していたTSPをVICTASに統合することが発表された。TSPの製品は同月末をもって、全ての生産を終了した[5]。TSPの製品の一部は、仕様をそのままにVICTAS及びVICTAS PLAYで引き続き発売される。

グローバル展開も行っており、ヤマト卓球ヨーロッパ(ドイツ)、ヤマト卓球中国(中国/上海)の子会社を持つ。また、親会社のスヴェンソンホールディングスは他にも、卓球場・卓球スクールを運営する「タクティブ(TACTIVE)」、東京都渋谷区にある日本初の複合型卓球施設「T4 TOKYO」の運営などを行っている「スヴェンソンスポーツマーケティング」を傘下に置いている。

かつては韓国の卓球用品ブランド「XIOM」の日本国内での販売代理を行っていたが、現在は行っていない。

沿革[編集]

  • 1931年昭和6年)5月 - 東京府北豊島郡王子町(現・東京都北区王子)に「鈴木セルロイド工業所」を鈴木教之が個人創業する。
  • 1938年(昭和13年)4月 - 大阪府大阪市東成区腹見町に工業所を移転。
  • 1947年(昭和22年)7月 - 販売部門の強化のため、大阪府大阪市北区永楽町に「株式会社ヤマト商会」を設立。
  • 1950年(昭和25年)4月 - 製造部門の強化のため、大阪府大阪市東区(現・中央区)黒門町に「ティエス工業株式会社」を設立。
  • 1951年(昭和26年)11月 - 大阪府大阪市天王寺区上本町5丁目に「大阪卓球センター」を竣工[注釈 2]
  • 1952年(昭和27年)5月 - 「株式会社ヤマト商会」を「ティエス工業株式会社」に吸収合併[注釈 3]
  • 1956年(昭和31年)10月 - 製造していた卓球ボールが国際卓球連盟に公認された。当時、日本のメーカー初の快挙だった。
  • 1959年(昭和34年)4月 - 「ヤマト工業株式会社」を設立。本店を大阪市天王寺区上本町5丁目とした。鈴木教之が社長就任。「ティエス工業株式会社」を敬称
  • 1966年(昭和41年)10月 - 社名を「ヤマト工業株式会社」から「ヤマト卓球株式会社」に改称。
  • 1970年(昭和45年)
    • 8月 - ITTF公認ワールドカップ卓球大会に参加。
    • 9月 - 大阪市浪速区難波中3丁目にヤマト卓球ビルを新築。
  • 1984年(昭和59年)
    • 4月 - 社長の鈴木教之が死去
    • 5月 - 前・社長の鈴木教之の、鈴木サザ子が社長就任。
  • 1990年平成2年)5月 - ITTF公認、「TSPワールドチームカップ卓球大会」を日本で開催した。
  • 2009年(平成21年)12月 - 株式会社スヴェンソンがヤマト卓球株式会社を買収。
  • 2010年(平成22年)1月 - 鈴木英幾が代表取締役社長を退任。松下浩二代表取締役社長に就任[6]
  • 2017年(平成29年)
  • 2018年 - 会員制WEBサービス My VICTASを開始[8]
  • 2020年 - 松下浩二が代表取締役社長に復帰。VICTASブランド内の新しい製品ライン「VICTAS PLAY」を発表[4]
  • 2021年 - TSPブランド商品をVICTASに統合。

事業所[編集]

かつての事業所[編集]

ブランドの特徴[編集]

VICTAS(ヴィクタス)[編集]

高品質、プロ仕様を謳っており、同社ではフラッグシップモデルに位置づけられている。

VICTAS PLAY(ビクタスプレイ)[編集]

2020年にリリースされたVICTASのセカンドライン。入門者用のラケットや、アパレル商品などを販売している。

TSP(ティーエスピー)[編集]

従来からのブランドで、VICTASブランドを立ち上げて以降は一般消費者向けをターゲットにした商品ラインナップとなっていたが2021年3月末を持って生産終了。VICTASブランドに統合されたため、人気商品は商品名を変えてVICTAS、VICTAS PLAYから販売されている。

代表的なラバー[編集]

バルセロナ五輪代表の仲村錦治郎が開発責任者となり、「弧線の高さ」「スピード」「ドライブの精度」「シートの強さ」「反発」の5つの指標で各ラバーの性能を示している。ドイツ製のラバーが多く、ラバー硬度はドイツ基準が採用されている。

V>15シリーズ[編集]

丹羽孝希らトップ選手が愛用するハイエナジーテンション裏ソフト。2015年発売開始。スポンジが硬い順にExtra、Stiff、Limberと3種類がラインナップされている。2020年4月には軽量化されたV>11 Extraも発売された。

VOシリーズ[編集]

ハイエナジーテンション表ソフト木原美悠をはじめとした国内選手や中国トップ選手も使用する。ナックルが出やすいVO101、回転をかけやすいVO102、バランスを追求したVO103の3種類がある。

SPECTOLシリーズ[編集]

かつて河野満(日本)や王会元(中国)が愛用し世界を制した往年のチャンピオンラバー。TSPからVICTASへの統合に伴い、SPECTOL S1,S2,S3の3種類となった。

CURLシリーズ[編集]

レベル問わず支持率が高い粒高ラバー。徐孝元(ソ・ヒョウオン/韓国)ら世界のトップ選手も愛用する。TSPからVICTASへの統合に伴い、CURL P1V、P2V、P3V、P3αV、P4V、P5Vの6種類となった。

TRIPLEシリーズ[編集]

VICTAS初となる中国製強粘着裏ソフトラバー。2021年の全日本選手権で丹羽孝希がバック面に使用した。[9]製品ブランド名は世界のメダリストも愛用したTSPのTRIPLEを継承している。スポンジ硬度の硬い順にTRIPLE Double Extra、Extra、Regularの3種類がある。

代表的なラケット[編集]

主に日本製および中国製(一部、ハンガリー製)。様々な特性の木材を組合せた5枚合板や7枚合板、カーボンと他の素材を複合した特殊素材を組み込んだ合板など幅広い品揃えのラケットが販売されている。主流のシェーク攻撃型に加え、ペンホルダー(中国式、日本式)、カットマン向けなども充実。

SWATシリーズ[編集]

国内ラケット販売数量No.1(2020年12月卓球王国調べ)[10]のベストセラー。弾みはいいが、コントロールもしやすく、初中級者から上級者まで愛用されている。木材7枚合板の標準モデルを筆頭に、カーボン入りや5枚合板、キッズ専用なども展開。中国製。

ZX-GEAR(ゼクスギア)シリーズ[編集]

高弾性繊維の特殊素材「ゼクシオン」を採用してた攻撃用シェークハンドラケット。国内工場で精密加工している。

DYNAMシリーズ[編集]

日本式ペンホルダーラケット。国産ヒノキ単板を、材料の檜丸太材の仕入から拘っている。

松下浩二シリーズ[編集]

松下浩二がプロユースで開発したカットマン向けラケット。

シグネチャーモデル[編集]

VICTASの契約選手が使用しているラケットと同等の仕様のラケット。丹羽孝希シリーズとリアム・ピッチフォードモデルがある。

関連人物[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 2020年10月末をもって「TSP」ブランドの全製品の生産を終了した。
  2. ^ 卓球台14台を設置。当時は、アジア一の規模を誇る卓球場だった。
  3. ^ 製造販売への業務拡張となる。
  4. ^ 跡地は2018年(平成30年)現在、コインパーキングを経て、一戸建て密集地になっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 会社概要”. VICTAS. 2021年1月26日閲覧。
  2. ^ “卓球メーカーヤマト卓球が「株式会社VICTAS」へ社名変更”. VICTAS. (2017年9月15日). https://www.victas.com/ja_jp/info/press/victas/09/15/2017-12-00-pm 
  3. ^ “日本代表選手団 公式ウェア発表”. VICTAS. (2017年4月1日). https://www.victas.com/ja_jp/info/related-news/victas/notice/2017/03/31-15-00 
  4. ^ a b VICTASから新ラインのVICTAS PLAYが誕生” (日本語). VICTAS. 2021年1月26日閲覧。
  5. ^ “TSP製品(ラバー・ラケット)生産完了とVICTAS製品への移行のお知らせ”. VICTAS. (2020年10月20日). https://www.victas.com/ja_jp/info/related_news/corporate/important_news/2020/10/20-12-17 
  6. ^ 松下浩二 公式オフィシャルブログ『 breakthrough 〜ブレイクスルー〜 』 2010-01-23 00:13:24 「ご報告」 より (日本語)
  7. ^ 卓球メーカー ヤマト卓球が「株式会社VICTAS」へ社名変更ブランドをリニューアル【新生VICTAS】の誕生!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年1月26日閲覧。
  8. ^ 【卓球】VICTASが会員制WEBサービス開始、第1弾はEC 新規登録で丹羽のサイン入りグッズも” (日本語) (2018年10月17日). 2021年1月26日閲覧。
  9. ^ 丹羽孝希「若い選手は卓球が違う」 粘着ラバー使用など試行錯誤も20歳に苦杯 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)” (日本語) (2021年1月16日). 2021年1月26日閲覧。
  10. ^ 卓球王国WEB | 卓球用具>卓球用具売上ランキング” (日本語). world-tt.com. 2021年1月26日閲覧。

外部リンク[編集]