ラホール
ラホール لاہور لہور Lahore | |
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位置 | |
位置 | |
座標 : 北緯31度32分59秒 東経70度24分37秒 / 北緯31.54972度 東経70.41028度 | |
行政 | |
国 | パキスタン |
州 | パンジャーブ州 |
市 | ラホール |
City Nazim | M.Omer |
地理 | |
面積 | |
市域 | 1,772 km2 (684 mi2) |
標高 | 217 m (712 ft) |
人口 | |
人口 | (2017年現在) |
市域 | 11,126,285人 |
人口密度 | 6,279人/km2(16,266人/mi2) |
その他 | |
市外局番 | 042 |
公式ウェブサイト : 公式サイト(アーカイブ) |
ラホール(Lahore、ウルドゥー語: لاہور ウルドゥー語発音: [laːˈɦɔːɾ]、パンジャーブ語: لہور IPA: [ˈlɔ̀ːɾə̆])は、パキスタン北部のパンジャーブ地方、ラーヴィー川の岸辺に位置するインドとの国境付近にある都市。ラーホールとも呼ばれる。 面積1,772 km²、2016年の都市圏人口では1,035万人である[1]。パキスタンではカラチに次ぐ人口規模を持つ第二の都市であり、南アジア有数のメガシティである。
概要
ムガル帝国の首都など豊かな歴史を誇り、ムガル帝国時代や植民地時代の建築物が保存されている。ムガル帝国時代の建築物には、バードシャーヒー・モスクやラホール城、シャーラマール庭園、ジャハーンギールとその妃ヌール・ジャハーンの廟などがあり、観光地となっている。英国によって建設された植民地時代の建築物であるラホール高等裁判所、中央郵便局 (GPO)、またそれ以前から残る多くの大学もムガル・ゴシック様式を残している。インドのプールナ・スワラージ(完全な独立)やパキスタンの分離独立が決定された重要な場所でもある。
パンジャーブ語がラホールでは最も広範に話される言語であるが、ウルドゥー語や英語も特に若い世代には普通に用いられる。ラホールのパンジャーブ語話者は、特に「ラホーリー・パンジャービー」として知られ、ウルドゥー語で話していてもパンジャーブ語が混じったような混成的口語を話すのが特徴的である。
地理
気候
ラホール (1961-1990)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 26.7 (80.1) |
30.0 (86) |
37.2 (99) |
44.0 (111.2) |
47.4 (117.3) |
47.2 (117) |
45.0 (113) |
41.0 (105.8) |
40.6 (105.1) |
38.9 (102) |
34.4 (93.9) |
28.1 (82.6) |
47.4 (117.3) |
平均最高気温 °C (°F) | 19.8 (67.6) |
22.0 (71.6) |
27.1 (80.8) |
33.9 (93) |
38.6 (101.5) |
40.4 (104.7) |
36.1 (97) |
35.0 (95) |
35.0 (95) |
32.9 (91.2) |
27.4 (81.3) |
21.6 (70.9) |
30.8 (87.4) |
日平均気温 °C (°F) | 12.8 (55) |
15.4 (59.7) |
20.5 (68.9) |
26.8 (80.2) |
31.2 (88.2) |
33.9 (93) |
31.5 (88.7) |
30.7 (87.3) |
29.7 (85.5) |
25.6 (78.1) |
19.5 (67.1) |
14.2 (57.6) |
24.32 (75.78) |
平均最低気温 °C (°F) | 5.9 (42.6) |
8.9 (48) |
14.0 (57.2) |
19.6 (67.3) |
23.7 (74.7) |
27.4 (81.3) |
26.9 (80.4) |
26.4 (79.5) |
24.4 (75.9) |
18.2 (64.8) |
11.6 (52.9) |
6.8 (44.2) |
17.8 (64) |
最低気温記録 °C (°F) | −1.1 (30) |
1.0 (33.8) |
5.0 (41) |
10.6 (51.1) |
14.0 (57.2) |
18.0 (64.4) |
20.0 (68) |
19.0 (66.2) |
16.7 (62.1) |
10.6 (51.1) |
1.7 (35.1) |
0.6 (33.1) |
−1.1 (30) |
雨量 mm (inch) | 23.0 (0.906) |
28.6 (1.126) |
41.2 (1.622) |
19.7 (0.776) |
22.4 (0.882) |
36.3 (1.429) |
202.1 (7.957) |
163.9 (6.453) |
61.1 (2.406) |
12.4 (0.488) |
4.2 (0.165) |
13.9 (0.547) |
628.8 (24.757) |
平均月間日照時間 | 218.8 | 215.0 | 245.8 | 276.6 | 308.3 | 269.0 | 227.5 | 234.9 | 265.6 | 290.0 | 259.6 | 222.9 | 3,034 |
出典:NOAA (1961-1990) [2] |
歴史
11世紀にガズニ朝に征服され、そのガズニ朝が、1150年に、ゴール朝にカンダハール付近の戦いで敗れて、首都ガズニを占領されるとこの町に遷都した。しかし、1186年にガズニ朝はついにゴール朝に滅ぼされた。1241年にモンゴル軍によって破壊され、略奪を受け、1398年にもティムールによって、再び破壊された。
ムガル帝国の第3代皇帝アクバルによって現在のラホール城が建設された。ラホール城はアクバルの後継者のムガル皇帝たちによって増築された。うち、「40柱の間」と呼ばれるディーワーネ・アーム(公謁殿)は、5代皇帝シャー・ジャハーンによって築かれたもので、歴代のムガル皇帝が「臣民」の拝謁を受け、彼らの請願を聞いたり、訴訟の解決に当たったりしたという。
また、シャー・ジャハーン帝は、1642年にシャーラマール庭園を築いた。現在は、市内に組み込まれているが、当時は市街から8kmほど郊外にあったという。『クルアーン』が描く天上の楽園の現世における実現を意識して造営されたという。
1673年には、アウラングゼーブによって、バードシャーヒー・モスクが築かれた。これは、ラホールのジャーミー・マスジド(金曜モスク)として造られたもので、インド亜大陸の4大モスクのひとつと言われる。ラホール城とシャーラマール庭園は、1981年にユネスコの世界遺産に登録されている。
対外関係
姉妹都市・提携都市
- ベオグラード、セルビア共和国 (2007)[3]
- イスタンブール、トルコ共和国 (1975)[4][5]
- 沙里院、朝鮮民主主義人民共和国 (1988)[4]
- 西安、中華人民共和国 (1992)[4][5]
- コルトレイク、ベルギー王国(1993)[4]
- フェズ、モロッコ王国 (1994).[4][5]
- コルドバ, スペイン王国 (1994).[4][6]
- サマルカンド、ウズベキスタン共和国 (1995)[4]
- エスファハーン、イラン・イスラム共和国 (2004)[4]
- マシュハド、イラン・イスラム共和国 (2006)[4][5]
- グラスゴー、イギリス連合王国 (2006)[4][5]
- シカゴ、アメリカ合衆国 (2007)[4][7][8]
- ドゥシャンベ、タジキスタン共和国[5]
- フレズノ、アメリカ合衆国[5]
交通
空港
鉄道
- 地下鉄
- ラホール・メトロ・・・2020年10月26日開業
観光
文化遺産
かつて、ムガル帝国の首都であった事もあり、数多くの文化遺産が残されている。
- ラホール城 - 第3代皇帝アクバルの時代より、建設が開始された城塞。完成は、第6代皇帝アウラングゼーブの時代である。世界遺産。
- バードシャーヒー・モスク(en) - ラホール城の西門であるアーラムギーリー門の向かいにあるモスク。パキスタンでは最大規模のモスクである。落成式は、1674年。時の皇帝は、アウラングゼーブであった。
- スネーリー(ゴールデン)・モスク(en) - 1753年、ラホールの代議員の手によって建設されたモスクで、旧市街の東側に位置する。
- ワズィール・ハーンのモスク(en) - 1634年、シャー・ジャハーンの侍医を務めたワズィール・ハーンによる建築。
- ダーター・ダルバール(en) - 11世紀のスーフィー聖者ダーター・ガンジ・バフシュを祀る墓廟。このほか敷地内には彼の名にちなんだジャーミヤ・ハジュヴェーリヤというモスクがある。
- ジャハーンギール廟(en) - 第4代皇帝ジャハーンギールが眠る。1637年に建設された。かつては、1000パキスタン・ルピー紙幣にも採用されていた。
- アクバルのキャラバンサライ - 第3代皇帝アクバルが設けた隊商宿。ジャハーンギール廟のそばにある。
- アーシフ・ハーン廟 - 第5代皇帝シャー・ジャハーンの妻ムムターズ・マハルの父であるアーシフ・ハーン(en)の墓。
- ヌール・ジャハーン廟 - 第4代皇帝ジャハーンギールの妻、ヌール・ジャハーンの墓。
- シャーラマール庭園 - シャー・ジャハーンの手により建設された。世界遺産。
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バードシャーヒー・モスク
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ジャハーンギール廟
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アーシフ・ハーン廟
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シャーラマール庭園
その他
治安
- 2010年代には、市内にある宗教施設を標的として、パキスタン・タリバーン運動などによる自爆テロなどが頻発した[11][12]。
ギャラリー
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ラホール旧市街
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ラホール旧市街
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ラホールフォートのフードストリート夕景
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ラホール城塞デリー門の市場
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市街地を通るカルマアンダーパス
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ラホールジャンクション駅
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ラホールメトロバス(BRT)
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ミナール・エ・パキスタン
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ミナール・エ・パキスタンとラホールのスカイライン
関連項目
脚注
- ^ 世界の都市圏人口の順位(2016年4月更新) Demographia 2016年10月29日閲覧。
- ^ “Lahore Climate Normals 1961-1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. January 16, 2013閲覧。
- ^ “Council okays peace committees: Lahore and Chicago to be declared twin cities.”. The Post (2007年1月28日). 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “No committee to develop ties with Lahore’s twins”. Daily Times of Pakistan (2007年3月2日). 2012年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Lahore Sister Cities”. Chicago Sister Cities International Program. 2007年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月8日閲覧。
- ^ “Musharraf holds talks with Cordoba's leaders”. Associated Press of Pakistan (2007年4月26日). 2008年2月8日閲覧。
- ^ “Lahore & Chicago”. Chicago Sister Cities International Program. 2008年2月8日閲覧。
- ^ “Lahore and Chicago declared sister cities”. City District Government of Lahore. 2008年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月8日閲覧。
- ^ 籔内佐斗司『仏像礼讃』2015年、大和書房、21頁。
- ^ ラホール博物館
- ^ “パキスタンにおけるイスラム聖者廟自爆テロ事件について”. 外務省ホームページ (2010年7月2日). 2019年5月8日閲覧。
- ^ “イスラム聖廟で爆発、10人死亡 パキスタン東部ラホール”. AFP (2019年5月8日). 2019年5月8日閲覧。