1973年の文学
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1973年の文学(1973ねんのぶんがく)では、1973年(昭和48年)の文学に関する出来事について記述する。
できごと
[編集]- 1月18日 - 第68回芥川龍之介賞・直木三十五賞(1972年下半期)の選考委員会開催。
- 2月21日 - 月刊誌『面白半分』1972年7月号に掲載された『四畳半襖の下張』について、同誌編集長の野坂昭如が、刑法175条のわいせつ文書販売の罪に問われ起訴された。(「四畳半襖の下張事件」参照)
- 3月 - 川端康成文学賞が創設される。
- 3月20日 - 小松左京の『日本沈没』が光文社より刊行される。同書は1973年年間ベストセラーの総合1位を記録した[1]。
- 6月10日 - 『獣の戯れ』(三島由紀夫)の文学碑が静岡県賀茂郡賀茂村に建立され、除幕式が行われる[2]。
- 10月24日 - 第1回泉鏡花文学賞の選考会開催。
賞
[編集]芥川賞・直木賞
[編集]- 第68回(1972年下半期)
- 第69回(1973年上半期)
その他の賞
[編集]1973年の本
[編集]小説・戯曲
[編集]- 安部公房 『箱男』(新潮社)、『愛の眼鏡は色ガラス』(新潮社)
- 遠藤寛子 『算法少女』(岩崎書店)
- 後藤明生 『挟み撃ち』(河出書房新社)
- 小松左京 『日本沈没』(光文社)
- 川端康成 『竹の声桃の花』〈作品集〉(新潮社)
- 中里喜昭 『ふたたび歌え』(筑摩書房)
- 舟崎克彦 『ぽっぺん先生の日曜日』(筑摩書房)
- トマス・ピンチョン 『重力の虹』 ※邦訳版は1993年刊行
評論
[編集]- 川端康成 『日本の美のこころ』(講談社)
その他
[編集]- 安部公房 『反劇的人間』(中公新書)
- 大岡昇平 『わがスタンダール』(立風書房)
- 川端康成 『一草一花』(毎日新聞社)
- かこさとし 『からすのパンやさん』(偕成社)[3]
- 三島由紀夫 『わが思春期』(集英社)
- 山田風太郎 『滅失への青春―戦中派虫けら日記』(大和出版)
物故
[編集]- 1月27日 - 大伴昌司、日本の編集者・SF研究家。36歳没。
- 2月13日 - 池島信平、日本の編集者。文藝春秋の第3代社長。63歳没。
- 2月16日 - シシリー・メアリー・バーカー、イギリスの挿絵画家・児童文学者。77歳没。
- 3月6日 - パール・S・バック、米国の小説家。1932年にピュリッツァー賞を受賞した。80歳没。
- 7月11日 - 吉屋信子、日本の小説家。77歳没。
- 9月2日 - J・R・R・トールキン、イギリスの作家・詩人。81歳没。
- 9月23日 - パブロ・ネルーダ、チリの詩人・外交官。1971年にノーベル文学賞を受賞した。69歳没。
- 9月29日 - W・H・オーデン、イギリス出身の米国の詩人。66歳没。
- 10月28日 - ターハー・フセイン、エジプトの小説家・評論家。73歳没。
- 11月17日 - 浜田廣介、山形県出身の童話作家。『泣いた赤鬼』の著者として知られる。80歳没。
脚注
[編集]- ^ 1973年 ベストセラー10 (昭和48年):【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】
- ^ 佐藤秀明・井上隆史編「年譜 昭和48年6月10日」(42巻年譜・書誌 & 2005-08, p. 340)
- ^ からすのパンやさん | 偕成社
参考文献
[編集]- 『決定版 三島由紀夫全集42巻 年譜・書誌』新潮社、2005年8月。ISBN 978-4106425820。
- 磯田光一 編『新潮日本文学アルバム20 三島由紀夫』新潮社、1983年12月。ISBN 978-4106206207。
- 『川端康成全集35巻 雑纂2』新潮社、1983年2月。ISBN 978-4106438356。
- 保昌正夫 編『新潮日本文学アルバム16 川端康成』新潮社、1984年3月。ISBN 978-4106206160。
- 高野斗志美 編『新潮日本文学アルバム51 安部公房』新潮社、1994年4月。ISBN 978-4106206559。