雷神 (行進曲)

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米国海兵隊バンドによる1896年の演奏。

米国陸軍バンドによる2007年の演奏。

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雷神」(らいじん、英語: The Thunderer)は、ジョン・フィリップ・スーザ作曲の行進曲1889年に作曲された[1]。日本語では、「雷神行進曲」、「ザ・サンダラー」と呼ばれることもある。

曲名の「雷神」とは、雷を武器として操るギリシャ神話の主神ゼウスローマ神話ユーピテル)のことである。曲名の由来は、公的には明らかにされていないが、「(この曲の)楽譜に記されたドラムとビューグルの爆発(的効果)」からこの名が付けられたものと考えられている[2]。この曲は、スーザの作品として最もよく知られた作品のひとつであり、また、比較的演奏しやすい曲でもある[2]1968年から1972年にかけて、アメリカ合衆国ABCニュースは、この曲を選挙のテーマとして使用していた。

楽曲[編集]

この作品は、スーザの多くの作品と同じような構成になっているが、スーザが最も早い時期に生み出した「明確にアメリカらしいサウンドの行進曲」である[2]。この行進曲は、スーザの他の曲と同様の標準的な形式(IAABBCDCDC)をとっている。他の曲と同じように、対照的な複数のテーマが導入される。Bセクションの反復部では、対位法的旋律が導入される。三番目のセクション(トリオ)は歌うような旋律である。トランペットが同じ指使いで吹けるところが特徴的である。最後のテーマの反復を導入するところで、リタルダンドがあり、そのまま切れ目なく終結部へとつながる[2]

日本における普及[編集]

「雷神」は早くから日本にも紹介されており、今日でも吹奏楽曲として演奏される機会が頻繁にある。 1956年には、選抜高等学校野球大会入場行進曲に使用された。

出典・脚注[編集]

  1. ^ The Works of John Philip Sousa”. John Philip Sousa - American Conductor, Composer & Patriot. Dallas Wind Symphony. 2007年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月10日閲覧。
  2. ^ a b c d The Thunderer, march for band”. Answers.com. 2008年11月21日閲覧。