星のカービィ2
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 |
ゲームボーイ |
開発元 | ハル研究所 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
岩田聡 宮本茂 |
ディレクター | 下村真一 |
プログラマー |
鈴木義樹 鄭志明 山根雅司 |
音楽 |
安藤浩和 池上正 |
美術 |
橋口茂 三浦和弥 大久保良子 |
シリーズ | 星のカービィシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 4メガビットロムカセット |
発売日 |
![]() ![]() PAL 1995年7月31日 |
対象年齢 |
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デバイス | スーパーゲームボーイ対応 |
売上本数 |
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その他 |
型式:![]() ![]() ![]() |
『星のカービィ2』(ほしのカービィツー)は、1995年3月21日に日本の任天堂から発売されたゲームボーイ用横スクロールアクションゲーム。
ナンバリングはGBソフトとしてのカウントで「2」だが、同社による『星のカービィシリーズ』第3作目。ファミリーコンピュータ用ソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』(1993年)の続編となっており、プププランドを舞台に主人公のカービィを操作してダークマターの野望を阻止する事を目的としている。前作に引き続きコピー能力が使用可能だが、スライディングとダッシュの能力が削除された。
開発はハル研究所が行い、プロデューサーは前作に続き岩田聡および宮本茂、ディレクターは前作にてマップデザインを担当していた下村真一、音楽は前作を手掛けた安藤浩和およびSNES用ソフト『WARIO'S WOODS』(1994年)を手掛けた池上正が担当している。 また、カービィシリーズ生みの親である桜井政博が関わっていない最初の正規ナンバリングのカービィシリーズである。
2000年にニンテンドウパワーの書き換え用ソフトとして発売された。2012年にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソール対応ソフトとして配信された他、Wii用ソフト『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』に収録された。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
前作にと同様に、主人公のカービィが敵の能力をコピーする能力を使って攻略していくアクションゲームである。前作にあったコピー能力はあるものの本作では7種類に減っており、前作で追加されたスライディングとダッシュのアクションは今作では出来ない。
また、今作では新たにリック、クー、カインの3匹の仲間と合体して一緒に戦うシステムが追加された[2]。合体する仲間によってカービィ単体時とは機動力に差異が生じたり、同じコピー能力でも攻撃の性能が変化するようになった。このシステムは続編にあたる『星のカービィ3』にも継承されている。
本作のキーアイテムとなる「虹のしずく」の入手ルートが凝っているのもあり、シリーズ中でも難易度は高い方である。また、本作では一定条件を満たさなければ真のラストボスを倒すことができず、真のエンディングを見られないというシリーズ初の隠しボス要素を盛り込んでいる[2]。
コピー能力[編集]
このゲームには7種類のコピー能力が登場する。それぞれのコピー能力は3体の仲間と合体した状態では攻撃内容が変化するため、実質28種類となっている[2]。本作では水中でも全てのコピー能力を使用できるが、一部を除き性能や効果時間が低下する。
また、各能力(虹の剣を除く)でしか破壊できないブロックも存在する。
- バーニング
- 炎を纏い前方に体当たり攻撃を仕掛ける。攻撃中は無敵だが、終了時に隙がある。攻撃中に壁に当たると大きく跳ね返り、より隙が大きくなる。水中では体当たりの距離が激減する。
- リック合体時
- リックが口から炎を連続的に吐く。Bボタンを押し続けている間は吐き続ける。他作品のファイアとほぼ同じ性能。発動中は動けず、背後な無防備になってしまうのが難点。
- クー合体時
- カービィが炎を纏い、クーと共に斜め下方向に突進する。通常のバーニング同様、攻撃中は無敵だが、攻撃後に隙がある。
- カイン合体時
- 口から直線状に炎の塊を吐き出す。水中では極端に射程が短くなる。
- パラソル
- パラソルを降って攻撃。コピー中は常にパラソルを差した状態になる。持っているパラソルには常に攻撃判定が出ているため、上方向からの攻撃に強い。また、高い所から飛び降りるとゆっくり降下する(下キーを入力すると従来どおり高速で落下する)。
- リック合体時
- リックが大道芸の要領でボール状になったカービィをパラソルの上で回し、上方向を攻撃する。ボタンを押し続けている間は効果が持続するが、やはり発動中は動けず背後が無防備になってしまう。
- クー合体時
- クーが頭上にパラソルを立て、その場で体を高速回転させる。従来のトルネイドに近い性能。発動中も8方向に移動が可能なので、任意で体当たりを仕掛けて攻撃する。無敵時間が非常に長いため回避手段としても優秀で、ボスなどには密着による連続ヒットを狙うことも可能。ただし、終わり際にスキがある。
- カイン合体時
- 前方にパラソルを突き出し、前方を攻撃する。
- ストーン
- 石に変身する。変身中は無敵状態になり、坂で変身すると転がり落ちる。再度Bボタンを押すか、一定時間が経過することで解除される。
- リック合体時
- 巨大な岩に変身したリックの上にカービィが乗り、玉乗りの要領でリックを転がして前後に移動しながら攻撃する。ただし、攻撃判定はリックの部分のみで、カービィの部分は無防備な状態であるため、接触するとダメージを受けてしまう。つまり、上からの攻撃に弱い。
- クー合体時
- カービィがクーにぶら下がったまま石に変身し、その状態で落下して攻撃する。着地時に発生する砂ぼこりにも攻撃判定がある。
- カイン合体時
- カービィのストーンとほぼ同じだが、こちらはカインの面積分攻撃範囲が広い。
- カッター
- ブーメランのようなカッターを投げる。カッターは何にもぶつからなければ戻ってくる。水中では飛距離が落ちる。
- リック合体時
- リックがカービィをブーメランのように投げつける。攻撃中は前後への移動速度が極端に遅くなる。『星のカービィ64』のカッターの原型ともいえる性能。
- この能力の発動中は他の能力と比べ特殊な状態で、カービィを投げている間に孤立したリックがダメージを受けてもその場では能力星は失われない。また、その状態でリックの体力が0になったとしてもその場で合体解除にはならず、いずれも「カービィがリックの手元に戻ってきた時」に初めて失う。
- クー合体時
- 羽のカッターを正面と斜め上下の3方向同時に放つ。中ボスなどに至近距離で使うと、全弾命中によって大ダメージを与えることができる。
- カイン合体時
- 口から直線状に弧の形をした弾を吐き出す。飛び道具にしては弾速が遅く射程も短いが、ある程度連発でき、地形を貫通する。
- ニードル
- 全身からトゲを生やす。攻撃範囲は狭いが、全方向を同時に攻撃可能。Bボタンを押し続けている間は、一定時間トゲ状態が維持される。
- リック合体時
- リックが背中からトゲを生やす。攻撃範囲が非常に狭い上に後方にしか攻撃できないため使いにくいが、威力は全コピー中最強という意外な一面を持つ。
- クー合体時
- ぶら下がっているカービィがトゲの塊になる。ニードル系のコピーで唯一、攻撃中に移動可能。
- カイン合体時
- カービィのニードルとほぼ同じだが、ストーン同様にカインの面積分攻撃範囲が広い。
- スパーク
- 全身から電気を放つ。ニードルとは異なり、Bボタンを押し続けている間は放電し続ける。水中ではパワーが激減する。
- リック合体時
- 口元から電気の鞭を斜め上から斜め下方向にかけて振り下ろす。従来のビームとほぼ同じ性能。
- クー合体時
- カービィが真下方向に雷を落とす。Bボタンを押し続けている間は落とし続ける。攻撃力は低いが連続攻撃可能。
- カイン合体時
- 口に電球をくわえた状態で放電する。暗い部屋を明るく照らすことが出来る。Bボタンを押し続けている間は放電し続け、この状態のまま移動も可能。ボタンを離すと電球を前方に発射し、敵や地形に当たるか再度Bボタンを押すことで、任意のタイミングで爆発させることができる。ただし、発動中も体は無敵ではない。
- アイス
- 口から冷気を吹き出す。当たった雑魚敵は氷ブロックに変化し、接触することで前方に飛ばすことが可能。
- リック合体時
- 雪だるまに変身し、周囲に冷気を放出する。ボタンを押し続けている間は効果が持続するが、攻撃中は移動できない。従来のフリーズとほぼ同じ性能。
- クー合体時
- カービィが下方向に冷気を吐いて攻撃。Bボタンを押し続けている間は冷気を吐き続け、その状態で十字キーを操作することで攻撃する方向を変えることが出来る。上方向に攻撃できないのが難点。
- カイン合体時
- 自身の周囲に冷気を放出する。Bボタンを押し続けている間は効果が持続し、リックとは異なり発動中も移動可能。しかし、長時間使用していると自身が凍り付き、数秒間行動不能な状態になってしまう。
- 虹の剣
- ラストボス戦専用。コピー中は常に空中に浮いた状態になり、8方向自由に移動可能。Bボタンで前方を斬りつける。しかし、相手を直接斬りつけてもダメージはかなり低く、敵が出した弾を跳ね返して攻撃する方が遥かにダメージ効率が良い。
その他[編集]
![]() | この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- スーパーゲームボーイに対応しており、専用のカラーパターンとピクチャーフレームが用意されているほか、タイトル画面で拍手やレベル7エントランスでの雷鳴など、専用の効果音が入るようになる。
- LEVEL1からLEVEL6のボスを倒したあとボスの扉に入ると星のかけらを集めるミニゲームとなり、内容は各LEVELごとに異なる。ミニゲームは結果に関わらず、一度やるとステージをクリアするかリセットするまで再挑戦できない(扉が閉まり入れない状態となる)。
- 他のカービィシリーズとは異なり、残り体力・コピー能力・仲間・獲得スコアなどの詳細が電源を切っても記憶されるという特徴がある。カウンターストップ(999万9990点)に達すると、それ以降得点が加算されるアクションを取るたびに1UPするというボーナスが付く。
- 後のカービィシリーズに敵としてよく登場するダークマター族が初めて登場した作品であり、同時にカービィシリーズのラストボスは「単眼をもつ球体」であることが多いというある種の法則を確立した作品でもある。
- クリア率100%になるとオプションを選択できるようになり、「サウンドテスト」、「連続ボスバトル」、「連続ミニゲーム」の3種類ができるようになる。クリア率100%にするには真のエンディングを見る以外にも各LEVELのミニゲームをパーフェクトクリア(星のかけらを全て集める)、チャオに触れる(仲間キャラクターが同じになった場合グーイの代わりに低確率で登場)という条件を満たす必要がある。サウンドテストは一部ゲーム中登場しない音楽が存在する。ボスバトルはクリアするとエンディングに移行するが、最後に出てくる一枚絵が通常と異なるものになる。
- ボスの体力がある程度まで減ると、攻撃が激化するようになった。正確には『夢の泉』からこの仕様が導入されているが(ナイトメア球体形態の一斉発射攻撃、人型形態の回転体当たりがそれ)、スイートスタッフの連続ビーム攻撃のように、通常のボスキャラクターに対して明確な変化が付けられたのは、この作品が初めてとなる。ラストボス以外でLEVEL6のボス「クラッコ&クラッコJr.」のように、前身を倒した直後に本身が出現する形もこの作品からである。
- 現在、メインシリーズで唯一「無敵キャンディー」が登場しない。
設定[編集]
ストーリー[編集]
舞台はプププランド。この国にはいつも虹がかかっている「虹の島々」と呼ばれる7つの島があった。そしてこの7つの島には「虹のしずく」という宝物が眠っていると伝えられている。ところがある日、虹の島々にかかっていた虹が突然消えてしまう。ダークマターが虹のしずくを隠してしまったためである。プププランドを闇の世界に変えようとするダークマターの野望を阻止するため、カービィは旅立った。
ステージ構成[編集]
- LEVEL 1 GRASS LAND(グラス ランド)
- 3つのステージから成る、草の島。最初のレベルだけあって、とくに難しい仕掛けは用意されていない。リックが初めて登場する。デモシーンはパラソルを持ったカービィとリックが出会い、一緒に能力を使う内容。ボスはマスクを着けた「ウィスピーウッズ」。
- LEVEL 2 BIG FOREST(ビッグ フォレスト)
- 3つのステージから成る、森の島。落ちると即死の谷間や、高い足場が用意されているステージが多い。クーが初めて登場する。デモシーンは崖にあるリンゴをカービィが欲しがり、クーと一緒に取るが、カービィは崖にぶつかりリンゴを落としてしまうという内容。ボスはイノシシの親子「ヌラフ&ネリー」。
- LEVEL 3 RIPPLE FIELD(リップル フィールド)
- 3つのステージから成る、水の島。すべてのステージに水中エリアが用意されている。カインが初めて登場する。デモシーンはリンゴを食べているカービィがカインに投げてよこすと共に行動するという内容。ボスはチョウチンアンコウの「スイートスタッフ」。
- LEVEL 4 ICE BERG(アイス バーグ)
- 4つのステージから成る、氷の島。氷で滑る床が用意されている。また、消えるブロックや水中も登場。このステージ以降強制スクロールエリアが存在する。デモシーンはカービィがリックとカインどちらに乗るか悩んだ末、毛で暖かいリックを選び去っていき、カインが涙目になっているという内容。ボスは「アイスドラゴン」。
- LEVEL 5 RED CANYON(レッド キャニオン)
- 5つのステージから成る、山の島。谷間や坂道が多く、突風が吹くステージもある。デモシーンはストーンの能力を使いながら坂を転がっているカービィとリックが崖にぶつかり、クーが止まっていた岩が落ちてきてストーンの能力を使ったカービィが防ぐという内容。ボスは「Mr.シャイン&Mr.ブライト」。
- LEVEL 6 CLOUDY PARK(クラウディ パーク)
- 6つのステージから成る、雲の島。谷間や高い足場が多い。乗ると消えるブロックや斜めスクロールも用意されている。デモシーンは雲の上を弾んでいるカービィが雲にはまり、動けなくなったところをクーが引っこ抜くと雲の中に潜っていたカインが出てくるという内容。ボスは「クラッコJr.&クラッコ」。
- LEVEL 7 DARK CASTLE(ダーク キャッスル)
- 7つのステージから成る、城の島。全レベルの中で最もステージ数が多い。各ステージの最後には中ボスとの戦いがある。また、4、6ステージは1、3ステージの左右逆バージョンという特殊な構成になっている。デモシーンはカービィたちがダークキャッスルに向かうという内容。ボスは「デデデ大王」(このときに虹のしずくが7個すべて集まっているとダークマターと戦うことになる)。
- LAST BATTLE(ラスト バトル)
- 「ダークマター&リアルダークマター」との最終決戦。それ以外のステージは存在しない。
LEVEL1-7には各1つずつ「虹のしずく」が隠されており、すべて集めなければLAST BATTLEに進めないようになっている。
敵キャラクター[編集]
詳細は星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧参照。()内はコピーできる能力。(-)となっているものは吸い込むことができない。また、この作品では他の作品に登場するキャラクターと容姿や名前、性質が似ているが、異なるキャラクターの扱いをされている者が多い。
今作で初登場した敵キャラ[編集]
- バウンシータイ(バウンシー)(スカ)
- 頭にリボンと二本の付け毛をつけていて、下半身がバネ状になっている。常にカービィを狙って三段に分けて跳んでいたり、後ろから猛スピードで追いかけてくるものなどがいる。以降の作品とは唯一異色の動きをしていたり、前述する容姿の面やこの作品のみバウンシータイという名前な為、3以降の彼女とは違うキャラクターという扱いをされることがある(ただし公式絵は以降の彼女に近い姿)。ただし攻略本等ではバウンシー表記である。
- クラックツイート(スカ)
- 正確には『カービィのピンボール』が初登場だが本編に出るのはこの作品が初めて。最初は卵だが吸い込んだり攻撃したりすると本体(ヒヨコ)が出てくる。卵状態のときは左右に、ヒヨコになると少し飛ぶが、いずれも動きは鈍い。
- イライール(スカ)
- 特定の土管に住むウナギのようなキャラクター。基本的にはカービィが近づくと土管から顔出すだけだが、体当たりを仕掛けてくるものもいる。
- サースリッピー(スカ)
- 性質は『星のカービィ 夢の泉の物語』に登場するスリッピーと全く同じである。あちらがカエルなのに対し、こちらはオタマジャクシである。
- ティンセル(スカ)
- 3面のボス、スイートスタッフが召喚する以外には登場しない。水鉄砲で攻撃すると手裏剣のごとく流れてゆく。カインが仲間にいる場合のみ吸い込める。
- スパイキー(ニードル)
- ハリネズミのようなキャラクター。近づくと針を立てて身を守る。
- ドリフター(パラソル)
- 一つ目の傘のオバケ。ワドルディについていることもある。他作品のパラソル(敵)と異なり、単体でもそこそこのスピードで左右に移動している。
- マスターペンギー(アイス)
- 見た目が少々違うだけで『星のカービィ 夢の泉の物語』に登場するペンギーと全く同じである。
- ロードキブル(カッター)
- 見た目が少々違うだけで『星のカービィ』などに登場するサーキブルと全く同じである。
- プロペラー(スカ)
- カービィだけでいると何もしてこないが、仲間と合体している場合は険しい表情になって追いかけてくる。この状態で接触すると、一撃で合体が解除されてしまう(この状態で合体を解除し、カービィだけになって接触するとミスになる)。また、アイス系統以外の能力に対しては高い防御力を持つ。
- ブレイド(-)
- 持っている剣で攻撃する。吸い込むことができないため空気砲かコピーで倒す必要がある。
- マッシャー(-)
- 持っている鉄球で攻撃する。吸い込むことができないため空気砲かコピーで倒す必要がある。
- バッツ(-)
- 持っている斧で攻撃する。吸い込むことができないため空気砲かコピーで倒す必要がある。
前作に登場したキャラ[編集]
『星のカービィ』、『星のカービィ 夢の泉の物語』に登場したキャラクター。特記しない限り他作品との違いはない。
- ワドルディ
- 今作では背を向けると後ろから高速で追いかけてくるものがいる。振り向くとその場を足踏みする。
- ブロントバート
- 高速で飛び、すぐに画面外へ出てしまう。
- ポピーブロスJr.
- りんごに乗っている。コピー能力で攻撃すると下のりんごが消え、吸い込むと上の本体が消える。マキシムトマトに乗っているものもいる。
- キャピィ
- 追いかけてくるタイプやカービィを無視して移動しているタイプがある。帽子をかぶっているものは吸い込むと本体を現す。
- ブルームハッター
- 常に箒で掃除をしている。カービィを気にせず移動しつづける。
- スクイッシー
- イカのような姿だが、スミを吐いたりはしないのでそれほど強くはない。
- ブリッパー
- 同じ場所をうろうろしていて、カービィを見つけると追いかけてくる。水中ではすばやいが地上にいる場合はバタバタしていてあまり動かない。
- カブー
- ずっと回っているものがあるが、カービィが来ると消え、再び現れると高速で飛んできて爆発する。
- マンビーズ
- 吸い込むことができないので、空気砲かコピー能力で倒す必要がある。
- スカーフィ
- 吸い込むと高速で追いかけてきて数秒で爆発する。今作ではアイス以外のどんな方法で倒しても爆発する。爆発に巻き込まれるとダメージを受ける。
- グランク
- 上方向に弾を発射する。
- ゴルドー
- ウニのようにトゲを生やした姿をしている、いわゆるお邪魔キャラ。同じ所をうろうろしている。常時無敵状態で倒すことはできないが、ブロックにまとわりついている場合、そのブロックを破壊すれば画面から消える。
- シャッツォ
- 無敵の砲台。カービィを狙って撃ってくるタイプと同じ方向に連射しているタイプがある。どちらも倒せないがブロックに乗っている場合、そのブロックを破壊すれば画面から消える。
- フレイマー(バーニング)
- カービィが近くにくると炎をまとって突進してくる。壁やブロックに沿って移動している。夢の泉の登場したものとはデザインが若干異なる。
- スパーキー(スパーク)
- はねて移動し、数秒ごとに電気攻撃をする。
- ロッキー(ストーン)
- 低速で少し移動すると大きな音を立てて振動を起こす。画面外から高速で落ちてくるものもある。マスターペンギー、ロードキブルなどがビジュアル変更に伴いキャラクターも別になったのに対し、このロッキーはそのままである。
ボス[編集]
中ボス[編集]
- イフリーティ(バーニング)
- 炎を思わせる体系だが体色は真っ黒で、足のみオレンジ色で目は黄色い。空中にジャンプした後ゆっくり降下し、炎をまとい突進してくる。
- マスターグリーン(スパーク)
- クラゲのような敵。電撃攻撃をする。星型弾で攻撃するときと電撃ビーム攻撃(こちらは吸い込めない)してくるときはモーションがとても似ている。名前にグリーンとあるが体色は黄色い。
- ワイユー(カッター)
- 忍者のような敵。手裏剣カッターを投げてきたり、火遁の術や分身の術を使用する。
- Mr.フロスティ(アイス)
- 突進攻撃や、氷の塊をカービィめがけて投げて攻撃をしてくる。レベル7に登場するもののみ冷気を吐きながら突進してくる。
- キャプテンステッチ(ニードル)
- ゴルドーを巨大化したような外見の敵。トゲを飛ばしてきたり突進してきたりする。基本は無敵で、突進後のトゲが無くなっている状態にのみダメージを与えることができる。一応、トゲを発射した後も無防備になるが、この場合は新たなトゲの復活が早いので攻撃の隙があまり無い。
- ブロッキー(ストーン)
- ロッキーを大きくしたような敵だが、表情が異なる。鈍足に見えるが、意外にも足は速いので突進攻撃に注意。空中にジャンプした後に押しつぶし攻撃をする。
- ジャンパーシュート(パラソル)
- 唐傘お化けのような敵。履いている下駄を飛ばして攻撃をした後、体を高速回転させながらカービィに迫る。地ならしでカービィを威嚇する。
大ボス[編集]
- ウィスピーウッズ
- これまでのシリーズにも登場するリンゴの木のボス。今回はマスクと眼鏡を掛けた出で立ちで登場。通常は根っこを突き出す、リンゴを落とすなどで攻撃してくるが、ある程度ダメージを与えると顔が現われ、空気弾による攻撃を仕掛けてくる。ウィスピーウッズの中では珍しく、触れるとダメージを受ける。この作品に限らず、大抵のボスは体力が減ると攻撃が激しくなるといった変化が起きる。
- ヌラフ&ネリー
- ヌラフはイノシシのボス、ネリーはその子分(取扱説明書では「ヌラフとネリーの親子」と表記されており、子供の可能性もある)として登場する。3列に並んだ横の足場を行ったり来たりしながら爆弾投げといった攻撃を仕掛けてくる。ネリーは雑魚キャラクターであって、ヌラフを倒すとクリア。ネリーとヌラフが一緒に出てくるときや、ネリーだけで出てくるときもある。ヌラフはいきなり方向転換したり、ジャンプしたりする。
- スイートスタッフ
- 巨大なチョウチンアンコウ。頭の先についた提灯からブーメラン型ビームを放ったり、突進して攻撃してくる。時々、スクイッシーやティンセルなどのザコ敵を呼び寄せる。体力が減るとビーム攻撃が激化し避けにくくなる。コピー能力もカインも持たない場合はティンセルを水鉄砲で飛ばしてダメージを与えることになる。
- アイスドラゴン
- その名の通り氷の竜(ただし頭身はカービィの2倍程度と大きくデフォルメされている)。見た目は鈍重そうではあるが短い尻尾を高速で動かして空中を移動したり、地上での移動速度も遅いわけではない。アイスブレスという名の冷凍光線や、ツララを落とすほか、氷の柱を尻尾で地面に沿って発射して攻撃する。体力が減るとアイスブレスによる間合いの詰めが早くなり、氷の柱を2連続で発射するようになる。ダメージを与えると涙目になる。
- Mr.シャイン&Mr.ブライト
- 『夢の泉』から引き続き登場した月と太陽。攻撃パターンは夢の泉の時と同じだが、新たにシャインとブライトによる連携攻撃が加わった。この攻撃はブライトが画面中央に移動し、シャインが作った影以外の場所にブライトが放射状に光を放つ、という日食攻撃である。この時、影以外の所にいるとダメージを受ける。
- クラッコJr.&クラッコ
- 目玉のついた雲のボス。前半戦(クラッコJr.)は、雲の中に潜み、ビーム攻撃などを仕掛ける。たまに出現しては一定時間空中を不規則な動きで飛んだ後に周囲の玉をカービィめがけて一斉発射したり、あるいは4方向に放つといった攻撃を仕掛けてくる。いずれも発射後に爆発する。クラッコJr.を倒した直後、転がりながらクラッコへと変身して、後半戦に突入する。後半戦(クラッコ)は雲を纏い雷や雷ビームといった強力な攻撃で攻めてくるようになる。クラッコJr.、クラッコいずれも時々コクラッコを放出する。稀に2対放出するが、内の一体は放出後爆発する。
- デデデ大王
- 表向きのラストボス。ハンマーや吸い込みで攻撃してくるが、ある程度ダメージを与えると激怒し始め攻撃が激化する。これは他のボスと違って一定時間で元に戻る(ただし一回でも攻撃をぶつけると再び激怒状態になる)。
- なお、これまでのボスと異なり、部屋に入るには狭い空間を通過する必要があるので、仲間は連れて行けず、カービィ単体で勝負することとなる。
- ダークマター&リアルダークマター
- 真のラストボス。7つの虹のしずくを集めた状態でデデデ大王を倒すとそのまま戦いに移行する。
- 最初に戦うことになるダークマターは剣士のような姿をしており、ビームや暗黒の球、突進で攻撃してくる。ダークマターを倒してもまだ戦いは終わらず、そのままリアルダークマター戦に突入する。今度は背中の花弁状の物体を飛ばしたり、ビーム、突進といった多彩な攻撃を仕掛けてくるようになる。
- なお、リアルダークマターのみ、行動が他のボスとは違い完全なパターンとなっている(カービィとの位置関係によっては攻撃を繰り出す位置が多少異なる)。また、リアルダークマター戦では『夢の泉』および『夢の泉DX』のナイトメアーズパワーオーブ戦と同様に制限時間が設定されており、リアルダークマターの出現と同時に高度が下がり始め、最下部へ到達した瞬間から全画面攻撃を受け続けるため、やがて強制的にミスとなってしまう。
移植版[編集]
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 星のカービィ2 | ![]() |
ゲームボーイ | ハル研究所 | 任天堂 | フラッシュロムカセット (ニンテンドウパワー) |
- | ||
2 | 星のカービィ2 | ![]() ![]() ![]() |
ニンテンドー3DS | ハル研究所 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [3] | |
3 | 星のカービィ 20周年スペシャルコレクション | ![]() ![]() |
Wii | ハル研究所 | 任天堂 | Wii専用12cm光ディスク | ![]() ![]() |
[4][5] | |
4 | ゲームボーイ Nintendo Switch Online |
![]() ![]() |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | [6][7][8][9] |
スタッフ[編集]
- エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
- プロデューサー:岩田聡、宮本茂
- プロジェクト・マネージャー、E.S.デザイナー:角田敦
- ディレクター:下村真一
- プログラマー:鈴木義樹、鄭志明、山根雅司
- C.G.デザイナー:橋口茂、三浦和弥、大久保良子
- 音楽:安藤浩和、池上正
- マップ・デザイナー:下村真一、田辺賢輔、藤井英樹
- ツール・プログラマー:乙黒誠二、高橋芳美
- スペシャル・サンクス:石田聡、帯金千恵子
評価[編集]
評価 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では8・7・7・7の合計29点(満40点)[12]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、22.5点(満30点)となっている[13]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.2 | 3.6 | 3.6 | 3.8 | 3.7 | 3.7 | 22.5 |
脚注[編集]
- ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5
- ^ a b c 懐かしゲームボーイパーフェクトガイド 2017, p. 69.
- ^ “根強い人気を誇る『星のカービィ2』がバーチャルコンソールに”. iNSIDE. イード (2012年2月8日). 2021年1月4日閲覧。
- ^ “「星のカービィ 20周年スペシャルコレクション」の最新情報が公開。シリーズの歴史が詰まったコンテンツは懐かしさいっぱい”. 4Gamer.net. Aetas (2012年7月6日). 2021年1月4日閲覧。
- ^ 志賀康紀 (2012年7月13日). “任天堂、Wii「星のカービィ 20周年スペシャルコレクション」。20年の歴史が詰まった星のカービィ特別パッケージ”. GAME Watch. インプレス. 2021年1月4日閲覧。
- ^ “【3月16日追加】「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Switch Online」追加タイトルが配信開始。”. 任天堂 (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ “Nintendo Switch Onlineに『星のカービィ2』、『ゼビウス』、『サイドポケット』、『バーガータイムデラックス』の4タイトルが追加”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ 畠中健太 (2023年3月16日). “「ゼビウス」や「星のカービィ2」が登場! 「Nintendo Switch Online」4つの追加タイトルを配信開始 ファミコン、スーファミ、ゲームボーイと幅広く追加”. GAME Watch. インプレス. 2023年3月16日閲覧。
- ^ Gueed (2023年3月16日). “「星のカービィ2」「ゼビウス」などの4タイトルがファミコン&スーファミ&ゲームボーイ Nintendo Switch Onlineに本日登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年3月16日閲覧。
- ^ “Kirby's Dream Land 2”. All Game (1995年5月). 2012年8月21日23:25閲覧。
- ^ a b c “Kirby's Dream Land 2 for Game Boy” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2021年1月4日閲覧。
- ^ a b “星のカービィ2 まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年1月4日閲覧。
- ^ a b 超絶 大技林 1998, p. 527.
参考文献[編集]
- 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、527頁、ASIN B00J16900U。
- 『M.B.MOOK 懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』マガジンボックス、2017年2月25日、69頁。ISBN 9784866400259。