カービィのブロックボール
ジャンル |
ボールアクション (ブロックくずし) |
---|---|
対応機種 |
ゲームボーイ (GB) ニンテンドウパワー (NP) ニンテンドー3DS (3DS) |
開発元 | トーセ |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
横井軍平 宮本茂 |
ディレクター | 後野尋宗 |
プログラマー |
山崎武士 広尾敏文 夜野幸 下河康 朱立 |
音楽 |
大山助三 高木了恵 |
美術 |
城山功 湖東夕 |
シリーズ | 星のカービィシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 4メガビットロムカセット |
発売日 |
GB![]() ![]() ![]() NP ![]() 3DS ![]() ![]() ![]() |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 |
デバイス | スーパーゲームボーイ対応 |
売上本数 |
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その他 |
型式![]() ![]() ![]() |
『カービィのブロックボール』は、1995年12月14日に日本の任天堂から発売されたゲームボーイ用ブロックくずしゲーム。
概要[編集]
『星のカービィシリーズ』に登場するカービィを題材としたボールアクションゲームの第3作目。ゲームボーイ用ソフト『カービィのピンボール』(1993年)およびスーパーファミコン用ソフト『カービィボウル』(1994年)と同様にカービィがボールとなり、パッドではじいてステージに配置されたブロックや敵を破壊する内容となっている。ただし、通常のブロック崩しステージのみではなく、画面上を動き回る敵にボール(カービィ)を当てて倒す趣向のステージもある。最終ステージにはデデデ大王が登場する。
2000年にニンテンドウパワーの書き換え用ソフトとして発売された他、2011年にニンテンドー3DS用のバーチャルコンソール対応ソフトとして配信されている。
システム[編集]
基本スタイルは通常のブロック崩しに倣われているが、ボールを下に落とすとミスとなる通常のブロック崩しとは異なり、ガーターと呼ばれるトゲに触れるとミスとなる。通常は下部にしかないガーターだが、ステージによっては下だけでなくに上や左右にもガーターがあり、それに対応して上下左右にあるパッドを駆使し、ボール(カービィ)を操らなければならない。
ゲーム中、Aボタンを押すと「パワーアクション」となりパッドが変形する。ボールがパッドに当たる直前にタイミングよくボタンを押すと、一定時間ボールから通常のカービィの姿に変化する。この状態だと、複数回ボールを当てなければ壊せないグレーブロックを1回当てるだけで破壊したり、通常の状態では壊せないパワーブロックを破壊することができる。また、カービィ状態の時はガーターに触れてもミスにはならない。
ステージ中には様々な敵が登場するが、触れてミスになるわけではなく、ボールを当てれば倒すことが出来る。特定の敵を倒すとコピー能力が使用可能になる。
また、画面内にはアイテムも設置されており、これらによりスコアが増えたり、ボールが増えたりする。さらに4つのミニゲームも存在する。
本作はステージのマップを選択して攻略する形式。各ステージは「ブロックエリア」「ターゲットキャラエリア」「ボスエリア」の3つのエリアとエリアごとに5ラウンドで構成。ボスエリアにはボスが待ち構えており、こちらは敵キャラを倒す必要がある。なお、ボスエリアではスターブロックの取得分だけガーターでのミスを防ぐ。
ステージ1から10まではそれぞれスコアの「ボーダーライン」が設定されており、ボーダーラインを越えてクリアするとマップ上に旗付きのマークが立つ。最終ボスであるデデデ大王の待つステージ11には全てのマップでボーダーラインクリアを成立させなければ挑むことはできない(真のエンディングが見られない)。
ブロックの種類[編集]
- スターブロック
- ターゲットキャラエリアで出現する。ブロックを破壊することで、その分ボス戦でのガーター接触を防ぐ。
- スイッチブロック
- 全てのスイッチブロックを破壊すると、30カウントの間、全てのブロックがスルーブロックに変化するラウンドボーナスが開始される。この間に全てのスルーブロックを破壊すると、ブロック数に応じたボーナス点が獲得できる。
- スルーブロック
- ラウンドボーナス中に出現。通常のボールでも貫通する。
- 得点ブロック
- ボールのヒット毎に得点が加算。コピー能力を使用して7回当てると消滅し残機が増える。
- パワーブロック
- パワーアクションによるカービィ状態のボールで破壊可能。
- ピンボールブロック
- 接触すると高速でボールが反射される。
- 能力ブロック
- コピー能力でのみ破壊可能。
- ワープスター
- 接触するとボーナスステージ(エアホッケー・アップクラウド・アップダウン・スターキャッチャー)やボスエリアへ移動する。
アイテム[編集]
画面内の敵キャラクターを倒すと出現する。
- リンゴ・キャンディ・ケーキ
- 1000・1500・2000点分スコアが上昇。
- クラッシュ(爆弾)
- 破壊不能ブロックを消去
- チェンジャー
- コピー能力が選べる
- フリップ
- ブロックの色が反転
- レプリカ
- 画面内のボールが増加。
コピー能力[編集]
特定の敵を倒すと、Bボタンでコピー能力が使えるようになる。能力は基本的にいつでも使うことができ、回数制限は無い。いずれの能力でも、能力を発揮した状態でブロックを破壊すると得点が2倍になる。能力発揮時にガーターに触れると、能力は失うがミスにはならない。
- スパーク
- 一定時間ブロックを壊しながら貫通する。
- ストーン
- ブロックを壊しながら真下へ落下する。
- ニードル
- 一定時間停止する。パッド上でタイミングよく発動させると、パッドに止まることができる。そこからパッドを動かしたうえで再発射も可能。ブロックに針が触れると破壊できる。
- バーニング
- ブロックを壊しながら真上へ上昇する。
ボスキャラクター[編集]
- ステージ1:キャピィ
- ステージ2:スクイッシー
- ステージ3:カブー
- ステージ4:ポピーブロスSr.
- ステージ5:Mr.シャイン&Mr.ブライト
- ステージ6:Mr.フロスティ
- ステージ7:クラッコ
- ステージ8:ウィスピーウッズ
- ステージ9:カブーラー
- ステージ10:ブロボ
- ステージ11:デデデ大王
その他の敵キャラは星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧を参照。
移植版[編集]
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | カービィのブロックボール | ![]() |
ゲームボーイ | トーセ | 任天堂 | フラッシュロムカセット (ニンテンドウパワー) |
- | ||
2 | カービィのブロックボール | ![]() ![]() ![]() |
ニンテンドー3DS | トーセ | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [2][3] |
スタッフ[編集]
- ディレクター:後野尋宗
- CGデザイナー:城山功、湖東夕
- アニメーション:三浦一弥、大久保良子、久保田早苗
- マップ・デザイナー:久保比路良、滝川一郎
- プログラマー:山崎武士、広尾敏文、夜野幸、下河康、朱立
- 音楽:大山助三、高木了恵
- マネージメント:角田敦
- スーパーバイザー:田邊賢輔、藤井英樹
- スペシャル・サンクス:昌草正雄、山上仁志、岡本健児、馬章武治、福島仁
- プロデューサー:横井軍平、宮本茂
- エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
評価[編集]
評価 | ||||||||||||||||||
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- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では6・6・6・7の合計25点(満40点)[6]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、21.4点(満30点)となっている[7]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.8 | 3.3 | 3.3 | 3.7 | 4.1 | 3.3 | 21.4 |
- ゲーム本『ゲームボーイパーフェクトカタログ』では、4種類あるコピー能力を活用したカービィらしいアクションやボーナスゲームが複数収録されている点や、それに付随してハイテンポなBGMがある事で「高クオリティにまとまった1作」と肯定的に評価した[10]。
脚注[編集]
- ^ “VGChartz”. 2018年8月29日閲覧。
- ^ 木原卓 (2011年10月19日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年10月第5週分”. GAME Watch. インプレス. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “カービィ+ブロック崩し=『カービィのブロックボール』3DSバーチャルコンソールで配信”. iNSIDE. イード (2011年10月26日). 2021年1月17日閲覧。
- ^ “Kirby's Block Ball”. All Game (1996年5月). 2012年8月21日23:33閲覧。
- ^ “Review Crew: Kirby's Blockball〔ママ〕”. Electronic Gaming Monthly (84): 28. (July 1996).
- ^ a b “カービィのブロックボール まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年1月17日閲覧。
- ^ a b 超絶 大技林 1998, p. 468.
- ^ “Test : Kirby's Block Ball” (French). Jeuxvideo.com (2010年11月19日). 2015年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月2日閲覧。
- ^ “Step Back in Time”. Planet Game Boy. p. 98 (1999年6月). 2015年8月2日閲覧。
- ^ a b 前田尋之 2018, p. 112- 「Chapter 2 ゲームボーイソフトソフトオールカタログ 1996年」より
参考文献[編集]
- 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、468頁、ASIN B00J16900U。
- 前田尋之『G-MOOK154 ゲームボーイパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2018年11月29日、112頁。ISBN 9784862978226。
外部リンク[編集]
- カービィのブロックボール - 任天堂公式サイト
- カービィのブロックボール - 3DSバーチャルコンソール
- Kirby's Block Ball(英語) - MobyGames