新田次郎文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

新田次郎文学賞(にったじろうぶんがくしょう)は、公益財団法人新田次郎記念会が主催する文学賞である[1]。前年に初めて刊行された作品で、形式の如何を問わず、歴史、現代にわたり、ノンフィクション文学、または自然界に材を取ったものを対象とし、年1回『小説新潮』(新潮社)にて発表されている。受賞は選考委員の合議によって決定され、受賞者には正賞としてバロメーター(気圧計)、副賞として100万円(2012年現在)が授与される。

受賞者一覧[編集]

第1回から第10回[編集]

回(年度) 受賞者 受賞作 刊行
第1回(1982年度) 受賞 沢木耕太郎 一瞬の夏』【上下】 1981年7月 新潮社
第2回(1983年度) 受賞 若城希伊子 『小さな島の明治維新――ドミンゴ松次郎の旅』 1982年9月 新潮社
第3回(1984年度) 受賞 辺見じゅん 『男たちの大和』【上下】 1983年12月 角川書店
第4回(1985年度) 受賞 佐藤雅美 『大君の通貨――幕末「円ドル」戦争』 1984年9月 講談社
角田房子 『責任――ラバウルの将軍今村均』 1984年5月 新潮社
第5回(1986年度) 受賞 岡松和夫 『異郷の歌』 1985年6月 文藝春秋
第6回(1987年度) 受賞 長部日出雄 『見知らぬ戦場』 1986年8月 文藝春秋
第7回(1988年度) 受賞 中野孝次 『ハラスのいた日々』 1987年2月 文藝春秋
海老沢泰久 『F1 地上の夢』 1987年2月 朝日新聞社
第8回(1989年度) 受賞 入江曜子 『我が名はエリザベス――満洲国皇帝の妻の生涯』 1988年8月 筑摩書房
第9回(1990年度) 受賞 鎌田慧 『反骨――鈴木東民の生涯』 1989年6月 講談社
佐江衆一 『北の海明け』 1989年5月 新潮社
早坂暁 『華日記――昭和生け花戦国史』 1989年10月 新潮社
第10回(1991年度) 受賞 宮城谷昌光 『天空の舟――小説・伊尹伝』【上下】 1990年7月 海越出版社

第11回から第20回[編集]

回(年度) 受賞者 受賞作 刊行
第11回(1992年度) 受賞 大島昌宏 『九頭竜川』 1991年8月 新人物往来社
高橋揆一郎 『友子』 1991年3月 河出書房新社
第12回(1993年度) 受賞 池宮彰一郎 四十七人の刺客 1992年9月 新潮社
半藤一利 漱石先生ぞな、もし 1992年9月 文藝春秋
もりたなるお 『山を貫く』 1992年11月 文藝春秋
第13回(1994年度) 受賞 岩橋邦枝 『評伝長谷川時雨』 1993年9月 筑摩書房
第14回(1995年度) 受賞 西木正明 『夢幻の山旅』 1994年9月 中央公論社
第15回(1996年度) 受賞 谷甲州 「白き嶺の男」
「沢の音」
「頂稜」
1995年4月 集英社[注 1]
第16回(1997年度) 受賞 吉川潮 『江戸前の男――春風亭柳朝一代記』 1996年5月 新潮社
第17回(1998年度) 受賞 山崎光夫 『藪の中の家――芥川自死の謎を解く』 1997年6月 文藝春秋
第18回(1999年度) 受賞 大村彦次郎 『文壇栄華物語』 1998年12月 筑摩書房
第19回(2000年度) 受賞 熊谷達也 『漂泊の牙』 1999年10月 集英社
酒見賢一 『周公旦』 1999年11月 文藝春秋
第20回(2001年度) 受賞 杉山正樹 『寺山修司・遊戯の人』 2000年11月 新潮社

第21回から第30回[編集]

回(年度) 受賞者 受賞作 刊行
第21回(2002年度) 受賞 佐々木譲 『武揚伝』【上下】 2001年7月 中央公論新社
第22回(2003年度) 受賞 津野海太郎 『滑稽な巨人――坪内逍遙の夢』 2002年12月 平凡社
第23回(2004年度) 受賞 東郷隆 『狙うて候――銃豪村田経芳の生涯』 2003年9月 実業之日本社
第24回(2005年度) 受賞 中村彰彦 『落花は枝に還らずとも
――会津藩士・秋月悌次郎』【上下】
2004年12月 実業之日本社
第25回(2006年度) 受賞 真保裕一 『灰色の北壁』 2005年3月 講談社
第26回(2007年度) 受賞 諸田玲子 『奸婦にあらず』 2006年11月 日本経済新聞社
第27回(2008年度) 受賞 見延典子 『頼山陽』【上下】 2007年10月 徳間書店
第28回(2009年度) 受賞 植松三十里 『群青――日本海軍の礎を築いた男』 2008年5月 文藝春秋
第29回(2010年度) 受賞 帚木蓬生 『水神』【上下】 2009年8月 新潮社
松本侑子 『恋の蛍――山崎富栄と太宰治』 2009年10月 光文社
第30回(2011年度) 受賞 竹田真砂子 『あとより恋の責めくれば――御家人南畝先生』 2010年2月 集英社

第31回から[編集]

回(年度) 受賞者 受賞作 刊行
第31回(2012年度) 受賞 角幡唯介 『雪男は向こうからやって来た』 2011年8月 集英社
第32回(2013年度) 受賞 澤田瞳子 『満つる月の如し――仏師・定朝』 2012年3月 徳間書店
第33回(2014年度) 受賞 川内有緒 『バウルを探して――地球の片隅に伝わる秘密の歌』 2013年2月 幻冬舎
幸田真音 『天佑なり
――高橋是清・百年前の日本国債』【上下】
2013年6月 角川書店
第34回(2015年度) 受賞 尾崎真理子 『ひみつの王国 評伝 石井桃子』 2014年6月 新潮社
第35回(2016年度) 受賞 長谷川康夫 『つかこうへい正伝 1968-1982』[2] 2015年11月 新潮社
第36回(2017年度) 受賞 原田マハ 『リーチ先生』[3] 2016年10月 集英社
第37回(2018年度) 受賞 奥山景布子 『葵の残葉』 2017年12月 文藝春秋

選考委員[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『白き嶺の男』

出典[編集]

関連項目[編集]