北海道エアシステム
| ||||
法人番号 | 2430001024432 | |||
---|---|---|---|---|
設立 | 1997年9月30日 | |||
ハブ空港 | 丘珠空港 | |||
マイレージサービス | JALマイレージバンク | |||
親会社 | 北海道、日本航空、他就航地自治体、道内企業 | |||
保有機材数 | 3機 | |||
就航地 | 6都市 | |||
本拠地 | 北海道札幌市東区丘珠町 丘珠空港内 | |||
代表者 | 西村公利(代表取締役社長) | |||
外部リンク | http://www.hac-air.co.jp/ |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | HAC |
本社所在地 |
日本 〒007-0880 北海道札幌市東区丘珠町 丘珠空港内 |
設立 | 1997年9月30日 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 2430001024432 |
事業内容 | 航空運送業・航空機使用事業 |
代表者 | 代表取締役社長 西村 公利 |
資本金 | 4億9千万円 |
売上高 | 1,997百万円(平成19年度) |
営業利益 | -246百万円(平成19年度) |
純利益 | -224百万円(平成19年度) |
純資産 | 362百万円(平成19年度) |
総資産 | 665百万円(平成19年度) |
従業員数 | 92人(2009年6月27日現在) |
主要株主 | 北海道36.47%、日本航空14.49%、札幌市13.53、函館市5.02%、北海道銀行4.74%、北洋銀行4.74%、北海道電力4.74%、釧路市3.04%、セイコーマート1.97%、旭川市1.01%、北海道中央バス1.01%、サッポロビール1.01%他(2011年9月30日現在)[1] |
外部リンク | http://www.hac-air.co.jp/ |
特記事項:北海道の「関与団体」として指定されている。 |
株式会社北海道エアシステム(ほっかいどうエアシステム、Hokkaido Air System Co., Ltd.)は、北海道のコミューター航空会社である。
概要
北海道を筆頭株主とした航空会社であり、北海道内の拠点空港間の路線をサーブ340B-WTで運航している。
道内遠隔地の高速交通手段として、北海道と日本エアシステム (JAS) が第三セクター方式で設立し、1998年3月に函館空港を拠点に、函館 - 旭川空港・釧路空港の路線で運航を開始した。
「HAC」という略称から、「北海道エアコミューター」と誤解されることもあるが、Hokkaido Air System Co., Ltd.の略である[2]。「HAS」とすることもできたが、設立当時は日本エアシステムの関連会社として新千歳空港での運航補助業務や売店業務を担当する「北海道エアサービス (HAS) 」が存在し重複するため、「HAC」となったとされる。正式な航空会社コードは「NTH」となる。
設立当初から日本エアシステム、そして吸収合併後における日本航空 (JAL) グループ企業の1社だったが、ワンワールドには加盟していなかった。2009年9月11日に日本航空は北海道エアシステムの経営撤退を表明、JAL保有株の買い取りを巡り北海道議会など関係自治体での論争といった紆余曲折を経て、2011年3月31日に北海道を筆頭株主としてJAL、札幌市等の就航地自治体、道内財界各社などという構成となった。JALはHACを連結会計の適用から除外できる比率まで株式を減じたため、実質的に経営から撤退、HACはJALグループから離脱した。ただしJALは株式売却後も機体の整備などの業務委託を継続、JALマイレージバンクのフライトマイル積算も維持する[3]。予約発券業務については同年8月31日搭乗分をもってJALへの委託を打ち切り、翌9月1日搭乗分からは自社で行う。
札幌市の出資に当たっては丘珠空港への本拠地(ハブ拠点)移転を条件に北海道が引き合わせたため、2011年6月1日にハブ拠点を新千歳空港から丘珠空港へ集約し、新千歳空港からは完全撤退した。これは2010年に行われたエアーニッポンネットワークの丘珠撤退・千歳集約化と正反対の施策で、札幌市中心部に近い丘珠空港の発着数が増加することになる。同時に本社についても新千歳空港内から丘珠空港内へ移転した。
沿革
- 1997年9月 株式会社北海道エアシステム設立。
- 1998年3月 運航開始。
- 2001年11月 道外路線(函館空港 - 仙台空港)初就航(2003年4月より休止)。
- 2003年8月 丘珠空港乗り入れ開始。
- 2006年4月 エアー北海道から函館 - 奥尻路線を引き継ぐ。
- 2011年
- 3月 日本航空グループから離脱。
- 6月1日 新千歳空港から撤退し丘珠空港へ集約。本社を新千歳空港内から丘珠空港内へ移転。
就航路線
休廃止路線
- 新千歳空港 - オホーツク紋別空港、女満別空港、たんちょう釧路空港、函館空港
- 丘珠空港 - オホーツク紋別空港
- 函館空港 - 女満別空港、たんちょう釧路空港[4]、仙台空港
- 旭川空港 - たんちょう釧路空港
保有機材
- サーブ340B-WT(36席)3機
原則として3機フル稼働のダイヤが組まれ、定期点検など3機稼動できない期間があらかじめ決まっている場合は2機体制のダイヤが組まれる。2011年4月には1機が機材不具合で3日間離脱したが、別機材の定期点検と重なったため稼動できる機材が1機となり、26便中16便の欠航が発生する日もあった。こうしたぎりぎりの機材繰りを緩和するため、5年ほどで1機増やす計画がある[5]。
塗装
JASグループ時代
垂直尾翼に「レインボー・カラー」を配した日本エアコミューター (JAC) の2代目塗装に準じている。相違点は「HOKKAIDO AIR SYSTEM」のタイトルロゴと垂直尾翼の「HAC」表記程度である。このほか、当時誕生したスズランの花と飛行機を合わせたキャラクター「ハックン」を操縦席横に配していた。
JALグループ時代
JALグループの「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」塗装であり、「JAL」のロゴ表記を「HAC」(Aに横棒がなくノが入る)に置き換え、続いて「HOKKAIDO AIR SYSTEM」と表記される。
JALグループ離脱後
新しいロゴマークが公募で決定し[6]、2011年6月1日、丘珠空港における記念式典において披露された。 新ロゴを用いた新塗装機は、機首・及び垂直尾翼上部にコーポレートカラーを配したものとなり[7]、この塗装の初号機は2011年11月より鹿児島の日本エアコミューターでの整備を実施したJA01HCである。残存の「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」塗装の2機についても整備時に塗装変更がなされる。 なお、新塗装機となったJA01HCは、2011年12月1日の561便(丘珠→釧路)でデビューする予定であったが、機材繰りの都合により、11月30日鹿児島からのフェリー到着後、同日の567便(丘珠→釧路)で運用に復帰している。[8]
トラブル
2011年6月4日午前11時26分頃、乗客乗員13名搭乗の函館発奥尻行き定期便サーブ340B-WT(機体記号JA03HC)が奥尻空港の手前約1.5km、高度200mで視界不良による着陸のやり直しを行った際機長の高度設定の失念により、操縦士が上昇しているつもりなのに機体は急降下し対地接近警報装置(GPWS)が鳴動、着陸後に地上約30mまで降下していたことが判明した[9]。しかし、HACは大事故になりかねない重大インシデントとは認識せず、同年6月8日になって国土交通省に報告、筆頭株主である北海道知事には6月10日まで報告されなかった。さらにその間エンジンに問題を抱えたまま運用し続ける事態となった[10]。
脚注
- ^ EDINET - 大株主の状況
- ^ 会社概要 - 北海道エアシステム
- ^ [1] (PDF) [リンク切れ]
- ^ 2011年7月31日まで運航予定であったが、運航トラブルによる同年6月19日から7月31日の変更ダイヤでは欠航となったため、最終運航は同年6月18日となった。変更ダイヤ (PDF)
- ^ HAC丘珠移転 安定運航が課題 - 北海道新聞 2011年5月31日 朝刊p11経済面
- ^ HACの新ロゴマークが決定いたしました, 北海道エアシステム 2011年7月4日閲覧。
- ^ HAC 新ロゴマーク塗装機の就航について, 北海道エアシステム
- ^ HAC 新ロゴマーク塗装機の就航について(変更), 北海道エアシステム
- ^ 北海道で旅客機、地上30メートルまで急降下 上昇しようと操作中[リンク切れ]日本経済新聞 2011年6月11日
- ^ HAC、問われる安全管理 急降下トラブルの情報開示も遅く[リンク切れ]日本経済新聞 2011年6月14日