メルセデス・ベンツ・Gクラス

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G500

メルセデス・ベンツ・GクラスMercedes-Benz G-Class )は、ドイツ自動車メーカーであるダイムラーメルセデス・ベンツブランドで展開しているSUVである。「G」とはドイツ語でオフローダーを意味する、「ゲレンデヴァーゲン」(Geländewagen )の頭文字[1]である。

概要[編集]

1979年登場。NATO正式採用という実績も持つもともと軍用車両であったゲレンデヴァーゲンを民生用にアレンジさせたものが、現在のGクラスの源流である。およそ四半世紀に及び、いくどものマイナーチェンジを受けているが、エンジンとインテリアを除く基本的部分については当初の設計を受け継いでおり発売当初から基本コンポーネントは変わっていない。モデルチェンジやマイナーチェンジの度に大排気量化、装備やインテリアの強化などとともに価格も引き上げられ、高級車化が進んでいる。組立は、オーストリアグラーツで行われているが、エンジンはシュトゥットガルトから持ってきている。

また230Gをベースにボディ上部を取り払ってその部分に防弾ガラス製の箱のようなものを載せた教皇専用車(パパモビル)として公式行事などで使用されていたが、フォルクスワーゲン・トゥアレグに同様の架装を行った車輌が取って代わった[2]。しかし、2008年には再びゲレンデヴァーゲンの最新モデルが教皇の専用車になった。

W460型[編集]

メルセデス・ベンツ・Gクラス
W460型
G300GD
Merc 300gdlong.jpg
販売期間 1979 - 1990
乗車定員 5名(ショート)[3]/7名(ロング)[4]
ボディタイプ 4ドア
2ドア
『外国車ガイドブック1985』pp.206-207。
2ドアカブリオ
エンジン 水冷4気筒SOHC2,297 ccガソリンエンジン[5]/水冷直列5気筒SOHC2,998 ccディーゼル[1][6][4]
駆動方式 4WD[4]
変速機 4速MT/4速AT[1][6]
サスペンション リジッドアクスル+コイル[4]
全長 4,040 mm[3](ショート)/4,215mm[7](プレディカートショート)/4,465 mm(ロング)[4]/4,680 mm[7](プレディカートロング)
全幅 1,695 mm[4][3]/1,775 mm[7](プレディカート)
全高 1,960 mm[3][7](ショート)/1,950 mm[4][7](ロング)
ホイールベース 2,400 mm(ショート)[6][3][7]/2,850 mm(ロング)[4][6]ref name="importedcarsguidebook1990-236" />
車両重量 2,010 kg[7](230GEプレディカートショート)/2,070 kg(300GDショート)[3]/2,130 kg[7](230GEプレディカートロング)/2,160 kg(300GDロング)[4]
-自動車のスペック表-

オーストリアのシュタイア・プフとの共同開発[1][6][5]で生まれたのがメルセデス・ゲレンデヴァーゲンである。もともと軍用車両として企画され、フランスではプジョー・P4として生産されていた。ドイツでは1981年より販売を開始した。

1991年にマイナーチェンジし黒色だったヘッドライト周囲がボディーと同色になり、フェンダーアーチモールが標準となり、バンパーが大型化されてフォグランプが埋め込みになり、前フェンダーにルーバーが切られアルミニウムホイールも新設定となった[5]

230GE[編集]

エンジンは230Eから流用[8]された水冷[8]直列4気筒[8]SOHC[8]、ボアφ95.5 mm×80.2 mmで2,297 cc[8][7]、圧縮比9.0[7]ボッシュ製KEジェトロニックで120 PS/5,100rpm、19.6 kgm/4,000 rpm[8][7]。燃料はガソリン[7]

ゲレンデヴァーゲン 230GEプレディカート(導入年次1989年から1990年) は、1989年に本国ではフルタイム4WD式に進化したW463系がデビューしたが、日本仕様は従来型のままであった。実質1989年モデルであるプレディカートは230GEをベースにした豪華版で、当時の人気色ブルーブラック、ノーティカルブルーといった落ち着いた色にサイドストライプ・グリルガードといった装備をプラス、内装ではウォールナットパネルが一面に貼られた。右ハンドル・4速AT、ショート/ロング。

300GD[編集]

エンジンは300Dから流用[6]された水冷[4]直列5気筒[4]SOHC[4]、ボアφ90.9 mm×92.4 mmで2,998 cc[4]、圧縮比21.0で88 PS/4,400rpm、17.5 kgm/2,400 rpm[1][4]。燃料はディーゼル。

日本での販売[編集]

日本には高性能版直列6気筒ガソリンの280GE系は設定されなかった。230GEはオーバーフェンダーとアルミニウムホイールが装備されたが、300GDロングに至っては5ナンバー枠に収めるためともに装備されなかった。

  • 1983年[1][6] - 少数輸入制度を利用[1][6]して300GDのショート[1]とロング[1][6]のステーションワゴンタイプとキャンバストップタイプが導入された。
  • 1985年 - 300GDショートのみ輸入された[3]
  • 1987年1月 - 230GEが導入された。
  • 1988年 - 1988年モデルでは廉価版の「230GEアンファング」と最上級グレード「230GEロング」が追加され、より選択の幅が広がった。全車右ハンドル・4ATの設定。
  • 1990年 - 230GEプレディカートショート4AT右ハンドルと、230GEプレディカートロング4AT左右ハンドルの組み合わせが輸入された[5][9]


W461型[編集]

各国軍使用の軍用モデル。ボデイの基本的仕様は同一だが細部はかなり異なる、電圧は24V。副変速機の切り替えにより路上走行での2、4輪駆動を選択可能。路外機動では4輪駆動のみ。各種防空灯、G3、G36小銃およびパンツァーファウスト用スタンドが取り付け可能。

  • ドイツ連邦軍 - エンジンは直列5気筒2,500 ccディーゼル、4速マニュアルミッション付で尾灯が軍仕様となる他に各種用途用が存在。後席が付く場合はバケットシートで4人乗りだがかなり狭い。輸出の際は兵器扱いとなるため連邦政府の輸出許可が必要。日本に空挺隊用モデルが1台存在。
  • オーストリア軍 - エンジンは3,000 ccディーゼル、4速マニュアルミッション付、フロントグリルのエンブレムがシュタイヤープフ社の「PUCH」になる。後席は向かい合わせ着座式、尾灯は民間型と同じ。
  • スイス軍 - エンジンは2,300 ccガソリン、オートマチックトランスミッション付。エンブレムがメルセデスになるほかはオーストリア軍用に酷似。
  • 2009年にGクラス誕生30周年を記念して、このW461型を民生向けとしたG280 CDI Edition 30 PURを発売。
  • 2010年にGクラス・プロフェッショナルとして各種仕様を一部地域で発売。

W462型[編集]

ギリシャトラックバス軍用車製造メーカーであるELBO(ELVO)向け。

W463型[編集]

メルセデス・ベンツ・Gクラス
W463型
G500フロント
Mercedes-Benz G500.jpg
G55AMGロング リア
Mercedes-Benz G55 AMG Tx-re.jpg
六輪駆動のG63AMG 6x6
Mercedes-Benz G 63 AMG 6x6.JPG
販売期間 1990 -
ボディタイプ 5ドア
4ドアランドレー
4ドアピックアップトラック
2ドア
2ドアカブリオ
エンジン 103型 3.0 L 直6
104型 3.2 L 直6
104E36型 3.6 L 直6
112型 3.2 L V6
176型 4.0 L V8
117型 5.0 L V8
113E50型 5.0 L V8
113E55型 5.5 L V8 スーパーチャージャー
273型 5.5 L V8
157型 5.5 L V8 ツインターボ
279型 6.0 L V12 ツインターボ
駆動方式 4WD
6WD
変速機 4速AT
5速AT
7速AT
全長 4,480 - 4,763 mm(ロング)
4,030 - 4,040 mm(ショート)
4,075 mm(カブリオ)
5,875 mm(6x6)
全幅 1,800 - 1,860 mm
(6x6は2,110mm)
全高 1,950 - 1,970 mm
(6x6は2,280mm)
ホイールベース 2,850 mm(ロング)
2,400 mm(ショート)
4,220 mm(6x6)
-自動車のスペック表-

1989年にW460から引き継ぐ形で発売された2代目ゲレンデヴァーゲン。W460との大きな差異は機構面ではフルタイム4WDとなったこと、外装はオーバーフェンダーとサイドステップが装着されたこと、内装はよりモダンな乗用車然としたものになったことが挙げられる。

2006年、メルセデス・ベンツブランドの最上級クロスオーバーSUVとしてGLクラスが発売された。このモデルは、名称の類似性はあるとはいえ、Mクラスの上位クラスという位置づけであり、Gクラスと置換えでのラインナップではなかった。その後、2015年までGクラスの生産販売は継続されることが決定されたが、2011年5月11日に発売される「BA3ファイナルエディション」を最後にショートボディモデルの生産が終了されることとなった[10]。右ハンドル仕様車は一時受注生産となっていたが、2010年にイギリス、オーストラリアなどで右ハンドル仕様車の販売が再開された。

500GE[編集]

現在では当たり前になった5,000 cc V型8気筒エンジン搭載のW463だが、1990年代前半には直列4気筒・6気筒のモデルのみ販売されていた。1993年にAMGも開発に参加して、W126などに搭載していたV型8気筒エンジンを搭載した500GEが限定で発売され話題となった。内装は本革シートで、色がグレーとブラックのツートンカラーとなっている。シフトレバーなどはウッドで、内装も特別仕様となっている。 日本に数台その500GEをAMGでさらにボアアップした500GE-6.0も正規で輸入されている。

G36AMG[編集]

年式で1995年から1997年のわずか3年間、G320に搭載していた3,200 ccの直列6気筒M104エンジンをAMGがチューンし3,600 ccにボアアップしたG36が正規販売されていた。このエンジンはC36(W202 Cクラス)・E36(W124 Eクラス)に搭載された280馬力のエンジンと基本は全く同じであるが、重い車重に対応すべく高回転型からトルク重視型にデチューンされており、最大出力は258馬力となっている。3ドアのショートと5ドアのロングが併売されていたが、当時の正規インポーターであったヤナセ傘下のAMGジャパンでは双方合わせて90台程度しか輸入されていない(うちショートボディーは1/3程度だと思われる)。G320との差異はエンジン以外にショック・スプリング・排気系全てがAMG専用で、内装はAMGの専用260km/hメーター(1997年モデルは280km/hメーター・一部液晶)とウッドパネルにAMGロゴと創設者のサインがプリントされ、ボディー両側面に蛇を模したAMGデザインのストライプとAMGロゴが入った。

G63AMG 6x6[編集]

2014年、オーストラリア国防軍などに納入されている軍用車用の技術を転用した6輪駆動のドライブトレインを搭載し、オフロード性能を高めた特別仕様車G63AMG 6×6(シックス・バイ・シックス)を発表。世界各国の軍用車両や防弾仕様車の開発で培ってきた特殊車両技術が導入されており、乗用車としては世界初となるタイヤ空気圧調整システムをはじめ、防弾仕様車で使われている強化コイルスプリングとラリーレース用に開発されたガス封入式ダンパーを採用した専用サスペンション、最低地上高を増すためのハブリダクション、ワイルドでスポーティな印象を強調するカーボンファイバー製のオーバーフェンダーとフロントルーフスポイラー(LEDライト付)、後席にパワーシート、左右独立シート、マルチコントロールシートバック、AMGスポーツシート、アームレスト付センターコンソール、シートベンチレーター、リアエンターテイメントシステムを備え、快適性を高めた。発表日時点でアジア地域では日本のみの設定となっており、日本仕様車ではCOMANDディスプレイやインストゥルメントクラスター内表示を日本語対応にしているほか、巨大なボディサイズと日本の道路事情に考慮し、本国仕様では未設定の360°カメラシステムも特別装備している。また、乗用車登録とするため、荷台部分には「6x6」のエンボス加工が施されたハードカバーが備わる。8月31日までの期間限定受注で、2014年の日本向けの生産枠は5台(メルセデス・ベンツ日本所有の広報車両1台も合わせると計6台)を確保している[11]


日本での販売[編集]

日本では「G 350 d」「G 550」「Mercedes-AMG G 63」「Mercedes-AMG G 65」が販売されている。日本仕様では、国土交通省の定める保安基準に準拠して、フェンダー部分にサイドアンダーミラーが装着される。価格は989~3,250万円で、国内にある装備・仕様(在庫車)であれば、購入からおおむね2~3週間での納車が可能であるものの、求める仕様・装備の車が無く受注生産となる場合は、おおむね9か月程度の納期を要する。

  • 1991年6月 - 300GEと300GEロングが導入された。
  • 1993年 - 500GEロングが世界限定500台でリリースされた。
  • 1995年1月 - 300GEショート、300GEロングのエンジンが3.2Lに変更されG320、G320ロングとなった。
  • 1995年10月 - G36AMGロング、G36AMGが追加された。
  • 1997年10月 - G320ロング、G320のエンジンがV型6気筒に、トランスミッションが5速ATに変更された。またオープンカーのG320カブリオが追加された。
  • 1998年8月 - G500、G500ロング、G500クラシック、G500カブリオが追加された。
  • 1998年12月 - G55AMGロングが追加された。
  • 2001年5月 - マイナーチェンジ。内装のデザインが大きく変更され、マルチファンクションコントローラー (AVN) が採用された。トランスミッションが電子制御5速ATに変更された。
  • 2002年11月 - ドアミラーウィンカーが採用された。
  • 2004年9月 - G55AMGロングのエンジンがスーパーチャージャー付きに変更された。
  • 2006年11月 - 外装のデザインが変更され、ディスチャージ式ヘッドライト、コーナリングランプが採用された。G500ロングのトランスミッションが7速ATに変更されG55AMGロングの出力がアップされた。
  • 2007年7月 - 内装のデザインが大きく変更され、6.5inディスプレイを搭載したマルチファンクションコントローラー (MPP) が採用された。外装ではリアコンビランプのデザインが変更された。
  • 2009年3月 - G500ロングのエンジンが5.5Lに変更されG550ロングとなった。またG55AMGロングの出力がアップされた。COMMANDシステム (NTG2.5) が採用された。
  • 2010年3月 - フロントシートが改良され電動ランバーサポートが採用されたほか、携帯用音楽プレイヤーなどが接続できるメディアインターフェースが採用された。G55AMGロングにレザーダッシュボードとアンビエントライトが採用された[12]
  • 2011年8月 - 特別仕様車G550ロングエディションセレクト発売[13]
  • 2012年5月 - 特別仕様車G55 AMGロング “mastermind” Limitedが5台限定で発売された[14]
  • 2012年8月 - マイナーチェンジ。内装のデザインが大きく変更され、COMMANDシステム (NTG4.5) が採用された。外装ではLEDデイライト、新デザインのドアミラーウィンカーが採用された。G55AMGロングにかわりG63AMGロング、G65AMGロングが導入された。
  • 2013年4月 - 特別仕様車G550ナイトエディションが100台限定で発売された[15]
  • 2013年8月 - 一部改良。グレード名をG550、G63AMG、G65AMGに改名するとともにG550は装備内容を充実し、「AMGオーバーフェンダー(ワイドフェンダー)」とチタニウムグレーペイント18in5ツインスポークアルミホイールを追加し、ダッシュボードは上部を本革仕上げとしたレザーダッシュボードを採用。さらに、オプションには8色から選べる最高級レザーを使用した「designoレザー」や全9色から選べる「designoボディカラー」を追加し、幅広い要望に応えられるようにした。なおG550は装備充実にもかかわらず、従来型から10万円高に抑えた。
  • 2013年9月 - 日本仕様のGクラスとしては23年ぶりとなるディーゼル車(クリーンディーゼル車)G350BlueTECを追加。現行のラインアップになかった右ハンドル仕様で、車両本体価格はGクラスの現行グレード内では最廉価となる989万円に設定された[16]
  • 2014年4月 - G63AMG 6×6を発表。
  • 2014年9月 - G63 AMGとG350 BlueTECをベースとした35周年特別仕様車を発表し、注文受付を開始した。前者はボディカラーに日本仕様では特別設定色となる「イエローオリーブマット」を採用するとともに、マットブラックペイントを施した20inAMG5スポークアルミホイールとdesignoエクスクルーシブインテリアパッケージを装備。後者はベースグレードでは設定がないAMGオーバーフェンダーとチタニウムグレーペイントを施した18in5スポークアルミホイール、チェストナットブラウンを採用した本革シート(前席・後席シートヒーター付)を特別装備した。ボディカラーは「マグネタイトブラック」と「ポーラーホワイト」の2色を設定した。前者は35台、後者は2色合計で200台(マグネタイトブラック130台、ポーラーホワイト70台)の台数限定販売となる[17][18]
  • 2015年9月 - 3日にG350 BlueTECをベースに、designoミステックホワイトIIの専用ボディカラーとオブシディアンブラックのペイントを施したAMGオーバーフェンダー、フロント/リアバンパー、ルーフ、ドアミラーカバー、サイドアンダーミラーに加え、専用ブラックペイント18インチ5ツインスポークアルミホイールを採用してブラック&ホワイトのコントラストを際立たせた外観にするとともに、内装にはdisignoレザーシート(前席・後席シートヒーター付)、前席シートベンチレーターに加え、専用のAMGパフォーマンスステアリングなどを装備した特別仕様車G350 BlueTEC Edition ZEBRA(ゼブラ)を発表し、注文受付を開始した(発売は同年10月開始)。内装色は2色から選択可能で、ブラック内装仕様が80台、ポーセレン(白磁色)とブラックのツートン内装仕様が40台の計120台の台数限定販売となる[19]。さらに、8日にはMercedes-AMG G 63をベースに、ベースグレードでは設定されていない特別設定色5色を設定し、バンパー(フロント/リア)、AMGオーバーフェンダー、ドアミラーカバー、スペアタイヤカバー、ルーフにオブシディアンブラックのコントラストペイントを施し、マットブラックペイント20インチAMG5スポークアルミホイールを採用。内装には「designoエクスクルーシブ」を採用した。装備面ではベースグレードのサイドアンダーミラーに代えて、ドアミラー下部に設置したカメラが助手席側の直接確認できないエリアの映像をCOMANDディスプレイに表示するサイドビューカメラを特別装備した特別仕様車Mercedes-AMG G63 CrazyColor Limitedを発売。サンセットビームとトマトレッドは各12台ずつ、ギャラクティックビームは11台、ソーラービームは9台、エイリアングリーンは6台の計50台の台数限定販売である[20]
  • 2015年12月 - 一部改良(G350dのみ、2016年1月販売開始)[21]。G550はエンジンを273型から排気量をダウンサウジングした新開発のツインターボエンジンである176型に置換したことで、最高出力34PS・最大トルク80Nmそれぞれ向上するとともに、サスペンションには走行状況により減衰特性を2つのモードの切り替えにより調整できる電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムを搭載。外観はフロントバンパーを新デザインに変更し、19インチ5スポークアルミホイールを装備。内装はインストゥルメントパネルのデザインを変更した。G350 BlueTECから改名したG350 dもエンジンの改良を行い、最高出力34PS・最大トルク60Nm向上するとともに、ECOスタートストップ機能の追加によりJC08モード燃費を向上。外観はフロントバンパーを新デザインに変更し、AMGオーバーフェンダーを装備。内装はG550同様にインストゥルメントパネルのデザインを変更した。また、Mercedes-AMG G 63とMercedes-AMG G 65もエンジンの最高出力を向上し、Mercedes-AMG G 63は燃費も向上した。併せて、G550をベースに、約10年ぶりの復活設定となる「エメラルドブラック」を特別外装色として採用した特別仕様車G550 エメラルドブラックリミテッドを50台の台数限定で一部改良に合わせて発売した。
  • 2016年4月 - 特別仕様車G550 4x42(フォー・バイ・フォー スクエアード)を同年5月末までの期間限定で発売[22]。G550をベースに、防弾仕様車の技術をベースにした「ポータルアクスル」を採用したことで、最低地上高を225mm高の460mmに、渡河深度を400mm高の1,000mmにすることで走破性を向上。シャーシには各ホイールに平行する2本のスプリング/ダンパーストラットを搭載し、一方は固定された減衰特性を持つダンパーを、もう一方は走行状況に応じて減衰特性全体を変更できる電子制御可変ダンパーで構成されたラリースポーツ由来の可変ダンパーシステム「ラリー強化仕様ツインサスペンション」を搭載している。エンジンにはメルセデスAMG・GTなどに採用されているAMG 4.0L V8直噴ツインターボエンジンをベースに、2基のターボチャージャーを内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用し、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングする「NANOSLIDE摩擦低減加工」を施したM176型を採用。内装ではシートとドアパネルにdesignoレザー ブラック/ダイヤモンドステッチ入りDINIMICAブラックマイクロファイバーを、ドアハンドル・ダッシュボード・ヘッドレストにホワイトステッチ入りdesignoレザーを採用。ボディカラーは本仕様車専用色の「エレクトリックビーム」を含む4色を設定した。なお、本仕様車は販売開始時点でアジア地域では日本のみの販売である。日本仕様車専用仕様として、COMANDディスプレイやインストゥルメントクラスター内表示を日本語対応とし、360°カメラシステムやパークトロニックなどが追加装備される。
  • 2016年6月 - 特別仕様車Mercedes-AMG G 63 Edition 463・Mercedes-AMG G 65 Edition 463を発表し、注文受付を開始[23]。Mercedes-AMG G 63及びMercedes-AMG G 65をベースに、共通でベースモデルでは提供されていない専用デザインの21インチAMG5ツインスポークアルミホイール(Mercedes-AMG G 63 Edition 463はブラックペイント、Mercedes-AMG G 65 Edition 463はセラミックポリッシュ)をはじめ、ステンレスアンダーカバー、ダークアルミニウム調ストリップライン、AMGスポーツストライプ、カーボン調レザーシート、AMGカーボンファイバーインテリアトリムを装備。さらに、Mercedes-AMG G 63 Edition 463では、Mercedes-AMG G 65に標準装備されている「designoエクスクルーシブインテリアパッケージ」と、ツートーンダッシュボードも特別装備した。Mercedes-AMG G 63 Edition 463は93台、Mercedes-AMG G 65 Edition 463は3台の台数限定販売となる。また、納車は同年9月以降となる。
  • 2016年11月 - 一部改良[24]。装備内容の強化を行い、8インチのディスプレイを備え、後退時のパーキングアシストリアビューカメラ作動時にガイドライン表示を追加し、CarPlayAndroid Autoに対応した改良型「COMANDシステム」を全車標準装備したほか、外観はG 350 dを除く全車のアルミホイールをブラックに変更し、Mercedes-AMG G 63とMercedes-AMG G 65にはカーボンファイバーデザインサイドストリップを新たに装着。内装はナッパレザーを用いたツートーンダッシュボードを採用し、Mercedes-AMG G 65に標準装備、Mercedes-AMG G 63にオプション設定した。
グレード エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 生産期間
230GEロング 102型 直列4気筒 SOHC 2,297 cc 120 PS/19.6 kgm 4速AT 1990年1月-1991年5月
230GEショート
300GEロング 103型 直列6気筒 SOHC 2,960 cc 170 PS/23.9 kgm 1991年6月-1994年12月
300GEショート
500GEロング 117型 V型8気筒 SOHC 4,973 cc 240 PS/38.2 kgm 1993年
G320ロング 104型 直列6気筒 DOHC 3,199 cc 210 PS/31.0 kgm 1995年1月-1997年9月
G320
G36AMGロング 104E36型 直列6気筒 DOHC 3,605 cc 258 PS/36.2 kgm 1995年10月-1998年11月
G36AMG
G320カブリオ 112型 V型6気筒 SOHC 3,199 cc 215 PS/30.6 kgm 5速AT 1997年10月-2001年4月
G320ロング 1997年10月-2006年10月
G320
G500クラシック 113型 V型8気筒 SOHC 4,965 cc 296 PS/46.5 kgm 1998年8月-1999年8月
G500カブリオ 1998年8月-2001年4月
G500
G500ロング 1998年8月-2006年10月
G55AMGロング 113E50型 V型8気筒 SOHC 5,438 cc 353 PS/53.5 kgm 1998年12月-2004年8月
113E55型 V型8気筒 SOHC スーパーチャージャー 476 PS/71.4 kgm 2004年9月-2006年10月
500 PS/71.4 kgm 2006年11月-2009年2月
G500ロング 113型 V型8気筒 SOHC 4,965 cc 295 PS/46.5 kgm 7速AT
G55AMGロング 113型 V型8気筒 SOHC スーパーチャージャー 5,438 cc 507 PS/71.4 kgm 5速AT 2009年3月-2012年7月
G 550
(G550ロング)
273型 V型8気筒 DOHC 5,461 cc 387 PS/54.0 kgm 7速AT 2009年3月-2015年12月[25]
176型 V型8気筒 DOHC ツインターボ 3,982cc 421 PS/62.2 kgm 2015年12月-
メルセデス-AMG G 65
(G 65 AMG ロング)
279型 V型12気筒 SOHC ツインターボ 5,980 cc 612 PS/102.0 kgm 2012年8月-2015年12月[26]
630 PS/102.0 kgm 2015年12月-
メルセデス-AMG G 63
(G 63 AMG ロング)
157型 V型8気筒 DOHC ツインターボ 5,461 cc 544 PS/77.5 kgm 2012年8月-2015年12月[27]
571 PS/77.5 kgm 2015年12月-
G 350 BlueTEC 642型 V型6気筒 DOHC ターボ 2,986 cc 211 PS/55.1 kgm 2013年9月-2015年12月
G 350 d 245 PS/61.2 kgm 2016年1月-

関連事項[編集]

外部リンク[編集]

出典[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g h i 『外国車ガイドブック1983』pp.68-69。
  2. ^ [1]
  3. ^ a b c d e f g 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「importedcarsguidebook1985-206」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『外国車ガイドブック1983』pp.208-209。
  5. ^ a b c d 『輸入車ガイドブック1990』p.150。
  6. ^ a b c d e f g h i 『外国車ガイドブック1983』p.138。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 『輸入車ガイドブック1990』pp.236-237。
  8. ^ a b c d e f 『外国車ガイドブック1988』p.123。
  9. ^ 『外国車ガイドブック1988』p.224。
  10. ^ [2]
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  12. ^ メルセデス・ベンツ、Gクラスを一部改良”. 2013年7月28日閲覧。
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  21. ^ “一部改良型Gクラスを発表” (PDF) (プレスリリース), メルセデス・ベンツ日本株式会社, (2015年12月4日), http://www.mercedes-benz.jp/news/release/2015/20151204_2.pdf 2015年12月10日閲覧。 
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  25. ^ 2013年8月よりG 550に改名
  26. ^ 2013年8月よりG 65 AMGに、2015年5月よりメルセデス-AMG G 65に改名
  27. ^ 2013年8月よりG 63 AMGに、2015年5月よりメルセデス-AMG G 63に改名

参考文献[編集]

  • 外国車ガイドブック1979』日刊自動車新聞
  • 『外国車ガイドブック1980』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1981』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1982』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1983』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1984』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1985』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1986』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1987』日刊自動車新聞社
  • 『外国車ガイドブック1988』日刊自動車新聞社
  • 輸入車ガイドブック1990』日刊自動車新聞