メルセデス・ベンツ・W210

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メルセデス・ベンツ・Eクラス > メルセデス・ベンツ・W210

W210/S210は、メルセデス・ベンツの2代目Eクラスを指すコードネームである。頭文字の“W”はセダン、“S”はステーションワゴンを表す。

概要[編集]

メルセデス・ベンツ・Eクラス (2代目)
E270 CDI エレガンス
Mercedes E 270 CDI Elegance (W210 Facelift, 1999–2002) front MJ.JPG
Mercedes E 270 CDI Elegance (W210 Facelift, 1999–2002) rear MJ.JPG
販売期間 1995年-2002年
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアステーションワゴン
エンジン 2.3L 直列4気筒
3.2L 直列6気筒
2.4L/3.2L V型6気筒
4.3L/5.5L V型8気筒
駆動方式 FR/4WD
最高出力 110-260kW(150-353PS)
5,400-5,500rpm
最大トルク 219.7-530N·m(22.4-54kg·m)
3,000-3,700rpm
変速機 4速AT/5速AT
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
全長 セダン:4,800-4,820mm
ワゴン:4,820-4,840mm
全幅 1,800-1,820mm
全高 セダン:1,415-1,435mm
ワゴン:1,485-1,520mm
ホイールベース 2,835mm
車両重量 セダン:1,440-1,690kg
ワゴン:1,590-1,790kg
最小回転半径 セダン:5.2-5.5m
クーペ:5.1m
4MATIC:5.7m
-自動車のスペック表-

10年に渡り販売されたW124の後継モデルとして1995年に発売。フロントマスクでは楕円形の4灯式ヘッドライトが特徴。
フロントサスペンションがW124のストラットからダブルウィッシュボーンに変更されたほか、ステアリングが伝統のボール&ナット式からラック&ピニオン式となった。

サイド・エアバッグをドア内蔵方式としては世界で初めて採用し、ASRESPも設定されるなど、更なる安全性向上が図られている。室内も拡大され、後席の居住性が大幅に改善された。クーラーボックス機能付きコンソールボックス、フルオートエアコン (後席エアコン吹出口付き) に加えて、モデルライフの途中からはCD-ROMナビゲーションシステムや自動防眩ミラーの標準装備化など、快適装備も充実している。

W210の新車価格は発売開始当初、E320で680万円と、先代よりも30万円程度安くなったが、一方で1990年代中盤に発表されたメルセデス・ベンツの他の車種同様にコスト削減に伴う品質低下を指摘する声も多く、現在の中古市場の価格はW124と逆転しているケースも見られる。なお、W210以降のEクラスにはクーペが設定されず、W114から続くコンパクト・メルセデスのクーペとカブリオレは終焉を迎え、代わりにW202をベースとしたCLK (C208/A208)がデビューしている。E400ではドイツ本国ではE420と呼ばれているが、日本では420という数字が「死に」を連想させるためにE400とモデル名が変更された。

なお、クライスラー・300Cなどに採用されているクライスラー・LXプラットフォームは、W210のプラットフォームをベースに燃料タンク位置の変更など大幅なアレンジを加えたものである。

歴史[編集]

1995年8月、エンジンが直列4気筒のE230と直列6気筒のE320が日本市場に導入された。11月、革張りシートやサンルーフなど、標準装備が充実したE320アバンギャルドを追加。1996年10月、V型8気筒エンジンのE400アバンギャルドの販売開始と同時に電子制御5ATが全車標準となる。11月にはセダンより約1年遅れでステーションワゴンがフルモデルチェンジ、E230ステーションワゴンを販売開始。

1997年8月、エンジンが直列6気筒に代わりV型6気筒を採用したことにより、直列4気筒のE230は、セダン·ステーションワゴン共にV型6気筒のE240に変更。E320もV型6気筒へ変更されたほか、フルタイム4WDとなる「4MATIC」を設定。なお、E320のステーションワゴンは全てアバンギャルド仕様となる。V型8気筒エンジンのE400も新開発の3バルブSOHCエンジンを搭載したE430となり、ESPが4MATICとE430に限り設定された。1998年8月、ウィンドウのエアバッグとリヤサイドエアバッグが装備される。E430ステーションワゴン追加。

1999年10月、マイナーチェンジ。エクステリアデザインを中心に変更が行われ、内部の改良は約1,800箇所にも及ぶ。フロントマスク、テールランプの変更と共にウィンカー内蔵ドアミラーが採用された。インテリアではナビゲーションシステムが新型に変更。ESPが全車標準装備となった。2000年6月、E240の排気量が従来の2.4Lから2.6Lに拡大されたが車名の変更はなされていない。全車排ガス浄化装置の変更、リモコンキー小型化。2001年4月、専用サスペンションや強化ブレーキを装備しインテリアを高級感のあるフルレザー仕様とした5.5L V型8気筒のE55 AMG、E320とE430のセダンにAMG製パーツを標準装備したスポーツライン仕様が追加。6月、E240にアバンギャルドに準じた限定車E240アバンギャルドリミテッドが発売。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]