ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク

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ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク
Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg
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モットー Semper apertus(羅語)
モットー (英語) always open
種別 国公立大学
設立年 1386年10月18日
予算 約7億604万ユーロ[1]
総長 ホルガー・シュロイター(Holger Schroeter)
学長 ベルンハルト・アイテル(Bernhard Eitel)
教員数
5,930人[2]
職員数
7,392人[2]
学生総数 30,873人[3]
学部生 15,289人[3]
大学院生 11,871人[3]
博士課程在籍者
3,024人[3]
所在地 ドイツ
バーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルク
キャンパス 旧市街キャンパス
ノイエンヘイムキャンパス
ベルクハイムキャンパス
スクールカラー カーマイン金色    
ニックネーム Uni HD
German Universities Excellence Initiative
LERU
コインブラ・グループ
U15
EUA
公式サイト www.uni-heidelberg.de
Heidelberg University Logoline.PNG
Data 2013年現在
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ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク(ドイツ語:Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg、ラテン語: Universitas Ruperto Carola Heidelbergensis)は、ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルクにある総合大学。1386年創立でドイツ最古の大学。通称はハイデルベルク大学

概要[編集]

神聖ローマ帝国内で、プラハ大学ウィーン大学に次ぐ3番目として、1386年プファルツ選帝侯ループレヒト1世によって創立された。 1803年、ハイデルベルクを領有したバーデン大公カール・フリードリヒにより、現在の名前に改められた。

ドイツ連邦政府のエクセレンス・イニシアティブ(Exzellenzinitiative)計画で11エリート大学のひとつに指定され[4]、またヨーロッパ研究大学連盟(LERU)及びコインブラ・グループの創立メンバーである。 2019年10月現在、大学ゆかりのノーベル賞受賞者は33人[5]。国内最高水準の教育と研究力を誇り[6]、世界各国から多くの留学生や研究者が集まる最も権威のある学術機関の一つである[7]フンボルト大学ベルリン, アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルクなどと並びドイツ有数の世界的な大学であり、ヨーロッパトップクラスの名門大学と言える。

人文科学では、著名な教授が数多くここで教鞭をとった。哲学史家のクノー・フィッシャーヴィルヘルム・ヴィンデルバント、哲学のゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル、社会学のマックス・ヴェーバー、文芸学のフリードリヒ・グンドルフ、社会哲学のユルゲン・ハーバーマス、精神病理学からのち哲学に転じたカール・ヤスパースなど。竹森満佐一が日本人として初めてこの大学の客員教授を務めた。

ナチス・ドイツ時代にはドイツの大学で初めて全てのユダヤ人の教授と学生を排除した。 また、図書館前の広場では焚書が行われた。 大学は街全体に広がっており、広く大学街を形成している。3つのキャンパスを擁する。 街自体が著名な観光地であり、大学の「赤い雄牛」亭、学生寮なども観光地となっている。

また、マイアー・フェルスターという作家の戯曲「アルト・ハイデルベルク」の舞台となった大学としても有名である。

組織[編集]

ハイデルベルク大学 図書館

創設当初は、法学医学神学哲学の4学部であった。2003年の構造改革後、大学は12学部から構成され、それは多数の領域、学科、研究所から成る。

学部[編集]

2003年の構造改革後は、大学は12の学部から構成され、更にその中に専攻、学科、研究所が含まれている。ボローニャ・プロセスの結果として、ヨーロッパの新学位基準に応じるため、たいていの学部では現在、学士・修士・博士の学位を提供している。法学の学士課程では、例外的にバーデン・ビュルテンベルク州実施の修士レベルの国家試験(Staatsexamen)を受験して卒業する。

  • 法学部(The Faculty of Law)
  • 神学部(The Faculty of Theology)
  • 哲学・歴史学部(The Faculty of Philosophy and History)
  • 近代言語学部(The Faculty of Modern Languages)
  • 数学・情報工学部(The Faculty of Mathematics and Computer Science)
  • 物理・天文学部(The Faculty of Physics and Astronomy)
  • 化学・地球科学部(The Faculty of Chemistry and Earth Sciences)
  • 生命科学部(The Faculty of Biosciences)
  • 医学部(The Faculty of Medicine)
  • マンハイム医学部(The Faculty of Medicine in Mannheim)
  • 行動科学・実証的文化学部(The Faculty of Behavioural Sciences and Empirical Cultural Sciences)

関連機関[編集]

  • ハイデルベルクアメリカ研究センター(Heidelberg Center for American Studies)
  • ハイデルベルク国際紛争研究所(Heidelberg Institute for International Conflict Research,)
  • ハイデルベルク州立天文台(Heidelberg State Observatory)
  • ハイデルベルク大学病院(University Hospital Heidelberg)
  • マンハイム精神保健中央研究所(Central Institute of Mental Health Mannheim)
  • マンハイム大学病院(University Hospital Mannheim)
  • 高齢化研究ネットワーク(Network for Research on Ageing)

キャンパス[編集]

ハイデルベルク(Heidelberg)は、人口約14万人の都市である。ライン・ネッカー・トライアングルと呼ばれるヨーロッパの大都市圏に位置し、ハイデルベルク、マンハイム、ルートヴィヒスハーフェンなどの近隣都市と周辺の小さな町からなる約240万人の人口を擁している。ハイデルベルクはロマン主義の発祥の地として知られ、旧市街や城はドイツで最も多くの観光客が訪れる観光地の一つで、その歩行者天国は、周辺地域やその周辺地域のショッピングやナイトライフの中心となっている。

旧市街キャンパス[編集]

「旧大学」から眺める「新大学」。1931年撮影。

旧市街キャンパスの中心地は、いわゆる「新大学」である。1931年に正式に開校したこの「新大学」は、大学広場の歩行者ゾーンに位置し、大学図書館や主要な管理棟のすぐ近くにある。「新大学」の建設は、ハイデルベルク大学の卒業生で元駐独アメリカ大使のジェイコブ・グールド・シュールマンの資金調達キャンペーンに沿って、アメリカの裕福な家庭からの寄付金によって大部分が賄われた。 新築の集会場、最大の講義室、小規模のセミナールームがあり、主に人文社会科学系の学部で使用されている。人文社会系の教育は、大部分が大学広場から徒歩10分程度離れた町の古い地区に点在する建物で行われている。各学部は、学生のための大規模な図書館や作業場を備え、セミナー等は、一般にこれらの建物で催される。

ベルクハイムキャンパス[編集]

ベルクハイムキャンパス

ベルクハイムキャンパスは、ベルクハイムの郊外にある旧ルドルフ・クレア診療所跡地に位置する。2009年3月からは、旧市街キャンパスにあった経済学、政治学、社会学(旧:経済社会科学部)の研究機関が入居している。講義室一室の他、セミナールーム数室、新図書館、カフェテリアがある。

新キャンパス(ノイヘンハイマー・フェルト)[編集]

1960年代、大学はノイエンハイム市の近くに新キャンパス「ノイヘンハイマー・フェルト」の建設を開始した。今日では大学最大のキャンパスであり、自然科学と生命科学のためのドイツ最大のキャンパスとなっている。 ほとんどの理系学部・研究所、医学部、ハイデルベルク大学病院、大学図書館科学分館、多くの大学寮や運動施設もここにある。

図書館[編集]

大学図書館本館。1905年築。

大学図書館は主要な図書館であり、学部や研究機関の分散型図書館と合わせて、約670万冊の印刷図書からなる総合的な大学図書館システムを構成している。現在、約320万冊の書籍、マイクロフィルムやビデオテープなどのメディア約50万冊、科学雑誌1万冊、7千点の写本(特にマネッセ写本)、1800点のインキュナブラ、11万点の自筆譜、古地図、絵画、写真のコレクションを所蔵している。さらに、83の学部・研究機関の分散型図書館には、350万冊の印刷書籍が所蔵されている。

現在の大学図書館のルーツは、1388年に初代学長マルシリウス・フォン・インゲンが、当時の大学大聖堂であったヘイリグガイストキルヒに保管されていた文書箱を購入したことにまで遡る。1978年以降、大学図書館の科学分館は、ニューキャンパスの自然科学と医学の研究所にサービスを提供している。 2016年には、大規模な改修工事が完了し、大学図書館には研究スペースが追加された。

ドイツで最も利用頻度の高い図書館であり、現在はドイツの最高の図書館ランキングで1位になっている。2005年には、大学図書館の利用者34,500人が年間140万冊の本を利用した。従来の書籍の供給は、多数の電子サービスによって補完されている。

主要世界大学ランキング[編集]

  • TIMES世界大学ランキング2021:

ドイツ国内2位 (世界42位、ヨーロッパ12位)

  • 上海交通大学世界大学ランキング2018:

ドイツ国内1位 (世界47位、ヨーロッパ11位)

  • QS世界大学ランキング2021:

ドイツ国内3位 (世界64位、ヨーロッパ19位)

  • USニューズ&ワールド・レポート2018:

ドイツ国内2位 (世界59位、ヨーロッパ15位)

学生生活[編集]

スポーツ[編集]

ネッカー川でボートを漕ぐ学生ら。

ハイデルベルク大学では、アメフトバレーボールといった16競技のコートスポーツのチーム、11種類の格闘技のコース、フィットネスボディビルの26コース、アクアパワーからヨガまでの健康スポーツの9コース、12種類のダンススタイルのグループなどが提供されており、また、馬術セーリングボート競技スキー陸上競技水泳フェンシングサイクリングアクロバット体操なども盛んで、ほとんどのスポーツに無料で参加できる[8]。ハイデルベルク大の競技チームは、サッカー、バレーボール、馬術、柔道、空手、陸上、バスケットボールで特に活躍している。男子バスケットボールチームのUSCハイデルベルクは、選手権記録保持者であり、全国大会で13回の優勝を果たし、ドイツ国内リーグの2部リーグでプロレベルでプレーする唯一の大学チームである。

学生新聞[編集]

ハイデルベルク大の学生新聞「ルプレヒト」は、発行部数は1万部を超える、ドイツ最大級の学生新聞である。近年、MLP Pro Campus Press Awardによって、ドイツで最も優れた学生新聞として表彰されました。主要新聞社のジャーナリストからなる審査員は、広告収入のみによる運営や大学の経営からの独立性を保っているその「バランスのとれた、しかし批判的な態度」と、「最高のプロの要求を満たす、単純に素晴らしい」レイアウトを評価した。「ルプレヒト」紙の元編集委員である著名なジャーナリストも少なくない。

一方で、各学部の合同学生委員会が運営する批判的なオンライン学生新聞「UNiMUT」は、ルプレヒトがしばしば迎合していることを批判し、いくつかの問題点を指摘するなど、必ずしも肯定的に評価されている訳でもない。

卒業生・出身者[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]