トリニティ・カレッジ (ダブリン大学)

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Trinity College
The College of the Holy and Undivided Trinity of Queen Elizabeth near Dublin
Coláiste na Tríonóide
Coláiste Thríonóid Naofa Neamhroinnte na Banríona Eilís gar do Bhaile Átha Cliath
Trinity College Dublin Arms.svg
ラテン語: Collegium Sanctae et Individuae Trinitatis Reginae Elizabethae juxta Dublin[1]
設立年 1592
基金 €144 million (2013)[2]
副学長 Patrick Prendergast[3]
大学職員数
1,404 (2011)[4]
理事会人数
1,456 (2011)[4]
学生数 16,646 (2013)[5]
学部生数 12,174 (2013)[5]
大学院生数 4,472 (2013)[5]
所在地 Ireland
ダブリンカレッジ・グリーン英語版
Dublin 2

北緯53度20分40秒 西経6度15分28秒 / 北緯53.3444度 西経6.2577度 / 53.3444; -6.2577座標: 北緯53度20分40秒 西経6度15分28秒 / 北緯53.3444度 西経6.2577度 / 53.3444; -6.2577
姉妹校 Oriel College, Oxford
St. John's College, Cambridge
所属 ダブリン大学英語版
ウェブサイト www.tcd.ie
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ダブリン大学トリニティ・カレッジ(英語:Trinity College, University of Dublin)は、アイルランド共和国の首都ダブリンにあるアイルランド最古の国立大学(古代の大学)である。400年以上の歴史と伝統があり、創立は1592年、創設者はイングランド女王エリザベス1世である。

2018年度QS World University Rankingsによるとアイルランド国内で第1位、ヨーロッパ内では第29位[6]、世界大学ランキングでは、世界第88位[7]である。

歴史[編集]

1592年、トリニティー・カレッジ(Trinity College, Dublin)はアイルランド女王でもあったエリザベス1世の勅令により、入植者・官吏・国教会子弟の高等教育のために設立された。正式名称はダブリンにおけるエリザベス女王の神聖にして分割されざる三位一体大学(The College of the Holy and Undivided Trinity of Queen Elizabeth near Dublin)である。オックスフォード大学ケンブリッジ大学と並んで、英語圏最古の7大学の一つである。ダブリン市により、市の城壁外にあったオール・ホロウズ修道院の敷地が提供された。当時はダブリン城からやや離れた町の東の外れであったが、現在はダブリン市が大きく拡大、そして町の中心もやや東方に移動したため、大学正門前の広小路であるカレッジ・グリーンはダブリンの交通の中心に位置している。

設立当初はダブリンに暮らすプロテスタント(国教会)にのみ入学が許されていた。18世紀にアイルランドにおけるカトリックの差別撤廃が進むと、1793年にカトリック教徒の入学も許可されるようになった。これはイングランドのケンブリッジ大学やオックスフォード大学よりも早く、それらの大学のモデルとなった。1873年には入学の際に信教を問われることはなくなったが、少なくとも1980年代までは、教区司祭の許可書提出を求められる場合もあった。このように大学の設立に深く関わっていたため、ダブリンのカトリック教会は1970年まで、大学に関わるカトリック教徒を破門していた(と共に特赦が与えられた)。1904年には女性の入学が認められたが、これはアイルランドにおいて初めてのことであった。初の女性教授は1934年に任命されている。

ダブリン大学(University of Dublin)との関係性[編集]

本校とは別にユニバーシティ・カレッジ・ダブリン (University College Dublin) や ダブリンシティ大学 (Dublin City University) がダブリン市内に存在し、混同しやすいが全て無関係の別の大学である。ダブリン大学によるとダブリン大学とトリニティカレッジは同じ意味(同意語)として扱われる。そもそもトリニティカレッジはイングランドのオックスフォード大学やケンブリッジ大学を参考に作られたので、いわゆる400年前の英国カレッジ制(米国のカレッジとは異なる)を採用した大学である。オックスフォードもケンブリッジも1つの大学というよりも、複数のカレッジが集まって総称してオックスフォード大学やケンブリッジ大学と呼ばれる。つまり全てのカレッジが「オックスフォード大学~カレッジ」や「ケンブリッジ大学~カレッジ」というのが正式名称である。そしてそれらの大学は学位授与機関としてのみ存在(degree-awarding University)し教育はカレッジが行う。ダブリン大学も同様に学位授与機関としてのみ存在し、教育はトリニティカレッジが行っている。よってダブリン大学と言ってもトリニティカレッジとは別に校舎を構えて大学として存在しているわけではない。そしてダブリン大学のカレッジはトリニティカレッジ1つである。よってダブリン大学とトリニティカレッジは同意語として扱われる。何故このような複雑なシステムを採用しているかというと、400年以上前にトリニティカレッジが設立された当時のオックスフォードやケンブリッジを参考に設立されたためであり、そのような歴史的背景が受け継がれているという証左でもある[8]

キャンパス[編集]

トリニティ・カレッジ中庭

上述のように、大学はダブリン市内の中心部に設けられており、ダブリンの観光名所の一つとなっている。キャンパスの広さは47エーカー(19万m2)程度である。

学部[編集]

ダブリン大学トリニティ・カレッジは文系・理系・医歯薬系が揃っている総合大学である。大別するとトリニティ・カレッジに存在する学問のセクションは次の3つであり、専攻は24専攻である。

  • 芸術・人文・社会科学・人間科学
    • School of Drama, Film and Music
    • School of English
    • School of Histories and Humanities
    • School of Languages, Literatures and Cultural Studies
    • School of Linguistic, Speech and Communications Sciences
    • School of Business
    • School of Education
    • School of Law
    • School of Psychology
    • School of Social Sciences and Philosophy
    • School of Social Work and Social Policy
    • School of Religions, Theology and Ecumenics
  • 工学・システム科学・自然科学
    • School of Mathematics
    • School of Natural Sciences
    • School of Physics
    • School of Biochemistry and Immunology
    • School of Chemistry
    • School of Computer Science and Statistics
    • School of Engineering
    • School of Genetics and Microbiology
  • 健康科学・医・歯・薬学
    • School of Dental Science
    • School of Medicine
    • School of Nursing and Midwifery
    • School of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

日本人留学生の入学基準[編集]

日本人留学生の正規入学の条件には以下の外部リンクに記した引用通り、どの学部においても最低限TOEFL-iBTで90点、IELTSで6.5以上の英語力が条件である。

図書館[編集]

ケルズの書
ヨハネ福音書の書き出し フォリオ292r

トリニティ・カレッジ図書館は、アイルランドにおける最大規模の図書館である。エジプト時代パピルスをはじめ、計500万の書籍を収蔵する。イギリス、アイルランド両国で発行された書籍について、全てを無償で請求できる権利とともに、自由に複写することができる特別な権利を有する。1200年前につくられた「ケルズの書」はその中でも最も有名な本であり、世界で一番美しい本といわれている。映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』において登場するジェダイ・アーカイヴは、この図書館をもとにイメージされたと考えられている。図書館内の大広間とよく似たシーンが映画で登場している。

卒業生[編集]

交換留学校(日本国内)[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ アーカイブされたコピー”. 2013年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月11日閲覧。
  2. ^ Mathews, Ian (October 2013), “Trinity Endowment”, Trinity Today (Dublin): 27, オリジナルの2014年5月30日時点によるアーカイブ。, https://www.webcitation.org/6PxSRZQ9J?url=http://www.pagesonline.ie/issue/2013/Trinity_Today_2013/pubData/source/Trinity%20Today%202013.pdf 
  3. ^ Patrick Prendergast - Candidates - Provost Appointment”. Trinity College, Dublin (2011年2月7日). 2012年7月24日閲覧。
  4. ^ a b Staff Numbers - Trinity College Dublin”. Tcd.ie (2010年8月23日). 2012年4月24日閲覧。
  5. ^ a b c Student Numbers - Trinity College Dublin”. Tcd.ie (2010年7月2日). 2011年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月24日閲覧。
  6. ^ https://www.topuniversities.com/universities/trinity-college-dublin-university-dublin
  7. ^ https://www.topuniversities.com/where-to-study/region/europe/top-universities-europe
  8. ^ about Trinity history”. 2017年5月11日閲覧。
  9. ^ News Aung San Suu Kyi Receives Honorary Degree from Trinity College Dublin”. 2017年5月11日閲覧。
  10. ^ Information on Partner Universities”. 2017年5月11日閲覧。

外部リンク[編集]