チェイサー (漫画)

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チェイサー
ジャンル ギャグ漫画
漫画
作者 コージィ城倉
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスペリオール
発表期間 2012年第17号 - 連載中
巻数 既刊4巻(2016年8月現在)
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ポータル 漫画

チェイサー』は、コージィ城倉による日本漫画。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載中。2012年17号から連載が開始され、以後2ヵ月に1回掲載されている。

昭和30年代、すでに人気漫画家として有名であった手塚治虫に対し強烈にライバル視し、憧れながらも手塚に対抗心を燃やす一人の漫画家の騒動を描いたフィクション作品。作者は、同誌にて森高夕次の名で『トンネル抜けたら三宅坂』と『江川と西本』の両作品の原作を行っており、同じ漫画誌に漫画家と漫画原作者のそれぞれの立場で執筆している。

あらすじ[編集]

昭和30年代の前半、戦記物の連載を抱える漫画家の海徳光市は、当時圧倒的な人気を誇っていた手塚治虫に対して一方的にライバル視して人づてに手に入れた情報を元に手塚治虫の行動を真似て追い続ける。それによって手塚治虫の狂気にも似た仕事量・天才性・異常性が浮き彫りになってくるが、懲りずに対抗し続けそれなりの漫画家として成功する。

登場人物[編集]

海徳 光市(かいとく こういち)
少年漫画誌3誌(『少年画報』・『冒険王』・『おもしろブック』)と青年漫画誌1誌(『週刊漫画TIMES』)に連載を持つ、戦記作品を得意としており、それなりに人気のある漫画家。後に結婚して家庭を持った責任感から、3誌増やして7本の連載を持つことになる。本人は元特攻隊を自称しているが、実は特攻隊どころか、整備兵養成学校の生徒で戦場には行っていない。担当編集者たちの間でもその疑惑は囁かれているが、編集者にとっては漫画の内容に経歴の詐称は関係ないので、あえてそのことには触れていない。
手塚治虫に強烈なライバル心を持ち、手塚が行っていることと同じことをやろうとして、常に裏目に出ている。本人は手塚のことを否定し批判しているが、手塚作品は全て持っている上、誰よりも手塚作品に詳しく、傍から見ると手塚ファンにしか見えない。
かなり斬新なアイデアを出すが、時代を先取りしすぎて、『眼鏡を外すと美少女』以外は、なかなか理解されない。
自作品がアニメ化されることになり、手塚に対抗してリボンの騎士と同じ時間枠を希望し放送されたが、強力な裏番組のために視聴率が低迷し、1クールで打ち切られてしまう。
おもしろブックの日下から『少年ジャンプ』創刊にあたって連載を頼まれ、ボウリング漫画『おれのドラゴンボウル』を執筆。少年ジャンプの先行きに懐疑的だったが、想像以上にジャンプの発行部数が伸びて行き、自作品も人気作となり、その縁でテレビ出演するなど、状況の変化に驚いている。
作中、何度も「この人物は実在した!」と紹介されているが、モデルとなった人物は単行本3巻現在、不明。
手塚 治虫(てづか おさむ)
『漫画の神様』とも呼ばれる、大人気漫画家。海徳にライバル視されているが、そのことは手塚自身は知らない。作中、名前と様々なエピソードが紹介されている。
多数の連載を抱え、 医学博士でもあり虫プロ経営者として雑誌の創刊、アニメーション制作を手掛け成功する。しかし、一人ではさすがに手におえないこと、時代と漫画が合わなくなってきたことから人気が次第に低迷する。
「おれのドラゴンボウル」アニメ化にあたって虫プロ社長として初めて海徳と対面した(虫プロはアニメ『あしたのジョー』制作を選んだため破談となる)が、そのシーンも含めて明確には描かれない(後ろ姿だったり、顔が影になっているなど)。
海徳 正江(かいとく まさえ)
元々は海徳の担当編集者たちが飲みに通っていたバーのホステス(源氏名はアケミ)。編集者たちから光市を結婚相手として紹介され、勢いで結婚。良き妻として海徳を支え、子宝にも恵まれ、幸せな家庭を築いている。
地味な顔立ちだが、なぜか可愛く見えることが時々ある。手塚治虫のファンで、光市程ではないが手塚作品に詳しく、時折光市と手塚作品について濃い会話をするので、光市の担当編集者からは「この夫婦、鬱陶しい」と思われている。
列土 公平(れつど こうへい)
海徳の整備学校時代の仲間。漫画家志望で手塚治虫のアシスタントになろうとしたが、ハードルが高すぎたため諦め、海徳の仕事場へアシスタント希望者として訪れ採用される。
海徳が整備学校上がりだということを知っているが、そのことは海徳から口止めされている上、本人も漫画家として手塚と同じ土俵に上がっている海徳をうらやましいと思っているので、誰にも言わないでいる。
結構毒舌だが、それなりに絵も上手く描ける上、コミュニケーション能力が高く、アシスタントだけでなくマネージャーとして海徳をフォローしている。
欄布(らんぷ)
『少年画報』の海徳の担当編集者。古株。
刃矛(はむ)
『冒険王』の 海徳の担当編集者。古株。
六狗(ろっく)
『野球少年』の 海徳の担当編集者。古株。『野球少年』が廃刊となり、『週刊漫画TIMES』に異動したあとも海徳に4コマ漫画の連載をさせているが、 TVアニメ『鉄腕アトム』開始の頃から出番は激減している。
日下(ひげ)
『おもしろブック』の海徳の担当編集者。前述の3人よりも若く、麻雀を知らなかったりと毛色が異なるが、程なく溶け込み、『少年ジャンプ』創刊にあたって海徳を口説き落とし、ボウリング漫画『おれのドラゴンボウル』を連載させる。仕事熱心で手塚治虫の才能は認めても経営者としては批判的。
東映動画の社員
手塚治虫が東映動画の嘱託となったことに感化された海徳がアニメーター体験した際に知り合った現場の管理者。その後もなにかと海徳の相談に乗っている。動画としての『アトム』には否定的だが、手塚治虫には畏怖を抱いている。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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