板垣巴留

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板垣 巴留
生誕 (1993-09-09) 1993年9月9日(26歳)
東京都
職業 漫画家
代表作
受賞
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板垣 巴留(いたがき ぱる、女性[1]1993年[1][2]9月9日[3] - )は、日本の漫画家東京都出身[1]左利き[4]

来歴[編集]

幼少期より動物を題材としたイラストや絵画を描くことを趣味としていたが[5]、小学生の頃より周囲の子供たちの設定上の矛盾を探して楽しむような態度に嫌気が差していたこともあり、イラスト内の動物たちの細かい設定を決めた上で描くようになる[6]

その後、映画製作を目指して武蔵野美術大学造形学部映像学科(現:造形構想学部映像学科)に進学するも[2]、学生ながらに映画製作の大変さを痛感したため、筆記用具や紙類を使用する点が映画製作作業に近いものがあったと感じ、漫画家を志すようになる[7]。大学在学中より、これまで書きためていたイラストをモチーフとした漫画作品を同人誌にまとめて学祭等で販売したときの楽しさが忘れられず、就職活動と並行してプロとして漫画を書くことに挑戦したいという気持ちが強まった[6]

当初、漫画執筆は大学を卒業し就職して落ち着いた頃から本格的に取り組む予定だったが、就職活動に失敗[5]。就職活動の不調とアルバイトでの失敗に悩む日々の中で、漫画のネームを持ち込むために秋田書店に訪問した際にネームを真剣に読み込んだ上で打ち合わせに臨む編集者の姿勢に感銘を受けて、ネームの持ち込みに会社訪問を数度重ねた末[6]、持ち込んだ漫画作品のネームが編集者に目に留まったことで[5]2016年、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)14号(2016年3月3日発売)に『BEAST COMPLEX(ビーストコンプレックス)』第1話「ライオンとコウモリ」が掲載され、遂に漫画家としてデビューする[8]。『BEAST COMPLEX』は4号連続の短期連載であった[8]。同年、『週刊少年チャンピオン』41号(9月8日発売)より、初連載となる『BEASTARS』の連載を開始。同作で複数の受賞を果たす。

顔出しNGを明言しており[9]、公の場に登場する際は『BEASTARS』の登場人物である雌鶏の「レゴム」のかぶり物を被る。第11回マンガ大賞の授賞式においてもこの姿で登壇した[7][10][11]

週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)2018年9月21日号(2018年9月7日発売)に読み切り短編「白ヒゲとボイン」を掲載する。板垣による「初の人間漫画」ということで、扉ページの煽り文句にも使われている[12]

受賞歴[編集]

BEASTARS

作品リスト[編集]

  • BEAST COMPLEX(コミックス既刊1巻(2017年時点)「キツネとカメレオン」まで収録)
    1. 「ライオンとコウモリ」(『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2016年14号)
    2. 「トラとビーバー」(『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2016年15号)
    3. 「ラクダとオオカミ」(『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2016年16号)
    4. 「カンガルーとクロヒョウ」(『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2016年17号)
    5. 「ワニとガゼル」(『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2017年39号)
    6. 「キツネとカメレオン」(『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)2017年11月号)
    7. 「シマリスと(ユキウサギ)」(『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)2019年4月号)[18]
  • BEASTARS (『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2016年41号 - 連載中、コミックス既刊14巻(2019年7月8日現在))
読み切り
  • 「白ヒゲとボイン」(『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)2018年9/21号(2018年9月7日発売))[12]
    風俗嬢とホテルに入った白ヒゲをたくわえた大柄な男性は、嬢には目もくれずに高カロリーな食事を食べつつ、パソコンのキーボードを叩いていた[12]

出典[編集]

  1. ^ a b c “マンガ大賞に板垣巴留さん 受賞作は「BEASTARS」”. 秋田魁新報. (2018年3月22日). http://www.sakigake.jp/news/article/20180322CO0118/ 2018年3月23日閲覧。 
  2. ^ a b 西村ツチカ×板垣巴留×新宅広二
「動物の擬人化を語る」”. 2018年3月23日閲覧。
  3. ^ 「このマンガがすごい!2019」より
  4. ^ BEASTARS 第14巻のそでより
  5. ^ a b c 熊澤志保 (2018年9月14日). “大ヒット漫画『BEASTARS』 着想を得たのは“小学2年生”の時だった”. AERA. p. 1. 2018年9月12日閲覧。
  6. ^ a b c 板垣巴留『BEAST COMPLEX』秋田書店、2018年2月15日、184-185頁。ISBN 978-4-253-22629-5
  7. ^ a b c “ママンガ大賞2018は板垣巴留『BEASTARS』 登場キャラに扮して授賞式に登場”. しらべぇ. (2018年3月22日). https://sirabee.com/2018/03/22/20161554900/ 2018年3月23日閲覧。 
  8. ^ a b 週チャンで新鋭による集中連載開幕、人間味あふれる動物たちの友情を描く”. コミック ナタリー (2016年3月3日). 2018年3月23日閲覧。
  9. ^ 油井なおみ (2018). “デビュー2年で漫画賞を次々受賞 創作の源は「考えるのをやめない」”. 月刊事業構想 (発行:事業構想大学院大学出版部、発売:日本ビジネス出版) (2018年11月号): 49. 
  10. ^ a b マンガ大賞2018は板垣巴留「BEASTARS」に決定”. コミックナタリー (2018年3月22日). 2018年3月23日閲覧。
  11. ^ a b “マンガ大賞に「BEASTARS」 作者の板垣巴留さん「まずは2巻まで読んで下さい」”. 産経ニュース. (2018年3月22日). http://www.sankei.com/entertainments/news/180322/ent1803220010-n1.html 2018年3月23日閲覧。 
  12. ^ a b c 「BEASTARS」の板垣巴留が描く初の人間マンガ、ゴラクに読切で掲載”. コミックナタリー (2018年9月7日). 2018年9月12日閲覧。
  13. ^ 「このマンガがすごい!」オトコ編第2位の「BEASTARS」、新刊は本日発売”. コミックナタリー (2017年12月9日). 2018年3月23日閲覧。
  14. ^ メディア芸術祭マンガ部門の大賞は池辺葵「ねぇ、ママ」アニメ部門は2作が大賞に”. コミックナタリー (2018年3月16日). 2018年3月23日閲覧。
  15. ^ “文化庁メディア芸術祭 マンガ部門大賞に池辺葵の「ねぇ、ママ」 “母”を描いた短編集”. 毎日新聞. (2018年3月16日). https://mainichi.jp/articles/20180316/dyo/00m/200/019000c 2018年3月23日閲覧。 
  16. ^ 「ゴールデンカムイ」が手塚治虫文化賞のマンガ大賞に!新生賞は板垣巴留”. コミックナタリー (2018年4月25日). 2018年4月25日閲覧。
  17. ^ 講談社漫画賞はBEASTARS、透明なゆりかご、傘寿まり子、フラジャイルに決定”. コミックナタリー (2018年5月10日). 2018年5月10日閲覧。
  18. ^ 別チャン大リニューアルで阿部共実ら新連載!次号より山本崇一朗の新作も”. コミックナタリー (2019年3月12日). 2019年3月12日閲覧。

外部リンク[編集]