シリウス

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シリウス
Sirius
ハッブル宇宙望遠鏡で撮影したシリウスA(中央)とシリウスB(左下)
ハッブル宇宙望遠鏡で撮影したシリウスA(中央)とシリウスB(左下)
仮符号・別名 おおいぬ座α星[1]
星座 おおいぬ座
視等級 (V) -1.46[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 06h 45m 08.91728s[1]
赤緯 (Dec, δ) -16° 42′ 58.0171″[1]
赤方偏移 -0.000018[1]
視線速度 (Rv) -5.50km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -546.01 ミリ秒/年[1]
赤緯: -1223.07 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 379.21± 1.58ミリ秒[1]
距離 8.60 ± 0.04 光年[注 1]
(2.64 ± 0.01 パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 1.434[注 2]
物理的性質
半径 1.68 R
質量 2.14 M
自転速度 16km/s
自転周期 5.3日
スペクトル分類 A1V+DA[1]
光度 26.1L
表面温度 9,880 K[2]
色指数 (B-V) 0.00[3]
色指数 (U-B) -0.05[3]
色指数 (R-I) -0.03[3]
金属量 190%(太陽比)
年齢 2 - 3 ×108
別名称
別名称
おおいぬ座9番星[1]
BD -16 1591[1],
HD 48915[1], HIP 32349[1]
HR 2491[1], SAO 151881[1]
■Project ■Template
シリウスB
仮符号・別名 おおいぬ座α星B[4]
視等級 (V) 8.44[4]
分類 白色矮星[4]
軌道の種類 シリウスAの周回軌道
位置
元期:J2000.0[4]
赤経 (RA, α) 06h 45m 09.0s[4]
赤緯 (Dec, δ) -16° 43′ 06″[4]
固有運動 (μ) 赤経: -547 ミリ秒/年[4]
赤緯: -1207 ミリ秒/年[4]
年周視差 (π) 379.21[4]
絶対等級 (MV) 11.334[注 2]
物理的性質
半径 0.008 R
質量 0.98 M
スペクトル分類 DA1.9[4]
光度 0.0024L
表面温度 25,200 K
色指数 (B-V) -0.03
色指数 (U-B) -1.04
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 7.56″
離心率 (e) 0.5923
公転周期 (P) 50.09 年
軌道傾斜角 (i) 136.5°
昇交点黄経 (Ω) 44.6°
前回近点通過 1894.13
別名称
別名称
BD -16 1591B[4]
HD 48915B[4]
■Project ■Template

シリウス[5] (Sirius[6][7]) は、おおいぬ座α星おおいぬ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星である。オリオン座ベテルギウスこいぬ座プロキオンともに、冬の大三角を形成している。冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。

概要[編集]

大きさの比較
太陽 シリウスA
太陽 Exoplanet

シリウスは、シリウスA及びシリウスBの2星からなる実視連星である。かつては一つの星と考えられていたが、1844年ドイツの天文学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルが軌道の揺らぎを観測し、伴星の存在を推定。のちにシリウスBと呼ばれるその伴星の姿は、1862年1月31日アメリカの望遠鏡製作者アルヴァン・グラハム・クラークによって初めて観測された。

実視連星といっても、主星(シリウスA)と伴星光度差が極めて大きく、また近くにあるため、伴星が主星の光で遮られてしまい、小望遠鏡で伴星を見るのは無理である。なお、伴星シリウスBは2番目に発見された白色矮星である[8]。この連星系は太陽系から5番目に近い恒星系である[2]

なお、古代エジプトでは、ナイル川の氾濫時期を知らせてくれる星として、非常に重要な働きをしていた(エジプト神話・ナイル川およびソプデトを参照の事)[2]

名称[編集]

α Canis Majoris, α CMa。シリウスは、ギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」を意味する「セイリオス(Σείριος, Seirios)」に由来する[6]。2016年6月30日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Sirius をおおいぬ座α星の固有名として承認した[7]

和名は大星(おおぼし)や青星(あおぼし)、英語では別名Dog Star中国語では天狼(星) (Tiānláng (xing)) と呼ばれる。

画像[編集]


脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ a b 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q SIMBAD Astronomical Database”. Results for alf CMa. 2016年11月21日閲覧。
  2. ^ a b c Jim Kaler. “Sirius”. 2016年11月21日閲覧。
  3. ^ a b c 輝星星表第5版
  4. ^ a b c d e f g h i j k l SIMBAD Astronomical Database”. Results for alf CMa B. 2016年11月21日閲覧。
  5. ^ 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』 恒星社厚生閣、2007年2月28日、新装改訂版第4刷、236-239頁。ISBN 978-4-7699-0825-8
  6. ^ a b Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 22. ISBN 978-1-931559-44-7. 
  7. ^ a b IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月21日閲覧。
  8. ^ Holberg, J. B. (2005). “How Degenerate Stars Came to be Known as White Dwarfs”. American Astronomical Society Meeting 207 207: 1503. Bibcode 2005AAS...20720501H. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 星図 06h 45m 08.91728s, −16° 42′ 58.0171″