プロキオン
| プロキオン Procyon | |
|---|---|
プロキオンの位置
| |
| 仮符号・別名 | こいぬ座α星[1] |
| 星座 | こいぬ座 |
| 視等級 (V) | 0.37[1] |
| 位置 元期:J2000.0[1] | |
| 赤経 (RA, α) | 07h 39m 18.11950s[1] |
| 赤緯 (Dec, δ) | +05° 13′ 29.9552″[1] |
| 赤方偏移 | -0.000011[1] |
| 視線速度 (Rv) | -3.2 km/s[1] |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -714.59 ミリ秒/年[1] 赤緯: -1036.80 ミリ秒/年[1] |
| 年周視差 (π) | 284.56 ± 1.26ミリ秒[1] (誤差0.4%) |
| 距離 | 11.46 ± 0.05 光年[注 1] (3.51 ± 0.02 パーセク[注 1]) |
| 絶対等級 (MV) | 2.6[注 2] |
| 物理的性質 | |
| スペクトル分類 | F5IV-V+DQZ[1] |
| 色指数 (B-V) | +0.421[2] |
| 色指数 (U-B) | +0.02[3] |
| 別名称 | |
| 別名称 | |
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| プロキオンA | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | こいぬ座α星A[4] |
| 位置 元期:J2000.0[4] | |
| 赤経 (RA, α) | 07h 39m 18.118s[4] |
| 赤緯 (Dec, δ) | +05° 13′ 29.97″[4] |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -716.6 ミリ秒/年[4] 赤緯: -1034.6 ミリ秒/年[4] |
| 物理的性質 | |
| 半径 | 2.048 ± 0.025 R☉[2] |
| 質量 | 1.42 ± 0.04 M☉[2] |
| 表面重力 | 3.96 ± 0.02 cgs[2] |
| 自転周期 | 23日 |
| スペクトル分類 | F5IV-V[2][4] |
| 光度 | 7.73 L☉[要出典] |
| 表面温度 | 6,530 ± 50 K[2] |
| 金属量[Fe/H] | -0.05 ± 0.03[2] |
| 年齢 | 1300~2710 Myr[2] |
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| プロキオンB | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | こいぬ座α星B[5] |
| 視等級 (V) | 10.92[5] |
| 分類 | 白色矮星 |
| 軌道の種類 | プロキオンAの周回軌道 |
| 位置 元期:J2000.0[5] | |
| 赤経 (RA, α) | 07h 39m 19.7s[5] |
| 赤緯 (Dec, δ) | +05° 15′ 25″[5] |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -709 ミリ秒/年[5] 赤緯: -1024 ミリ秒/年[5] |
| 年周視差 (π) | 285.9 ミリ秒[5] |
| 絶対等級 (MV) | 13.2[注 2] |
| 物理的性質 | |
| 半径 | 0.02 R☉ |
| 質量 | 0.60 M☉ |
| スペクトル分類 | DQZ[5] |
| 光度 | 0.00055 L☉ |
| 表面温度 | 9,700 K |
| 色指数 (B-V) | 0.00 |
| 軌道要素と性質 | |
| 軌道長半径 (a) | 1.18″ |
| 近点距離 (q) | 9 au |
| 遠点距離 (Q) | 21 au |
| 離心率 (e) | 0.36 |
| 公転周期 (P) | 40.82年 |
| 軌道傾斜角 (i) | 31.9° |
| 昇交点黄経 (Ω) | 284.8° |
| 前回近点通過 | 1967.86 |
| 別名称 | |
| 別名称 | |
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プロキオン[6](Procyon)は、こいぬ座α星、こいぬ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスともに、冬の大三角を形成している。また、冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。
特徴[編集]
| 太陽 | プロキオンA |
|---|---|
薄黄色の恒星で、距離は11.46光年と太陽系に非常に近い。実視連星だが、伴星が白色矮星であまりにも暗いため小望遠鏡では分離できない。同様に白色矮星の伴星を連れているシリウスと比較するとやや低温 (6,650K) で、一回り大きい(プロキオンの直径は太陽の2.048倍、シリウスは1.68倍)。
アストロメトリー的手法によって1861年には伴星の存在が明らかになっていたが、初めて直接観測に成功したのは1896年だった。
将来の姿[編集]
プロキオンはシリウスより質量が小さいが直径は大きく、温度の割に明るい。これは、主系列星の段階が終わりに近づいているためと考えられている。
0.1 - 1億年以内にはプロキオンは赤色巨星へと進化すると思われる。この段階では、水素の核融合反応により生じたヘリウムが中心核にたまっており、水素の核融合はその周囲で継続しているが、ヘリウムの芯は大きな密度と重力で圧縮されて温度が1億度にも達し、それまで水素の核融合で生じた「灰」であったヘリウムの核融合が始まる為だと思われる。それに従って星の外層は膨張し、大きさは現在の80 - 150倍(半径 0.7 - 1.3 AU)に達する。一方で表面温度は低下するので、赤っぽく見えるようになる。
ヘリウムの核融合は炭素や酸素の原子核を生成するが、プロキオンは質量が小さいため(太陽の1.5倍程度)、それらが核融合を起こす温度には至らず、外層部の水素を大量に放出して惑星状星雲を形成し、残された中心核は白色矮星となって一生を終えると考えられる。
名称[編集]
学名はα Canis Minoris (略称は α CMi) 。固有名のプロキオン[7] (Procyon[8][9]) は、ギリシア語の Προκύων をラテン語表記したもので、「犬に先立つもの[注 3]」を意味する[7][8]。これは、犬の星とされるシリウスが東の地平線から昇ってくる少し前に、プロキオンが姿を現すことに由来する[7][8]。2016年6月30日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Procyon をこいぬ座α星Aの固有名として承認した[9]。
アラビア語では、「北のシリウス」を意味する「アッ=シアラー・アッ=シャーミヤ (الشعرى الشامية, aš-ši‘ra aš-šamiyah) 」と呼ばれた[10]。これもまたシリウスが「南のシリウス」を意味する「アッ=シアラー・アル=ヤマーニヤ (aš-ši‘ra al-yamāniya) 」と呼ばれたのに対して命名されたものである[10]。
日本では、島根県地方で「色白 (いろしろ) 」と呼ばれる[7]。これに対してシリウスは「南の色白」と呼ばれている[7]。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME PROCYON AB. 2017年3月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h The diameter and evolutionary state of Procyon A Multi-technique modeling using asteroseismic and interferometric constraints--ArXiv(PDF)
- ^ 輝星星表第5版
- ^ a b c d e f g “SIMBAD Astronomical Database”. Results for alf CMi A. 2017年3月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME PROCYON B. 2013年1月17日閲覧。
- ^ “おもな恒星の名前”. こよみ用語解説. 国立天文台. 2018年11月14日閲覧。
- ^ a b c d e 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』 (新装改訂版) 恒星社厚生閣、1996年6月30日、74-75頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
- ^ a b c Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 24. ISBN 978-1-931559-44-7.
- ^ a b “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月23日閲覧。
- ^ a b 近藤二郎 『星の名前のはじまり - アラビアで生まれた星の名称と歴史』 誠文堂新光社、2012年8月30日、68-70頁。ISBN 978-4-416-21283-7。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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