カノープス
| カノープス[1] Canopus[2][3] | |
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国際宇宙ステーションから撮影されたカノープス(2003年2月)
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| 仮符号・別名 | りゅうこつ座α星[4] |
| 星座 | りゅうこつ座 |
| 視等級 (V) | -0.74[4] |
| 位置 元期:J2000.0[4] | |
| 赤経 (RA, α) | 06h 23m 57.10988s[4] |
| 赤緯 (Dec, δ) | -52° 41′ 44.3810″[4] |
| 赤方偏移 | 0.000068[4] |
| 視線速度 (Rv) | 20.30km/s[4] |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 19.93 ミリ秒/年[4] 赤緯: 23.24 ミリ秒/年[4] |
| 年周視差 (π) | 10.55 ± 0.56ミリ秒[4] (誤差5.3%) |
| 距離 | 310 ± 20 光年[注 1] (95 ± 5 パーセク[注 1]) |
| 絶対等級 (MV) | -5.6[注 2] |
カノープスの位置
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| 物理的性質 | |
| 半径 | 65R☉ |
| 質量 | 9.0~10.6 M☉ |
| 自転速度 | 8.0 km/s |
| スペクトル分類 | A9II[4] |
| 表面温度 | 7500K |
| 色指数 (B-V) | +0.15[5] |
| 色指数 (U-B) | +0.10[5] |
| 色指数 (R-I) | +0.18[5] |
| 金属量 | 太陽の90% |
| 別名称 | |
| 別名称 | |
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カノープス[6](Canopus)は、りゅうこつ座α星、りゅうこつ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。太陽を除くとシリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。
特徴[編集]
地球からの距離は約310光年である。かつては200光年から1200光年まで距離の推定値に大きな幅があったが、ヒッパルコス衛星による高精度の年周視差測定から上記の値が得られた。
赤緯マイナス52度42分に位置するため、南半球では容易に観測できるが、北半球では原理的には北緯37.3(=90-52.7)度以北では南中時でも地平線の下に隠れて見ることができない。ただし、大気を通るときの屈折があるため、北限はわずかに北上する[7]。日本では東北地方南部より南の地域でしか見ることはできない。角度では可能とされる地域であっても、北緯36度の東京の地表では南の地平線近く2度程度、北緯35度の京都でも3度程度の高さにしか上らず、地上からの光害や、大気を通る距離も長いため全天でシリウスに次いで明るいとは思えないほどに減光して赤くなり、見つけることはより困難となる。本州より南に位置する九州・沖縄では本州よりは高い位置に観測でき、九州南部の鹿児島では6度程度、沖縄の那覇では10度程度の高さまでのぼる。南緯37.3度以南、たとえばオーストラリアのメルボルンでは、年中沈まない周極星になる。
宇宙探査機は通信用アンテナを地球に向け続けるために2つの恒星を使った三角測量が必要となるが、地球に近く非常に明るい恒星として太陽とカノープスが使われている。
名称[編集]
学名はα Carinae(略称はα Car読み方はアルファ・カリーナエ)。固有名のカノープス[1] (Canopus[2][3]) は、古代ギリシャ語の単語の一つで、紀元前2世紀頃にギリシャに伝わった後に翻訳されずに使われた Κανωβος という言葉に由来する[2]。言葉自体にエジプトの影響が見られるとされる[2]。2016年6月30日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Canopus をりゅうこつ座α星の固有名として正式に承認した[3]。
カノープスは、トロイア戦争時のスパルタ王メネラーオスの船の水先案内人、操舵手の名に由来するという説がある[1][8]。ストラボンやコノンの伝えるところによれば、トロイア戦争の後にヘレネーを連れて帰還する途中でメネラーオスの艦隊は難破してしまい、カノープスは辿り着いた先のエジプトで蛇に噛まれて死んだ、とされる[8]。
日本では、房総半島の沿岸部での別名として「布良星(めらぼし)」という呼び名がある。布良は房総半島の南端にある漁港であり、この方向に見える星という意味合いがある[1]。その他にも、南の空にちょっと上ってすぐ沈むので「○○○の横着星(○○○には、そこよりも少し南の地名が入る)」などの呼び名がある。
ヒンドゥー教では、リシ (聖仙) の一人から名を取って「アガスティヤ (Agastya) 」と呼ぶ[9]。
南極老人星[編集]
高度の低さから赤みがかって見えることから、中国の伝説では寿老人の星、南極老人星とされる[1]。単に老人星、寿星とも言う[1]。そのため、この星を見た者は長寿になるという伝説も生まれた。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷版) 恒星社厚生閣、2007年2月28日、82-83頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
- ^ a b c d Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 25. ISBN 978-1-931559-44-7.
- ^ a b c “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年12月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “Results for NAME CANOPUS”. SIMBAD Astronomical Database. 2013年1月15日閲覧。
- ^ a b c Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode: 1995yCat.5050....0H.
- ^ “おもな恒星の名前”. こよみ用語解説. 国立天文台. 2018年11月14日閲覧。
- ^ “カノープスを見よう(2017年)”. アストロアーツ. 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b Ian Ridpath. “Star Tales - Carina”. 2014年12月16日閲覧。
- ^ Richard Hinckley Allen. “Star Names - Their Lore and Meaning”. Bill Thayer. 2014年12月16日閲覧。
関連項目[編集]
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