草津・四万
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草津 | |
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651系1000番台使用の「草津」 (2014年3月 宮原駅) | |
概要 | |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
運行開始 | 1985年3月14日 |
現運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
路線 | |
起点 | 上野駅 |
終点 | 長野原草津口駅 |
使用路線 | 東北本線・高崎線・上越線・吾妻線 |
技術 | |
車両 |
651系1000番台電車 (大宮総合車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500 V |
草津(くさつ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主に上野駅 - 長野原草津口駅間を東北本線・高崎線・上越線・吾妻線経由で運行する特急列車である。
本項では、吾妻線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。
概要
東京都から、群馬県吾妻郡草津町にある草津温泉へのアクセスとして、1960年6月に臨時準急列車として、上野駅 - 長野原駅(現在の長野原草津口駅)間で運転を開始。
1962年6月に定期列車となり、1966年に急行列車になった。1985年3月に特急列車化されている。列車名は、草津温泉が由来となっている。
運行概況
2016年3月26日現在、全区間・全列車7両編成で1日2往復(土休日のみ3往復)運転している。
土休日の31・32号を除く列車は2010年12月4日のダイヤ改正で「水上」の定期運転が廃止されるまでは上野駅 - 新前橋駅間で特急「水上」と併結した14両編成で運転されており、その後も上野駅 - 新前橋駅間で14両編成による運行が行われ、いずれの場合も新前橋駅で増解結が行われていた。2012年3月17日のダイヤ改正で「草津」の14両編成の運用が廃止された。
なお、分岐点である渋川駅ではなく新前橋駅で「水上」号との増解結を実施する理由は、作業要員の合理的な配置を行うためである[1]。(新前橋駅には高崎車両センターが併設されているため、作業員が常駐している。)
過去には全車指定席の臨時列車「草津白根」が運転されたことがあった。末期には年間を通じて土曜休日のみ定期的に運行していた(最繁忙期には、これに平日の運転を追加する形態であった)。
2015年11月には、大船駅発着(湘南新宿ライン経由)の臨時列車(73・74号)が運転され、2016年1月・2月にも停車駅を減らして同ルートの臨時列車(71・72号)が運転されている。
利用者減少のため、2016年3月26日のダイヤ改正をもって、長野原草津口駅 - 万座・鹿沢口駅間の定期運転が終了した[2]。今後は臨時列車のみ万座・鹿沢口駅に乗り入れる。
停車駅
- 上野駅 - 長野原草津口駅間の停車駅
- 上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - (上尾駅) - 熊谷駅 - 〔深谷駅〕 - 〔本庄駅〕 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 渋川駅 - 中之条駅 - 〔群馬原町駅〕 - 川原湯温泉駅 - 長野原草津口駅
- 万座・鹿沢口発着臨時列車の停車駅(長野原草津口駅以西)
- 長野原草津口駅 - 万座・鹿沢口駅
- 湘南新宿ライン経由臨時列車の停車駅(高崎駅以南)
- 大船駅 - 横浜駅 - 武蔵小杉駅 - 新宿駅 - 池袋駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - <上尾駅> - <桶川駅> - 熊谷駅 - <深谷駅> - <本庄駅> - 高崎駅
- ( )は毎日運転の1 - 4号は通過[3]、〔〕は毎日運転の1 - 4号は停車するが土休日運転の31・32号は通過
- かつては、桶川駅・鴻巣駅・新町駅・小野上温泉駅に停車していた列車があったが、現在は全列車が通過となる。ただし、臨時列車の一部は桶川駅に停車するものもある[4]。
- 大船駅発の臨時列車において、<>は2015年11月運転の73・74号は停車、2016年1月・2月運転の71・72号は通過する。
所要時間
上野駅~長野原草津口駅間(営業キロ164.7km) 上り:2時間26分~30分 下り:2時間26分~31分
使用車両・編成
草津 | ||||||||||||||
← 上野 長野原草津口 →
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定期列車では大宮総合車両センター所属の651系1000番台が使用されている。2014年3月15日のダイヤ改正前は185系200番台が使用されていた。なお、185系を使用していた2013年3月16日のダイヤ改正により、グリーン車の位置が6号車から4号車に変更されていた。
担当車掌区
沿革
- 1960年(昭和35年)6月1日:臨時準急列車として「草津」が上野駅 - 長野原駅(現在の長野原草津口駅)間で運転開始。
- 1961年(昭和36年)10月1日:名称をひらがな書きの「くさつ」に変更し、毎日運転になる。また、臨時列車として気動車準急列車の「上越いで湯」「草津いで湯」が運行される。
- 1962年(昭和37年)
- 6月10日:「くさつ」が定期列車化され、「草津」に名称を変更。気動車で運転されるようになる。
- 7月:ダイヤ改正により2往復は「草津」、1往復は「草津いでゆ」の3往復体制になる。
- 1966年:「草津」が急行列車化。
- 1967年:長野原線の電化により「草津」・「草津いで湯」を電車化し、長野原線の急行列車を「草津」に統一。この改正から165系電車に車種変更。定期・不定期列車を含めて6往復で、定期列車の1往復は長野原線内は普通列車として運転。
- 1971年(昭和46年)
- 3月7日:長野原駅 - 大前駅間の延伸開業により、路線名を「吾妻線」に改称。また、「草津」の運行区間を万座・鹿沢口駅まで延長。毎日運転の定期列車は1日5往復、うち1往復(上り一番列車と下り最終列車)は吾妻線内を快速列車とした。
- ※快速列車の吾妻線内の停車駅は、万座・鹿沢口、羽根尾、長野原、川原湯、岩島、群馬原町、中之条、小野上、渋川
- 4月20日:吾妻線初の特急列車として、臨時特急「白根」が157系電車により運転開始。
- 1975年(昭和50年)12月:「白根」の使用車種を183系電車に変更。
- 1982年(昭和57年)
- 1985年(昭和60年)3月14日:「急行草津」・「特急白根」がエル特急「新特急草津」に統一され、草津号の定期列車の車種も185系電車に統一された。
- 「新特急草津」は4往復体制、上り2号と下り7号は吾妻線内快速列車(快速列車の吾妻線内の停車駅は急行時代と同じ)
- 1988年(昭和63年)3月13日:草津7号の吾妻線内が普通列車化される。
- 1989年(平成元年)3月11日:「新特急草津」7号が長野原(当時)行きに短縮される(吾妻線内は普通列車とし、行楽シーズンや年末年始などの多客期は、長野原駅 - 万座・鹿沢口駅間を臨時普通列車として延長運転)。
- 1992年(平成4年):小野上温泉駅開業により、同年以降は温泉・イベントシーズン時に小野上温泉駅に臨時停車するようになる。
- 1997年(平成9年)3月:ダイヤ改正により、万座・鹿沢口駅までの臨時普通列車運用が消滅。
- 10月1日:この日より、草津2号(吾妻線内快速列車)の吾妻線内の停車駅に郷原駅と金島駅が追加される。
- 10月:臨時特急「マリンシティ草津号」が横浜駅 - 万座・鹿沢口駅間で運転される(幕張電車区の183系電車6両編成。この列車は翌年も新前橋電車区の185系電車で運転された)。
- 1998年(平成10年):臨時列車の一部に183・189系電車による列車が運行される。名称として、「草津嬬恋号」「リゾート草津号」などが挙げられる。
- 2002年(平成14年)12月1日:エル特急・新特急の名称廃止[5]。特急「草津」となる。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)3月18日:草津7号が全区間特急扱いとなる(長野原草津口行き)。
- 2007年(平成19年)
- 3月18日:ダイヤ改正により、次のように変更。
- 早朝上りの2号(万座・鹿沢口駅6時59分発、吾妻線内快速列車)と夜の最終下り7号(上野駅19時発)の廃止により3往復体制となる。これにより「あかぎ」との併結が解消。
- また、「草津白根」が「草津」に統合されて廃止(現在の草津31号、32号となり、全車指定席ではなくなる)。
- 全車両禁煙化
- 11月:新宿駅発着の「あがつま草津」が運転される。
- 2010年(平成20年) 9月:吾妻線の優等列車名「草津」が登場以来50周年を迎えた。
- 大宮総合車両センター所属の185系電車OM03編成が80系電車を模した黄かん色と緑2号を使った「湘南色」に塗り替えられ、運用に就いた(車両は「あかぎ号」「水上号」と共通運用のため、両列車でも見られた)。
- 2011年(平成23年)7月 - 9月:リゾートやまどり使用による新宿駅発着の「リゾート草津」が運転される。
- 2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正で下り1号(上野駅7時20分発)、上り6号(万座・鹿沢口駅16時24分発)が廃止となり、毎日運転の列車は2往復(土休日のみ3往復)となる。また、上野駅 - 新前橋駅間での14両編成による運行が廃止となり、全列車・全区間7両編成での運行となる。
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 11月7日:「草津73・74号」を大船駅 - 長野原草津口駅間を湘南新宿ライン経由で運転。同73号は11月7・14日、同74号は11月8・15日の合計4日間。「草津号」としての新宿乗り入れは4年ぶり、新宿以南の運行は17年ぶりであった。使用車種は651系で、同系が初めて湘南新宿ラインを営業列車として通過した。
- 2016年(平成28年)
- 列車名の由来
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- 「白根」:草津温泉が麓にあたる草津白根山に由来する。
脚注
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻498号(2008年4月号)p95
- ^ a b "2016年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 18 December 2015. 2016年1月25日閲覧。
- ^ 土休日は臨時停車する場合あり。
- ^ 2015年度夏ダイヤでは、7~9月にかけて、桶川駅停車の臨時列車が設定されている。また、11月運転の湘南新宿ライン経由の臨時列車も桶川駅に停車する。
- ^ 「鉄道記録帳2002年12月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、24頁。
- ^ 交通新聞社発行・DJ 鉄道ダイヤ情報2015年12月号88P参照