TOKKO 特公

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TOKKO 特公
漫画
作者 藤沢とおる
出版社 講談社
掲載誌 月刊アフタヌーン
巻数 既刊3巻
アニメ
原作 藤沢とおる
監督 阿部雅司
シリーズ構成 山田光洋
脚本 山田光洋
キャラクターデザイン 渡辺浩二
音楽 NO MILK
アニメーション制作 グループ・タック
AICスピリッツ
製作 「TOKKO 特公」製作委員会
放送局 WOWOW
放送期間 2006年4月15日 - 7月29日
話数 全13話
テンプレート - ノート

TOKKO 特公』(とっこう)は、藤沢とおるによる漫画、およびそれを原作としたアニメ。『月刊アフタヌーン』(講談社)において連載されていた。ストーリーは未完。

2013年からは「月刊ヒーローズ」にて本作の前史(エピソード0)にあたる『特公 零 TOKKO ZERO』(原稿作成:藤沢とおる、作画:浅田有皆)の隔月連載が始まり、2016年5月発売の第4巻を以って完結した[1]

ストーリー[編集]

突如町田に出現した穴。そこから現れた怪物、ファントムによって、町田の住民が惨殺された。その事件の生き残りである申道蘭丸は、殺された両親の仇を討つために警察官となる。そこで彼は特殊公安部(特公)の存在を知る。

登場人物[編集]

申道蘭丸(しんどう らんまる)
声 - 鈴村健一
本作品の主人公。高校生の時に町田の事件で両親を殺され、犯人を捜すために特殊機動捜査隊に入隊する。
基本的に勝気だが、妹の沙也には弱い。さくらとは事件前から面識がある。
単行本第2巻で自らの体内のファントムを覚醒させ、共生者となり、特公に入る。
六条さくら(ろくじょう さくら)
声 - 折笠富美子
本作品のヒロイン。赤いアッシュ系の髪をしている。共生者の一人。町田の事件で植物状態になった弟を持ち、彼の復讐のために特公に入る。
申道とは事件前から面識がある。そのためか、申道の夢にも姿を現していた。
鈴鹿紅葉(すずか くれは)
声 - 植田佳奈
特公きっての実力を持つ共生者の少女。大人のしたたかさと、少女ならではの残酷さを併せ持つ。
町田の事件で両親を失い、ファントムと化した弟の秋人を手に掛けた。
豊満なバスト、金髪のストレートロングヘアーが特徴。上半身裸にジャケットを羽織るのみという、露出度の高いエロティックな格好であるため、胸元が大きく開き、首にアクセサリーをしている。
申道の事を気にかけており、横浜でのデートの際にはキスしている。
伊吹涼子(いぶき りょうこ)
声 - 夏樹リオ
眼鏡をかけた特公のチーフ。婚約者を町田で亡くした公安のキャリア。
事件後に出会った紅葉の世話役をしている。
犬飼武流(いぬかい たける)
声 - 赤城進
共生者の一人で、元々さくらとは知り合いだったらしい。彼女と同い年。
無口だが、大太刀を使うなど、特公での役割が大きい。
申道沙也(しんどう さや)
声 - 神田朱未
申道蘭丸の妹。両親を失って以来、兄に世話を焼くようになる。
花園一郎(はなぞの いちろう)
声 - 武藤正史
警察学校時代の申道の同期。風俗が趣味。
國樹田薫(くにきだ かおる)
声 - 高木渉
渋谷特機隊の隊長。機動隊では「鬼の國樹田」と恐れられるほど取り締まりに命をかける。妻子がいる。
村正将吾(ぬらまさ しょうご)
声 - 土田大
國樹田の部下で、彼の右腕となり、特機隊を支える。
荒羅木一斗(あららぎ いっと)
声 - 松林大樹
17歳。繭の兄。幼いときに町田の事件で両親を殺され、以降共生者として繭とともに生活を送る。
ファントムへの復讐のため、ファントムを喰らい、能力を増やし続けている。物理攻撃が得意。
荒羅木繭(あららぎ まゆ)
声 - 河原木志穂
16歳。一斗の妹。幼いときに町田の事件で両親を殺され、以降共生者として一斗とともに生活を送る。
おっとりとしているが、戦うときは容赦しない。精神攻撃が得意。また、ファントムの存在を探知する能力をもつ。
白石雪乃(しらいし ゆきの)
声 - 遠藤綾
立川K大に通う20歳。父が同じ大学の教授。探究心に富み、真面目。責任感も強いがどこか抜けている。
ファントムに操られていたところを荒羅木兄妹に救われる。
六条大樹(ろくじょう ひろき)
声 - 下野紘
さくらの弟。町田の事件でファントムに襲われ瀕死になり、植物状態となる。

用語解説[編集]

共生者
ファントム
5年前に町田の団地で開いた扉(ゲート)から出てくる亡霊のような存在。共生者しか殺すことができない。
餓鬼
ファントムの周りに無尽蔵に現れる兵隊。
主にファントムの体より生み出される霊虫。人などを餓鬼化、または偵察などをするために使用される。

書誌情報[編集]

テレビアニメ[編集]

2006年4月15日からWOWOWにて放送。R-15指定相当作品。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 藤沢とおる
  • 監督 - 阿部雅司
  • シリーズ構成・脚本 - 山田光洋
  • キャラクターデザイン - 渡辺浩二
  • プロップデザイン - 小川浩
  • 総作画監督 - 渡辺浩二、滝川和男
  • 美術監督 - 高橋麻穂
  • 色彩設計 - 大西峰代
  • 撮影監督 - 中島秀剛
  • 編集 - 櫻井崇
  • 音楽 - NO MILK
  • 音響監督 - 高桑一
  • プロデューサー - 岩崎善浩、片桐大輔
  • アニメーションプロデューサー - 桜井宏、松嵜義之
  • アニメーション制作 - グループ・タックAICスピリッツ
  • 製作 - 「TOKKO 特公」製作委員会(松竹、MANGA ENTERTAINMENT、WOWOW、スリーライト)

主題歌[編集]

オープニングテーマ「Nothing」
作詞・作曲・編曲 - 南俊介 / 歌 - dB
エンディングテーマ「Sherry」
作詞・作曲・編曲 - 南俊介 / 歌 - dB

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
1 暁 awakening 阿部雅司 はしもとなおと 渡辺浩二
2 夢 a girl appears 山田徹 澤田貴秋
3 絆 moments would be lost 藤森かずま 北山修二 青木真理子
4 兆 corpses in the laboratory 西山明樹彦 中島美子
5 鬼 a father,all alone 小林孝志
後信治
後信治 谷口繁則
6 哀 who kills my brother 阿部雅司 秋田谷典昭 西山忍
7 恋 a tellphone call はしもとなおと 渡辺浩二
8 醒 time to say goodbye 山田徹 平井義通 しまだひであき
澤田貴秋
9 凜 we were born to be 藤森かずま 西村大樹 青木真理子
10 揺 never mind 林宏樹 鈴木孝聡 中島美子
柳昇希
11 獄 No woman,No cry 小林孝志
粟井重紀
粟井重紀 谷口繁則
山崎正和
12 怒 if not in love 永田正美 丸山由太 西山忍
13 黎 remain tender together 石平信司
阿部雅司
阿部雅司 渡辺浩二

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 特公 零 TOKKO ZERO アーカイブ”. 月刊ヒーローズ/コミプレ. 2022年1月22日閲覧。

外部リンク[編集]

WOWOW 土曜24:30枠
前番組 番組名 次番組
TOKKO 特公
※本作よりアニメ枠