青森車両センター

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青森車両センター
基本情報
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 盛岡支社
所属略号 盛アオ、青
配置両数
電気機関車 4両
内燃機関車 9両
電車 46両
気動車 4両
貨車 0両
合計 110両
備考 2014年4月1日現在のデータ[1]
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青森車両センター(あおもりしゃりょうセンター)は、青森県青森市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)盛岡支社車両基地である。

組織体系

本所のほかに、青森駅検査班がある。過去には、東派出所があった。

青森駅検査班

青森車両センター青森駅検査班(あおもりしゃりょうセンターあおもりえきけんさはん)は、青森駅構内(西口側)にある、青森駅構内の操車業務や列車故障の際の応急処置などを行う組織。

東派出所

青森車両センター東派出所(あおもりしゃりょうセンターひがしはしゅつじょ)は、青森県青森市の東北本線青森信号場構内にあった、東日本旅客鉄道(JR東日本)盛岡支社の車両基地である。

元々は青森機関区という名称であったが、分割民営化に際して日本貨物鉄道(JR貨物)がこの名前を引き継ぐこととなったため、旅客牽引機関車を配置する部署として青森機関区に隣接して青森東運転区が設置された。なおJR貨物の青森機関区は、のちに青森総合鉄道部へ変更されている。

東北本線八戸駅 - 青森駅間の青い森鉄道への転換を控え、同社の車両基地として移管することを前提に2008年3月15日ダイヤ改正時に廃止された。その後改修工事を実施し、2010年12月4日から青い森鉄道の運輸管理所として使用されている。

配置車両に表記される略号

  • 旅客車:「盛アオ」…盛岡支社を表す「盛」と、青森の電報略号である「アオ」から構成される。
  • 機関車:〔〕…青森を意味する「青」から構成される。

配置車両

2014年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1][2]

電車

485系3000番台
  • 485系(28両)
    • 3000番台6両編成(A1, A5, A6編成)3本、4両編成(A8編成)1本、増結用の中間車2両編成3本が配置されている。
    • 6両編成は特急白鳥」、4両編成は特急「つがる」で運用される。
    • 増結電動車ユニットのうち2両(モハ485・モハ484-3049)は保留車。
E751系
  • E751系(18両)
    • 4両編成(A101 - A103編成)3本と、編成から外された6両が配置されている。
    • 特急「つがる」で運用される。
    • 2010年12月3日までは6両編成で運用されたが、2011年4月23日より4両編成に短縮されて運用復帰した。編成短縮の際に外されたモハE751+モハE750の0番台ユニットは保留車となっている。

気動車

機関車

過去の配置車両

  • 701系電車
    • 2002年12月の東北新幹線八戸延伸の際に、東北本線盛岡駅 - 八戸駅間がIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道に転換され、盛岡駅以南と八戸駅 - 青森駅間に分断されたために盛岡運転所からの転入車が配置されていたが、2010年12月の東北新幹線新青森延伸を受けて八戸駅 - 青森駅間も青い森鉄道に転換されたため、同社に譲渡された。
  • 24系客車
    • 寝台特急「あけぼの」として1970年7月から2014年3月のダイヤ改正(臨時列車としては2015年1月)まで運用され、寝台特急「日本海」としては1968年10月から2012年3月のダイヤ改正まで運用された。中には寝台特急「北斗星」で使用された客車もあった。あけぼの運行終了後カニ24を含めA寝台1両、B寝台個室1両、開放式B寝台1両の合計4両編成が小坂鉄道レールパークに宿泊ホテルとして保存されている。一部は廃車され、状態の良いものは2015年11月に海外に譲渡された。

入出場回送

出場回送されるE751系 (大宮操 - 赤羽)

当センター配置の485系・E751系は全般検査要部検査を郡山総合車両センターで施工するが、入出場の際は、奥羽本線 - 羽越本線 - 上越線 - 高崎線 - 武蔵野線 - 常磐線田端信号場駅経由) - 東北本線と、新潟地区や首都圏を大回りする経路で配給列車として回送される。これは東北新幹線の延伸で東北本線盛岡駅 - 青森駅間がIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道に転換されたため、自社線内のみの運転が必須となる配給列車は設定できないこと、仮に設定できた場合でも同区間の通過には線路使用料を払う必要があること、甲種車両輸送貨物列車)として輸送する場合は日本貨物鉄道(JR貨物)に輸送費を払う必要があることに起因し、田沢湖線・山形線は改軌され、北上線や陸羽東線磐越西線(西部区間)は非電化のためEF81形によるスルー運転は不可能のため、上記経路による運行となっている。

以前から客車、機関車、HB-E300系は秋田に入場しているほか、郡山総合車両センターに入場した気動車もエンジン部分だけは秋田にて検査施工されている。

歴史

  • 1891年明治24年)9月1日日本鉄道青森機関庫が発足する。
  • 1916年大正5年)7月1日:青森機関庫より分離し、青森検車所発足。
  • 1918年(大正7年)5月1日青森電灯所発足。
  • 1926年(大正15年)5月19日:青森機関区が青森駅構内から青森操車場構内に移転する。
  • 1928年昭和3年)5月16日:青森電灯所から青森車電所に改称。
  • 1936年(昭和11年)9月1日:青森機関区から青森機関区に改称。
  • 1936年(昭和11年)11月:青森車電所から青森車電区に改称。
  • 1951年(昭和26年)4月1日:青森検車区と青森車電区が統合し、青森客車区となる。
  • 1967年(昭和42年)7月20日:青森客車区が青森操車場内から現在地に移転し、青森運転区となる。
  • 1968年(昭和43年)2月10日青森運転所に改称。
  • 1987年(昭和62年)3月1日:青森機関区から旅客列車部門を分離し、青森東運転区が発足する[3]
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、青森運転所と青森東運転区は東日本旅客鉄道(JR東日本)、青森機関区は日本貨物鉄道(JR貨物)東北支社に継承される。
  • 1996年平成8年)4月1日:組織改正に伴い、青森東運転区は青森運転所東派出所となる。
  • 2004年(平成16年)4月1日:組織改正に伴い、青森車両センター及び青森車両センター東派出所となる。
  • 2008年(平成20年)3月15日:青森車両センター東派出所を廃止し、青い森鉄道への移管を目的とした改修工事を実施する。また、機関車は本所所属となり、JR貨物から受託していた機関車の仕業検査業務・誘導入換業務を解消する[4]
  • 2010年(平成22年)12月4日:東北本線八戸 - 青森間の青い森鉄道への移管に伴い、旧青森車両センター東派出所は同社の運輸管理所となる。
  • 2016年(平成28年)3月26日:北海道新幹線開業によるダイヤ改正に伴い、組織改正を行い盛岡車両センター青森派出所となる。

その他

東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間延伸の際に、新幹線の車両基地「盛岡新幹線車両センター青森派出所」が当センターの西側に隣接する形で新設されている(盛岡新幹線車両センター八戸派出を移転)。

脚注

  1. ^ a b 交友社鉄道ファン』2014年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  2. ^ 交通新聞社「JR電車編成表2014夏」
  3. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第8号、鉄道ジャーナル社、1987年7月、83頁。 
  4. ^ 『国労盛岡』1391号 (PDF) - 国鉄労働組合 盛岡地方本部

関連項目