貪
貪(とん)は、仏教が教える煩悩のひとつ。別名を貪欲、我愛といい五欲の対象である万の物を必要以上に求める心である。[1]
このような心は、我(近代哲学でいう自我に近い)を実体的なものとして把握してしまう誤りから起こる。
怒りの心である瞋、真理に対する無知を意味する癡(痴)とあわせて三毒とされ、仏教で最も克服されるべき対象(人間の諸悪・苦しみの根源)とされる。
三不善根のひとつであり、六根本煩悩のひとつ。
脚注・出典
参考文献
- 日本大辞典刊行会編, ed. (1975). "とん【貪】". 日本国語大辞典. Vol. 15 (初版 ed.). 東京: 小学館. p. 103. NCID BN01221521。
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