衛生科 (陸上自衛隊)
衛生科(えいせいか、英: Medical)は、陸上自衛隊の職種の一つ。
所属者は他国の軍隊における衛生兵に相当し、医官(=医師・軍医)・歯科医官(=歯科医師)・看護官(=看護師・准看護師)・薬剤官(=薬剤師)などから編制される。職種標識の色は濃緑。
任務
衛生科部隊及び駐屯地医務室、自衛隊病院 に配置され、傷病者の治療に従事する。一定の教育を終了した衛生科隊員は「防衛省陸上幕僚長」の職印が付された衛生腕章を装着する。 近年では海外での大規模災害における国際緊急援助活動でもその功績が高く評価されている。
衛生科隊員は幹部は防衛医科大学校卒業者または医科・歯科幹部候補生課程の出身者、陸曹は看護師(准看護師)・臨床検査技師・診療放射線技師など医療関連の免許・資格を有する技術陸曹が多いのが特徴である。(院内の名札には、「放射線陸曹」や、「臨床検査陸曹」などと表記されている。)
主な部隊
- 中央即応集団直轄の対特殊武器衛生隊(朝霞駐屯地)、方面隊には各方面総監部所在駐屯地に方面衛生隊が置かれている。
- 師団・旅団には後方支援連隊(隊)に衛生隊が、戦闘職種(普通科・機甲科・施設科・特科・通信科)の本部管理中隊に数名の衛生科隊員が配属される。
- 衛生要員の育成は陸上自衛隊衛生学校及び自衛隊中央病院並びに自衛隊病院(自衛隊病院は准看護師のみ)で行っている。
教育支援部隊は衛生教導隊、研究部隊には開発実験団隷下の部隊医学実験隊(三宿駐屯地)がある。