瑞相

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ここに示すものは気象現象であるが、特定条件の下で現れるとき、仏教徒の間では瑞相と見なされる。
瑞雲こと、彩雲
瑞雲こと、彩雲

瑞相(ずいそう、サンスクリット: Pūrva-nimitta)は、めでたい出来事として起きる前触れ現象を意味する仏教用語吉兆と同義。 仏教寺院落慶法要入仏開眼法要などにおける瑞雲(ずいうん。気象用語:彩雲)や日暈(ひがさ、にちうん)のほか、地震なども瑞相の一つとされる。

概説

仏教における経典では、説法する直前など、こうした様々な瑞相が起こることが説かれている。例えば『法華経』や『涅槃経』などにも、「大地が六種に震動した」などとある。また、釈迦如来が生まれたときにも、王宮が清浄になり、木々の虫けらが影を潜め、種々の妙華[1]が馥郁(ふくいく)として香る、雪山より羽毛鮮やかな神鳥が飛来して楼閣を廻り囀(さえず)る、草木緑栄えて花が一気に咲く、泉が湧き出て池沼の蓮華[2]は車輪のごとく花を咲かす、あるいは、五色瑞雲が棚引く、などといった瑞相が説かれる。

脚注・出典

  1. ^ 美しい花々。
  2. ^ ハス(蓮)の花。cf. ハス#仏教

参考文献

関連項目