東海南部線
東海南部線 | |
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赤い線が東海南部線 | |
各種表記 | |
ハングル: | 동해남부선 |
漢字: | 東海南部線 |
発音: | トンヘナムブソン |
日本語読み: | とうかいなんぶせん |
英語: | Donghae Nambu Line |
東海南部線(トンヘナムブせん、とうかいなんぶせん)は、釜山広域市釜山鎮区の釜山鎮駅から慶尚北道浦項市にある浦項駅までの区間を結ぶ、韓国鉄道公社の鉄道路線。
路線データ
概要
元は、日本統治時代の1919年から1922年にかけて、朝鮮中央鉄道(後の朝鮮鉄道)が特殊狭軌線(軌間762mm)の慶東線(蔚山駅~浦項駅~鶴山駅間、約73.2km)として開業させた路線である。
釜山から慶州や江陵を経て、現在は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の実効支配下にある元山までを結ぶ東海線の建設にともない、朝鮮総督府による買収を経て1936年から1945年にかけて順次1435mmの標準軌に改軌された。また、釜山鎮駅~蔚山駅間(約72.6km)が朝鮮総督府鉄道によって順次建設され、1934年から1935年までの間に開通した。しかし、浦項駅以北は未開業であった為、開通区間は東海南部線として暫定的に運用される事となった。なお、1945年7月10日に浦項駅~鶴山駅間が旅客数の減少から廃止されている。
しかし、太平洋戦争での日本敗戦による朝鮮解放後、連合軍の軍政によって朝鮮半島が北緯38度線を境に南北に分断されると、朝鮮戦争(1950年~1953年)を経て軍事境界線が策定され南北の分断が固定化したこともあって、重要性が低かった東海線の工事はその後頓挫して現在に至った。その為、東海線は日本の興浜線等と境遇が似ている。ただし、東海線のその他の区間は、日本統治時代に東海北部線(元山~襄陽間)と三陟線、1962年に嶺東線の一部区間(東海~江陵間)として部分的に開業している。
以前は釜山鎮駅から慶州駅までの区間は中央線と共に半島縦断鉄道の一部に組み込まれ、セマウル号やムグンファ号といった優等列車も走っていたものの、慶州駅以北は大部分の列車が京釜線・東大邱駅との間を往復する通勤列車(トングン列車)だけというローカル線となっていた(ソウル方面からのセマウル号も2往復運行されていた)。また、釜山駅から釜山鎮駅までの区間では、京釜線に乗り入れて釜山駅を実質的なターミナル駅としていたが、2004年のKTX(韓国高速鉄道)開業後は釜山駅がKTX主体の駅になったため、東海南部線の列車は全列車が釜田駅(釜山広域市釜山鎮区所在)発着に変更され、朝晩のみの運行になった(貨物列車は釜山鎮駅などから発着している)。2010年KTX(韓国高速鉄道)の釜山開通時、蔚山駅は高速鉄道に新しい駅ができたため、太和江駅に改称された。
その後、釜山駅発だったソウル方面行きのセマウル号・ムグンファ号の多くが京釜線経由から東海南部線経由に変更され、釜田駅始発に変更された。そのため東海南部線を走るセマウル号・ムグンファ号は増発され、1時間から2時間間隔で運転されるようになった。また、一部路線を除き通勤列車が廃止されたため、従来は通勤列車だった慶州から浦項や東大邱への区間列車もムグンファ号化され、運転本数が増やされている。
現在、ロシア連邦などは「シベリア・ランドブリッジ」構想として、シベリア鉄道を使い大韓民国・日本からヨーロッパ諸国への貨物輸送ルート(アジア横断鉄道)を形成する計画を推し進めている。その一環に、東海線経由で釜山とロシアの沿海地方を結ぶ経路(北部回廊の経路iv-b)も含まれており、2000年の南北首脳会談とそれを踏まえた第1回南北閣僚級会談で、東海線を全通させる事が合意されている。
また、釜山駅から太和江駅までの区間については広域電鉄にする予定が立っていて、2010年釜山駅から慶州駅までの区間には並行して韓国高速鉄道線が敷設された。また、浦項駅から江陵駅までの区間(東海中部線)の工事も推し進められており、2014年頃に開業する予定である。
ただ、現状では釜山の中心部から慶州や浦項へは、地下鉄との乗り継ぎを含めても、高速バスや市外バスのほうが所要時間が短い上に運転本数が非常に多く、しかも運賃が安いため、現状では海雲台駅や太和江駅から慶州駅、あるいは以北への使用や、釜田駅から太和江駅等の途中駅への利用が中心となっている。
駅一覧
旅客列車が停車する駅はO表示を、旅客列車が停車しない駅はX表示をする。
日本語駅名 | 韓国語駅名 | 駅間キロ (km) |
累計キロ (km) |
駅等級 | 駅種別 | 接続路線 | 所在地 | ||
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X | 釜山鎮駅 | 부산진역 | 0.0 | 0.0 | 1級 | 普通駅 | 京釜線、牛岩線 | 釜山広域市 | 東区 |
X | 凡一駅 | 범일역 | 2.1 | 2.1 | 3級 | 普通駅 | 伽倻線 | 釜山鎮区 | |
O | 釜田駅 | 부전역 | 2.5 | 4.6 | 2級 | 普通駅 | 釜田線 | ||
O | 巨堤駅 | 거제역 | 3.2 | 7.8 | 3級 | 普通駅 | 蓮堤区 | ||
O | 南門口駅 | 남문구역 | 1.3 | 9.1 | 無配置簡易駅 | ||||
O | 東莱駅 | 동래역 | 1.5 | 10.6 | 3級 | 普通駅 | 東莱区 | ||
X | 安楽駅 | 안락역 | 1.3 | 11.9 | 無配置簡易駅 | ||||
O | 栽松駅 | 재송역 | 1.7 | 13.6 | 無配置簡易駅 | 海雲台区 | |||
O | 水営駅 | 수영역 | 2.7 | 16.1 | 配置簡易駅 | ||||
X | 佑一駅 | 우일역 | 1.5 | 17.6 | 無配置簡易駅 | ||||
O | 海雲台駅 | 해운대역 | 1.3 | 18.9 | 3級 | 普通駅 | |||
O | 松亭駅 | 송정역 | 6.5 | 25.4 | 3級 | 普通駅 | |||
O | 機張駅 | 기장역 | 7.5 | 32.9 | 3級 | 普通駅 | 機張郡 | ||
X | 日光駅 | 일광역 | 3.0 | 35.9 | 配置簡易駅 | ||||
O | 佐川駅 | 좌천역 | 5.3 | 41.2 | 3級 | 普通駅 | |||
O | 月内駅 | 월내역 | 3.4 | 44.6 | 3級 | 普通駅 | |||
X | 西生駅 | 서생역 | 2.9 | 47.5 | 無配置簡易駅 | 蔚山広域市 | 蔚州郡 | ||
O | 南倉駅 | 남창역 | 8.5 | 56.0 | 3級 | 普通駅 | 温山線 | ||
X | 外高山駅 | 외고산역 | 1.6 | 57.6 | 臨時乗降場 | ||||
O | 徳下駅 | 덕하역 | 7.7 | 65.3 | 3級 | 普通駅 | |||
X | 仙岩信号所 | 선암신호소 | 2.5 | 67.8 | 信号所 | 南区 | |||
O | 太和江駅 | 태화강역 | 4.8 | 72.6 | 1級 | 地域管理駅 | 長生浦線、蔚山港線 | ||
X | 孝門駅 | 효문역 | 3.4 | 76.0 | 配置簡易駅 | 北区 | |||
O | 虎渓駅 | 호계역 | 6.2 | 82.2 | 3級 | 普通駅 | |||
X | 毛火駅 | 모화역 | 7.2 | 89.4 | 配置簡易駅 | 慶尚北道 | 慶州市 | ||
X | 入室駅 | 입실역 | 3.9 | 93.3 | 3級 | 普通駅 | |||
X | 竹洞駅 | 죽동역 | 3.9 | 97.2 | 無配置簡易駅 | ||||
O | 仏国寺駅 | 불국사역 | 4.1 | 101.3 | 3級 | 普通駅 | |||
X | 東方信号場 | 동방신호장 | 4.5 | 105.8 | 信号場 | ||||
O | 慶州駅 | 경주역 | 6.5 | 112.3 | 1級 | 地域管理駅 | 中央線 | ||
X | 羅原駅 | 나원역 | 5.1 | 117.4 | 3級 | 普通駅 | 金丈三角線 | ||
X | 青令駅 | 청령역 | 3.7 | 121.1 | 無配置簡易駅 | ||||
X | 士方駅 | 사방역 | 2.7 | 123.8 | 配置簡易駅 | ||||
O | 安康駅 | 안강역 | 5.8 | 129.6 | 3級 | 普通駅 | |||
X | 良子洞駅 | 양자동역 | 2.9 | 132.5 | 無配置簡易駅 | ||||
X | 扶助駅 | 부조역 | 2.9 | 135.4 | 配置簡易駅 | ||||
O | 孝子駅 | 효자역 | 6.4 | 141.8 | 3級 | 普通駅 | 槐東線 | 浦項市 | |
X | 良鶴洞駅 | 양학동역 | 2.8 | 144.6 | 無配置簡易駅 | ||||
O | 浦項駅 | 포항역 | 1.2 | 145.8 | 2級 | 普通駅 | 東海中部線 (建設中) |