希望の轍
「希望の轍」 | ||||||||
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サザンオールスターズの楽曲 | ||||||||
収録アルバム | 『稲村ジェーン』 | |||||||
リリース | 1990年9月1日 | |||||||
規格 | 12cmCD デジタル・ダウンロード ストリーミング | |||||||
録音 | VICTOR STUDIO MUSIC INN STUDIO | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
時間 | 4分12秒 | |||||||
レーベル | タイシタレーベル | |||||||
作詞者 | 桑田佳祐 | |||||||
作曲者 | 桑田佳祐 | |||||||
プロデュース | 桑田佳祐 小林武史 | |||||||
その他収録アルバム | ||||||||
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「希望の轍」(きぼうのわだち)は、サザンオールスターズの楽曲。1990年9月1日に発売された映画『稲村ジェーン』のサウンド・トラックの2曲目に収録されている。作詞・作曲は桑田佳祐、編曲は桑田佳祐&小林武史が担当。
1998年5月22日、2008年12月3日にCDとして再発売されている。2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[1][2]。
現在は公式サイトでサザンオールスターズの楽曲として扱われているが、名義等に関しては後述とする[3]。
背景
1990年に公開された映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックアルバム(『稲村ジェーン (サウンドトラック)』を参照)の2曲目に収録された。アルバム自体はサザンオールスターズ名義での既発表曲も収録されているが、本曲に関しては“稲村オーケストラ”としてアーティスト名が表記されているように、サザンオールスターズのメンバーは桑田以外参加していない[4]。
シングルカットは行われていないものの、「サザンオールスターズの楽曲の1つ」として数えられており、現在は桑田自身も自身のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』内でサザンオールスターズの楽曲として紹介している。
レコーディングこそ参加していないものの、ライブなどで披露する際には原由子がオープニングのピアノを担当しているが、2006年に行われたap bank fes'06に桑田がゲスト出演した際には、レコーディングに参加した小林武史やギタリストの小倉博和らの演奏でこの曲が歌われた。
桑田の声かけで開催された『THE 夢人島 Fes.2006 WOW!!』では、ライブの最後の曲として出演ボーカリスト全員による「希望の轍」が歌われた[注 1]。
2007年 - 2008年の桑田のソロコンサートツアー『呼び捨てでも構いません!!「よっ、桑田佳祐」SHOW』の横浜アリーナ最終公演では、アンコールで「祭りのあと」が演奏され、サポートメンバーが退場した後に桑田1人が残りギター1本でこの曲が演奏された[5]。『MUSICMAN』に収録されている「それ行けベイビー!!」は、この時の演奏法を参考している[6]。
2011年の桑田のソロライブ『宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!〜』のアンコール最終曲としても演奏されており、桑田の呼びかけで会場全員が合唱した[7]。また、2011年~2012年の『桑田佳祐ライブin神戸&横浜〜年忘れ!!みんなで元気になろうぜ!!の会〜』では、最終日の横浜アリーナ公演で、2007年同様に桑田1人でこの曲が演奏された[8]。
2018年の大晦日に放送された『第69回NHK紅白歌合戦』では特別枠で出場し、大トリとして「勝手にシンドバッド」と共に披露された[9]。
メディアでの使用
タイアップとしての使用
- 映画『稲村ジェーン』挿入歌。
- フジテレビ系列『FNS27時間テレビ15・FNS ALLSTARS 27時間笑いの夢列島』テーマソング[注 2]。
- フジテレビ系月9ドラマ『僕だけのマドンナ』挿入歌[注 3]。
JR茅ケ崎駅の発車メロディ
2000年に、茅ヶ崎市当局や茅ヶ崎市民の尽力もあって、サザンオールスターズの『茅ヶ崎ライブ』が実現したこともあり、JR茅ケ崎駅の発車メロディにサザンオールスターズの曲を導入しようという動きが、茅ヶ崎市民の中で浮上した[注 4]。その際、地元商工会議所が実施したアンケートでは、導入希望曲として、歌詞に関連し、なおかつ映画『稲村ジェーン』の舞台として茅ヶ崎が関連する「希望の轍」に最も票が集まる結果となり、この結果を以て、商工会議所は正式にJR東日本横浜支社に要望を出したが、当時のJR東日本はこの要望を却下した。
その後、再びサザンオールスターズの曲を茅ヶ崎駅の発車メロディに導入する動きが2014年に再燃。茅ヶ崎商工会議所青年部の署名活動で集められた、1万件を超える署名とアンケートが2014年9月にJR東日本に提出され、これを請けて2014年10月1日より茅ケ崎駅東海道線ホームの発車メロディに採用された[10]。5番線(東京・上野・新宿方面)はイントロ、6番線(小田原・熱海方面)はサビがそれぞれ15秒程度流れる。
エピソード
- サビの歌詞中に登場する"エボシライン"は桑田の造語であるが、茅ヶ崎市の烏帽子岩を望む国道134号を指している[11]。
- ファンからの人気が高く、2008年のライブ『真夏の大感謝祭』でファンを対象に投票を募ったリクエストランキングで2位になっている[12]。
- 漫画家の臼井儀人がこの曲のファンであり、自身の漫画『クレヨンしんちゃん』内で一部ながら楽曲の歌詞を載せている回が一度ある(単行本24巻収録)。
- ゴールデンボンバーの楽曲「TSUNAMIのジョニー」は「TSUNAMI」と桑田がソロで発売した「波乗りジョニー」の曲調や歌詞が元ネタとなっているが、イントロは本楽曲をパロディ化している[13]。
参加ミュージシャン
(オリジナルの記載に従う)
収録アルバム
※ 斜体文字は廃盤作品である。
カバー
- ザ・ベンチャーズ 『プレイズ・サザンオールスターズ~TSUNAMI』(2001年5月16日)
- 9.
- V.R.『BIG SHOT〜Japanese Authentic Ska & Rock Steady Bands Convention』 (2003年2月19日)
- 1.Big Shot All Stars 「希望の轍」
- BEAT CRUSADERS『MUSICRUSADERS』(2005年9月7日)
- 17.
- 中村あゆみ『VOICE II』(2009年6月24日)
- 6.
- 加山雄三『若大将・湘南FOREVER』(2012年1月11日)
- 8.
脚注
出典
- ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
- ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
- ^ 希望の轍 SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE 2018年10月3日閲覧
- ^ アーティスト 稲村オーケストラ レコチョク 2019年1月11日閲覧. 「希望の轍」が稲村オーケストラとして登録されていることが確認できる。"
- ^ 2008年のライブビデオ『桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜』DVD収録。
- ^ 『MUSICMAN』初回限定盤付録『MUSIC MANS NOTE』p82より。
- ^ 震災から半年 桑田佳祐が被災地で復興ライブ 原由子も出演 オリコンスタイル 2011年9月12日配信 2021年4月21日閲覧。
- ^ 横浜カウントダウンで「MUSICMAN」全曲披露 桑田佳祐、横浜カウントダウンで「MUSICMAN」全曲披露音楽ナタリー 2012年1月1日配信 2021年4月21日閲覧。
- ^ 【紅白】サザン、お祭り騒ぎで平成最後の紅白締め ユーミンとキス&“胸さわぎの腰つき”も オリコン 2019年1月1日閲覧
- ^ “JR茅ケ崎駅、巡る巡るサザン 発車メロに「希望の轍」”. 朝日新聞デジタル. (2014年9月25日) 2014年9月25日閲覧。
- ^ 森 圭介 / 日本テレビアナウンサー(@moritwi)2020年1月2日10:50ツイート Twitter 2020年1月7日閲覧
- ^ 2008年のライブ・ビデオ『真夏の大感謝祭 LIVE』初回限定盤封入 BONUS DVD “-サザン'08「夏」ドキュメント- 完全版 + I AM YOUR SINGER MOVIE”より。
- ^ “『女々しくて』以前のゴールデンボンバーが作っていた大御所パロディ曲、知ってる?”. snacc (株式会社snacc). (2018年11月25日) 2020年11月13日閲覧。
外部リンク
- 希望の轍 - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE