史上最強の弟子ケンイチ
史上最強の弟子ケンイチ | |
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ジャンル | 格闘漫画 |
漫画 | |
作者 | 松江名俊 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー |
レーベル | 少年サンデーコミックス |
発表号 | 2002年20号 - |
巻数 | 46巻(2012年3月時点) |
アニメ | |
監督 | 亀垣一 |
シリーズ構成 | 菅良幸 |
キャラクターデザイン | 須藤昌朋、山中純子 |
音楽 | ジョー・リノイエ |
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント |
製作 | テレビ東京 トムス・エンタテインメント |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 2006年10月7日 - 2007年9月29日 |
話数 | 全50話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『史上最強の弟子ケンイチ』(しじょうさいきょうのでし ケンイチ)は、松江名俊による日本の少年漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)にて2002年20号より連載中。「ケンイチ」と略して呼ばれることが多い。英語表記は「History's Strongest Disciple Kenichi」。話数カウントは「BATTLE○」。
概要
いじめられっ子の主人公白浜兼一が女性武術家風林寺美羽と出会い、信念を貫くための強さを手に入れるために様々な武術を極めた達人が共同生活をしている道場・梁山泊に入門し、数々の敵味方との出会いと梁山泊での修練によって肉体的、精神的成長を遂げてゆく物語。本作で登場する多種多様な武術は、ほとんどが実在のものであるという特徴がある。
ストーリーは、成長譚というベースで成り立っている。主人公の兼一は度々梁山泊を脱走したり、練習をサボったりする。また、師匠達も弟子の兼一に対して武術の才能は全く無いと言い切り、興味本位で兼一に武術を教えているような描写もあり、既存の単純な成長物語に収まらない。なお、初期には街中での喧嘩が多かったが、次第に大会へ出場するなど名目が立つ戦いが描かれるようになった。既存のバトルマンガに比べて修行のシーンが多いのも特徴。各話ごとに作者の顔のマーク(通称「俊君マーク」)が書かれているという遊びもある(単行本34巻より)。
単行本は45巻まで刊行(2011年12月現在)し、累計発行部数は単行本39巻発売時点で1000万部を突破している[1]。単行本の初版では、全巻表紙の裏におまけイラストが描かれている。
この漫画は『少年サンデー超増刊』で連載中だった「戦え!梁山泊 史上最強の弟子」が好評であったため、『週刊少年サンデー』誌上でリメイクという形で連載されることになった作品である。「戦え!梁山泊 史上最強の弟子」とは若干設定が異なる。また、『週刊少年サンデー』2001年49号に本格連載前の「史上最強の弟子 燃えろケンイチ」という読み切りがあり、『松江名俊短編集「史上最強のガイデン」』に収録されている。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
主な登場人物とその組織構成
作中に登場する技
用語
「達人」と「弟子」
少年誌連載の格闘技・バトル漫画の場合、敵を倒すたびにより強い新たな敵が出現し続けることによっていわゆる「強い奴のインフレ」が発生し、最初は地味だった戦いの内容が次第に現実離れしたり、序盤に登場したメインキャラクターの存在意義が失われたりすることが多いが、本作の場合は「達人」と「弟子」という階層が存在するため、そういった現象がある程度回避されている。
- 達人(マスタークラス)
- 素手でコンクリートの壁を破壊する、数十メートルの距離を跳躍する、人の目では捉えきれないほどのスピードで走る、息で人を吹き飛ばす、飛来する銃弾を弾き返すなど、非常識的なレベルの強さを持った武術家。しかしひとくちに「達人級」と言ってもピンキリであり、アルファベットによるランクづけもある。特A級と評価される梁山泊師匠連や「闇」の一影九拳などの「真の達人」と「並の達人」とでは大人と子ども程の格差があり、最下層クラスの「達人」では梁山泊師匠連クラスの前では束になってかかっても相手にならない。しかし最下層クラスの「達人」でも、「弟子」が単独で立ち向かうのは到底不可能。その強さの秘密は並外れた鍛錬によって肉体的に人間を超越することは勿論、幾多の戦闘経験によって磨き上げられた第六感によるところも大きい。この境地に達するには神童と呼ばれた才ある者が無限の努力をし成れるか成れないかというぐらい困難な道のりにある。その為フォルトナの様に趣味が昂じて達人にまで昇華する例は極めて稀。
- 妙手(みょうしゅ)
- 弟子以上達人未満級の強さの武術家。弟子という殻を破れたとしても、当然すぐに達人と呼ばれるわけではなく、弟子の次に待っている最も幅広く長い期間。その中でもかなり達人よりの人間は、不安定でとても危険な状態とされる。
- ただし弟子「以上」なので、分類上は弟子に含まれる。
- 弟子(ディサイプル)
- 比較的現実に近いレベルの強さの武術家。だが、あくまでも「比較的」であり登場人物の実力の上昇に伴い徐々に現実離れしつつあり、震脚で地面を大幅に凹ます、500円玉硬貨を指で圧し折る、蹴りで岩壁を破壊する、など達人と見紛うほどの力や技を持つ者もいる。弟子クラスもある程度階層化され、後述する「緊湊」のレベルに到達した弟子達は、達人級には遠く及ばないものの、通常の弟子クラスに比べて圧倒的な力を発揮する。なお、「弟子」と言うのは便宜上の分類であり、このレベルの強さを持つ武術家が全て誰かの弟子と言うわけでは無く、「弟子」並みの強さの師匠もいる。
すなわち、最強を極めたキャラクターが冒頭で登場することによって強さの上限が決定されており、主人公が幾度となくパワーアップを重ねても「達人」のレベルから見ればわずかな進歩でしかないという図式が成立し、インフレの幅を大幅に圧縮できているわけである。なお梁山泊の師匠たちには「弟子のケンカに師匠は出ない」という鉄則があり、弟子がいくら危機に陥ろうと敵の師匠の干渉がない限り放任するため、兼一自身が過酷な修行を乗り越えて強くなるしかピンチを乗り切る道がないというのが本作の基本的なストーリーパターンとなる。
"静"の者/"動"の者
この漫画においては一定以上の実力を持つ全ての武術家を「心を落ち着かせて闘争心を内に凝縮、冷静かつ計算ずくで戦う」"静"のタイプと「感情を爆発させ、精神と肉体のリミッターを外して本能的に戦う」"動"のタイプに分類している。これらの属性に優劣の差があるわけではなく、またどちらに属するかを自律して選択することは難しく、個人のスタイルや性格的な向き不向きで決まる。
"静"は自身の実力を常に安定して発揮でき、力量が劣る相手との戦いで不覚を取ることは少ない。対して"動"はその時のテンション次第では実力以上の力を発揮できる場合もある。しかし"動"のタイプは一つ間違えると精神のリミッターが外れっぱなしになり、人格が豹変して元に戻らなくなってしまう危険性がある。「リミッターを外した自分自身」を制御する事が出来れば問題は無いのだが、完全に暴走させて"動"の気に呑まれてしまうと破壊と殺戮のみを求める修羅道、すなわち"闇"に堕ちることになる。
「静動轟一」と呼ばれる、"静"・"動"の双方の特徴を同時に発動する技術も存在し、感情を爆発させリミッターを外しながら、尚且つ精密無比な攻撃や戦術をとれる。だが矛盾する2つの性質の鬩ぎ合いにより身体に過大な負荷がかかるため、長時間使用すると精神と肉体の両方が崩壊して廃人となる危険を伴う。
制空圏
本作における武術の習熟段階の名称として「開展」と「緊湊」なる単語が登場する。これは「先に開展を求め、後に緊湊に至る」(最初は大きく伸びやかに、後に小さく引き締める、の意。最初は威力と正しい動作を重視し、その基礎を身に着けてから実戦的な命中精度や動作を重視するという事)という中国武術で実際に使用されている言葉から来ている。武術の第二段階「緊湊」に到達した者は、自身を中心とする全方位に「制空圏」と呼ばれる球状空間を展開し、領域を侵犯した敵性体に対して識域下による迎撃行動を起こすことが可能となる。すなわち真後ろのような死角からの攻撃や、複数の敵による多角的な攻撃にも半ば自動的に反応して、回避・反撃することができる、言わば「結界」を形成している状態が成立する。その有効半径は体得者の実力によって個人差があり、かつ使用者の意思により変形させることも可能である。なお"静"属性者に限定されるより高次の技に、「流水制空圏」がある。
活人拳と殺人拳
武術における二大流派。活人拳とは読んで字の如く人を生かす、守る武術であり表世界では当然のように大半が活人拳である。殺人拳は殺法などの殺人術を旨とする古来より存在する思想である。また修羅道とも表記される。本編ではこの二つの流派による闘いが中心となっておりその代表として活人拳・梁山泊、殺人拳・"闇"となっている。また武器組に関しては拳ではなく剣もしくは刀と置き換えられるため古来剣術用語の活人剣(かつにんけん)・殺人刀(せつにんとう)と表記されるのが一般的。
その他
- 刃金の真実(はがねのしんじつ)
- 歴史上、最も刃金の真実に近づいた刀匠である香坂しぐれの父が製造した刀の別名。所有者は香坂しぐれ。しぐれの背丈を越える長大さに、刀身の反りはやや曲線寄りで合口拵(鍔無し)の様式。父として娘であるしぐれへの贈り物であり、本来は彼の打つ刀は全て直刃で人を斬ることに特化しているがこの刀には刃紋が描かれておりそれが飾りとして女性であるしぐれへの愛情の形となっている。その切れ味は本人の実力もあり、銃弾を抜刀したり鉄を切断しようとも傷一つつかない。しぐれの父が死亡した今、鋼の秘密を知る最後の刃であるこの刀を狙う勢力が存在する。
- 闇ヶ谷(やみがだに)
- 「日本の心臓」と呼ばれる樹海。日本で最も飼い慣らされていない地で、四方は険しい山岳に囲まれており地図には「森」とだけ表記されている。フィトンチッドが異様に濃く、また原生林は多種の果実が採れるなどの食料豊富などに関係してそれ相応の巨大な雑食性動物なども存在する。風林寺隼人や緒方一神斎なども修行場として愛用している。
- 技撃軌道戦(ぎげききどうせん)
- 相手の攻防の動きを脳内で先読みし牽制し合うことで発生する戦い方の極み。予測される攻撃の軌道を感覚的に視認できる状態で、当然ながら相当の熟練者同士しか行なえない。また当事者以外の観戦者でもその者が相応の使い手なら技の軌道を読み取ることが出来る。性質上、一定レベル以上の静の者同士の戦いでは技撃軌道戦になりやすいが、動の者も極めれば動きを感じ取る。表裏一体の不思議である。
- ビッグロック
- ロシアの政治家を始めとする反"闇"勢力によって秘密裏に建設された"闇"専用の収容施設。作中では達人収容施設とルビが振られている。一影九拳さえ脱獄不可能と言わしめるほどの鉄壁度を誇る。
- 久遠の落日(くおんのらくじつ)
- 世界大戦などの戦乱を意味する。"闇"にとっての存在意義とは闘争にあるという意味を知るための言葉とも言える。長く武の世界に浸りきっている隼人でさえ一度しか聞いたことがない言葉であり、その事実が何なのかを確認できた者がいないため大半が怪文書の類として処理する。この時期が近付いた闇人たちは勢力の強化や武器の調達などを使役し表世界を慌ただしく騒がせる。闇人が表世界で存分に力を発揮できる機会であるため待ち望む者も多い。
- ティダード王国
- インドネシアに隣接する100以上もの島々から構成される小国。首都はプラウ・ベーサー(大島)に位置するティダード。伝統を尊重する国柄で王室は代々武術の修得を慣わしとしているため"闇"との結び付きが強い。数十年前に西洋列強の植民地政策によって制圧の危機に瀕したが、“闇”の一影九拳で「拳魔邪神」として知られるシルクァッド・ジュナザード率いる抵抗勢力“シラットゲリラ部隊”によって生き残った歴史を持つ。現在ジュナザードは数々の偉業と戦後の実験的虐殺によって民から恐怖の信仰対象となっており、この国に巣食う傭兵たちの間ではシルクァッド・ジュナザードの話題を出すことはタブーになっている。内戦続きのせいで治安が悪かったが、王子・ジェイハンの手腕によって平穏を取り戻しつつあった。しかしジュナザードがジェイハンを葬り彼の勢力が実権を握ったのち事態は再び暗転、アジアでも有数の紛争地帯に成り果てる。
書籍情報
- 単行本
- 第1巻 2002年8月9日 ISBN 4-09-126571-5
- 第2巻 2002年10月18日 ISBN 4-09-126572-3
- 第3巻 2003年1月18日 ISBN 4-09-126573-1
- 第4巻 2003年3月18日 ISBN 4-09-126574-X
- 第5巻 2003年6月18日 ISBN 4-09-126575-8
- 第6巻 2003年8月8日 ISBN 4-09-126576-6
- 第7巻 2003年11月18日 ISBN 4-09-126577-4
- 第8巻 2004年2月18日 ISBN 4-09-126578-2
- 第9巻 2004年3月18日 ISBN 4-09-126579-0
- 第10巻 2004年5月18日 ISBN 4-09-126580-4
- 第11巻 2004年7月16日 ISBN 4-09-127151-0
- 第12巻 2004年10月18日 ISBN 4-09-127152-9
- 第13巻 2004年12月17日 ISBN 4-09-127153-7
- 第14巻 2005年2月18日 ISBN 4-09-127154-5
- 第15巻 2005年4月18日 ISBN 4-09-127155-3
- 第16巻 2005年6月16日 ISBN 4-09-127156-1
- 第17巻 2005年8月8日 ISBN 4-09-127157-X
- 第18巻 2005年11月18日 ISBN 4-09-127158-8
- 第19巻 2006年1月18日 ISBN 4-09-120048-6
- 第20巻 2006年4月18日 ISBN 4-09-120348-5
- 第21巻 2006年7月18日 ISBN 4-09-120437-6
- 第22巻 2006年10月4日 ISBN 4-09-120625-5
- 第23巻 2006年12月16日 ISBN 4-09-120699-9
- 第24巻 2007年3月16日 ISBN 978-4-09-121022-7
- 第25巻 2007年6月18日 ISBN 978-4-09-121076-0
- 第26巻 2007年9月18日 ISBN 978-4-09-121186-6
- 第27巻 2007年12月15日 ISBN 978-4-09-121225-2
- 第28巻 2008年3月18日 ISBN 978-4-09-121297-9
- 第29巻 2008年5月16日 ISBN 978-4-09-121389-1
- 第30巻 2008年8月11日 ISBN 978-4-09-121450-8
- 第31巻 2008年11月18日 ISBN 978-4-09-121508-6
- 第32巻 2009年2月23日 ISBN 978-4-09-121589-5
- 第33巻 2009年4月22日 ISBN 978-4-09-121893-3
- 第34巻 2009年7月17日 ISBN 978-4-09-121693-9
- 第35巻 2009年9月17日 ISBN 978-4-09-121730-1
- 第35巻(限定版) 2009年9月17日 ISBN 978-4-09-159066-4
- この限定版には13巻に登場した、幼少期の兼一と美羽がガチャガチャで出した2つのバッジが付属。また、カバーの表表紙、裏表紙、背表紙、折り返しのイラストや作者のコメント、更には初版本恒例のカバー裏のおまけイラストが全て異なっている(通常版ではキャラクター達が現在の年齢の姿で描かれているが、限定版では皆が幼少期の姿に変更されている)。
- 第36巻 2009年12月18日 ISBN 978-4-09-122026-4
- 第37巻 2010年2月18日 ISBN 978-4-09-122147-6
- 第38巻 2010年5月23日 ISBN 978-4-09-122295-4
- 第39巻 2010年7月16日 ISBN 978-4-09-122417-0
- 第40巻 2010年10月18日 ISBN 978-4-09-122620-4
- 第41巻 2011年1月18日 ISBN 978-4-09-122767-6
- 第42巻 2011年4月18日 ISBN 978-4-09-122850-5
- 第42巻(限定版) 2011年4月18日 ISBN 978-4-09-159095-4
- 第43巻 2011年5月18日 ISBN 978-4-09-122869-7
- 第43巻(限定版) 2011年5月18日 ISBN 978-4-09-159096-1
- 第44巻 2011年10月18日 ISBN 978-4-09-123334-9
- 第45巻 2011年11月18日 ISBN 978-4-09-123384-4
- その他
- 史上最強のガイデン―松江名俊短編集 2007年9月18日 ISBN 978-4-09-121190-3
テレビアニメ
- 2006年10月7日から2007年9月29日まで放映。テレビ東京土曜24時55分枠ほかTXN系列(BSジャパンを含む)で、原作のラグナレク編(単行本16巻まで)が全50話放送された。
- なお当番組終了後テレビ東京の小学館原作深夜アニメ枠はいったん廃止されたが、その半年後の2008年4月より開始の『ゴルゴ13』で復活した(ただしテレビ東京では金曜深夜枠、テレビ愛知は木曜深夜枠、それ以外の局は放映日時をそのまま継承)。
- 深夜アニメとしては珍しくオープニングやエンディングで振り仮名付きの歌詞が表示されたり、キャラクターなどの漢字にも振り仮名が付けられていた。
- 深夜アニメとしては珍しく連続4クールもの長期放送となった。
- 原作者からの希望もあり中堅・ベテランクラスの声優が多数起用され、そのギャラだけで1話分作ることが出来るとまで言われた。(単行本のおまけマンガの中では「どうせ通らないだろう」と冗談半分でキャスティング希望を出した所、殆どそのまま通ったと描かれている)。
- また、オープニング・エンディングテーマでも、J-POP系のミュージシャンが起用された。
- 放送当時はハイビジョン制作のアニメが多くなりつつあった時期ではあったが、当作品は全話が画角4:3の標準画質映像で製作されている。
スタッフ
- 監督 - 亀垣一
- シリーズ構成 - 菅良幸
- キャラクターデザイン - 須藤昌朋、山中純子
- 美術監督 - 坂本信人
- 美術設定 - 坂本竜
- 色彩設計 - 海鋒重信
- 撮影監督 - 斎藤秋男
- 編集 - 岡田輝満
- 音響監督 - 田中章喜
- 音楽 - ジョー・リノイエ
- プロデューサー - 松山進、小島哲
- 製作 - テレビ東京、トムス・エンタテインメント
主題歌
- オープニングテーマ
- 作詞・作曲 - ジョー・リノイエ / 編曲 - ジョー・リノイエ&峰正典 / 歌 - DIVA×DIVA(森川美穂・麻倉あきら)
- エンディングテーマ
-
- 「君がいるから」(第1話 - 第15話)
- 作詞 - ジョー・リノイエ&内田広海 / 作曲 - ジョー・リノイエ / 編曲 - ジョー・リノイエ&峰正典 / 歌 - 江口一声
- 「Catch Your Dream☆」(第16話 - 第25話)
- 作詞・歌 - こいけ☆じょあんな / 作曲 - ジョー・リノイエ / 編曲 - ジョー・リノイエ&鈴川真樹
- 「Run Over」(第26話 - 第45話)
- 作詞・歌 - こいけ☆じょあんな / 作曲・編曲 - ジョー・リノイエ
- 「心からのメッセージ」(第46話 - 第49話)
- 作詞・作曲・編曲 - ジョー・リノイエ / 歌 - 桜
- 「Be Strong(フルサイズ)」(第50話)
原作からの変更点
- 馬剣星の読みが「ば けんせい」から「ま けんせい」(「ま」は中国語読み)に変更
- 秋雨の目に薄い色ながら黒目がある(原作では黒目が無い)
- 同じトムス・エンタテイメント制作でもある前番組の『格闘美神 武龍』とは違い、原作で頻繁に登場するパンチラ・露出度の高い服破損等のお色気シーンは数えるほどしかない。
- 吐血シーンが原作より少ない。
- ストーリーが一部変更されている。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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第一撃 | 梁山泊!豪傑の集いし場所 | 菅良幸 | 亀垣一 | 須藤昌朋 山中純子 | |
第二撃 | 一歩先へ!闘いの始まり | 上坂浩彦 | 向後知一 | 矢崎しげる | 鈴木信一 |
第三撃 | 力と勇気!正義を貫くために | 菅良幸 | 東出太 | 服部憲知 松岡秀明 岩井優器 | |
第四撃 | ケンカ地獄!やるかやらないかだ | 滝晃一 | 横矢淳一 | 金柔天 | |
第五撃 | デート?きめちまえよ! | 隆一郎 | 星野真 | ||
第六撃 | 梁山泊での一日!屋根の上の夢 | 菅良幸 | 大庭秀昭 | 矢崎しげる | 鈴木信一 依田正彦 |
第七撃 | 熱闘園芸部 リターンマッチ | 松本佳久 | 井草かおる | 鈴木信一 菅野智之 | |
第八撃 | 驚異の肉体 謎の師匠達 | 滝晃一 | 名村英敏 | 四辻たかお | 菅原浩喜 |
第九撃 | アパパパ〜!アパチャイの修行 | 東出太 | |||
第十撃 | 走れケンイチ!ボクサーの弱点 | 菅良幸 | 福田道生 | 山崎茂 | 河山湖吽 催宇植 |
第十一撃 | 裏切りの拳 武田の悲しき過去 | 渡辺浩成 | 高橋順 | 松川哲也 金田栄二 | |
第十二撃 | 新たなる敵!辻新之助 | 滝晃一 | 隆一郎 | 開祐二 | 原田峰文 |
第十三撃 | ケンカ殺法!実戦の掟 | 池添隆博 | 永作友克 | ||
第十四撃 | 命懸けの修行!混浴もついてます | 菅良幸 | 前園文夫 | 鈴木信一 | |
第十五撃 | ほのか潜入!梁山泊だじょ | 滝晃一 | 岡佳広 | 堀内直樹 | 菅原浩喜 |
第十六撃 | 梁山泊最大の危機!!? | 菅良幸 | 東出太 | 石堂伸晴 | |
第十七撃 | 守れ看板!道場破り襲来! | 上坂浩彦 | 向後知一 | 山崎茂 | 向後知一 |
第十八撃 | 楽園???秘境・風林寺島へ! | 阿蘭墨志 | 白石道太 | 小岩雄之 松川哲也 | |
第十九撃 | ラグナレク最強の者 八拳豪見参! | 大庭秀昭 | 中村近世 | 宇都木勇 武内啓 | |
第二十撃 | 武田の危機!報復の掟! | 菅良幸 | 前園文夫 | 鈴木信一 | |
第二十一撃 | 許さない!ケンイチ怒りの拳! | 白根秀樹 | 亀垣一 | 向後知一 | |
第二十二撃 | 集え若人!新白連合結成! | 上坂浩彦 | 名村英敏 | 堀内直樹 | 安藤幹彦 |
第二十三撃 | 突撃!となりの梁山泊! | 滝晃一 | 大庭秀昭 | 東出太 | 石堂伸晴 |
第二十四撃 | 奪われたハート!美羽のジュリエット | 白根秀樹 | 福田道生 | 浅見松雄 | 伊藤篤志 福島豊明 |
第二十五撃 | 死守せよケンイチ!美羽のくちびる | 上坂浩彦 | 奥野耕太 | 小岩雄之 松川哲也 | |
第二十六撃 | 剥された仮面!ハーミットの正体! | 菅良幸 | 前園文夫 | 鈴木信一 | |
第二十七撃 | 剛vs柔!空前絶後の兄弟喧嘩! | 白根秀樹 | 隆一郎 | 山崎茂 | 向後知一 |
第二十八撃 | 斬り込み隊長参上!乱闘レストラン | 影山楙倫 | 北川正人 | 森本由布希 石井ゆみこ | |
第二十九撃 | 恐るべしジーク!破滅へのプレリュード | 菅良幸 | 東出太 | 石堂伸晴 | |
第三十撃 | 修行の成果! 小さく前にならえ!! | 上坂浩彦 | 名村英敏 | 浅見松雄 | 福島豊明 伊藤篤志 |
第三十一撃 | ほのか、お手伝いするじょ! | 菅良幸 | 福田道生 | 矢花馨 | 新井伸浩 |
第三十二撃 | ほのかの危機! ロキの謀略 | 白根秀樹 | 奥野耕太 | 小岩雄之 柳孝相 | |
第三十三撃 | ぶつけろケンイチ! 拳は語る! | 上坂浩彦 | 山内重保 | 須藤昌朋 山中純子 | |
第三十四撃 | 負けないで!愛する人が残した言葉 | 滝晃一 | 前園文夫 | 鈴木信一 | |
第三十五撃 | 邪魔者なし!今こそ決着のとき | 影山楙倫 | 浅見松雄 | 小林一三 | |
第三十六撃 | 美羽vs連華!!嵐を呼ぶトライアングル | 菅良幸 | 大庭秀昭 | 新田義方 | 石堂伸晴 |
第三十七撃 | 危険な誘惑 一緒にちゃんこを! | 上坂浩彦 | 名村英敏 | 浅見松雄 | 福島豊明 山沢実 |
第三十八撃 | かわいい子猫 女たちの肉弾戦! | 白根秀樹 | 芦沢剛史 | 加藤洋人 | 加藤洋人 石川慎亮 大澤正典 |
第三十九撃 | しぐれの個人授…ぎょう♥ | 滝晃一 | 奥野耕太 | 神原敏昭 | 松川哲也 柳孝相 |
第四十撃 | 約束の地! すべてはここから | 菅良幸 | 山本泰一郎 | 須藤昌朋 山中純子 | |
第四十一撃 | 制空圏の恐怖! 龍は舞い降りた! | 福田道生 | 浅見松雄 | 小林一三 | |
第四十二撃 | 長老特急! 決死の山篭りツアー | 滝晃一 | 前園文夫 | 鈴木信一 | |
第四十三撃 | リミッター! 修羅道への誘い | 上坂浩彦 | 東出太 | 新田義方 | 石堂伸晴 |
第四十四撃 | 新白連合崩壊! 忍び寄る狂拳 | 滝晃一 | 影山楙倫 | 浅見松雄 | 青野厚司 金田栄二 |
第四十五撃 | 決別の一撃! キサラ、舞う! | 菅良幸 | 向後知一 | 向後知一 金大勲 | |
第四十六撃 | さらば!! 新島、決意の出陣 | 白根秀樹 | 奥野耕太 | 岡佳広 | 松川哲也 柳孝相 |
第四十七撃 | 天才の弱点! 努力は才能を凌駕する! | 菅良幸 | 前園文夫 | 鈴木信一 | |
第四十八撃 | 頂上対決! 伝説の槍を持つ男! | 滝晃一 | 福田道生 | 浅見松雄 | 小林一三 |
第四十九撃 | 最強変身! リズム梁山泊! | 菅良幸 | 東出太 | ||
第五十撃 | 史上最強の弟子 ケンイチ!! | 亀垣一 | 須藤昌朋 山中純子 |
放送局
対象地域 | 放送局 | 放送区分 | 放送期間 | 放送日時 | 放送形態 (地上波・BSデジタル) |
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関東広域圏 | テレビ東京 (制作局) |
テレビ東京系 | 2006年10月7日 - 2007年9月29日 | 土曜 24:55 - 25:25 | 4:3額縁放送 |
大阪府 | テレビ大阪 | 土曜 25:30 - 26:00 | |||
日本全国 | BSジャパン | BS放送 | 2006年10月8日 - 2007年9月30日 | 日曜 24:30 - 25:00 | |
福岡県 | TVQ九州放送 | テレビ東京系 | 2006年10月9日 - 2007年10月1日 | 月曜 26:23 - 26:53 | |
岡山県・香川県 | テレビせとうち | 2006年10月10日 - 2007年10月2日 | 火曜 25:43 - 26:13 | ||
愛知県 | テレビ愛知 | 2006年10月11日 - 2007年10月3日 | 水曜 25:58 - 26:28 | ||
北海道 | テレビ北海道 | 水曜 26:30 - 27:00 (2007年4月からは26:50 - 27:20に変更) | |||
日本全国 | アニマックス | CS放送 | 2010年8月4日 - 2011年7月27日 | 水曜 22:00 - 22:30 | LEVEL22枠 リピート放送あり |
- 放送時間に関する補足
- 第26撃のBSジャパンでの放送(2007年4月8日)は「TXNニュース」の統一選選挙速報を挟んだため20分(24時50分〜25時20分)繰り下げ。
- 2007年5月26日(BSジャパンでは27日)は「第49回世界卓球選手権大会」のため休止。
- BSジャパンにて同年7月29日はTXN特番「ザ・決断!国民の審判 真夏のビッグウエーブ」が挟まれたものの24時30分に通常通り放送。
- 同時放送をしていたテレビ東京では「メガスポ!」が放送された。
テレビ東京 土曜24:55枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
史上最強の弟子ケンイチ
(ここまでアニメ枠) |
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テレビ大阪 土曜25:30枠 | ||
格闘美神 武龍 REBIRTH
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史上最強の弟子ケンイチ
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BSジャパン 日曜24:30枠 | ||
格闘美神 武龍 REBIRTH
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史上最強の弟子ケンイチ
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OVA
テレビアニメ版の続編となるOVAが、2012年3月16日発売の単行本46巻・同年5月発売の47巻の特装版付録DVDとして発売[4]。
ストーリーは原作者オリジナルの書き下ろしで、制作はテレビアニメ版のトムス・エンタテインメントに変わってブレインズ・ベースが担当する。また、テレビアニメ版メインキャラクターを演じていたキャストは、風林寺家のふたり以外、ほぼ続投している。(美羽役が川上とも子から釘宮理恵に、隼人役が有川博から藤本譲に交代。前任のキャストは両名共に2011年に逝去している)
テレビでは控えめだったお色気描写が盛り込まれている。
スタッフ(OVA)
- 原作 - 松江名俊
- 企画 - 縄田正樹(『週刊少年サンデー』編集部)
- 原作協力 - 袖崎友和
- キャラクターデザイン・作画監督 - 本橋秀之
- 美術監督 - 荒井和浩
- 色彩設計・色指定・検査 - 福田由布子
- 撮影監督 - 織田頼信
- CGIディレクター - 矢羽田和徳
- 編集 - 池田康隆
- 音響制作 - オーディオ・プランニングユー
- 音響監督 - 田中章喜
- 音楽 - 井内啓二
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音楽プロデューサー - 佐藤正和
- アニメーション制作 - ブレインズ・ベース
- 監督 - 石踊宏
- 製作 - 小学館
主題歌(OVA)
各話リスト(OVA)
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 収録巻 |
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1 | 新たなる刺客 | 小林英造 | 石踊宏 | 菅原静貴 | 本橋秀之 | 第46巻 |
ゲーム
カプコンよりプレイステーション2用ソフト『史上最強の弟子ケンイチ 激闘!ラグナレク八拳豪』が2007年3月15日に発売。ジャンルは3D対戦格闘。
予約特典はDVDつき「史上最強の弟子」カレンダー。パルショップ限定では描き下ろしポスター付き。
操作方法
- レバー - キャラクターの移動
- □ボタン - 弱攻撃(キャラによってパンチかキック、もしくは武器攻撃となる)
- △ボタン - 強攻撃(キャラによってパンチかキック、もしくは武器攻撃となる)
- ×ボタン - 虚実技(気力ゲージ1本消費)
- ○ボタン - 返し技
カプコンの格闘ゲームでは空パンチ、空キックをしても下に表示されるゲージが上がるシステムになっている作品が多いが、本作では攻撃と受け身した時にしかゲージが溜まらない。
勝敗判定
- 相手のキャラクターの体力ゲージを0にする。
- 相手キャラクターをリングアウトさせる。
- 時間が0の時、相手キャラクターより体力ゲージが上回っている。
内虚外実(各種攻撃の特徴)
- 打撃技
- スピードの速い弱攻撃と威力の高い強攻撃の2種類がある。押すボタンの特定の組み合わせで連続攻撃が発生する。
- 虚実技
- ガード不能攻撃。返し技でも取れない。
- ただし、後述の静ゲージ発動時は返し技で取られてしまう。気力ゲージを1本消費する。
- 返し技
- 相手の打撃技に合わせる事で相手の攻撃を回避しつつ相手にダメージを与える。
静動不一(動と静の違い)
気力ゲージは3本までストック可能。3本溜まると静もしくは動のオーラ発動可能。
- 静
- 地上にいれば相手の攻撃中でも発動可能。発動すると防御力アップ&体力回復。発動するとガードキャンセルが可能。発動すると返し技で虚実技を返せるようになる。
- 動
- 地上にいれば技をキャンセルして発動可能。通常攻撃力がアップして真必殺技も使い放題。必殺技をキャンセルして真必殺技を使用可能。
使用可能キャラクター
- 白浜兼一
- 風林寺美羽
- 第一拳豪オーディーン
- 第二拳豪バーサーカー
- 第三拳豪フレイヤ
- 第四拳豪ロキ
- 第五拳豪ジークフリート
- 第六拳豪ハーミット
- 第七拳豪トール
- 第八拳豪バルキリー
- 武田一基
- 宇喜田考造
- 新島春男
- 20号
プロトタイプ
『史上最強の弟子ケンイチ』の前身となる作品に『戦え!梁山泊 史上最強の弟子』(『少年サンデー超増刊』に連載。全5巻。以下「増刊版」と記述)がある。基本的には同じ内容であるが、『史上最強の弟子ケンイチ』(以下「週刊版」と記述)では増刊版から設定に変更が加えられたり登場人物が増えたりしている。
週刊版と増刊版の主な設定の違い
- 師匠連
- 増刊版ではしぐれが登場せず、「旅に出ている師匠」が2人となっている。シルエットからするとそのうち一人がしぐれと思われる。
- また、秋雨の年齢設定は28歳だった(週刊版では38)。ただし設定年齢が10歳変わっているにもかかわらず容貌は全く変わっていない。
- 美羽と兼一の通う高校
- 増刊版では、美羽は兼一の高校に転校してこない。そのまま松竹林高校に通っている(ちなみにバス通学)。
- 一部キャラの名前や容姿風貌の変更
- 馬槍月は、風貌が完全に変更されている。
- 武田は、増刊版では「竹ノ内」という名前で、ボクシング部のキャプテンという設定だった。容姿も完全に異なる。
- 谷本夏は、杉本夏という名前になっている。
- 兼一と対立する不良グループの名前の変更
- 増刊版では兼一と対立する不良グループの名前は「スネイク」であった。
- スネイクの幹部は3人で、上位から“トップワン”吉川将吾、“トップツー”ハーミットこと杉本夏、“トップスリー”南条キサラで、いずれも週刊版ではラグナレクのメンバーとして登場している(吉川将吾は「バーサーカー」として登場しており本名は明かされていない)。
- ちなみに「ラグナレク」はスネイクと対立するライバルグループの名前であった。
単行本
- 第1巻 2000年9月 ISBN 978-4-09-126111-3
- 第2巻 2001年2月 ISBN 978-4-09-126112-0
- 第3巻 2001年7月 ISBN 978-4-09-126113-7
- 第4巻 2002年1月 ISBN 978-4-09-126114-4
- 第5巻 2002年4月18日 ISBN 978-4-09-126115-1
脚注
- ^ “小学館公式ホームページ|「史上最強の弟子ケンイチ 39”. 小学館. 2012年2月2日閲覧。
- ^ 原作では試合後だが、それでは第1話に師匠達が登場しないため
- ^ 原作では長老がこのセリフを言う前に川で溺れているジークフリートを廃工場に連れていく最中なのだが、このセリフを言った後に美羽達の場所に帰っているという矛盾があるため。
- ^ 「史上最強の弟子ケンイチ」OVA付き特別版コミックス(WEBサンデー)