佐藤誠 (野球)

佐藤誠
基本情報
国籍	日本
出身地	山形県天童市（北海道千歳市）
生年月日	1975年6月12日（48歳）
身長; 体重	182 cm; 90 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	1993年ドラフト5位
初出場	1997年10月8日
最終出場	2009年10月16日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	駒澤大学附属岩見沢高等学校; 読売ジャイアンツ (1994 - 2000); 福岡ダイエーホークス; 福岡ソフトバンクホークス (2001 - 2010);
	この表について

佐藤誠（さとうまこと、1975年 6月12日 - ）は、山形県出身の元プロ野球選手（投手）。2001年から2002年の登録名は誠。

現在は、読売ジャイアンツの一軍サブマネージャー。

来歴・人物

プロ入り前

山形県天童市生まれ。北海道千歳市の小学生時代に学童軟式野球を始める。

駒大岩見沢高校では、1992年・1993年の2度、センバツに出場。1993年はチームをベスト4に導き、その年のドラフト5位で読売ジャイアンツに入団。背番号は69で、登録名は「佐藤充」（読みは本名と同じ）。

プロ入り後

巨人時代は6年間で登板はわずか4試合だったが、この時期に覚えたシュートが、後に活躍のきっかけとなる。また、オープン戦での投球を見た江川卓が絶賛し、スポーツうるぐすでも採り上げられていた。

出場機会を求め、2001年にトレードで福岡ダイエーホークスに移籍。登録名は「誠」。背番号は63。

2002年途中から中継ぎに定着。同年オフ、登録名を本名に戻す。

2003年、巨人時代に覚えたシュートを駆使し、篠原貴行・岡本克道に続く右のセットアッパーとして3年ぶりの優勝に貢献。日本シリーズにも出場し2/3回を無得点に抑えた。以降ホークス中継ぎ投手陣の一角に定着。

2004年は自己最多の40試合に登板。安定感抜群とまではいかなかったが、チームの勝率1位に貢献した。

2005年は二軍落ちするなど27試合の登板に終わった。

2006年はシュートによる負担からか肘の故障に苦しみながらも、神内靖、新垣渚ら先発陣がアクシデントで途中降板した際、試合の収拾をやってのけ、「ミスター・スクランブル」、「スクランブルの男」と取り上げられる。6月7日の巨人との交流戦、先発投手神内が乱調のため1回表14球3失点で1アウトも取らぬまま降板となり、佐藤が緊急登板。4イニングを投げ無失点に抑え勝利投手となり、プロ野球人生初のお立ち台に上がった。ヒーローインタビューでは「最近はこういう（急な）ことが多いので、緊張もせずに普通に投げられました」と語った。

2007年、開幕二軍ではあったが、吉武真太郎の巨人移籍、藤岡好明らの不調もあり、4月中旬一軍に上がると、抜群の制球力とシュートを武器に一時はリリーフエースとなっていた。連投による疲労からか徐々に調子を崩し、5月まで1点を下回っていた防御率が最終的には4点台まで落ち込んでしまい、8月11日の対オリックス戦で2失点を喫し二軍落ちとなった。

プロ初勝利を上げた試合は、当時のパリーグ9回終了試合の最長試合時間を記録した試合であった（後述）。この試合時間記録を更新した試合（2007年7月11日、北九州での対楽天戦。試合時間は5時間6分）では、敗戦投手となっている。

2010年10月1日、戦力外通告を受けた。

引退後

2011年から読売ジャイアンツで打撃投手となり、2015年からは打撃投手兼監督付マネージャーとなる^[1]。

プレースタイル

直球の平均は140km/h台前半であり、投げることは少ない。カットボール・シュートで左右に揺さぶり、さらにフォーク・カーブを織り交ぜる変化球を主体とした投球が持ち味。コントロールも比較的にまとまっている。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	失点	自責点	防御率	W H I P
1997	巨人	1	0	0	0	--	----	2	1.0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0.00	0.00
1998		2	0	0	0	--	----	10	2.0	3	0	1	0	0	3	0	3	3	13.50	2.00
2000		2	0	0	0	--	----	13	1.2	5	0	3	0	0	1	0	7	7	37.80	4.80
2001	ダイエーソフトバンク	8	0	0	0	--	----	57	13.1	15	3	6	1	0	5	1	10	8	5.40	1.58
2002		7	0	0	0	--	----	23	6.1	4	0	2	0	0	2	0	1	1	1.42	0.95
2003		31	3	3	0	--	.500	190	45.1	45	4	18	5	3	32	0	15	15	2.98	1.39
2004		40	2	1	0	--	.667	188	43.1	50	5	14	2	3	19	1	20	18	3.74	1.48
2005		27	2	0	1	4	1.000	116	26.0	32	1	9	0	2	13	2	10	10	3.46	1.58
2006		17	3	0	0	1	1.000	126	31.0	32	2	7	0	2	27	1	8	8	2.32	1.26
2007		27	2	1	0	9	.667	123	28.2	23	3	14	0	4	20	0	13	13	4.08	1.29
2008		22	3	2	0	2	.600	73	17.1	22	1	1	0	0	9	0	11	10	5.19	1.33
2009		25	1	1	0	2	.500	110	23.1	35	5	8	0	0	14	1	18	17	6.56	1.84
通算：12年		209	16	8	1	18	.667	1031	239.1	266	24	83	8	14	145	6	116	110	4.14	1.46

ダイエー（福岡ダイエーホークス）は、2005年にソフトバンク（福岡ソフトバンクホークス）に球団名を変更

記録

初登板：1997年10月8日、対ヤクルトスワローズ27回戦（明治神宮野球場）、8回裏に6番手で救援登板・完了、1回無失点
初奪三振：1998年5月4日、対ヤクルトスワローズ6回戦（東京ドーム）、8回表に真中満から空振り三振
初勝利：2003年6月17日、対オリックス・ブルーウェーブ10回戦（岩手県営野球場）、4回裏2死に3番手で救援登板、1回1/3を3失点
初ホールド：2005年5月29日、対中日ドラゴンズ6回戦（福岡Yahoo!JAPANドーム）、6回表1死に2番手で救援登板、1/3回無失点
初セーブ：2005年6月2日、対阪神タイガース6回戦（阪神甲子園球場）、9回裏無死に7番手で救援登板・完了、1回無失点

背番号

69 （1993年 - 1997年）
57 （1998年 - 2000年）
63 （2001年 - 2003年）
31 （2004年 - 2010年）
208 （2011年 - ）

登録名

佐藤誠 （さとうまこと、1993年 - 2000年、2003年 - ）
誠（まこと、2001年 - 2002年）

脚注

^ 19年目・鈴木だけじゃない　巨人・原監督の「右腕」も球宴初出場 - スポーツニッポン、2015年7月3日配信

外部リンク

個人年度別成績佐藤誠 - NPB.jp 日本野球機構

[1] 19年目・鈴木だけじゃない　巨人・原監督の「右腕」も球宴初出場 - スポーツニッポン、2015年7月3日配信

[1]