ノジマステラ神奈川相模原

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Fomalhaut373 (会話 | 投稿記録) による 2016年3月9日 (水) 05:23個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎選手)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ノジマステラ神奈川相模原
愛称 ノジマ[1]
クラブカラー    赤、   [2]
創設年 2012年
所属リーグ 日本女子サッカーリーグ
所属ディビジョン 2部
ホームタウン 神奈川県相模原市[3]
ホームスタジアム 相模原ギオンスタジアムほか
監督 菅野将晃
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ノジマステラ神奈川相模原(ノジマステラかながわさがみはら)とは、神奈川県相模原市をホームタウンとする女子サッカーチームである。

概要

相模原市に本店を置く家電量販店ノジマ2012年に『ノジマステラ神奈川』として設立したチームである[4][5]。チーム設立時にはノジマが全額を拠出し、選手はノジマの社員として社業と並行してサッカー選手としての活動を行う[6]など、女子サッカー界では数少ない実業団チーム[注 1]ではあるが、テレビ神奈川エポスカードなど他社のスポンサードを受けるなどもしている。[注 2]監督兼GMには元TEPCOマリーゼ監督の菅野将晃を招聘し、コーチには同じくマリーゼ出身の三壁雄介とAC長野パルセイロレディース前監督の椚陽介が就任した。なお、チーム愛称である「ステラ(イタリア語で星)」という名は家電量販店ノジマのスローガン「デジタル一番星」にちなみ監督の菅野が名付けた。

純然たる新規チームであるため、通常であれば都道府県リーグの最下部から昇格を繰り返して日本女子サッカーリーグ加入となるものの、2012年のレギュレーションでは、オープントーナメントである皇后杯全日本女子サッカー選手権大会本大会出場権獲得の場合は都道府県リーグ所属でも地域リーグを経ずに直接チャレンジリーグ(日本女子サッカーリーグ2部)への参入戦へ出場できる[5]ことから、設立3年目でのなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ1部)入りを目指すとした[4][注 3]

2014年2月、相模原市及び地域との連携強化のため、チーム名を「ノジマステラ神奈川相模原」と改めた[7]。また、チームの運営法人もノジマ本体から、子会社の「株式会社ノジマステラスポーツクラブ」に移管された[8]

沿革

2012年(神奈川県リーグ)

新設初年度である2012年伊賀FCくノ一からの移籍2名、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからの移籍1名を含む16人の選手で発足[4][6]した。神奈川県女子サッカーリーグ3部に参戦、対戦した全試合で5得点以上無失点での勝利と他チームを圧倒して優勝する。

一方、10月8日に第34回皇后杯関東予選の準決勝で勝利して皇后杯本大会への出場権とチャレンジリーグ入替戦予選大会への出場権を獲得[9]した。チャレンジリーグ入替戦予選大会では、組み合わせ抽選で不利な組み合わせとなる[10]ものの、NGU名古屋FCレディース東海)とノルディーア北海道(北海道)を破り、チャレンジリーグ昇格を決めた[1]。なお、皇后杯本大会では3回戦まで進んだが、なでしこリーグの岡山湯郷Belleに敗れた。

2013年 - 2014年(チャレンジリーグ)

2013年
初の全国リーグ参戦となった2年目、新戦力としてFW金城愛理、GK小林詩織が加入した。開幕戦で昇格候補筆頭だったASエルフェン狭山を下すと無敗の快進撃を続けた。そのAS狭山には第8節でリーグ戦初黒星を喫したものの、10勝2敗2引き分けの成績でAブロックとの対戦を終えた。ただし夏場を迎えると選手達の疲労や研究によって苦戦を強いられるようになっていた。終盤の第19節・第20節で常盤木学園高校スフィーダ世田谷FCに2戦続けて大敗したのも響き、最終順位は常磐木高・AS狭山・S世田谷に次ぐ4位に終わった。
第35回皇后杯には関東予選を優勝して2年連続出場を果たしたが、初戦で日ノ本学園に敗れた。
シーズンオフを持って、MF片岡沙希、MF山根ひかりが現役を退いた(山根は社業専念、片岡は翌年南葛SCで現役復帰した)[11]
2014年
チーム名が変更になった3年目、新戦力としてDF瀬戸口菜、MF大宮玲央奈、FW南野亜里沙が加入した。開幕戦では南野のハットトリックでセレッソ大阪堺レディースに勝利したもののその後ホームで3連敗を喫するなど第1クール4勝3敗と大きく出遅れる。交流戦となった第2クールを全勝で乗り切り、一時は自力優勝も復活するまでの快進撃を続けたが、第21節のアンジュヴィオレ広島戦にホームで敗れ、最終節のスペランツァFC大阪高槻に引き分けたことで最終順位は3位に終わった。
第36回皇后杯には予選免除で登場、初戦で作陽高校を、2回戦で大商学園高校を下したが、3回戦で浦和レッズレディースに敗れた。
シーズンオフを持って、GK南条真沙代が現役を退き、コーチ三壁雄介が退団(→名古屋商科大学女子サッカー部監督に就任)、FW金城愛理、FW齋藤春菜が南葛SCウイングスへ、MF西村温美が大和シルフィードに移籍した。

2015年 - (なでしこリーグ2部)

2015年
昨年の3位という成績を元に、なでしこリーグ2部として戦うこととなった4年目、新戦力としてDF石田みなみ、DF小林海青、DF平野優花、MF川島はるな、MF田中陽子、MF/FW権野貴子、FW工藤麻未の7名が、コーチとしてFC吉備国際大学Charmeから遠藤章太が加入した。リーグ戦は2位となり、1部2部入れ替え戦回りとなり、1部9位のスペランツァFC大阪高槻との対戦となったが、二試合合計で2-2だったがアウェーゴールの差で1部昇格を逃した[12]

組織体系

ノジマステラ神奈川相模原
トップチーム。なでしこリーグ2部(2015年度)参加。社会人(ノジマ社員)により構成されている。
ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(18歳以下)
2012年12月セレクションを行い2013年「ノジマステラ神奈川U-15」として活動開始。2014年4月1日に名称変更しU-18のチームとなる。
2015年度は関東U-18プリンセスリーグおよび神奈川県1部リーグに所属(規定上はU-15の後継チーム扱いとなったため)。
監督:遠藤省太
ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(15歳以下)
2014年4月1日にU-15のチームとして創立した。
2015年度は神奈川県U-15リーグ1部、および神奈川県2部リーグに所属。
監督:長谷川歩
12歳以下
ノジマステラU-12スクール2013年4月開校。現在はU-12、U-9、U-6が活動中。

成績

年度 リーグ チーム数 試合 勝点 勝利 引分 敗戦 順位 得点 失点 得失点差 皇后杯 監督
2012 - 神奈川県3部 8 7 18 6 11 0 優勝 92 0 +92 3回戦 日本の旗 菅野将晃
2013 (25) チャレンジリーグ 16 22 48 15 3 4 4位 81 23 +58 1回戦
2014 (26) 16 22 50 16 2 4 3位 54 26 +28 3回戦
2015 (27) なでしこリーグ2部 10 27 64 21 1 5 2位 91 33 +58 3回戦
1FCすすき野レディース戦の日程があわず没収試合(0対0の引分扱い)となった。さらに勝ち点を1剥奪されている。

ユニフォーム

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st) 赤×紺
FP(2nd) 白×紺
GK(1st)
GK(2nd) 水色 水色 水色
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd

チームカラー

  •    赤、   

ユニフォームスポンサー

掲出箇所 スポンサー名 表記
テレビ神奈川 tvk
大和証券 大和証券
エポスカード EPOS CARD
パンツ エレコム ELECOM

ユニフォームサプライヤー

本拠地

チャレンジリーグ時代には、2013年に完成した「ノジマフットボールパーク(略称:NFP)」[13]をメインスタジアム兼練習場としていた。当所は相模原市南区新戸の昭和コンクリート工業相模工場の跡地をノジマが整備したもので、仮設スタンド付き人工芝グランド1面、人工芝フットサルコート1面を有する施設であり、アメリカンフットボールXリーグノジマ相模原ライズと共用している。

なでしこリーグ2部昇格後は規定で人工芝での試合開催ができないため、2015年のホームゲームは相模原ギオンスタジアムを中心に厚木市荻野運動公園競技場大和市営大和スポーツセンター競技場町田市立陸上競技場で開催された。大和スポーツセンター競技場での1試合(大和シルフィードとの共催)を除きすべて有料試合で実施された。

練習については引き続きNFPで行う。

選手

脚注

  1. ^ なでしこリーグ・チャレンジリーグには、2010年シーズンを最後に活動を休止したTEPCOマリーゼを最後に実業団チームが存在しない。
  2. ^ 同様のサッカーチームに、男子の三菱水島FC中国サッカーリーグ所属、三菱自動車工業水島製作所の実業団チーム)が挙げられる。
  3. ^ ただしチャレンジリーグ昇格初年度(2013年度)になでしこリーグ準加盟資格を得られなかったため、最短昇格は4年目となる。

出典

  1. ^ a b 2012チャレンジリーグ入替戦予選大会”. 日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイト. 2012年11月4日閲覧。
  2. ^ 「ノジマステラ」ユニデザイン画”. コンさるブログ(ノジマ公式ブログ) (2012年2月22日). 2012年11月4日閲覧。
  3. ^ チーム/選手”. ノジマステラ神奈川公式サイト. 2012年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月4日閲覧。
  4. ^ a b c ノジマ、「なでしこ」目指しサッカーチーム発足-相模川沿いに練習場新設”. 町田経済新聞 (2012年2月1日). 2012年11月4日閲覧。
  5. ^ a b ノジマが女子サッカー参入へ、本拠地は相模原有力”. 神奈川新聞 (2011年12月3日). 2012年11月4日閲覧。
  6. ^ a b 「ノジマステラ神奈川」創設、女子サッカーなでしこL目指し”. 神奈川新聞 (2012年2月2日). 2012年11月4日閲覧。
  7. ^ チーム名変更のお知らせ”. ノジマステラ神奈川相模原公式サイト (2014年1月29日). 2014年2月6日閲覧。
  8. ^ "子会社設立に関するお知らせ" (PDF) (Press release). ノジマ. 17 December 2013. 2014年1月6日閲覧
  9. ^ サッカー女子関東選手権:ノジマ決勝進出「なでしこ2部」入り条件満たす”. 神奈川新聞 (2012年10月9日). 2012年11月4日閲覧。
  10. ^ チャレンジリーグ入替戦予選大会”. コンさるブログ(ノジマ公式ブログ) (2012年10月23日). 2012年11月4日閲覧。
  11. ^ マイナビ2016 (株)ノジマ - 最終更新日2015年1月9日
  12. ^ 経営難の大阪高槻、1部残留決定!アウェー得点で辛くも上回る - 2015年12月12日 スポーツニッポン
  13. ^ ノジマステラ神奈川クラブハウス・練習場について - ノジマステラ神奈川公式サイト内2013年3月9日閲覧

外部リンク