ストリートファイター6

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ストリートファイター6
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 PlayStation 5
PlayStation 4
Xbox Series X/S
Microsoft Windows
発売元 カプコン
人数 1 - 2人
発売日 2023年発売予定
エンジン REエンジン
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ストリートファイター6』(ストリートファイターシックス、STREET FIGHTER 6)は、カプコンより2023年発売予定の対戦格闘ゲーム

対応プラットフォームはPlayStation 5PlayStation 4Xbox Series X/SSteam

概要

ストリートファイターV』(以下『ストV』と表記)から6年ぶりとなる作品[1]

実況やゲージの色分けなどeスポーツを意識しつつ、対戦の高度化によるユーザー離れ対策としてライトユーザー層を取り込むための要素を追加している[2]

ストーリーの時系列は『ストリートファイターIII』(以下『ストIII』と表記)よりも未来となり、『ストリートファイター』シリーズで最も後の年代となる[3][注 1]

ゲームモード

FIGHTING GROUND

シリーズ従来の対戦格闘ゲームモード。『ストV』では不可能だったCPU同士の観戦も可能。

公式大会等で実況や解説を担当している著名な人物によるリアルタイム実況・解説が行われる「自動実況機能」が搭載されている。

EXTREME BATTLE

従来とは異なる条件下のもと行われる、パーティーゲーム的な対戦コンテンツ。

従来の体力バーまたは特殊な勝利条件の「ルール」と、ステージ上に出現して、双方のファイター無差別にダメージなどの影響を与える「ギミック」から、それぞれ1つずつを組み合わせて行われる。

WORLD TOUR

アバターを作成し、『ストリートファイター』の世界をオープンワールド形式で自在に旅するシングルプレイ用モード。

進めていくと対戦格闘ゲームの基礎が習得できるように工夫されている[2]

BATTLE HUB

『WORLD TOUR』で作成したアバターで他プレイヤーと交流するモード。

ロビー空間に設置されたゲーム筐体で『FIGHTING GROUND』と同様の対戦を行うことができる他、アバター用の服飾アイテムを購入できる『BATTLE HUB SHOP』や、カプコンの旧作アーケードゲームをプレイするコーナー『GAME CENTER』も存在する。

筐体で行われている対戦は途中からであっても観戦が可能。なお、『EXTREME BATTLE』の設定や『GAME CENTER』上の旧作ゲームは任意選択はできず、定期的に変更される。

ロビー上からでも『FIGHTING GROUND』のランクマッチ・カジュアルマッチを待ち受けることは可能。

35周年記念の展覧会で見られた『ゲームはしないが世界観やキャラクターは好き』という層を取り込むための要素とされる[2]

バトルシステム

操作タイプ

モダンタイプ
ユーザー離れ対策として導入された初心者・4ボタンコントローラー向けの簡易入力タイプ[2]。方向キー一つと必殺技ボタンの組み合わせで必殺技が出せる[注 2]ほか、アシストボタンを押しながら攻撃ボタンを連続で押すことであらかじめ用意された連続技を繰り出せる「アシストコンボ」を導入している。
この操作タイプでも、コマンド入力で必殺技を出すことは可能。
クラシックタイプ
6ボタンを使用する、シリーズ従来の操作タイプ。全ての通常技を使用できる。

ドライブシステム

従来作では個別のシステムやゲージに別れていた要素を統合した、本作の新システム。専用の『ドライブゲージ』は試合開始時から最大の6マスを持った状態で始まり、ゲージを消費することで様々な特殊行動を行える[4]

ドライブゲージは、攻撃を受けずに時間経過やゲージを使用しない攻撃を当てることで回復するが、以下の行動の他にも攻撃をガードする・パニッシュカウンターやスーパーアーツを受けることでも減少する。 ドライブゲージ消費技はゲージが不足していても使えるが、ドライブゲージがなくなると最大まで回復するまでバーンアウト状態になり、ドライブゲージ消費技が使用できなくなる上、通常のガードも自身の硬直が増える、ドライブインパクトや必殺技をガードすると体力が減るなど弱体化する。

ドライブインパクト
ドライブゲージを1マス消費して、相手の攻撃を2発まで受け止めながら放つ打撃技。『ストIV』の「セービングアタック」に近い。
カウンターヒットさせた後は更に追撃が可能だが、相手がステージ端に近い状態では通常ヒットやガードさせても壁にぶつけて追撃可能になる。この時に相手がバーンアウト状態だった場合、長時間のスタン状態になった後、ドライブゲージが回復する。
これによって相手の攻撃を受け止めた場合はその分のダメージが体力ゲージの白い部分として表示され、次に通常ダメージを受けて消滅するまで時間経過で回復する。
ドライブパリィ
相手の攻撃を自動でガードする防御姿勢を取る。構え中はドライブゲージを最低0.5マス以上消費し続けるが、ガードが成立すればゲージが回復する。
パリィには立ち・しゃがみの区別がなくほとんどの打撃技をガードできるが、構え中に投げられると大ダメージを受ける。
相手の攻撃が当たる瞬間に発動すると「ジャストパリィ」となり、時間スロー演出が入ってガード時の硬直をほとんど受けず、即座に反撃がしやすくなる。逆に1回もガードが成立しないまま構えを解いた際にはスキが生じる。
ドライブラッシュ
「ドライブパリィ」の構えか、キャンセル可能な一部の通常技から、動作をキャンセルして前方ダッシュが可能。
ドライブパリィから使用すると1マス消費、通常技から使用すると3マス消費。
オーバードライブ
ドライブゲージを2マス消費して強化された必殺技を使用する。『ストIII』~『ストV』の「EX必殺技」に相当。
ドライブリバーサル
ドライブゲージを2マス消費し、ガード硬直中に即座に反撃を行う。『ストZERO』の「ZEROカウンター」、『ストV』の「Vリバーサル」に相当。

スーパーアーツ

画面下部の『スーパーアーツゲージ(以下SAゲージ)』を消費して繰り出す高威力の超必殺技。名称は『ストIII』と同じだが選択制ではなく、SAゲージを1,2,3本消費するものがそれぞれ1つずつ用意され、任意で使い分ける。これによる攻撃には、ヒットした相手のドライブゲージを減少させる効果もある。

SAゲージは最大3つまでストック可能。またSAゲージを3本消費するものは、体力が減少するとクリティカルアーツになり、演出が変化し威力が上昇する。

登場キャラクター

リュウ(RYU)
声:高橋広樹
『ストリートファイター』シリーズ全般の主人公。『ストIII』『ストV』を通して殺意の波動との相克を超え、更なる高みへと探求に向かう。本作では髭を生やし、上半身裸に袈裟を纏い、草鞋を履いている。
ルーク(LUKE)
声:前野智昭
前作『ストV』で最後に追加されたキャラクターで、元アメリカ陸軍特殊部隊の総合格闘家。本作ではメトロシティの民間軍事会社バックラー社のコントラクターとして初心者に格闘技を指導している。
ジェイミー(JAMIE)
声:武内駿輔
今作からの新キャラクター。『ストIII』のユンヤン兄弟に憧れる青年格闘家。ルークのライバルで酔拳を使う。
春麗(CHUN-LI)
声:折笠富美子
初登場は『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)。元ICPO捜査官。シャドルー壊滅を果たして捜査官を辞し、現在はカンフー教室を開いている。
ガイル(GUILE)
声:安元洋貴
初登場は『ストII』。アメリカ空軍の軍人。本作では青いフライトスーツに身を包み、眉毛と髭を生やしている。
キンバリー(KIMBERLY)
声:東山奈央
今作からの新キャラクター。ガイのおしかけ弟子で、武神流の忍術を使う。飛び級で大学を卒業した過去を持つ天才少女。
ジュリ(JURI)
声:喜多村英梨
初登場は『スーパーストリートファイターIV』。復讐の標的としていたベガが消滅して久しい現在、鬱屈した生活を送っている。『ストIV』のものに似た、蜘蛛を模したデザインの衣装を身に纏う。
ケン(KEN)
声:岸祐二
『ストリートファイター』シリーズ通してのリュウの親友にしてライバル。本作では無精髭を生やし洋装を着ており、左腕に道着の帯を巻いている。ある事件の首謀者として嫌疑にかけられ、地位も名誉も捨てて家族とも離れ、身を潜めて事件の真相を追っている。
ブランカ(BLANKA)
声:うえだゆうじ
初登場は『ストII』。ブラジル出身、アマゾン育ちの野生児。本作ではアドベンチャーツアーのガイドの職に就いており、オーバーオールとスカーフとミサンガを着用している。
ダルシム(DHALSIM)
声:江川大輔
初登場は『ストII』。インドの修行僧でヨガの達人。本作では『ストV』と同様に髭を生やしているが、ターバンは巻いていない。
エドモンド本田(E.HONDA)
声:永野善一
初登場は『ストII』。相撲を世界に広めるべく各国を飛び回る力士。

沿革

2022年
  • 2月21日 - カプコンがニュースリリースで「ストリートファイター6」の制作を発表。「リュウ」のグラフィック公開。
  • 6月3日 - State of Playにて2023年の発売を発表。「ルーク」「ジェイミー」「春麗」公開。
  • 6月10日 - 「ガイル」公開。
  • 8月8日 - 「キンバリー」「ジュリ」公開。
  • 9月15日 - 「ケン」「ダルシム」「エドモンド本田」「ブランカ」公開。

イメージソング

テーマソング「Not on the Sidelines」(プロデュース:GRP / Rocco 808 / Randy Marx)
恋しさと せつなさと 心強さと 2023」(歌:篠原涼子 with t.komuro[5]

脚注

注釈

  1. ^ 時系列順にすると初代(1作目) → 『ZERO』 → 『II』 → 『IV』 → 『V』 → 『III』 → 『6』(本作)。
  2. ^ ただし、元のコマンドに溜め要素がある技は、同じく一定時間溜めなければ出すことはできない。

出典

外部リンク