サッポロファクトリー
サッポロファクトリー Sapporo Factory | |
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情報 | |
用途 | ショッピングモール、レストラン、映画館、スーパーマーケット、ホテル、イベントホール他 |
設計者 | 大成建設株式会社 |
構造設計者 | 竹山実 |
建築主 | サッポロホールディングス |
管理運営 | サッポロ都市開発株式会社 |
構造形式 | S造、RC造 |
敷地面積 | 41,199 m² |
建築面積 | 26,041 m² |
延床面積 | 123,322 m² |
階数 | 地上6階(フロンティア館は地上9階)、地下2階、塔屋2階 |
着工 | 1992年 |
竣工 | 1993年 |
開館開所 | 1993年4月3日 |
所在地 |
〒060-0032 北海道札幌市中央区北2条東4丁目 |
座標 | 北緯43度3分56.4秒 東経141度21分47秒 / 北緯43.065667度 東経141.36306度座標: 北緯43度3分56.4秒 東経141度21分47秒 / 北緯43.065667度 東経141.36306度 |
備考 | 第35回BCS賞受賞(1994年) |
サッポロファクトリー (Sapporo Factory)は、北海道札幌市中央区に所在する、サッポロホールディングス傘下の株式会社サッポロ不動産開発株式会社の子会社サッポロ都市開発株式会社が運営しているショッピングモールを中心とした大型複合施設。
概要
当地はサッポロビールのルーツである所謂「開拓使ビール」の醸造・生産を行う「開拓使麦酒醸造所」が1876年に北海道開拓使によって興された地であり、後に「札幌麦酒工場」・サッポロビール社の「札幌第一工場」として、ビールの生産を行っていた。
1989年に恵庭市のサッポロビール庭園駅付近に大規模な「北海道工場」を建設し、道内での生産拠点を移転させ、札幌第一工場は閉鎖、その後遺構などを尊重しつつ再開発を行い、1993年4月に「サッポロファクトリー」として開業した。設計は大成建設、外装デザインは竹山実によって行われた。竣工当初は道内では珍しかったコジェネレーションシステムで運用されている。各館とはスカイウォーク型連絡橋・地下通路あるいは広場で繋がっている。
札幌駅から少し外れにあるためか、市内の商業施設としては土休日と平日の混雑度の差が比較的大きく、専ら前者の方が混雑する。
2条館と3条館の間には全天候型の吹き抜けアトリウムや、屋外に企業神社の「構内札幌神社」がある。
開業当初は「サッポロアイマックスシアター」のある建物が一条館、隣接する日産自動車ショールーム等が入っていた建物が二条南館、現在の2条館が二条北館とされていた。[1]
主なテナント
1条館 (N1E4)
ユナイテッド・シネマ札幌 United Cinemas Sapporo | |
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情報 | |
正式名称 | ユナイテッド・シネマ札幌 |
旧名称 | パラマウント・ユニバーサルシネマ11 |
開館 | 1998年6月20日 |
開館公演 | 「ディープ・インパクト」他 |
収容人員 | (11スクリーン)2,592人 |
設備 | 5.1chデジタルサウンド |
用途 | 映画上映 |
運営 | ユナイテッド・シネマ株式会社 |
所在地 |
〒060-0031 札幌市中央区北1条東4丁目1-1 サッポロファクトリー一条館2階 |
アクセス | 下記参照 |
外部リンク | http://www.unitedcinemas.jp/sapporo/ |
- かつての名称は「サッポロアイマックスシアター」(IMAX 15/70導入)。1998年6月20日、「パラマウント・ユニバーサルシネマ11」に代わり、その後2004年に現在の名称となった。2010年11月19日、シアター11(470席→458席)がIMAX DIGITAL Theatre Systemに、2015年7月20日、シアター1(232席→96席)が4DXシアターに転換された。
- ペットランドプラス
- かつては日産自動車のショールームがあった[2]。
- namcoサッポロファクトリー店
- ロッテリアサッポロファクトリー店
- よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌事務所(札幌吉本)
- 複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」
- 北ガスショールーム サガティック
- ほくでん電化生活情報館マドレ( - 2014年6月30日)[3]
- カリモク家具 札幌ショールーム
2条館 (N2E4)
- 札幌市中央市税事務所(旧温泉リゾート サリア跡を改修。2010年10月12日より)
- かつてプールがあった位置には固定資産税課、サウナ施設・ドクターフィッシュ体験施設跡には納税課、レストラン跡地には市民税課、休憩室跡地には諸税担当といった部署フロアが設置された。
- 「温泉リゾート サリア」(日帰り入浴施設)については、2009年2月1日をもって営業終了となった。サッポロファクトリー開業当初は直営の「サッポロスプリングス」で風呂はプール部分と仕切られておらず、水着着用のまま男女共同で入るタイプだった。その後、道内大手スーパー銭湯企業ワンデイスパサッポロファクトリー店として風呂部分をプールと分離。男女別々の入浴となる、国内大手アミューズメント企業ナムコ系列「温泉リゾート サリア」、そして「サリア」という店舗商標のみ引き継ぎ、ナムコ傘下から離脱していた。
- 初代のサッポロスプリングス時代、併設風呂には下記の名称が付けられていた。
- クアミッド(石造。湯元にあたる)、ザ・ヒノキ、半月、カゲユ、湯の池、露天国「雪見洞窟」(冬季休業)、うたせ湯、アチチ、ヒヤヤ、ジャワワ、のびのび 等[4]
- 初代のサッポロスプリングス時代、併設風呂には下記の名称が付けられていた。
- サッポロファクトリーメディカルモール(札幌マイセン美術館跡を改修。2010年10月上旬より)
3条館 (N2E4)
4階にサッポロ都市開発本社および恵比寿ガーデンプレイス北海道事業部が入居。
西館 (N2E3)
恵比寿ガーデンプレイスが引き続き運営する。一部で「サッポロファクトリーに隣接」と紹介される場合があるが、西館もサッポロファクトリー内の施設である。レンガ館と地下道(やじうまトンネル:サッポロファクトリー建設工事期間中の見学会にSTVラジオが協賛、PRイベントの参加者によって描かれた木製プレートが多数展示されている)で連絡する。
- 「サッポロファクトリーホール」では、演劇やライブ公演・展示会などが開催される。
- 「ホテル クラビーサッポロ」は欧州のクラブハウスをテーマとして重鎮な造りをしている。6階建てで全客室の最小面積が29m²以上ある。
- ホテルクラビーサッポロの地下1階(入口)に「サッポロファクトリーフィットネスクラブ」がある。
レンガ館 (N2E4)
- 「札幌開拓使麦酒醸造所」では地ビールが造られる。開拓使当時と同じ製造法を用いた「開拓使ビール」が代表的である。
- 「札幌開拓使麦酒醸造所」のある場所はかつては「レイモンハウス札幌」というカール・レイモンのレストランがあった。
- 毎年夏に、西側屋外で「開拓使ジンギスカンビヤガーデン」が開催される。期間は5月下旬~9月中旬とかなり長い。
- かつては2階に「天体工場」(1992年 - 1997年)・「ミニワールドミュージアム」(東武ワールドスクウェアのような世界各地の名所のミニチュアを展示)・「札幌市写真ライブラリー」(1993年 - 2009年)[6]があった。
- また、かつては屋外に彫刻家伊藤隆道が手掛けたモニュメントが設置されていた。
フロンティア館 (N1E4)
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一条館
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二条館(中央)と一条館(右)
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レンガ館
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西館
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国道12号から見たサッポロファクトリー
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構内札幌神社
沿革
- 1993年(平成5年)4月:一条館・二条南館・二条北館・三条館・西館・レンガ館で営業開始。運営会社は恵比寿ガーデンプレイスサッポロファクトリー事業部。
- 1998年(平成10年)6月20日:一条館2階 - 4階にシネマコンプレックス「パラマウント・ユニバーサルシネマ11」(現:ユナイテッド・シネマ札幌)がオープン。
- 2006年(平成18年)10月:フロンティア館竣工。11月より営業開始。これに伴って二条南館を一条館に統合、二条北館は二条館に名称変更。
- 2007年(平成19年)12月6日:地域に密着した組織とすることを目的に「サッポロ都市開発」を設立。
- 2008年(平成20年)3月1日:移管を受け、サッポロ都市開発営業部での営業を開始。恵比寿ガーデンプレイスサッポロファクトリー事業部は北海道事業部へ名称変更し、引き続き一部施設を運営。
- 2009年(平成21年)3月1日:営業部を分割し、サッポロファクトリー営業部を設置。
最寄り駅
- 札幌市交通局(札幌市営地下鉄)東西線・バスセンター前駅
- 8番出口よりもっとも近いフロンティア館まで徒歩約3分
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)各線・札幌駅
- 東通り南口より徒歩約15分
- 札幌駅バスターミナルよりジェイ・アール北海道バスで約4分(一条館・フロンティア館前)※運賃を現金で支払う場合は100円。
- さっぽろ東急百貨店南口(「札幌駅前」停留所)より北海道中央バスで約5分(レンガ館・西館前)
脚注
- ^ 『サッポロファクトリー オフィシャルガイドブック』(サッポロビール開発株式会社、1993年、P.41)
- ^ その後中央区南1西3の「ラ・ガレリア」1・2階に日産札幌ギャラリーとして移転するも、2013年3月31日をもって撤退。
- ^ "「ほくでん住まいの省エネ情報館マドレ」の閉館について" (Press release). 北海道電力. 1 July 2014. 2015年12月7日閲覧。
- ^ 『サッポロファクトリー オフィシャルガイドブック』 (P.96-97)
- ^ 札幌マイセン美術館の「アートフォーラム」が民事再生法で倒産(不景気.com 2009年11月28日 01:49)
- ^ 札幌市写真ライブラリーの廃止について