ゴールデンアックス
ジャンル | ベルトスクロールアクションゲーム |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | セガ第1AM研究開発部 |
発売元 | セガ(後のセガ・インタラクティブ) |
デザイナー | 内田誠 |
音楽 |
中林亨 高田陽 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 業務用基板(2.54メガバイト) |
稼働時期 | 1989年5月 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 OFLC:PG |
コンテンツ アイコン | 暴力 |
デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
システム基板 | セガ・システム16B |
CPU | MC68000 (@ 10 Mhz) |
サウンド |
Z80 (@ 5 Mhz) YM2151 (@ 4 Mhz) UPD7759 (@ 640 Khz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.05Hz パレット6144色 |
『ゴールデンアックス』(Golden Axe)は、1989年にセガ(後のセガ・インタラクティブ)が発売した日本のアーケード用アクションゲームである。各機種への移植や続編もある。
概要
いわゆるベルトスクロールアクションゲームの一つである。ファンタジー世界を舞台に剣と魔法で敵を倒し、最終的に悪の総帥「デス=アダー」を倒すのが目的。横からの視点で、奥行きがあり、プレイヤーは上下(奥と手前)および左右に移動できる。
主人公の3人はいずれもデス=アダー軍に大切な家族を奪われており、その復讐と世に平和を取り戻すために戦う。
2人での協力プレイもでき、その場合は3人のうちから2人を選ぶ。協力プレイでは味方へも攻撃できる。
ゲーム内容
システム
8方向レバーと攻撃、ジャンプ、魔法の3ボタンで操作する。方向キーを右(もしくは左)に素早く2回倒す事でダッシュができ、ダッシュ中に攻撃ボタンを押す事でダッシュ攻撃ができる。ダッシュ中にジャンプボタンを押せば、通常より高々度のジャンプが可能である[1]。また、攻撃ボタンとジャンプボタンと同時に押すと背面攻撃ができ、特にギリウスの背面攻撃は、リーチが長く素早い。
通常攻撃を当てると敵は一定時間うずくまり、そのまま連続攻撃できる。また、間合いによっては剣の柄で殴った後で蹴り飛ばしたり、敵を担ぎ上げて投げる連続技もできる。ただし、こちらも敵の通常攻撃を喰らうと長い時間動けなくなる。
魔法は、ステージ途中もしくはステージ間に出てくる青い服のシーフ(小人)を攻撃して、1人につき最高3つまで出る青い壺(ポーション)を取ることで使用できる[1]。ティリスは魔法のポーションを多く必要とするが、魔法の攻撃力は絶大。逆にギリウスはポーションが少なくて済む代わりに魔法の攻撃力は一番低い。アックスは2人の中間くらいの能力。ステージ間に出てくる青い服のシーフはプレイヤーがポーションを持っている場合、最大を2つ盗むが、3つ取り返すことができるので、失敗さえしなければ結果として増やすことができる。
攻撃を受けると体力ゲージが減り、体力ゲージが無くなった時にダウンするとミスとなる。また、床の無い場所から転落してもミスとなる。何らかの手段で突き落とせば、敵キャラクターの排除も可能である。体力ゲージは緑の服のシーフが出す肉を取ると回復する。全てのプレイヤーキャラクターを失うとゲームオーバーで、全面クリアするとゲームクリアとなる。
体力ゲージが無くなってもダウンしない限りミスとはならないが、ステージクリア時に体力ゲージが無いと次のステージの開始時には満タン状態で開始となる。
ステージ構成
アーケード版は全5ステージ、メガドライブ版は全6ステージとなっている。5,6ステージ以外は各ステージのボスを倒した後にシーフが登場するボーナスステージがある。
ステージ | BGMタイトル | ボスキャラクター | クリア後のメッセージ |
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1 | 荒野〜BATTLE FIELD | バド兄弟 | OUR SWORN ENEMY DEATH=ADDER IS IN HIS CASTLE.WE'LL TAKE A SHORTCUT,THROUGH THE TURTLE VILLAGE. (我々の宿敵DEATH=ADDERは彼の城にいる。我々は近道をするためタートルビレッジを通る。) |
2 | TURTLE VILLAGE 1〜BATTLE FIELD | ズブロッカ×2 スケルトン |
THE VILLAGE WAS ON THE BACK OF A GIANT TURTLE.THE TURTLE TAKES US SOUTH,ACROSS THE SEA. (村は、巨大なウミガメの背中にあった。ウミガメは我々を南に運ぶため、海を横断する。) |
3 | 亡者の道〜BATTLE FIELD | ハイネケン准将 | WE HAVE GONE IN CLOSE VICINITY OF THE CASTLE.BUT THE WAY IS PACKED BY ENEMY LINES.WE MUST DARE THE "FIEND'S PATH" TO REACH THE CASTLE. (我々は城の付近にまでたどり着いた。しかし、道は敵ラインに詰められていた。城に到着するには「亡者の道」に挑まなければならない。) |
4 | TURTLE VILLAGE 2〜BATTLE FIELD | スケルトン×2 | THE "FIEND'S PATH" WAS A GREAT GREAT EAGLE.WE ARE TAKEN ACROSS THE SKIES TO THE CASTLE.NOW THE FINAL BATTLE BEGINS. (「亡者の道」は、大きい大きいワシであった。我々は空を飛び越えて城へと向かう。今、最後の戦いが始まる。) |
5 | BATTLE FIELD〜宿敵! デス・アダー | デス・アダー | CONGRATULATIONS!!(おめでとう)[注釈 1] |
6[注釈 2] | 宿敵! デス・アダー〜SHOWDOWN | デス・ブリンガー | FINALLY,YOU HAVE DEFEATED ALL OF THE EVIL CLAN,THE LAND SHALL REVIVE IN PEACE AND THE PEOPLE WILL TALK OF YOUR DEEDS AS A LEGEND IN THE YEARS TO COME. (最後に、あなたは悪の一族をすべて破った。土地は平和に蘇り、人々はあなたの行為を伝説として後の世に語り継ぐであろう。) |
アイテム
- ポーション
- 青のシーフを攻撃する度に一つ落とす。獲得した分のレベルの魔法が使用できる。
- 肉
- 緑のシーフを攻撃すると一つだけ落とす。獲得すると体力が1ゲージ分回復する。また、緑のシーフはボーナスステージでしか登場しない。
ストーリー
遥か昔、一つの王国が滅亡した。その国の名は、「ファイヤー=ウッド」。600年にも及ぶ栄華の時は一人の魔人によって跡形もなく消えてしまった。その魔人の名は、“デス=アダー”。彼とその軍団は略奪と殺戮を好み、魔人の通った町は焼かれ、捕まった人々は蛇の餌食となった。その国、ファイヤー=ウッドから一人の兵士と二人の子供が逃げのびた・・・・・・。
そして20年後、再び力を持て余した魔人は南の大国「サウス=ウッド」へと進軍を開始した。一昼夜にしてサウス=ウッド王国は壊滅した。そして王と王妃がデス=アダーの手により連れ去られた。それを救うべく一人の戦士がデス=アダーの居城へと向かった[2]。
登場キャラクター
プレイヤーキャラクター
- アックス=バトラー
- 主人公。バランスの良いキャラクター。魔法は4レベルまで使用可能である[3]。バーバリアン族一の戦士で、狩に出ていた際に故郷がデス=アダー軍の襲撃に遭い母親を失う。大地の魔法を使い、アックスの持つロングソードは幼くして死に別れた父が唯一残してくれた財産であるが、最大の武器はデス=アダーへの復讐心と正義に燃える心らしい。年齢は25歳。
- ティリス=フレア
- 声 - 江森浩子(PCE版)
- 女性ながら精悍な身体と、女性ならではの身軽な動きが特徴のヒロイン。魔法が得意なキャラクターで、6レベルのものまで使用可能である[3]。かつてデス=アダー軍に滅ぼされたファイアウッド王族唯一の生き残りのアマゾン族で炎の魔法を使い、ティリスの持つショートソードは母親が護身用としてティリスに渡してくれた物である。年齢は23歳。
- ギリウス=サンダーヘッド
- 声 - 青野武(PCE版)
- ドワーフ族の戦士。元々ドワーフ族は魔法が嫌いなようで、魔法は3レベルのものまでしか使えないが力強い攻撃を繰り出せる[3]。ファイヤーウッド王国の守備隊長としてデスアダー軍と戦う。ドワーフ族としては大柄でしっかりとした性格から仲間たちからの信頼も厚かった。その戦いで弟のガリを失った。雷の魔法を使い、ギリウスの使う斧はガリの遺品である。年齢は150歳だが、人間の4倍ほどの寿命を持つドワーフ族のなかでは若い方らしい。
デス=アダー軍
メガドライブ版では一部敵の名称が異なる。説明書によるとハイネケン准将は、メガドライブ版ではビター中佐という名称になっている。金で雇われた傭兵やゴールデンアックスの魔力で召喚されたモンスター等で構成され、その数は五万とも十万とも言われるが、詳細は不明、なお一部を除いて階級などは与えられていない模様。
- ヘニンガー
- デス=アダー軍の下級兵士で、装備は肩当のみのパンツ姿という粗末な武装しかない雑魚。
- 尖った金属片を埋め込んだ棍棒が武器。
- ロングモーン
- 同じくデス=アダー軍の下級兵士で、服を着ている雑魚。
- モーニングスターが武器で、強さはヘニンガーと大差が無い。
- ズブロッカ
- 声 - 冬馬由美(PCE版)
- デス=アダー軍の女戦士部隊。大陸の北方出身の者が多い。片手斧を武器とする。
- ティリスと同様にアマゾン族だが、ティリスの一族とは敵対している。
- スケルトン
- 骸骨の兵士。曲刀と盾で武装し、攻撃力が高い。一度死んでいるためになかなか死なず、ボスクラスの敵の護衛としてよく登場する。
- 家庭版のラストボスであるデス=ブリンガーを護衛しているタイプは普通に倒す事ができない。
- バド兄弟
- 1面ボスの巨漢のコンビ。巨大な槌を武器とし、タックルやぶん投げなどをしてくる強敵。普段はあの恐怖の軍団なのかと思えるほど穏やかな表情をしているが、怒ると悪鬼のごとく暴れまわるらしい。
- 3面にモルト軍曹とホップ軍曹、5面にハーランド将軍という色違いが出てくる。
- ハイネケン准将
- 声 - 塩屋浩三(PCE版)
- 3面ボス。全身を鎧で固め、剣と盾を携えた騎士。凄まじいまでのリーチを持つ強敵で、正面から倒すのは困難。ギリウスに深手を負わせ、その弟・ガリを殺したのは彼らしい。
- 血筋を重んじる一族のため、一兵士から成り上がったバド一族とは仲が悪い。なお、この一族には大佐や将軍の地位にもついているものがおり、5面に赤い鎧を着た色違いが2人出現し、メガドライブ版では金色の鎧を着た色違いも登場する。
- デス=アダー
- 声 - 佐藤正治(PCE版)
- 軍団の総帥でラストボス。悪しき巨人族の末裔で人間の手にあった戦斧を騙し取り、戦斧の魔力によって闇の力を解き放ちファイヤーウッド王国を滅ぼし、この世を地獄に陥れる[4]。戦斧を振り回して攻撃してくるほか、地面を走る衝撃波も使ってくる。
- デスアダーとは毒蛇の一種であるが、実際にこのデス=アダーの実体(もしくは、変化体)も蛇である。
- デス=ブリンガー
- メガドライブ版ラストボス。外見はデス=アダーと同じだが、青銅色の肌に紫色の兜と肩当をしている。
- 戦斧による攻撃のほかにアックス達の魔法を使ってくることもある。この魔法攻撃は回避できない。
- デス=アダーJr.[5]
- メガドライブ版のビギナーモードの最後に登場するデス=アダーの弱体化バージョンで、青い兜と肩当をしている。
モンスター(乗り物)
敵が操るモンスター。乗っている敵を叩き落せば奪うことができる。ただし、プレイヤーが攻撃を受けて落とされたり、乗らずにしばらく放っておくと逃げてしまう。またスケルトンや大型の敵が乗る事はできない。
- チキンレッグ
- 地下に生息する鳥の様なモンスター。大きな毒のシッポで敵を攻撃する。元は同じセガ開発のアクションゲーム『獣王記』に登場したザコ敵[1]。また、『ダイナマイト刑事2』にも背景キャラクターとして登場している。野球ゲーム『クラッチヒッター』では、試合終了後のスポーツニュースでマスコットキャラを務めている。続編では馬のような移動手段として使われている描写がある。
- ブルードラゴン
- 青いドラゴン。敵に炎を浴びせる。地下に生息する獰猛なドラゴンを幼少の時から飼いならしたもの。ドラゴンとしてはまだ若く、俗にドラゴンパピーと呼ばれる。成長するとティリスの魔法で召喚されるドラゴン程に成長するらしい。
- レッドドラゴン
- 赤いドラゴン。火炎弾を吐くので、遠距離から敵を攻撃できる。このタイプも地下に生息し幼少時から飼いならしたもの。ドラゴンとしてはまだ若く、成長するとブルードラゴンと同じくティリスの魔法で召喚されるドラゴン程に成長するらしい。
その他
- シーフ
- 青と緑の2種類あり、青のシーフはポーションを所持しており、緑のシーフは肉を所持している。また、ステージクリア後のボーナスステージでは主人公の持つポーションを盗んでいく。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
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1 | ゴールデンアックス | 1989年12月23日 1989年 1990年11月30日 | メガドライブ | セガAM第7研究開発部 | セガ(後のセガゲームス) | 4メガビットロムカセット[6] | G-4018 | - |
2 | GOLDEN AXE | 1989年 | セガ・マスターシステム | セガ | セガ | 4メガビットロムカセット | 9004 | - |
日本国内未発売 | ||||||||
3 | ゴールデンアックス | 1990年3月16日 | PCエンジンCD-ROM² | レノベーションプロダクツ | 日本テレネット | CD-ROM | TJCD0005 | - |
4 | GOLDEN AXE | 1990年11月 | Amiga Atari ST Amstrad CPC コモドール64 DOS ZX Spectrum | Probe Software | Virgin Games | - | - | - |
5 | セガクラシック アーケードコレクション | 1992年10月15日 1993年4月23日 | メガCD | セガ | セガ (後のセガゲームス) | CD-ROM | G-6012 | - |
メガドライブ版を再収録。BGMがアーケード準拠となっている。 | ||||||||
6 | ゴールデンアックス | 2002年2月28日 | ワンダースワン | セガ | バンダイ | ロムカセット | SWJ-BANC2B | - |
第1作の移植作品。 | ||||||||
7 | SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.5 ゴールデンアックス | 2003年9月25日 | PlayStation 2 | スリーディー・エイジス | セガ (後のセガゲームス) | CD-ROM | SLPM 62385 | - |
リメイク版 | ||||||||
8 | ゴールデンアックス セガゲーム本舗 | 2003年12月19日 | Windows | セガ | メディアカイト | CD-ROM | - | - |
メガドライブ版の移植 | ||||||||
9 | ゴールデンアックス | 2006年12月2日 | Wii (バーチャルコンソール) | セガ | セガ (後のセガゲームス) | ダウンロード | - | - |
メガドライブ版の移植 | ||||||||
10 | ゴールデンアックス | 2007年7月11日 | Xbox 360 | セガ | セガ (後のセガゲームス) | ダウンロード | - | - |
アーケード版の移植 | ||||||||
11 | Sonic's Ultimate Genesis Collection | 2009年2月10日 2009年2月20日 | PLAYSTATION 3 Xbox 360 | Backbone Entertainment | セガ (後のセガゲームス) | Blu-ray Disc DVD-ROM | - | - |
メガドライブ版の第1・2・3作を収録、日本国外での発売のみ、日本用機器でも動作は可能 | ||||||||
12 | ゴールデンアックス | 2009年6月23日 2009年10月26日 | Wii (バーチャルコンソールアーケード) | セガ | セガ (後のセガゲームス) | ダウンロード | - | - |
アーケード版の移植 | ||||||||
13 | ゴールデンアックス | 2009年 | iOS | セガ | セガ (後のセガゲームス) | ダウンロード | - | - |
14 | ゴールデンアックス | 2011年7月20日 2011年7月26日 2011年7月28日 | PlayStation 3 (ゲームアーカイブス) | セガ | セガ (後のセガゲームス) | ダウンロード | - | - |
アーケード版の移植 |
メガドライブ版
- 初の移植作品。一部演出などがカットされ、日本語の字幕も削除されているが、2ステージ追加されている。2人同時プレイが可能で、画面上にはチキンレッグを含め最大8キャラまで出現する。また、ステージが短くエンディングも存在しないが「ビギナーモード」という初心者向けのモードが追加された。後にメガCD用ソフト『セガクラシック アーケードコレクション』にも収録されていて、こちらの方はBGMがアーケード版の物が使用されているが、2人プレイは出来なくなっている。
マスターシステム版
- 国内未発売。1人プレイ専用。プレイヤーキャラクターはアックス固定で、ゲームスタート時にアックスが使う魔法を三種類から選択するシステムに変更されている。キャラクターは全てBGで描画しているため、キャラクターサイズが大きいのと引き替えで動きが8ドット単位になっている。
PCエンジン版
- 画面下にスコアや体力ゲージ用に黒枠があって画面サイズ全体が小さくなり、2人プレイはできない。画面上には最大で4キャラまでしか登場しないため、プレイヤーがチキンレッグに乗ると敵は2キャラしか出現しないが、CD-ROMの大容量を活かし、キャラクターボイス、アニメによるビジュアルシーンなどステージ開始前のムービーでの演出面が豪華になっている。
PlayStation 2版
- SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.5 ゴールデンアックス
- 旧作を元にポリゴン化しリメイクされたゲーム。クリア後のボーナスステージが削除されているなど、アーケード版と異なる部分が多い。PS2版オリジナルの敵キャラクター、ステージが追加されている。
配信作品
- ゴールデンアックス
- Xbox 360(Xbox Live Arcade)、2007年7月11日
- PS3(PSN)、2011年7月28日
- アーケード版の完全移植。オンラインでの協力プレイもできる。価格はそれぞれ400マイクロソフトポイント、600円。
- 海外版の移植であるため、演出など日本国内版と若干異なる部分が存在する。
また、Wiiのバーチャルコンソールでメガドライブ3作品とアーケード版(国内版ベース)が配信されている。メガドライブ版1作目は2006年12月2日、ゴールデンアックスIIは2007年6月5日、ゴールデンアックスIIIは2007年9月4日、アーケード版は2009年6月23日にそれぞれ配信開始。
- ゴールデンアックスコレクション
- Xbox360のセガエイジスオンライン作品として発売。シリーズ1,2,3を収録。
- 上記単体作品とは異なり日米欧のバージョンを選択できる。
- 1のみ同じくアーケード版の移植である。
音楽
- サウンドトラック
- ゴールデンアックス ザ ミュージック(2008年2月21日、ウェーブマスター)
- 本作のアーケード版、メガドライブ版の他に『ゴールデンアックスII』、『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』、『ゴールデンアックスIII』、『ゴールデンアックス ザ デュエル』の音源を収録している。
スタッフ
- メガドライブ版
- ソフトウェア・デザイン:TAKOSUKE、MOTO CBX1000、HAM TAK(はまのたかひろ)、WAKA(若山雅弘)
- ビジュアル・エフェクト:KYONSY KYONSY、CANE、CHISUKE、ROCO
- サウンド:NANKYOKU、DECKY、IMOCKY
- アシスタント・プログラマー:S2(佐伯広人)、YANG WATT、VINYL BOY
- プロデューサー:KAN(こうやまかなこ)
- ディレクター:BROS 400
- アシスタント・ディレクター:OPA-OPA(ふじいまつひろ)
- イングリッシュ・メッセージ:NIYA、TSUGU
- アーケード・ゲーム・デザイン:TEAM SHINOBI
- PCエンジン版
- ゲームデザイン:凱羅
- ゲーム・プログラム:山本雅康
- ビジュアル・プログラム:阿彦裕徳
- グラフィック:菊池栄二、岩田隆樹(キャラクターデザイン)、鈴木厚、安部直子
- ミュージック:
- 作/編曲:小川史生、大坪弘人
- SE:梅津貴陽、湯浅稔
- パッケージデザイン/ロゴイラスト:酉澤安施
- 声の出演
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- アーケード版
ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第3回ゲーメスト大賞」においてベストアクション賞で9位を獲得、その他に年間ヒットゲームで18位、ベストキャラクター賞ではティリスが15位を獲得した[20]。
- メガドライブ版
- ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.93点(満30点)となっている[6]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「3人の登場キャラクタは剣での通常攻撃の他、ダッシュアタック、つかみ技、投げなどの多彩な技が使える。敵のモンスターを乗っ取って、モンスターの尻尾や、吐きだす炎で攻撃したりと、攻略の自由度が高い」と紹介されている[6]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.81 | 3.47 | 3.58 | 3.83 | 3.68 | 3.56 | 21.93 |
- ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年、太田出版)では、「セガの代表作とも言える名作」、「口の中に鉄の味を感じ、腕っぷしが正義をねじ伏せる地獄なのに、逃げまどう町の人の表情はからっと明るい。そう、このテイストが『セガ色』なのだ」、「メガドラ版は、原作のアーケード版よりも敵がお馬鹿だったが、その分だけ味方イビリに集中できた」と評している[19]。
- PCエンジン版
ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計で23点(満40点)[11]、「月刊PCエンジン」では80・70・75・65・80の平均74点、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.25点(満30点)となっている[15]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で379位(485本中、1993年時点)となっている[15]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「オリジナルのビジュアルを追加し、ストーリー性を増している」と紹介されている[15]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.23 | 3.50 | 2.97 | 3.42 | 2.93 | 3.19 | 19.25 |
続編
- ゴールデンアックスII
- メガドライブ、1991年12月27日、セガ
- 基本的なシステムはそのままに、敵キャラクターやステージを一新した作品だが、前作と同様メッセージは全て英語。
- ゴールデンアックス デスアダーの復讐
- アーケードゲーム、1992年、セガ
- 業務用の正統な続編で、メガドライブ版の続編シリーズはパラレルワールドとなる。前作のプレイヤーキャラクターはギリウスのみしか登場せず、しかも新キャラクターの巨人の頭部に乗っている。また、完全な新キャラクターが3人追加された。4人同時プレイが可能。
- ゴールデンアックスIII
- メガドライブ、1993年6月25日、セガ
- 使用キャラクターは完全に一新し、ギリウスは冒頭だけ登場する。また、メッセージは全て英語のみ。
関連作品
- アックス=バトラー ゴールデンアックス伝説
- ゲームギア、1991年11月1日、セガ
- 外伝的なストーリーの作品で、ロールプレイングゲームに近い作りになっている。
- ゴールデンアックス ウォリアー
- マスターシステム、1991年、セガ
- 欧米でのみ発売された外伝作品。開発は日本で行われた。見下ろし型のアクションロールプレイングゲーム。シリーズのプレイヤーキャラクターも登場。
- ゴールデンアックス・ザ・デュエル
- アーケードゲーム、1994年、セガ
- シリーズに登場したキャラクターを使用した対戦型格闘ゲーム。時系列は「デスアダーの復讐」より後である。1995年9月29日にセガからセガサターン移植版が発売された。
- ゴールデンアックス ビースト ライダー
- Xbox 360、PLAYSTATION 3、2008年、セガ
- 欧米でのみ発売された作品。プレイヤーキャラクターは大きく様変わりしたティリスのみ。開発元はSecret Level。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 『メガドライブのすべて』p.29
- ^ PCエンジンCD-ROM2版取扱説明書、3頁より。
- ^ a b c 『メガドライブのすべて』p.30
- ^ 「バーチャルコンソール」の解説より
- ^ メガドライブ版エンディングでのキャラクター紹介より
- ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、12頁。
- ^ “Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Golden Axe Reviews”. Amiga Magazine Rack. 2012年2月22日閲覧。
- ^ “Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年7月26日閲覧。
- ^ a b “ゴールデンアックス [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月17日閲覧。
- ^ a b “ゴールデンアックス [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月17日閲覧。
- ^ “Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年7月26日閲覧。
- ^ “Golden Axe”. Ysrnry.co.uk. 2012年7月26日閲覧。
- ^ Matt; Julian (October 1990). “Review: Golden Axe”. Mean Machines (1): 42–4 2012年2月22日閲覧。.
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、12頁。
- ^ a b “Zzap!64 100th Issue Pull-Out Special Page 5”. Zzap64.co.uk. 2012年7月26日閲覧。
- ^ “Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年7月26日閲覧。
- ^ Rubenstein, Glenn (January 1993). “At the Controls”. Wizard (Wizard Entertainment) (17): 21-24.
- ^ a b 「Chapter 02 1989年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、32頁。ISBN 9784872338805。
- ^ a b c 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、21頁、ISBN 9784881994290。
参考文献
- 『メガドライブのすべて』 成沢大介、健部伸明 JICC出版局 1990年 ISBN 4-88063-790-4
- メガドライブ版『ゴールデンアックス』説明書 各キャラクターのプロフィールが記載されている