ウソツキ!ゴクオーくん

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ウソツキ!ゴクオーくん
ジャンル 児童漫画
漫画
作者 吉もと誠
出版社 小学館
掲載誌 別冊コロコロコミック
月刊コロコロコミック
レーベル てんとう虫コミックス
発表号 別冊コロコロコミック:
2011年10月号 - 2012年8月号
月刊コロコロコミック:
2012年9月号 - 2021年10月号
巻数 全25巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ウソツキ!ゴクオーくん』は、吉もと誠による日本漫画作品。副題は『A small lie is useful in some cases.』(ことわざ「嘘も方便」の英訳)。『別冊コロコロコミック』(小学館)2011年6月号にて読み切り作品として掲載された後、同年10月号から2012年8月号まで連載された。『月刊コロコロコミック』(同)においても2012年3月号、5月号に読み切りとして掲載され、同年9月号より『別冊コロコロコミック』から移行する形で2021年9月号まで連載された[1]。しかし9月号の最終回は読者を騙す「ウソの最終回」であったことが明かされ、「本当の最終回」は同誌10月号の別冊付録「ウソツキ!ゴクオーくんファイナルコミックBOOK」に収録された[2]

第61回小学館漫画賞・児童向け部門を受賞[3]

あらすじ

この世の中には様々な[注釈 1]がある。良いウソに悪いウソ、楽しいウソ・・・。そんなあらゆるウソが大好物な男の子が八百小学校に突如現れた。彼の名は「ウソツキゴクオーくん」。その正体は、地獄の初代閻魔大王!?

これは、そんなゴクオーがウソを武器に学校内をはじめ、彼の身の周りで巻き起こる様々な事件を解決していく物語。

登場人物

主要人物

ゴクオー
- 西墻由香[4]
主人公。八百小学校へやってきた謎多き転校生。大好物はウソで、どんなに小さなウソでも見逃さない。ウソはつくのも得意で、相手がひっかかった際には「ウソだよ~!」と言い放つ。また、相手のウソを見破るのもお手の物。ウソを以ってウソを制すのが彼のやり方であり、ずば抜けた洞察力と観察力でウソを見抜きあらゆる手法で悪いウソツキを責めていく。逆に正直者には無関心。また、ウソが足りなくなると“ウソバテ”してしまい力が衰えてしまう。10~11歳の少年のような見た目だが何千何万年も生きているらしい。
実は彼の正体は地獄の王『閻魔大王』である。正式名称は“初代閻魔大王『地獄王(ジゴクオー)』 ”。故郷の地獄では魂を悪行ごとに1人1人裁いていく仕事をしている。更にはネコカラスとの散歩や地獄ミーティングなどハードなスケジュールで一日を送り、その後は部下のバトラーの目を盗んでは度々現世に戻っているという。銀髪に八重歯と目の下の目立つほど太く濃い隅が特徴で、いつもタバコに見せかけたチョコ『シガレッチョ』(ココアシガレットの一種)を口に銜えている。黒いシャツにオレンジのネクタイ(地獄との通信機能があり、緊急事態が起こると炎のようなマークが現れ警戒音が鳴る)、深緑のハーフパンツ、赤い冠のような被り物、地獄に行くためのカプセルになる奇妙なデザインの靴など身形もかなり変わっている。また地獄での裁きを行う際には赤いマントを着用し、冠には「大王」の文字が刻まれる。一人称は「オレっち」。
現在の地獄が出来る前の最初の地獄が存在していた時に仲間のジュウオウや邪仏(サトリ)と共に地獄の治安を守っており、後に前々から神を巻き込んでの革命を目論んでいた邪仏により地獄を滅ぼされる(ゴクオー自身はこの事実を自らの『秘め嘘[注釈 2]にして黙っていた)が、神の罰により邪仏が間に永遠に封印された後は自分を庇った瀕死のジュウオウから彼の力を託され、その力で初代閻魔大王地獄王となる。そして、現在の地獄を再興し、地獄を統べるようになった。
現世に赴く前は人間に興味を抱かず、寧ろ愚かな存在としか考えていなかったため、死者の魂を裁いてきたウソさえも愚かだとしか思ってなかったが、後にその考えに疑問を持ち始め、遂には生きている人間のウソが知りたいという理由で現世へ行き、そこで小野天子と出会い、彼女がついたウソがきっかけで天子及び人間に興味を示す。天子を通じて現世を生きる人間の本当の姿を知ったことにより、人間は愚かな存在ではなく本当は面白い存在であると自らの考えを改めるようになる(実際、天国から来たネクストが人間を「虫ケラ」と罵った時は彼に対して怒りを露わにしていた)。また、天子の良き人間性にも触れたことで今まで地獄にて見せていた性格や表情が徐々に柔軟に変わっていくなど変化の兆しも見られるようになった。以降は完全に「人間を尊敬している」として人間そのものを認めており、特に天子の事は深く気に入っている様子で何だかんだで気に掛けたり行動を共にして様々な問題解決にも当たっている他、自分を変えてくれたことに対しても感謝を示している。
天子を救出する際に天国へ無断入国してから182日後(ひとばつの日)、その罪で神からの罰によって人間になり、閻魔大王の力を失う。そのチャンスを待っていた2代目候補・サタンに始末されかけるが、ユーリィが復活したことで窮地を脱する。その後はユーリィにキセキを分け与えられ(これによりお互いのパワーは半分ずつとなる)、閻魔大王の力を取り戻す。そして八百小に撒かれていた悪霧を消滅させた後、神の罰を終えたことで完全復活を果たした。
500年前に人間に転生する予定であった魂のナナシノに騙されて現世に逃げられたことがあり、この時の混乱に乗じてサタンが閻魔大王しか使えない印章を勝手に使おうとしたことに対し、機嫌が悪かったのもあったとはいえサタンの気持ち(その時大変だったゴクオーの力になろうとした)に気付けず無間地獄へ封印しサタン編における騒動のきっかけを作ってしまったが、天子たちと接する内に当時のサタンの気持ちに気付き始めやがて500年前のことをサタンが天子に話した際に天子がそれを指摘したことで初めてサタンの気持ちを完全に知るに至り、彼との決戦時にはサタンへ500年前のことに対して謝罪と感謝を伝えた。
ナナシノを追っていた時、ユーリィの情報で八百町に転生していることや地獄長達が発生させた天地融合結界により八百小に潜伏していることを掴むが、ナナシノとの再会後は真意を知り最後にはナナシノに500年前の事を謝罪して和解し、500年前の因縁に決着を付けた。
八百町合同クリスマス会の後、究極の嘘に必要な4つの感情の最後の1つを奪おうとするネクストを止めようとしたが、ネクストによってウソのつけない舌を与えられる罰を受け、それが原因で自分のウソ暴きはこんなものではないと思う気持ちと天子にネクストのことを言いたくないという思いやりが合わさった結果、ウソバテの比ではないほどの苦しみを味わい終いには倒れてしまうが、天子が孤地獄から呼び出したサタンにウソのつけない舌を抜いてもらったことで復活を果たした。直後にサタンと協力してネクストを地獄門に押し入れ孤地獄に堕とす策を講じ、それでも彼のキセキの力に苦戦するが後先を考えない無様なウソをついてまでネクストを道連れにしようとすることで助太刀したサタンにキセキの力を引き出させ、ネクストを孤地獄へ閉じ込めることに成功した。
程なくしてネクストが孤地獄から脱出したことを知るが、彼がキセキの力を使い過ぎた影響で記憶喪失になったことを知ると人間を知ってもらうためとしてネクストを「輝石野ネク助」として八百小に転入させた。しばらくしてネクストが記憶を取り戻した際には究極の嘘を発動され、記憶を消された上で天子と出会った頃にまで時間を戻されるも、天子の嘘を聞いたことにより自力で記憶を取り戻し究極の嘘を破る。その後は復活したユーリィやサタンと共闘してネクストに挑み、最終的には彼を本来の姿に戻すことに成功した。
魔男との決戦後に邪仏が復活のために動いていることを知り、後に間のあいだから姿を現した邪仏により自分の正体を6年2組の皆にバラされてしまう。それでも天子の助けもあって皆からは受け入れられ、さらに天子と皆の手助けもあり、邪仏を再び間に閉じ込めることに成功した。この一件で正体がバレた罪で神の罰により再び人間になるが、ユーリィの働き掛けにより卒業式までは八百小にいられることになった。
しばらくして邪仏が再び姿を現した際には今度こそ邪仏と決着を付けるためユーリィからキセキの力を与えられ、閻魔大王として邪仏と対峙する。戦闘の末に邪仏に勝利し、完全に決着を付けた。卒業後は地獄に帰ることになり、天子と別れる間際に彼女及び自分を知る人間たち全員から自身の記憶を消すが、実は記憶を消す時に使用したシガレッチョに8000000分の1の確率で天子が自分のことを思い出せるよう細工を施しており、その時までの再会を心待ちにしている。その後、中学生になった天子があるきっかけですぐに自分を思い出したことを知るなり驚愕した所で物語の幕は下りる。
初期設定の段階では名前を「ゴクオー」か「エンオー」にするかで迷っていたらしく、一人称が「オレ」になっている事を除いて今とほとんど変わっていない。
地獄技
  • 悪漢舌あっかんべー - 地獄王の基本技。悪いウソツキを地獄に送り込んだ後、「悪漢、ベー!」の掛け声で相手のを抜き『ウソのつけない舌』を与える(本人曰く「プレゼント」)。抜かれた相手は夢から覚めたように我に返るが、舌が勝手に動き出して己の意思に関係なく本当のことを喋ってしまい、反省や改心するまでウソをつくことが出来なくなる。また「あっかんベッ!」という軽めの技や、地獄長・グンショーとの合体技「極炎悪漢ベー」やカゲスキとの合体技「暗黒悪漢べー」、復活後サタンに使った「地獄幹部悪漢べー」、ナナシノとの決戦時で使用した「大悪漢ベー」もあるが舌を抜かれた後は通常と同様。
  • 針千盆はりせんぼん - 「針千ボンッ」と相手の口に針を千本入れる技。これを食らった者はウソをつく度に全身を針で刺されたような痛みが襲う。地獄でウソツキが出た時に使われる。
  • 余裕綽笏よゆうしゃくしゃく - 巨大なを相手に叩きつける大技。地獄そのものに害をなす者に使われる。
  • 因果王砲いんがおうほう - ボール状に変化した冠を地面に投げつけ、強大な龍の炎で焼き尽くす大技。ユーリィとの決戦時に使用。
  • 指斬拳万ゆびきりげんまん - 連続で拳を食らわせ、一撃食らうごとに自分のために何かしようとしてくれた人々の記憶が頭の中に刷り込まれる技。サタンとの決戦時に使用。
  • 天国地獄大地獄てんごくじごくおおじごく- ユーリィ、サタンと連携して乱舞を叩き込み相手を結界に閉じ込める天地融合技。ネクストとの決戦時に使用。
  • 嘘最砲弁うそもほうべん - ゴクオーの持つ舌を抜くペンチと彼のオーラであるジュウオウの持つ舌を抜くペンチを組み合わせて相手を殴りつけ、間まで吹き飛ばした後に相手を間に封じる大技。邪仏との戦闘で使用。
ネコカラス
ゴクオーのペットで、猫の頭に鳥の体を持つ謎の生き物。体色は黒一色で青緑色の目をしている。ゴクオーの推理をアシストする他、ウソツキを捕らえ地獄に送り込む能力もある。真の姿は地獄の番犬『ケルベロス』で、地獄に来ると元に戻る。また、悪い魂の生前の悪事や現世の様子を見ることができる道具『浄玻璃の鏡』を所持している。「ニャア」「カア」と交互に鳴く。言葉が通じる相手(自分と同じ鳥など)なら自らがウソ暴きをすることも可能。天国へ無断入国した罪で神からの罰で人間となる(同行したバトラーや地獄長たちも同様)。ユーリィのキセキによってウソツキを地獄に送る能力は取り戻せたが、人間の姿からは戻れなかった。人間の時の姿は5歳くらいの少年の見た目になる。神の罰を終える少し前、ゴクオーのネクタイを狙うサタンの命令を受けたガマブクロウに騙されかけるがゴクオーに助けられた。また、後日の悪霧騒動ではゴクオーと協力して悪霧を消滅させた。その後は神の罰を終えたことで完全復活を果たした。一人称は「ぼくっち」。
小野 天子(おの てんこ)
ヒロイン的存在のバカ正直で心優しい少女。小学5年生でゴクオーと同じクラス。よく犯人に仕立て上げられたり授業中に転んで怪我をしたりなど結構不運。たまに面白いウソをつくことがあるため、ゴクオーからめっぽう気に入られている。泣き虫だが一生懸命な頑張り屋で失敗をしつつも諦めない。ある事態がきっかけでゴクオーの正体を知ってしまい、それ以来は時々地獄に来るようになる。ゴクオーにウソでからかわれることもあるが彼にはよく助けられており、1年程度の付き合いであっても彼とは強い絆で結ばれている。側頭部に着けているリボンは元々は親友だったリヨが着けていたもので、彼女が八百小を転校する際にプレゼントされた。また入学前には祖母に筆箱を作ってもらい、それ以来は不安な時でも勇気を出せている。性格や本質を認められる事も多く、ゴクオーだけでなくクラスメイトや地獄の者たち、ユーリィからも気に入られ、更にはサタンやナナシノ、ネクストや魔男などにもそれを認められている節がある。ルシオ=サタンの策略でルシオの歓迎会の飾りを壊した疑いを掛けられた際にはクラスの皆に信じてもらえず、その上ウソを織り交ぜたルシオの話術に動揺し本当はゴクオーに助けて欲しかったのにも関わらず、助けを求めるのは駄目だと思い込んだことや早く辛い現状からいつもの状態に戻りたかったことで飾りを壊した事を認めようとし、ルシオの思惑通りに心が悪に染まりかけるが、即座にゴクオーに地獄ヘ送られ舌を抜かれそうになったことで、ゴクオーの前でちゃんと本音を吐き無実の罪を晴らすためゴクオーと協力してルシオのウソを暴き、ユーリィとガブリエルの協力により疑いも完全に晴れた。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。ゴクオーがネクストによってウソのつけない舌を与えられた時は元大天使でキセキの力を持つサタンにゴクオーを助けるように頼み、最初はうまくいかなかったが互いが互いのことを大嫌いだと思ったことによってサタンと心が1つになり、サタンを孤地獄から呼び戻すことに成功した。ネクストが記憶を取り戻した時は真実と彼の目的を明かされた上に修学旅行の時の思い出の写真を目の前で破かれ、更にはネクストのウソに騙されて悲しみを覚えたことで、ネクストに最大限の悲しみを奪われる。それでもネクストがゴクオー達と戦っている間に破かれた写真を修復しており、最終的には本来の姿に戻ったネクストを励まして彼が救われるきっかけを作った。邪仏が姿を現した際にはゴクオーの正体を知った6年2組の皆を宥めつつも自分なりの言葉掛けで受け入れさせることに成功し、さらに皆と協力して邪仏はおろかゴクオーさえも見抜けなかった嘘を交えた策で邪仏を嵌め、ゴクオーをサポートした。その後の邪仏との決戦の時も追い詰められたゴクオーを最初に嘘で元気づけ、彼が復活するきっかけを作った。卒業式の後、ゴクオーにより彼のことや関わった時の記憶を一度は消されるが、ゴクオーが記憶を消す際に施したある細工が中学生になった後にある出来事で作用したことによりゴクオーのことを思い出す。
得意科目は国語、苦手科目は体育。好きな給食は揚げパン。
初期設定では眼鏡を掛けており、ウソは絶対許さない性格となっている。

八百小学校

ゴクオーが転校してきた現世の小学校。ゴクオーのクラスは5年2組→6年2組。初登場した生徒や教師達はその後も度々登場している(一部除く)。
5年2組
番崎 竜丸(ばんざき たつまる)
声 - 細谷カズヨシ[5]
ガキ大将で、ゴクオーや天子のクラスメイト。体が大きくキレやすい暴れん坊だが、ゴクオーとの出会いや物語が進むにつれて次第に丸くなっている。また、かつて自身がからかいのつもりで怖がらせていたある人物に恨まれ、自身はその事を反省しており、その人物へのお詫びで殴られるのを承知していた。腕っぷしが強く腕相撲では子供相手なら無敗を誇る。よくゴクオーのウソで酷い目に遭ったりツッコミを入れたりしている。虎丸(とらまる)という弟(クラスは2年2組)がおり、風邪を引いた虎丸のためにガチャガチャでレアの『伝説のゴールドラゴン』を引き当てようとするなど弟想いの一面も見せる。第1話では天子を陥れるため、前任の担任教師に利用されていた。本人はその事で天子に謝罪をしていなかったことを深く反省していて、今後は天子を無闇に疑わず天子が困っていたら助ける事を誓っていたためルシオの歓迎会の飾り付けを壊した疑いを掛けられた天子を庇った。一度捻田と肉鱈のケンカを止めようと暴力を振るってしまい、周囲から責められ拗ねたことがあったがグンショーから漢のウソを教えられ、つい殴ってしまった2人に謝っても許して貰えなかったが諦めずに3日間一生懸命謝罪し続けようやく許して貰えた(この件以来グンショーを「アニキ」と呼ぶようになる)。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。ある夏の日にリュウジが現れた際はドッジボールやゲーム、腕相撲ですらリュウジに敗北したことで劣等感を覚えてしまうものの負けを認めたことで気が晴れ、リュウジと共に落書き犯へ立ち向かった。6年になって違うクラスになった恵比寿・梶野とある放課後にゲームをする約束をしていたにも関わらず、結局茶刈たちとの急用を優先してしまったせいで梶野と喧嘩になってしまうが梶野のピンチにゴクオーと共に駆け付けて助けに入り、最終的には梶野と仲直りした。八百町合同クリスマス会の準備では、出摩小の生徒である井ノ中(いのなか)に下級生たちへのサプライズとして用意していたお菓子を飾ったツリーを壊されるというトラブルに遭い、一度はツリーのことを諦めるもネクストが新しいツリーを持ってきた(実際はキセキの力で修復していた)ことで元気を取り戻し、皆で協力してツリーの飾り付けをし直して予定より少し遅れながらも無事クリスマス会を開催でき、ツリーを虎丸や下級生たちに喜んでもらえて嬉しさを覚えた(その際に発生した最大限の喜びをネクストに奪われる)。物語終盤では6年2組の生徒全員と共にゴクオーの正体を知るも天子の言葉もあって受け入れ、天子や生徒全員と共に邪仏に追い詰められたゴクオーを助けた。その後決戦時もゴクオーをサポートした。
得意科目は体育、苦手科目は算数と家庭科。好きな給食はカレーライス(「ケーキにかけてだって食える」ほどの大好物)。
恵比寿 正宗(えびす まさむね)
ゴクオー達のクラスメイト。番崎の手下的存在で常に行動を共にしている。強いモノに憧れを持つ小心者で普段からあまりパッとしない存在だが、番崎や梶野との友情を大切にしようとしたり2人が喧嘩になった際はなんとか仲直りさせようと奮闘するなど、友達想いな一面を見せている。
大人気のおもちゃ『昆虫メダル』のレアメダル・ヘラクナイトの2枚目を出した時は皆にチヤホヤされ得意になっていたものの、調子に乗っていたのが災いして中学生にメダル5枚と交換というウソで奪われ、交換の約束をしていた番崎と絶縁になってしまう。しかしゴクオーと協力してメダルを取り返し、番崎ともよりを戻した。6年生ではゴクオーとは別の4組になっている。
得意科目は社会、苦手科目は理科。好きな給食は唐揚げ。
梶野 伸行(かじの のぶゆき)
ゴクオー達のクラスメイト。恵比寿同様、番崎とよくつるんでいる。「ゲーム」と名のつくものなら何でも得意であり、自他共に認める「ゲームマスター」。
ある日、話題のゲームである『クエストクエスチョン』を買いそびれてしまい、ゲームマスターとしてのプライドが災いして意地で番崎たちにウソをついてしまった。その後もウソをつき続ける内に積み重なったウソに恐怖を覚え、ゴクオーにウソのつけない舌を与えられた時はウソを見破ってくれたことに感謝していた。6年生ではゴクオーとは別の4組になっており、それ故番崎と違うクラスになったことに落ち込んでいた。上記の約束の件では番崎と喧嘩になった後、ゲームセンターで高校生達にハメられそうになるが駆け付けたゴクオーと番崎に救われ、改めて番崎と仲直りした。
得意科目は算数、苦手科目は家庭科。好きな給食はラーメン。
茂部 美知代(もぶ みちよ)
天子の親友で、ゴクオー達のクラスメイト。天子からは「みぃちゃん」と呼ばれている。明朗快活なムードメーカーで、ビーズアクセサリー作りが得意。
かつて八百小にいたリヨが町に遊びに来た時は、仲が良かった天子とリヨの関係を見てそれ等に対する孤独感からリヨが置いて行った(実際はわざと外して置いた)リボンを盗ってしまう。リボンを返せなくなった状況からごまかしていたがゴクオーにウソを見破られ、リヨと共にウソのつけない舌を与えられた。事件解決後、天子に詫びてリヨと和解した。6年生ではゴクオーとは別の4組になっている。
得意科目は図工、苦手科目は理科。好きな給食はグラタン。
尼里 ゆめ(あまさと -)
天子の親友で、ゴクオー達のクラスメイト。クラスのお姉さん的存在で男子の注目の的でもある。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
得意科目は体育、苦手科目は社会。好きな給食はナポリタン。
戸屋 ススム(どや -)
声 - 中島ヨシキ[6]
学校一のスポーツマンで、ゴクオー達のクラスメイト。1年前の授業で跳び箱から落ちて以来跳び箱が怖くて跳べず、怪我をしたとウソをついて体育を見学して更に跳ぼうとしている天子の妨害をしていたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。そのおかげでみんなに正直なことを言ったため許された。運動会でも活躍し、ゴクオーの口車で卑怯をしようと考えた番崎や白組の男子を説得し、心がバラバラになっていた皆に発破をかけるという奮闘ぶりを見せた。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。邪仏編ではゴクオーの正体を知るも受け入れ、同じくゴクオーを受け入れた元5年2組の生徒全員と共に駆けつけ、邪仏に挑むゴクオーをサポートした。
得意科目は体育、苦手科目は国語。好きな給食は鳥のササミのゴマ和え。
中底 正(なかぞこ ただし)
ゴクオー達のクラスメイト。掃除委員所属。間が悪いが熱心に掃除や飼育をこなす影の努力家。給食のカレー鍋を落としてカレーをこぼしてしまった時はごまかそうとしていたがゴクオーに見破られ、謝った。また、掃除委員をこなしていた時に同じ委員の磨巾から度々仕事を押し付けられ、その事を強く言い返せなかった事もあってゴクオーに自らの間の悪さを吐露したこともあるが、教育委員会に掃除のやり方を教える役割を担う事になり、それがきっかけで磨巾との騒動になった際にはゴクオーの助けもあって難を逃れ、その際に磨巾に「気まずくなりたくない」という理由で一緒に説明会をやろうと誘うなどの配慮を見せ、結果としてクラス全体から賞賛された。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
押結(おむすび)
ゴクオー達のクラスメイト。カレー鍋の持ち手に液体石鹸を塗り、中底にカレーをこぼさせた。実は食欲に負けて給食のカレーをつまみ食いしすぎてしまい、量が少なくなってしまったためにごまかそうとしていた。だがゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられ、本当の事を話した。また、幼馴染のヒサエ[注釈 3]と一緒にいた時に4組の連中から彼女との仲をからかわれ、更には物を隠されるといったいじめにも遭うが、最後にはゴクオーに助けられた。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
生家(なまけ)
ゴクオー達のクラスメイト。勉強嫌いで、塾に行かされないために江里戸に人気ホビー『ベイ』と引き換えにテストでカンニング(テストにお互いの名前を書くというもの)させてくれと頼んだ。しかし、ゴクオーに中途半端なウソを完璧にするために勉強をさせられた(お互いの点数がいきなり変わると怪しまれるため)。カンニングは成功したがテストを返されるときに先生に褒められて良心や不安に潰されそうになるが、結果的にはテストで百点をとれた。その後ゴクオーに舌を抜かれそうになるが、もう気まずいウソはつかないと本心から言い、免れた。その後は江里戸に勉強を教えてもらい少しずつ成果を上げている。6年生ではゴクオーとは別の3組になっている。
江里戸 秀一(えりと しゅういち)
ゴクオー達のクラスメイト。クラス一の秀才で、性格もよい。児童会では書記を担当している。生家のカンニングにホビーと引き換えに加担するが、ゴクオーに良心を揺さぶられ、舌を抜かれそうになったときも生家とともにもう気まずいウソはつかないと本心から言い、免れた。その後は生家に勉強を教えていた。家では母親のことを「ママ」と呼んでおり、一度は田ノ上の嫌がらせでクラスにこの事をバラされ、最初は笑われたりもしたが、田ノ上との和解後はこの事で笑われたりはしていない。一度、塾の先生が原因でおちこぼれ軍団4人(ゴクオー、番崎、田ノ上、平近)と仲が険悪になりかけたことがあったが、ゴクオー達にウソをつかれた甲斐もあって修繕することに成功した。6年生ではゴクオーとは別の3組になっている。
平近 鉄平(ひらちか てっぺい)
クラスのお笑いキャラで、ゴクオー達のクラスメイト。愛称は「ヒッチー」。いつも様々なギャグでみんなを笑わせている人気者だが、幼馴染ののりこだけは笑わせられていなかった。全く笑ってくれないのりこを笑わせるためにネコカラスを無理矢理利用してしまい、ゴクオーの怒りを買い(本当に怒ったかどうかは謎)地獄に送られるが、舌は抜かれなかった。その後、のりこが笑わない理由を知ったことで、彼女に人を笑わすのが楽しくなっていたことを明かした。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
内見 のりこ(うちみ -)
おっとりした少女で、ゴクオー達のクラスメイト。愛称は「ノンコ」。家が獣医で動物好き。飼育委員に入っている。一年前、平近が先生を「お母さん」と呼んでしまったことをごまかして以来、無理をしてお笑いキャラをしていると思い、平近のギャグに無理して笑いをこらえたり、面白くないとウソをついたりして、笑わないようにしていた。だがゴクオーに見破られ、平近と一緒に地獄に送られ、軽めに舌を抜かれた(この場合は、平近に真意を気づいてもらうため)。そして真相を話したが、平近は本当に人を笑わすのが楽しくなっていたことを知り、最後は平近のギャグで笑った。6年生ではゴクオーとは別の3組になっている。
壱兆 金太郎(いっちょう きんたろう)
一流会社の社長の息子で、ゴクオー達のクラスメイト。お調子者でチャラいお金持ちだが、それ故に嫌な奴だと思われることを嫌っている。休み時間中、誤って学校創立時に作られた彫刻を壊してしまい、嫌われたくないためにその場に居合わせた梶野、中底、押結に前日窓ガラスを壊した時のようにお金でウソを買おうとした。しかし、ゴクオーに見られてしまったため、ゴクオーに罪を擦り付けたが、ゴクオーの策によりしてやられ、最後はウソのつけない舌を与えられた。なおもお金を使い逃げ道を作ろうとするが、皆見先生に平手打ちを受け事の重大さに気付き、泣きながら謝った。そして皆が彫刻を直すのを手伝うと宣言したため元気を取り戻した。6年生ではゴクオーとは別の3組になっている。
雨地(あめち)
ゴクオー達のクラスメイト。勉強も運動もそれなりにできるが、集団でやる競技となると、迷惑をかけたくないと過敏になりすぎていつも失敗してしまう。1ヶ月間の縄跳び大会のときも皆の足を引っ張り、肉鱈と4組の一行に馬鹿にされていた。自分がいなければ勝てると、皆にウソをついて縄跳びをずる休みするがゴクオーにばれてしまい、ゴクオーと話す内にクラスメイトの自分への応援はウソで、実は邪険にされているといったことをつい口走ってしまい、未熟なウソにイラついたゴクオーに舌を抜かれ、皆にずる休みだと話してしまうが、同時に実は自分もクラスの一員でいたいということも言い、許された。そこに現れた肉鱈らと2組の生徒達との間で始まった雨地は縄を跳べるか跳べないかの口論の中、ゴクオーにどちらがウソツキか決めるのは自分だと言われ、心は揺らいだものの最終的に跳べると信じてくれた2組の方を信じて肉鱈らを振り払い、勇気を出して縄を跳ぶことができた。そしてゴクオーに、もう嫌なことから逃げないと誓った。以前、跳び箱が飛べなかった天子を応援したことがある。6年生ではゴクオーとは別の4組になっている。
三白 彩菜(みしら あやな)
ゴクオー達のクラスメイト。すごく美味しいと評判の定食屋の娘で、自身も手伝いをしているが、店自体がオシャレでなくいつクラスメイトが来るのか分からないため、店の手伝いを恥ずかしがっている。ある時、たまたま店に食べに来たクラスメイトの北星(きたぼし)[注釈 4]に料理を褒められたことで恋心を抱くようになる。調理実習の時に北星が自分よりも彼と同じ班の盛杉(もりすぎ)[注釈 5]に興味を示していたことに嫉妬し、自分の班の鍋にインスタントコーヒーをたっぷり入れた上で食器器具を落とし、それを拾うふりをして、ゴクオー達3班の鍋と自分の班である4班の鍋をすり替えることに成功したが、ゴクオーにウソを見破られてウソのつけない舌を与えられた。全てを話した後、皆見先生や盛杉の協力でカレーを作り直し、料理に大切な事に気付き、和解した。その後は店の手伝いを恥ずかしがらずにできている。6年生ではゴクオーとは別の4組になっている。
田ノ上 歩(たのうえ あゆむ)
ゴクオー達のクラスメイト。勉強や運動もイマイチであるが、いつも笑っていられる。番崎などから何か言われる度に江里戸に庇ってもらっている。しかし、その度に自分が周りよりも下の存在だと思い知らされており、内心では嫌悪感を抱いていた。両親が共働きのため、家ではアイロンがけや洗濯物干し、弟の世話やおやつ作りまでしている。ある日、ゴクオー、学田と共に江里戸の家で雨宿りしていた時、江里戸が母親のことをママと呼んだのを聞き、書き初めに書いてクラスにバラした。それを江里戸に嫉妬していた学田の仕業にしようとしたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。これまでの笑顔から一転し物凄い形相で真相を話した後、江里戸から自身も自分ができないことを普通にできている田ノ上のことをすごくて尊敬できると思っており、それ故に庇っていたことが明かされ、それを知ったことで江里戸と和解した。その後は迷惑をかけたお詫びに江里戸と学田をホットケーキパーティに招待した。6年生ではゴクオーとは別の4組になっている。
学田 学(がくた まなぶ)
ゴクオー達のクラスメイト。通称「ガク」。生真面目な性格でウソが嫌い。植物クラブ所属で、毎朝花の水やりをした後で予習復習をしているが、いま一歩江里戸に成績で勝つことができず、嫉妬している。クラスで一番早く登校しており、習字が得意である。これを田ノ上に利用され、罪を擦り付けられそうになった。ウソは悪いことと思っており、ゴクオーの事を嫌っていた。しかし、この性格が原因で窮地に陥ったことがあったが、ゴクオーに助けられたのを機にウソに対する認識を少しだけ改めた。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
鉄谷 真吉(てつたに しんきち)
ゴクオー達のクラスメイト。1年生から一度も学校を休んだり、早引きしたことがなく、それを自分のいい所として自慢するほどの元気者。しかし、そのことで調子に乗ったことが原因で、風邪を引いてしまう。翌日は皆勤賞のために風邪をごまかして登校するが、隣の席の背花にうつしてしまい、それによってクラスにも風邪を引いていることが露見する。そこで保健室からもらってきたシップを脇に貼り、熱を抑えてごまかそうとしたが、体温計にシップのにおいが付いていたことからゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。実は皆勤賞を狙っていたのは、自分の為ではなく、ぜんそく持ちの妹エミを励ます為だった事など全てを話し、更には背花から自身の本当のいい所を書いた紙を渡されたことでそれを見て自分の行いを反省した。その後、背花と共に早退し、その日の夜にはエミに紙を見られており、照れていた。6年生ではゴクオーとは別の3組になっている。
背花 すみれ(せばな - )
ゴクオー達のクラスメイト。演劇クラブ所属。クラブでは主役を多くやらせてもらっている。ある時、皆見先生から隣の席の人の良い所を挙げる紙を渡された時に妹の為に風邪を引いた事を我慢する鉄谷から風邪をうつされてしまうが、最後には本心を話した彼を許し、同時に鉄谷の良い所を記した紙を彼に手渡した。宝塚に憧れており「シンデレラ」で王子様役になるが、クラスが注目したことで登垣から嫉妬心を抱かれ、さらに当日に後述の理由で登垣に当たってしまい、罠にはめられた。その後は登垣とも和解し、劇を成功させた。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
登垣 光子(とがき みつこ)
ゴクオー達のクラスメイト。演劇クラブ所属。普段は地味でクラブでも脇役ばかりをやらされているが、5年2組の劇ではシンデレラ役を務めた(シンデレラ役の立候補が誰もおらず、演劇クラブの彼女を皆見先生が推薦した)。劇当日、クラス全員分のお守りを作ったが、家に置いてきてしまいそれを取りに行って戻ってくる途中に転倒し、時間ギリギリで来た上に傷だらけの主役らしからぬ状態の彼女にイラつきを覚えた背花にきつく当たられたことで、今まで我慢してきた嫉妬が爆発し、劇本番、馬の被り物で変装した上で反対の舞台裏に劇で使っていたネズミの全身タイツを置き、自分が得意な皆見先生の声マネを使って背花をネズミの全身タイツで転倒させた。しかし、皆見先生が本番中に舞台裏にいないこと(彼女はずっと体育館入口にいた)、そして自分が被っていたティアラの宝石のひとつが馬の被り物に入っていたことで、ゴクオーにウソを見破られウソのつけない舌を与えられた。ウソのつけない舌を与えられてもなお「こんなクラス大嫌い」とウソをついたが、ゴクオーにお守り袋を突きつけられ、自分の本心に気づく。その後は背花達とも和解し、劇を成功させた。6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
石豆 タグル(いしまめ -)
ゴクオー達のクラスメイト。ある日、とあることからボールに乗ってボールをパンクさせてしまい、その罪を北星に擦り付けようとしたが、ゴクオーにウソを見破られる。そのやりとりを見ていたサタンに地獄に連れて行かれ(ネコカラスが地獄に送ろうとしたが介入したガマブクロウが先に地獄へ送った)、現世地獄化の第一歩として人の悪口しか言えない舌を与えられそうになるが、寸での所でゴクオーに制裁された(しかし、実はこの事件は、ゴクオーにナナシノの存在を気付かせないようにする為にわざと起こしたものであり、後にそれをゴクオーに見破られている)。6年生でもゴクオーと同じクラスになっており、ある出来事がきっかけで千十郎の友達になる。実は幼い頃からナナシノに摂りつかれており、心の中で出会った後は友達となり、いつも一緒に遊んだり話をしたりしていた。また、ゴクオーがナナシノの潜伏先を知った際は千十郎を利用し、彼にゴクオーの事を「閻魔」と呼ぶように入れ知恵したり(千十郎には言わないように約束させている)、屋上からオーラを千十郎に向けて降り注ぐことで彼がナナシノだとゴクオーに思わせていた。ナナシノに摂りつかれている事をゴクオーの推理で明かされると一時分離したナナシノがいない事に気付いて涙を流し、前述のナナシノとの経緯を天子たちに話した。その後、ゴクオーとの決戦の末に改心したナナシノと別れることとなり、ナナシノが転生してからは彼に関する記憶は消えているが、その日に産まれた喜生(はるき)という赤ちゃんに歓喜の涙を流して「いいお兄ちゃんになる」と誓った。彼の名前をアナグラムで並べ替えると「タマシイメグル」になり、ナナシノの存在と関連付けるような文章となる。
チコ
ゴクオー達のクラスメイト。6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。しばおという犬を飼っており、いなくなった際は天子とゴクオーに助けを求め、更には他人の女性にしばおを奪われそうになるが、最後にはゴクオーの助けもあってしばおを取り返した。一久世が女子に人気という話題が挙がった際は「江里戸の方がカッコいい」と言っていた。
左丹下 ルシオ(さたんげ -)
5年2組に転入してきた左丹下校長の親戚。実は作戦に失敗続きのサタンが人間は「悪」だということをゴクオーに知らしめるため、ガマブクロウの力で人間の少年に変化した姿(サタンはガマブクロウが化けている)。箸乃木(ばしのぎ)が事件を起こした際は彼に協力すると持ちかけ、様々な証拠を隠滅してゴクオーのウソ暴きを邪魔するが、1枚上手だったゴクオーに騙され、自らの手で証拠を露見させてしまう。また、教頭である固水の悪事に加担したり、他の生徒にウソ事件を引き起こさせる行為もした他、自身の歓迎会の前日には天子の心を悪に染まらせるために天子に化けたガマブクロウに飾りを壊させることもした。変化していたサタンがゴクオーとの決戦の末、孤地獄無期懲役となったため、表向きは校長の仕事の都合で外国に引っ越したという形で5年2組から去ったが、ゴクオーがウソで用意した謝罪といつか会えるといった旨の手紙が読まれ、最後は5年2組から仲間として受け入れられた。邪仏との決戦時にゴクオーの頼みにより再登場し、ゴクオーをサポートした。
皆見 みのり(みなみる -)
前担任教師の後任として勤めている5年2組担任の新米女性教師。気が弱く(現在は努力中)、おっちょこちょいで多少涙もろいところがあるが、真面目で芯の強い一面があり人の気持ちを大切にする指導をする。なお、以前に(ウソ暴きのために)事故で怪我をしてしまったゴクオーを助けられずにいたことから合気道を習い始めており、後に同じ教師の険市先生がゴクオーに襲い掛かろうとした際は彼を投げ飛ばしてゴクオーを助けている。昔はキャビンアテンダントになるのが夢であったが断念してしまい落ち込んでいた。そんなある日、仲間を大切にする一面を見通した当時の担任に先生になることを勧められ現在に至る。ゴクオー達が6年生でも同じクラスで担任を務めている。修学旅行の時はしくじりはあったものの行きの新幹線などでは騒いではいけないと生徒達を叱ったり、京都の土産物店では巨大マスコット人形を壊した疑いをかけられた[注釈 6]教え子の乙赦(おしゃ)勝木(かちき)に迫る夕日向先生に発破をかけ2人を庇ったりするなど教育者としての更なる成長が見られた。ゴクオー達が卒業制作を作っていた際に強風で卒業制作が壊れてしまい、教え子達のがっかりするところを見たくないあまり卒業制作を自分で作り直し、そのまま生徒達の作品としようとしたが、ゴクオーに見破られる。そしてそれが教え子達を侮辱することだというゴクオーの指摘によりウソをつこうとした自分を反省し、自ら罪を認めウソのつけない舌を与えられた。その後天子達に全てを話して謝罪し、自身が直した部分を切り取ろうとしたが、彼女自身も6年2組の一員だからそのままにして欲しい事と、自分のためにこっそりプレゼントを作ってくれた教え子達の心の暖かさに触れ涙した。真最終回では邪仏の信頼支配の術に操られるも、唯一理性を保っておりゴクオーに「早く行きなさい」と促した。
好きな給食は牛乳の寒天。
6年2組
形銭 千十郎(かたぜに せんじゅうろう)
八百小に転校してきたリーゼントと一か所だけある金歯が特徴の少年で、刑事の息子。ウソ事件を率先して解決しようとしており、その度にいつもゴクオーに手柄を取られているために彼のことを敵視してはいるが、ある事件で協力してウソを暴いた後は素直に感謝の言葉を伝えるなど内心では彼を認めている節もある。また、刑事について語り出すと止まらなく、話が長すぎるがゆえほとんど人がいなくなる。なぜかゴクオーの正体を知っており、気安く「閻魔」と呼んでいたが、それについてはある約束(詳細は後述)があるため答えなかった。一人称は「ボキ」。
父親の仕事の都合で転校を繰り返しており、2つ前の学校では刑事ドラマの話で仲良くなった生徒がいたが、転校後、自身が書いた手紙が読み切れないのが原因で事実上絶交宣言されてしまい、それがきっかけで友情は続かないことを悟り「友達はいらない」と言っていた。しかしある事件で石豆が疑われた時「友達を作ることを恐れるな」という父親の言葉を胸に(ゴクオーの手助けもあって)石豆の無実の罪を晴らし、彼と友達になる。
時折人とは思えないオーラを放つ時があるが、それは石豆に摂り付いたナナシノが上から降り注いだものであった。そしてゴクオーを閻魔と呼んでいたのもナナシノに唆されたものであり、約束としてそれをずっと黙っていた。ナナシノが転生してからは石豆同様彼に関する記憶は消えている。
得意科目は社会、苦手科目は家庭科。好きな給食はカツ丼。
茶刈 しげる(ちゃかり -)
元・5年4組の生徒でゴクオー達の新たなクラスメイト。明るいお調子者。そのくせかなりのトラブルメーカーで、6年生初日でも花瓶が割られていたことで教室に一人だけいた彼に疑いが掛けられ、その際に一度は割って入ったゴクオーのウソつきを快く思わずに嫌っていたが、ゴクオーの活躍により疑いが晴れた後はゴクオーを尊敬すると同時に友達にもなりたいと思うようになり「ゴクさん」と呼ぶようになる。夏休みの登校日、宿題の絵の仕上げに使った絵の具を片付けている最中、番崎が落としたハンカチを手についた絵の具を拭くのに使ってしまい、番崎に詰め寄られ必死に謝り、ハンカチを弁償するという旨も告げたが、その際に「汚れきったばっちぃハンカチ」などとハンカチを悪く言ってしまったことで番崎の怒りを買い殴られ、クラスメイトからも同情してもらえなかった。その後番崎と仲直りするべくゴクオーに助けを求めたが、ゴクオーからは自分自身のうさんくささを指摘され、逆上してゴクオーに襲いかかるが、逆に地獄に送られウソのつけない舌を与えられた。喧嘩や一人ぼっち、仲間外れが怖くて適当な性格でいれば自然と人が集まってくるから安心していたことなどを話し、なおも適当な自分を省みようとしなかったが、その場にいた天子に番崎のハンカチは虎丸に誕生日プレゼントとして初めてプレゼントしてもらったものだったからあんなに怒ったのではないかという事を告げられ自分を少し見つめ直し、代わりのハンカチを買うべく色々な店を回るが見つからず、最後の店でお目当てのハンカチが一個だけ残っていたのを見つけるが、別の子供もそのハンカチを欲しがっていて、引っ越す友達にあげたいということを聞いて自分がハンカチを探し回っていたのは自分の為だと気づき、その子供にハンカチを譲った。その後は番崎に謝り許してもらえたものの、適当な性格は治っていない。
得意科目は国語、苦手科目は算数。好きな給食は焼きそば。
味本(あじもと)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。食べ物にこだわりがあり、給食を残す生徒は許せない。食べ物に関する知識も豊富で将来は美食家を志望。実はしいたけが苦手で、しいたけソテーの日だけは早引きや仮病を使ったりしていた。ある日のしいたけソテーの前日も足並に食べ物の好き嫌いを無くす方法を教えるよう頼まれたが「教えても無駄だ」と断り、当日前もって買っておいた牛乳パックにしいたけを隠し、持って帰って母親に細かく切ってもらおうとした(そのせいで気が引けて足並達が給食を残すことを怒れなかった)。だがゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられ、丸ごとのしいたけの歯ごたえがどうしても好きになれなかった事を話してしまった。その後は天子達になぜ嫌いなのかを研究することを勧められた上で励まされた。
足並(あしなみ)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。食べ物の好き嫌いから、給食を大の苦手としている。ある日の体育の50m走では赤花と3回連続で同タイムを出し、クラスメイトからライバルと呼ばれる反面、クラスから自分の方が勝てそうだと囁かれたり、陰ながら赤花以上に努力しているため、それらを知った赤花を焦らせてしまい、彼の靴の紐を切ってまともに走れなくしたという無実の罪を着せられてしまうが、真実を話した赤花からなぜそこまで練習を頑張れるのかと聞かれた時に、赤花をライバルだと認めていることや彼に勝ちたかったからだと答え、それらを聞いて反省した赤花と和解した。
一久世(ひとくせ)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。勉強、運動ができる優等生で優しい性格だが、本人もそれを自負している節があり、周りが自身のキャラを定着させていることに嫌気が差していた。ある日何気なく言った一言が他のクラスメイトの喧嘩に繋がり、それに味を占め今度は「嘘の噂」を流し磨巾と田塁を喧嘩させた。そして、その次に番崎と正道を喧嘩させるために天子に噂を広めるよう仕向けたが、ゴクオーの策にはまり、天子も嘘の噂を広めていなかったためウソが暴かれ、ウソのつけない舌を与えられた。その後クラスメイトの前で涙ながらに本音を吐き、投げやりな態度になるも、最後は皆に自分のありのままの姿を認めてもらい、それにより皆と和解し噂騒動も無くなった。以降は自分のありのままの姿を皆に見せるようになり、いつもポヤっとしている湯種やチャレンジに多くの出費をした飯音を心配したり、全てを話した飯音を湯種と共に励ましたりしていた。また、ゴクオーを恨む磨巾に対しても拙井と共に諭し、心から悪いと反省していることやゴクオーに感謝していることを告げた。
正道 拳(せいどう けん)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。空手が強く大会で3年連続優勝するほどの実力。一久世のウソを暴くために番崎と喧嘩しているふりをして一役買った。時目に憧れており、怪我をしたところを心配してくれた優しさに惚れた。しかし、彼女が優勝カップを壊したことを目撃してしまい、このまま黙っているよう言われ、時目がゴクオーに追及されていた際には彼女を庇っていたが、ゴクオーの言葉で「重要なのは真実」と知り、自分の行動を後悔し始める。その後、時目から罪を被ってと泣きつかれたが、自分を殴ってまでも葛藤を振り切り、時目に真実を話すように諭した。時目が真実を話したため、自身も優勝カップは努力や周囲の想いが詰まった大切なものであると彼女に伝え、時目から謝罪してもらった後は精神を鍛え直すべく彼女と共に特訓をするようになる。
拙井(つたない)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。顔面にボールをぶつけられた事がトラウマでドッジボールが怖く、他のメンバーにボールを渡していた。球技大会当日も一人よがりのプレーをしていたが、ゴクオーにそれを大罪とみなされウソのつけない舌を与えられた。その後、本当は1年前に箱入の顔面にうっかりボールをぶつけたことから、また誰かを大怪我させてしまう事を恐れボールを投げるのが怖くなってしまったということを話した。しかし箱入の勇気とクラスメイト達の励ましで本気を取り戻し、2組を優勝に導いた。
箱入(はこいり)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。拙井とはご近所さん。1年前、拙井にボールをぶつけられ鼻血が止まらず、気が動転していて拙井はわざとやったのではないとすぐに言えなかった。球技大会では拙井の真実を聞いてボールから拙井を守り、彼を励ました。
湯種 杉照(ゆだね すぎてる)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。ケンカやもめ事を嫌うのんびり屋でいつもポヤっとしており、周りに流されやすくよく騙されたりもするが、本人はそれを気にしていない。ある日、隣に住んでいるお兄さんに貸してもらった玩具『ハンドスピピー』を昔同じ塾だった暴若(ぼうじゃく)に脅され、奪われた。それをお兄さんに告白し、彼の愛想をつかし失望した目を見て、自分の適当な性格を反省し、スピピーを取り戻すため初めて怒りを露わにして暴若に立ち向かった。その後ゴクオーの協力のおかげで(壊れていたものの)スピピーを取り戻し、お兄さんと仲直りした。
飯音(いいね)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。昆虫が大好き。一久世や湯種とは5年生の時も同じクラスだった。ある雨の日に人気ユーチューバーであるキンキンに偶然会い、キンキンから弟子と認められたとゴクオー達に話す。それで自身も動画を作ることにしたのだが、その動画はどれもお世辞にも面白いとは言えないものだったため、つまらないとゴクオーに笑われた。その後『チョコバード』というお菓子の当たりが出るまで50箱ひたすら開けるというチャレンジを行うが失敗し、落ち込んでいた時に平近がチョコバードの当たりを当てたのを見て、彼に頼んでチョコバードの当たりを譲ってもらい、それをあたかも自分が当てたものであるかのようにして皆を騙そうとするが、それをゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられた。その後、キンキンの弟子だというのはウソであり、彼に会えて調子に乗っていただけだということや、前述の不正行為も含めて全てを話し、また自分の動画を見てくれたみんなも楽しそうじゃなかったと本音を語ったが、一久世と湯種から本当に楽しいことをやってみんなを楽しくしたらどうだと励まされ、その数日後、昆虫の不思議を紹介する新たな動画を作って楽しく観せていた。
時目(ときめ)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。可憐な顔と仕草で男子に大人気。心優しい性格で、いつも笑顔を絶やさず怒ったことがないというが、本性は態度と口が少し悪く、か弱いアピールをして他人を利用している。ある日の体育の授業の後、正道の優勝カップを誤って壊してしまい、慌てて直しているところを正道に見られ、得意のアピールでこのまま黙っているよう伝えたが、ゴクオーに追及され、ウソ泣きをして同情を買おうとするも、ゴクオーからは「涙は関係ない、重要なのは真実だ」と返された。その後物凄い形相で本性を露わにしてまで誤魔化そうとし、挙句の果てに正道に罪を被るよう泣きつくもゴクオーの言葉で考えを変えた彼から真実を話すよう突き放され、その怒りから自分の罪を大声で白状してしまう。ウソのつけない舌を与えられて真実を話した後は、正道から優勝カップが努力や周囲からの想いが詰まった大切なものであると知らされ、ようやく自らの過ちを後悔して彼に謝罪し、その後は本性を曝け出すようになり、更には正道と共に精神を鍛え直すべく特訓をするようにもなる。
尾局(おつぼね)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。厳しく口うるさいタイプだが、情に厚く涙もろい一面も持つ。リーダーシップがあり、面倒くさい事も率先して引き受けたり、他人を心配して気遣うなど面倒見の良い面も併せ持っている。正道の優勝カップが壊された際最初に教室に戻った時目を疑い、その際彼女に騙されて動揺を見せたが、事件の真相が分かった時には時目を責めつつも、一斉に非難する男子たちに対し「元はといえばあなた達が甘やかしてたからでしょ」と叱りつけた。ある日、髪型を変えた木軽(きがる)を言葉でキズつけた番崎たちや彼らが謝っていた事を指摘したゴクオーをあれやこれやと叱りつけ「いつも正しいのは自分だけ」と自負していたが、体育の後で木から降りられなくなった2年の寄道(よりみち)を助けた際に「フェンスに登ってはいけない」という決まりを破ってしまい、それを隠すため決まりが書かれた貼り紙をはがし、寄道から助けてもらったと言われてもシラを切り続け、挙句の果て彼をウソツキ呼ばわりした。しかし、ゴクオーに全てを見破られ、その事に逆ギレして寄道を責め立てた結果泣かしてしまい、ゴクオーからウソのつけない舌を与えられた。そして、最初は純粋に正しいことをしていたが、いつの間にか人の失敗や失言を探して人をたたくことが目的になり、他人も自分も正しくしてないと許せなくなったと打ち明けたが、責める(フリをした)ゴクオーから自身を庇った寄道の姿を見て自分を反省し、謝罪した。その後は正直な気持ちを持って掃除をサボった番崎と茶刈を叱りつけたが、番崎からは「あんまり変わってない」と思われた。
田塁 一郎(だるい いちろう)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。常にだるそうな目をしている。ある日「カシバトル」という漫画を自身の名前のアナグラムである「ウチダ・イルロイ」名義(なお、ウチダ・イルロイが自身の名前のアナグラムであることはゴクオーに見破られている)でノートに描いて、教卓に置いたが、彼自身はカシバトルの作者だとは恥ずかしくて言えず、ゴクオーがカシバトルの作者を騙っていた後垣(あとがき)のウソを暴いた時に自分がカシバトルの作者だと告白した。その後、後垣が真実を話した後は、画山に「自分の描いた物には責任を持て」と諭され、後垣と和解した。その後、カシバトルの新刊を描いて皆に見せたり(その時のペンネームは「ダルイ・イチロウ」になっている)、後垣や画山と協力してオリジナルのマンガ雑誌を作ることになる。
画山 藤子(かきやま ふじこ)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。半目が特徴の女子。将来は少女漫画家を志望している。後垣のことを知っているようで、彼がカシバトルの作者として6年2組に現れた際には「こんなにマンガが描ける人だとは思わなかった」と言っていた。後垣がカシバトルの作者の立場を利用して調子に乗っていることや彼の評判が悪くなっていることを知り、「読者は大切にしろ」と注意したが、その際に「(後垣が)カシバトルの作者だと思えない」と言ってしまったことで後垣の怒りを買い、彼に自分の絵を汚されそうになったところを番崎達に助けられた。その後、後垣が真実を話した後は、カシバトルの本当の作者である田塁を諭し、また後垣と田塁が和解するよう二人の間を取り持った。その後は後垣や田塁と協力してオリジナルのマンガ雑誌を作ることになり、その際マンガの主人公は天子をモデルにしたいと天子に伝えた。
赤花(あかはな)
ゴクオー達の新たなクラスメイト。鼻が赤いのが特徴。足並と3回連続で同タイムを出しているため、クラスメイトからライバルと呼ばれており、足並からもライバルとして認識されているが、本人は自分の方が足並より速いと思っており、むしろ自分のライバルは一久世だと認識している。また、秘密の特訓として毎日筋トレとランニングを欠かさずやっているなど努力家な一面を持ち、クラスで一番速くなりたいという目標を掲げている。クラスメイトが足並の方が勝てそうだという話をしていることや、現れたネクストの指摘により足並より多く練習しようとしてもその半分もできなかったことで、悔しさや苦しみを感じてしまい(その際に発生した最大限の苦しみをネクストに奪われる)、遂には足並に自分の靴の紐を切ってまともに走れなくしたという無実の罪を着せてしまうが、それをゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられた。真実を話した後、足並に自分に勝ちたかったから努力していたことや生まれて初めてのライバルだと告げられ、自分の行いを反省して足並に謝った。
輝石野 ネク助(きせきの ネクすけ)
記憶を失い八百小に送り込まれたネクストに付けられた偽名。本来のネクストとは違って温厚な一面を見せ、また転入の際には朝礼での自己紹介のせいで表彰されず自分を憎んでいたある生徒から嫌がらせされてもあっさりと許し、更には今度の朝礼で彼を表彰して貰えるよう教師に取り計らうなど気遣いも見せていた。また、ゴクオーとは協力してウソ暴きに一役買う連携を見せた事もある。京都の修学旅行で撮った写真がお気に入りで、いつも持ち歩いている。ネクストが本来の姿に戻って眠りについたため表向きは転校したという形で八百小を去った。邪仏との決戦時に再登場し、ゴクオーをサポートした。
その他の生徒
捻田(ひねた)
ゴクオー達の隣のクラス、5年1組の生徒。ゴクオー同様人を騙すのが好きでゴクオーをライバル視しているが、実際はウソツキキャラで目立ちたいだけの小物。2人のクラスメイトが1組の先生の大事なポスターを破ってしまった事件を捻田自身が解決したが、ゴクオーにことごとく矛盾を見破られた上に、実は彼も共犯者であることがバレてしまい、なんとか黙ってごまかそうとするが、共犯者であった2人が喋ってしまったため露見した。往生際が悪く、ゴクオーを殴ったためウソのつけない舌を与えられ目立ちたいがためにこの犯行をしたことを喋ってしまい、さらにゴクオーを罵倒した。ゴクオー自身は気にしなかったが、その際に「つまんねーウソつきやがって!」と言ってしまったため、ゴクオーの逆鱗に触れてしまい、恐怖のあまり気絶してしまった。その後はゴクオーに仕返しを狙っているものの、それまでとは違う笑顔を見せるようになった。
大荒輪 太郎(おおあらわ たろう)
6年3組の生徒。ゴクオーや番崎といった問題児を更生し、八百小を日本一の学校にするべく児童会選挙に立候補していた。選挙に向かう途中、不注意で窓ガラスを割ってしまい、たまたまその場に通りかかった天子に罪を擦り付けようとしたが、ゴクオーに見破られてウソのつけない舌を与えられ、児童会選挙で自らのしたことを全校生徒に演説してしまった。しかし、最後までゴクオーを信じた天子の姿を見て、心を入れ替えるということも話した結果、副児童会長に選ばれた。その後も挨拶をするように生徒をきちんと指導してはいるものの、児童会長には頭が上がらなく、張り切りすぎては彼女にしばしば注意されている。
藤堂 ちなつ(とうどう -)
6年1組の生徒で児童会長。正義感が強く、ゴミ拾いや花壇の修復など、会長らしい行動をし、また全国小学校の討論大会で優勝する等、かなり優秀である事も窺える。新聞クラブに学級花壇を荒らしたという新聞をでっちあげられた時も冷静な対応を見せた。完璧な人間に見えるようだが、グリンピース、お化け屋敷、習字の授業が苦手。
亜刷(あすり)
5年3組の生徒で、戸屋とは1年の時からずっとスポーツ関係で張り合っていたライバル。同じ白組の仲間と共に運動会という立場を利用して卑怯の手をやってのける「裏スポーツマンシップ作戦」を展開し、ゴクオーたち赤組を追い詰めていったが、後半において差を縮められたことに焦りを感じ、騎馬戦では相手の目に砂をかける反則を用いたが、そこをゴクオーに見破られる。それでも立ち直り、平然とした態度で卑怯の手をやってのけようとしたが、ゴクオーにウソのつけない舌を与えられ、卑怯な手で赤組の勝利を邪魔してきたのは、転校が決まり、戸屋に負けっぱなしで引っ越したらザコ扱いされること、ライバルと思っててもすぐに自分のことを忘れられるのが怖かったからだと話し、戸屋から全力で来いと言われたことで最後の全員リレーは正々堂々と勝負した。その後は引っ越しの日まで一日一種目スポーツ対決をしようと戸屋に勝負を挑んでいる。
肉鱈(にくたら)
5年4組の生徒。憎たらしい性格で語尾に「~よーん」と付けて話す。初登場時は縄跳びが飛べない雨地をクラスメイトと共に馬鹿にし、後にゴクオーの助けで飛べるようになった雨地の姿に動揺を見せたが、結果的に自身のクラスが優勝した為に再び馬鹿にする。しかし、結束が高まった2組からは無視され、何度嘲笑っても結局は相手にされないまま呆然となる。また、2組の一同が企画したゴクオーの誕生日パーティーの時は、それを利用して担任に取り上げられたレアベイ丸を取り戻そうとしたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられ退散した(ゴクオーは証拠もあるし、翌日には叱られるだろうと敢えて逃した)。
磨巾(まぎれ)
5年3組の生徒。成績優秀、スポーツ万能な明るい人気者。中底同様掃除委員なのだが、色々と理由を付けて中底に仕事を押し付けほとんど委員に参加していない。中底が掃除説明会の進行を任された時は、もっと人気者になるべく中底を脅し代表を入れ替え手柄を横取りしようと企てたが、ゴクオーにウソのプリントで騙されウソのつけない舌を与えられて本当の事を話した。一度は周囲から反省しろと言われて落ち込んだが、中底の配慮によって一緒に代表をやることとなった。6年生ではゴクオーと同じクラスになっており、この時は前記の事件以来尖った性格になってしまい、自分を陥れ恥をかかせたと思っているゴクオーを恨んでいた。しかし、ある事件で窓ガラスを割った男性に証拠の写った携帯を処分された上その場で犯人扱いされた際、携帯を取ってくる間に図らずもゴクオーが時間稼ぎをしてくれていたのを見て、彼はただ目の前のウソを暴きたいだけのウソバカであることを知る。事件解決後、これまでの態度を悔い改めゴクオーに謝り、それからは以前の明るい性格に戻った。
鮫照(さめてる)
6年1組の生徒。常にクールで冷たい言動をする。少し前までは明るい性格だったようだが、校内コンクールに向けて作った花瓶が博覧会の物と偶然似ていてしまい、周りからパクっただのと馬鹿にされたため世の中を冷めて生きると決めた。大掃除の時、一人で図工室にいてほうきでバランスゲームをしていたらバランスが崩れた拍子に窓ガラスを割ってしまう。持ち前の冷静さで何とか偽装工作をしたものの、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられた。そしてクールキャラになった理由を話し、更にどうでもいいと思っていた自分の花瓶を「まだ直せる」と言い自分を動揺させた天子のことも責めていたが、最後はクールに先生に報告に行き、花瓶を直すことを決意した。
二子利 順(にこり じゅん)
5年4組の生徒。水泳の授業で犬かきしかできないことから水泳大会の代表選手である水見(すいみ)に泳ぎを教えてもらい、背泳ぎがとてもうまくなった。その後もどんどん上達していくが、代表の中では1番泳ぐのが遅いと思われている水見自身は焦りを感じたことで水泳道具を隠され授業が受けられないようにされた。ゴクオーによってそれが暴かれ、2人は和解しその日以来は2人で水泳の特訓をし、周囲から「ライバル」と呼ばれる。6年生ではゴクオーと同じクラスになっている。ある日、迷子の子猫を見つけ、ミィと名付けて飼い主が判明するまで預かることにした。しかし、遂に本当の飼い主が判明した時、別れたくないからとミィが行方不明になったとウソをつくが、ゴクオーに見破れウソのつけない舌を与えられた。その後はミィにとっての1番の幸せのため、無事飼い主に返した。
尾呼日出(およびで)
元5年1組の生徒。6-2の教室に入った時、茶刈が割れた花瓶の前に立っているのを目撃し、彼が犯人だとにらんだ。しかし実は2組ではなく3組の生徒であり、校庭で見つけたボールを蹴っ飛ばし、その時ボールが窓の開いていた2組の教室に入り花瓶が割れてしまい、突然入って来た茶刈のせいにしようとしていたが、ゴクオーに見破られウソのつけない舌を与えられ、全てを話し謝った。
頭類(ずるい)
6年3組の生徒。1年生を突き飛ばし証拠を隠すがゴクオーに見破られ、謝った。その後、カードのポイ捨てを行い今度は石豆に罪を擦りつけようとするが、ゴクオーの助けがあった千十郎に見破られ、その後ゴクオーによってウソのつけない舌を与えられた。その後は真実を話し、彼を追っていた警察官に自分の家へと連れて行かれた。最初のウソ暴き終了後地獄に堕とされず、事件を二度も起こしたのは彼が初。
向月 (むかつき)
6年4組の生徒。他人の喧嘩を止めようとしたり、困っている者を助けようとするなど優しい性格であり、周囲からも頼りにされてはいるものの、反面ではいつもちょっとしたことで怒ってばかりいるため、それが玉にキズとも言われている。ある日の放課後、おもちゃ屋の前にいたところをネクストに発見され、「明日一度も怒らなかったらレアカードをあげる」というゲームを持ちかけられたことで承諾した。その翌日、顔面にボールをぶつけられるなどの災難に遭いながらもなんとか怒らずに堪え続け、クラスメイトからも見直されたが、その放課後、中学生が同じクラスの雨地に因縁をつけてレアカードを奪おうとしている場面を発見し、雨地を助けに行こうとしたところをネクストに見つかり、ゲームは続いていると告げられた。その後は自分が怒っているということや、自分はただ怒りたくて怒る理由を探しているだけなのだろうということを指摘されたことで怒りが爆発し(その際発生した最大限の怒りをネクストに奪われる)、ネクストを振り払って雨地を助けに行った。その後、現れたゴクオーが中学生のウソを暴いた後、怒るのを我慢するのを続けてみると雨地たちに告げたが、その直後頭に鳥のフンが落ちたことで早速怒ってしまう。
亜久道(あくどう)
6年3組の転校生。目つきが悪い。転校してからカードショップの近くの道を塞いでおり、道行く人を追っ払っていた。話をつけに来た番崎とも衝突しかけていたが、その理由はカードの一人占めではなく、カードショップへの道の木の上にある鳥の巣を守っていたからである。それを同じ3組の困田に利用され、悪人に仕立て上げられたが、ゴクオーに救われる。そして、今まではいつも勝手にみんなに怖がられ、何をしても悪者扱いされたことを明かしたが、自分を友達として受け入れようとした番崎の言葉を聞き、感謝した。事件解決後は番崎の良き友となっており、彼の窮地に駆けつけたこともあった。
教師
5年2組の前担任教師
ゴクオーが八百小に転校して来るまで勤めていた男性担任教師で、ゴクオーが八百小に来て最初にウソを暴かれた人物。眼鏡をかけて髪が上だけ尖っているのが特徴である。かつて天子に授業の間違いを指摘されたことで恥をかかされたと天子を憎み、彼女の評判を落とそうと盗んだ天子のノートに番崎の悪口を書いて黒板に貼りつけた(内容はテストで0点を取ったというもの)。しかし、ゴクオーに見破られ、ウソのつけない舌を与えられて校長の前で自分の行いを全て話した。その後、クラスの担任が皆見先生に変わったため、おそらくクビになった(特別編に一度登場した)。
角園(かくぞの)
5年1組担任の男性教師。とにかく真っすぐな性格の体育会系。あいさつなどをしっかりしているが、時折児童よりも熱くなってしまうこともある。
険市(けわし)
2年2組担任の男性教師。とても厳しく番崎でさえも恐れる存在。生徒を注意する時は怒鳴ってしまうのが難点。柔道を経験している。彼のクラスでは「迷惑かけない」、「人のせいにしない」、「ウソをつかない」の『3大ありえない』を徹底した指導をしており、2年で貫禄のある生徒に育っている。
課外授業のゴミ拾いの時は、5年の生徒(主に番崎たち)が騒がしくしては皆見先生にきつくあたっていた。ある時、教え子のひとりである虎丸が不注意で車を傷つけてしまい、目撃した彼は缶を5年担当のゴミ袋に入れ、番崎が犯人になるように仕立て3大ありえないを破ってしまう。しかし、ゴクオーに見破られプライドを傷つけられた彼はゴクオーに襲いかかったが、皆見先生に食い止められる。その後ウソのつけない舌を与えられ、今回の犯行は彼の威厳が崩れてしまう事を恐れ、自分自身を守る為にしたものだという事を喋ってしまった。さらに自分に聞かないと何も分からない2年2組の実態を見て自分のやり方が間違っていたのを悟り自暴自棄になってしまうが、天子の励ましにより、これからは楽しく厳しいクラスを目指すと誓った。それ以降厳しさはあるものの、以前のように威厳を気にせず、生徒想いで思いやり溢れる教師へと打って変わった。
固水(こすい)
八百小の教頭先生。イヤミな性格で番崎のような悪ガキにはしつように小言を言い、逆に「いい子ちゃん」や校長の親戚であるルシオにはひいきしており、校長の前でも猫を被っている。
ある日、ゴクオー達3班が校長室の掃除を頼まれたとき、用事で校長室を出る際、校長室の鍵を棚の上に置こうとしたが、間違えて壊れた携帯ストラップを置いてしまい、自身の間違いを認めたくないがためにこのまま3班のせいにしようと考える。ゴクオーの注意を逸らすべくルシオの助けを借りてウソの証言をしたが、逆にゴクオーのウソに騙され、退散しようとした所でゴクオーに地獄に送られウソのつけない舌を与えられた後は真実を話し、番崎もドン引きしてしまうほどの大げさな謝りぶりで詫びた。
育美(はぐくみ)
八百小の校長先生。温厚な性格で、2組の皆がゴクオーの誕生日パーティーのサプライズのため休日に学校を使いたいと言った際は許可するなど生徒想いな一面もあり、また5年2組の前担任教師が生徒を困らせたと知った時にはそれに激怒するなど正義感も持っている。サタンが八百小にいる間は教育委員会の仕事に異動となっていたが、サタンが孤地獄無期懲役で学校を去ることとなったため再び校長となった。
左丹下炎(さたんげ ほむら)
八百小の新しい校長先生。その正体はサタン(地獄の項を参照)。サタンが孤地獄無期懲役になったため表向きは急な仕事の都合で外国に行くという形で学校から去ったが、後にサタンが復活したことで今度は前校長として登場した。

地獄

ゴクオーの故郷。罪人の魂がここへ送られ、犯した罪によりそれぞれの地獄に送られる。閻魔大王を中心とし、10大地獄長が各地獄を取り仕切る。天国が完成する前は死んだ者の魂は全て地獄に集まっていたことや邪仏により一度は滅んでいること、現在の地獄はゴクオーが初代閻魔大王になった後に再興された第2の地獄であることが彼の秘め嘘により明かされている。
バトラー
アスタロト族。閻魔大王の側近。地獄でゴクオーの裁きを手伝っており、大王が不在の間は代わりに地獄を見守っている。ゴクオーの身勝手な行動に困っているが、一番信頼している。また、後述のサタンとは共にゴクオーの側近を務めていた時期があり、故にサタンの事も少なからず気に掛けている。アスタロト族一の地獄耳を持つ。側近の面接試験を受け、持ち前の能力と真面目な性格を発揮してゴクオーが出した数々の試験に合格し、晴れてゴクオーの側近となった。ユーリィとの決戦時にはゴクオーに襲い掛かろうとするラクレスを攻撃し、足止めとして妨害する活躍を見せた。
当初、ネームの段階では「バトロン」という名前であったが、打ち合わせで当時の担当がなぜか「バトラー」と呼んでいたので作者も正式にバトラーと名付けることになった。
サタン / ルシファー
二代目閻魔大王候補で「悪魔王」とも呼ばれる。ゴクオーからは「サタ公」と呼ばれる。一人称は「オレサマ」。2枚舌の持ち主であるが、実は秘め嘘で実際は3枚舌を持っている。また、元天国の者であるため、地獄で唯一天国地獄の両方の力を持つ存在であり、天からの罰にも詳しい。
元々は四大天使をまとめる大天使長・ルシファーであったが、優秀な力と才能を持って生まれたが故にその絶対的な力を確かめたく神に闘いを挑んだところで敗れ、天国から見捨てられる形で「サタン」と改名されて地獄に堕とされた。地獄では神から監視役を頼まれたゴクオーの側近となり、それでも下剋上を狙ってゴクオーに挑むも悉く返り討ちに遭い続ける。しばらくして、ナナシノの事件が起きた際にゴクオーに代わって仕事をする為に閻魔大王以外が触ってはいけない印章をその手で触れてしまい、結果として印章事件を起こしたとしてゴクオーに捕縛され、彼から印章を触った理由を問われたことで素直に理由を話したが、それを頑として信じようとしなかったゴクオーによって全ての地獄の苦しみを合わせ1000倍にした地獄・無間地獄の奥深くに500年間封印されることとなり、この一件で地獄からも見捨てられてしまった。500年後、復活を果たし、地獄で行われた『地獄の釜』のドッキリに協力した後、着替えてくると偽り「オレサマも八百小に行くぞ」と置手紙を残し八百小に向かい、新任校長として就任したが、その一方では前述の出来事から地獄の未来のためや自らを認めない世界を変えることを決意し、人間達に悪の心を植え付け、現世を第2の地獄にする『現世地獄化計画』を考えた上で進行しようと動き始めた。
天国での一件でゴクオーが人間になるチャンスを待って始末しようとしたが、ユーリィによって阻止され、更にユーリィのキセキによってゴクオーが閻魔大王の力を取り戻したため、しばらく休戦していた。そして神の罰が終わる直前、八百小を悪霧で包み悪口で満たし、現世地獄化の第一歩にしようとしたが、ゴクオーとネコカラスの活躍により失敗に終わり、さらに地獄を乗っ取るために地獄を襲撃させた8大裏地獄長も10大地獄長の復活により倒された[注釈 7]。その後、ガマブクロウの力で少年に化け、左丹下ルシオと名乗って5年2組の生徒となる。しばらくして、天子の前で左丹下ルシオから本来の姿に戻り、過去の出来事を彼女に明かした後は天子から印章に触ったのは、その時大変だったゴクオーの力になろうとしたからではないかと指摘され、動揺して天子に襲い掛かるもゴクオーに阻止されてしまい、それでも近々開かれることになった地獄選挙で決着を付けようと宣戦布告した。
その後開かれた地獄選挙では、ガマブクロウに岩雪崩を起こさせて、それに巻き込まれそうになった地獄の子供を助けて信用を高めたり、ゴクオーがそれぞれ違う時間に言っていた似ている場面の「地獄、知ったこっちゃねーよ」(「地獄」と「知ったこっちゃねーよ」はそれぞれ違う時間で言っていた台詞)を繋げてゴクオーの信用を失墜させるなどして一度はゴクオーから大王の座を奪うが、全てをゴクオーに見破られ、地獄民の前で本当の事を暴露する。その際にゴクオーや地獄民、天国や現世などに対する侮辱を言いたい放題に言ったが、全てはゴクオーのウソに騙されて思い通りに事を運ばされただけであり、それによって地獄民からの信用も失墜し[注釈 8]、結果として再び地獄選挙が行われることとなり、今度は一票も入れられずゴクオーに大敗した。その後実力行使に出たところをゴクオーに圧倒され、孤地獄無期懲役を言い渡されたことで自分の運命に絶望したが、孤地獄への入口に入り込む寸前で駆け付けた天子に一度は手を掴まれる形で救われる(その際にゴクオーやユーリィ、ミカエルたちも天子の行動に従って手助けをしていた)。天子から自身を想う本心(僅かな悪も含まれている)を聞かされ、3枚目の舌を自ら引っこ抜いて嘘無しのままゴクオーと対話し、彼から500年前にあった事への謝罪と力になろうとしてくれた事に対する感謝を告げられたことで嬉しさのあまり無意識に血の涙を流す。血の涙に驚きながらもそこで誰も自分を受け入れてくれなかったのではなく、本当はみんなと仲良くしたいと思っていたのに自分から好んで一人になっていた事に気付き、自らの負けを認めると「ひとまずは初代の罰を受けよう」と言いながら再び孤地獄への入口に飛び込み、その直前にゴクオーに対する再度の宣戦布告をすると共に自分を含めた地獄民全員が納得する地獄を作ってみせるといった旨を語り、満足げに高笑いをしながら孤地獄へと消えて行った。その後ゴクオーがネクストのキセキの力によりつけられたウソのつけない舌を抜くために必要な四大天使のキセキが無くてはならなかったことで天子に呼び出されることになり、それでも彼女と心が一つにならなければ孤地獄から出られないためわざと喧嘩を吹きかけ、自分と天子の互いを嫌う心を一つにすることで復活を果たし、孤地獄に居た反動で我を失っているというウソをつきながらもゴクオーのウソのつけない舌を抜いた。ネクストとの決戦ではゴクオーと共闘し、ネクストのキセキの力の前に苦戦するが、ゴクオーがネクストを道連れにする事やそれにより天子が悲しむ顔をするのが嫌という理由で助太刀することで自身に眠るキセキの力を引き出し、ネクストの常識を上回るキセキで彼を孤地獄に閉じ込めることに成功した。その後、もしものためを考えたゴクオーの地獄王権限により現世に行き、今度は前校長としてゴクオーと行動を共にするようになる。また、ネクストが記憶喪失と知った際は、ゴクオーの提案に乗ってネクストを自らの甥として紹介し、八百小に転入させた。ネクストとの再決戦時には、ゴクオーの頼みでユーリィを探し出し、その後はゴクオーやユーリィと共闘した。ネクストとの決戦後は孤地獄に戻ろうとしたが、直後に神の命により現世に留まる事になった。邪仏との決戦時にはゴクオーの頼みによりルシオの姿で現れ、ゴクオーをサポートした。
地獄技
  • 悪漢舌 - 基本的にゴクオーと同様の技だが、ゴクオーとは異なり、人の悪口しか言えない舌を授ける。効果は一生。
  • 舌舌波ベロベロバア - エネルギー波を放つ。ゴクオーやネクストとの決戦で使用。
形態
  • 堕天使形態 - 身体の左右が白黒になった姿。ゴクオーいわく、地獄をも支配することも可能。
  • 天使形態 - 白い翼を纏ったサタンの最終形態。天国の力も使えるため、天使の右腕に地獄の者が触れた場合、かなりのダメージを受ける。
ガマブクロウ
サタンのペット。見た目はフクロウのようで、背中にカエルの模様があり、目と嘴の辺りがなんとなくカエルの顔に見える。本当の姿は巨大な虫のような生物「ベルゼブブ」。「ホーケロ」と鳴く。一人称は「ウチ」で、ギャル男のような口調で話す。秘め嘘は変化で、あらゆる人物や物に化けることができ、自分だけでなくサタンを少年に化けさせるなど他人に行使することも可能である。元々は自分の事が誰なのかを理解できず、誰も自分を分かってくれなかったことで自暴自棄に陥るが、後にサタンと出会い、彼から変化は使えそうだと見出されて部下になるよう誘われ、同時に「ガマブクロウ」という名前(その際に自分がベルゼブブという本来の名前を思い出している)を与えられたことでサタンに尊敬の念を抱き、彼の部下となる。サタンの命令でゴクオーのネクタイを狙った際には河川敷に捨てられていたポスターで人間の子供に化けてネコカラスに近づいた他、ルシオの歓迎会の前日には、ルシオの作戦で天子の心を悪に染める為、天子に化けて5年2組が作った歓迎会の飾りを壊した。地獄選挙決着後、ネコカラスにサタンとの出会いを語り終えると、自分を友達と言ってくれたネコカラスに感謝を示しつつもサタンを裏切るのが怖かった為に以前ネコカラスから貰った石を捨ててしまった事を打ち明け、そのお詫びとして自分と同じ姿をした石をあげ、ネコカラスから感謝の言葉を聞いて満足する。その後最後までサタンの部下として同様の孤地獄に行く事を選び、その際にゴクオーから「行ったところで会えない」と言われるが、それを「気持ち」と言い返しながら孤地獄に去って行った。しばらくしてサタンが孤地獄に戻ろうとした際に復活し、そこでサタンと再会を果たす。邪仏との決戦時には閻魔になったという嘘のためゴクオーの冠に化け、邪仏を欺くことに一役買った。
ゴズ
閻魔大王の側近。牛の風貌をしている。
メズ
閻魔大王の側近。馬の風貌をしている。
ルウキ
新人配下。一人称は「オレ」。元々は一般地獄民だったが、ゴクオーに憧れ、努力の末にゴクオーの補佐になった。ゴクオーらと共に魔男について調べている最中に大事な本『HELL歴』1巻を盗まれてしまい、それを天子のせいにしようとするもゴクオーに見破られ、ウソのつけない舌を与えられた。ゴクオーの指摘により「本を盗まれた」という同じ状況の中で自分と天子がそれぞれ取った行動を踏まえたことで自分の非を認め、自らの罰として本を取り戻すことを約束した。また、人間でありながらゴクオーと仲良くしていた天子のことをよそ者扱いし、最初は辛辣な態度を取っていたが、前述の一件で自分以上にゴクオーを理解していると天子を認め、彼女に謝罪した。その後、本を取り戻す為に現世を訪れ、そこでモヘジとヘメと対峙し、キセキの力の前に追い詰められて重傷を負うが、それでも巧みなウソを用いてモヘジから本を取り戻すことに成功した。
ジュウオウ
ゴクオーのかつての仲間。一人称は「オレ」。「力のジュウオウ」と呼ばれていた。サトリこと邪仏やゴクオーと共に今の地獄が再興される前の最初の地獄の治安を守っていたが、後に神を巻き込んでの革命を目論んでいた邪仏の信頼支配の術に操られ、同じく操られた他の者たちと共に地獄を滅ぼし、更に邪仏に操られるまま抵抗するゴクオーに攻撃しようとするも、術の掛かりが甘いこともあって攻撃の手を緩めてしまい、直後に神の天罰により邪仏が間に封印されることになった際には邪仏が足掻きとしてゴクオーに向けて放った攻撃からゴクオーを庇い、致命傷を負う。最後は魂だけの状態となり、ゴクオーに閻魔大王の力を与えた。真最終回では、ユーリィに閻魔大王に戻すキセキをゴクオーに与えるよう幻となってゴクオーと共に頼んだり、全てが片付いた後は番崎達に感謝され、ゴクオーのオーラとして初めて笑顔を見せた。
邪仏(じゃぼとけ) / サトリ
ゴクオーのかつての仲間。物語における最後の敵。一人称は「余」。本当の名はサトリと言い、「知のサトリ」と呼ばれていた。一見するとにこやかな振る舞いをし、常に平和を考えるなど心優しい性格をしており、故に他の仏や地獄民からの信頼も厚いが、実際は腹黒く、かつ知略的で、計算高いという本性を持っている。また、キセキも放てる他、余のため人のため考えぬき、絶望して散っていった仏たちの無念の魂を味方に付けており[注釈 9]、その魂を攻撃の手段として活用することも出来る。世の中がどう平和になるのかを考えた末に「みんないっしょになる」というコトこそが平和だと悟り、天使を操りキセキの力を使って世の中の生き物を全ていっしょにし、自分のしもべにすることで真の平和を築き上げようと画策する。最初は神を巻き込んで革命を起こすことを計画し、前述の優しい性格という演技で周囲を騙しつつも信頼を勝ち取り、天国が完成する直前にて信頼支配の術でジュウオウを含めた全員を操り、魂の軍団を率いて地獄を滅ぼす[注釈 10]。その後唯一操られなかったゴクオーと対峙するが、その最中に神の天罰により永遠に間に封印される事となり、封印される寸前に足掻きとしてゴクオーに攻撃を放つも、ジュウオウが庇ったことで失敗に終わる。数年後、ネクストが発動させた究極の嘘により間にヒビが入ったことでそこから他の間に移動できるようになり、他の間にいた魔男と接触し、魔力を持つ彼に目を付けると魔男やその一家を信頼支配の術で騙して強力な魔力を手に入れ、魔男が生み出した間から出るための鍵を使って間の扉を開けることに成功した。そして、間のあいだから姿を見せる形でついにゴクオーの前に現れ、手始めにゴクオーのクラスメイトに彼の正体をバラし、自らの目的を明かした後はゴクオーを永遠に間に閉じ込めようと襲い掛かるが、天子及びクラスメイトの機転により自らの動きを封じられてしまい、その隙にゴクオーの手で再び間に閉じ込められた。しかし、もしものために間から出るための鍵のスペアを用意しており、再び間の扉を開け、ゴクオーの前に再び現れる。信頼支配の術で八百町の大人全員を操ってゴクオーを捕まえるように差し向け、術を解くために隠した自らの舌を探そうと動くゴクオー達を邪魔するが、現れたユーリィによって舌を切られ、術を解かれてしまう。激昂し、間から完全に復活してゴクオーと対峙し、彼を追い詰めるが、天子たちが一斉に言い放った嘘を聞いて復活したゴクオーに圧倒され、その際人のため平和のため考えぬいて悟っていたことは嘘であり、本当は途中で人間に絶望してあきらめただけで、悟りというたいそうな名前を付け人間を見限っていただけと指摘される。そして、最後は今までの悪事を裁くために彼の手で地獄へと送られた。
  • 信頼支配の術 - 相手の心の不安を煽り、そこから自分の言葉を信じ、信頼した者を操る。
  • 大舌相だいぜつそう - 自らの舌を刃物のように鋭くして相手を攻撃する。
  • キセキのマンダラ - 全キセキをマンダラにして相手に放つ技。
ゾウクジャク
邪仏のペット。象のような見た目の魔怪物。突進時は四本足で動くが、通常は二本足で立っている。「ミャオーン」と鳴く。最初は邪仏のポッケに入るくらいのサイズだったらしく、彼が間に閉じ込められているあいだに大型になるまでに育てられた。邪仏によりゴクオーの足止め役として間から現世に送り込まれ、彼の前に立ち塞がるが、現れたルシオとネク助に倒される。
10大地獄長
グンショー
火責め地獄長。リーゼントをした鬼で、不良のような恰好をしている。短気で暇さえあればキレており、よく「コラ!」と口走る。面倒見が良く、部下からの信頼も厚い。以前はネイターの子分であった。熱いのは平気かに思われたが、実際は猫舌で、熱い物を食べる際は冷ましてから食べている。炎を自在に操るが、秘め嘘で水も出せる。天子と出会った直後は陰険な状態であったが、後に大きな度胸を見せた天子を見て一目で彼女を気に入り、以降は他の地獄長共々天子を可愛がるようになる。
レツ
極寒地獄長。常に冷静でクールだが、修行で作った氷をかき氷にして地獄の子供達に振る舞うなど優しい一面もある。少年のような見た目だが地獄長の中では3番目に年上。グンショーとは犬猿の仲。地獄拳法の使い手で、氷を駆使して闘う。ゴズとは師弟関係。神の罰で人間になった際には髪色が黒に染められた。
ネイター
針地獄長。頼れる兄貴分で、グンショーからは「ダンナ」と呼ばれる。軍隊出身で普段はめったに喋らないが本人は「そんなことはない」と語っている。普段からサングラスを掛けており、本人も素顔を隠したがる為に本当の顔を知る者はいない。趣味は裁縫。全身を針のように鋭くすることが出来る。本作品と同じく『コロコロコミック』で連載していた『ド根性小学生ボン・ビー太』に彼の弟が一度登場している。
タメイキ
砂地獄長。黒いスーツを着用しているお姉さん的存在。いつもため息をついている。冷たい性格に見えるが割と世話好き。地獄でその日暮らしをしていたところをゴクオーにスカウトされた。砂や流砂を操れ、溜めて一気に吹き出す事も可能になり、ため息が凄まじいほど周囲を一気に吹き飛ばせるほどの砂を吹き出すことも出来る。秘め嘘は全身を砂にできる。
チチジ
電気地獄長。中年のサラリーマンのような風貌をしている。おだやかな性格で言葉づかいも丁寧だが、実は地獄で最強の鬼らしく怒ると怖い。妻と娘持ちで、家族を愛している。体から電気を出すことができ、寝る時は少しだけ電気を出し続ける。また、電光石火の如く速く走れる。
カゲスキ
暗闇地獄長。忍者の風貌をしている。忍者の通り影に生きて、主であるゴクオーを守る事を自らの務めとしている。地獄忍法の使い手で、自らの影で幻影を作り出すことが出来る他、忍具の入れ場所にもしているが、時々忍具を見失ってしまう欠点がある。彼の担当する暗闇地獄は、真の暗闇の中で何をされるか分からない恐怖故に地獄の中でも厳しいとされている。
マダム・グロリアス
閃光地獄長。浴衣姿が似合う和風美人。地獄長達のまとめ役で、厳しく口うるさい一面があるが思いやりもある。昔はバトラーや地獄王になったばかりのゴクオーの教育係もしていた。「~ザマス」が口癖。趣味は日本舞踊で、輝きを放ち続けたまま踊る。無数の閃光を放つ。
リョク
植物地獄長。地獄では有名な医者でもある。めんどくさがり屋で寝ていることが多いが、策はきっちりとしている。女好きでナンパ癖あり。体から自在に植物を出すことができ、またその中でも自身の身体から『地獄藻』を作り出し、相手の動きを封じる。
ゴリゴリゴーレム
岩石地獄長。地獄長一の巨体で全身が岩石でできているロボットのような姿をしているが、それは周囲の石や岩石と融合して自身の体の一部にできる能力で大きく見せているだけに過ぎず、実際は頭のところだけが体という小さな姿である。超強力なタメパンチを炸裂する。片言で話す。神の罰で人間になった際には筋肉体質の男性の姿に変えられた。
コトワリ
言霊地獄長。実は天国出身で神の生み出すキセキで生まれた奇跡の塊。身体は小さいが、物知りで天国の極秘機密まであらゆる知識を知る情報通。言霊を操ることができる。地獄で一番の頭脳を持ち、可愛さにも磨きをかけている。「~でチュ」が口癖。神の罰で人間になった際には赤ん坊の姿に変えられた。ネクストがネク助でいる間はゴクオーからの要請で現世に来ており、ネクストとの戦闘では天子を守るという形で参加する。
8大裏地獄長[注釈 11]
サタンの手下。地獄の中ではゴクオー派ではなく、サタン派である。サタンの命令を受け、10大地獄長がいなくなり手薄になった地獄を襲撃したが、ゴクオーとネコカラスが悪霧を消滅させている間に復活した10大地獄長に倒された。
裁かれた魂たち
禊 時金(みそぎ ときかね)
現世で悪事を働き地獄に落とされた魂の一人。2006年12月29日に駄菓子屋で盗みを働いており、そのことに興味を持ったゴクオーに何を盗んだのか聞かれ、罪を軽くするために『ナガ〜イ棒』というお菓子を万引きしたとウソをつくも、浄玻璃の鏡でウソが露見する。さらにゴクオーにウソを言われたことで、数百万円する時計を盗んだと言ってしまう。そこで地獄に来ていた天子を人質にしようとしたが、ネコカラスに踏みつけられ、最後は「地獄でウソをついた」ため無間地獄に落とされた。その後、地獄でのドッキリの時にも登場し、地獄の釜の蓋を閉めようとした時土壺や他の魂たちと共に現れ、生き返らせなければ地獄の釜の蓋を開けるとゴクオーを脅したが、ゴクオー達のウソに騙され、無間地獄プラス10000年の刑を受けることになった。
土壺 浜流(どつぼ はまる)
現世で悪事を働き地獄に落とされた魂の一人。当初はカゲスキが担当する暗闇地獄行きが決められていたが、それが嫌で地獄中を逃げ回っていた。楽な地獄に行きたいがために2001年6月16日に老人を助けたとウソをつく。しかし、浄玻璃の鏡で実は助けた訳ではなく、老人の持っていたカバンに入っていたお金をひったくっていたことが露見され、さらにゴクオーの呼び出しで地獄に来ていたユーリィが天国からその時の老人を呼び出し[注釈 12]、老人にひったくりを暴露される。そして「地獄でウソをついた」ため大地獄に落とされた。その後、地獄でのドッキリの時にも登場し、地獄の釜のウソに禊や他の魂たちと共に騙され、無間地獄プラス10000年の刑を受けることになった。
ナナシノ
500年前、地獄に現れた特霊魂[注釈 13]で、500年前の大騒動を起こしてサタンを無間地獄に堕とす切っ掛けを作った事実上全ての元凶。一人称は「ぼく」もしくは「ワタシ」。神の命により地獄で保護されることとなり、すぐにゴクオーに懐いたが、この時人間に興味を示してなかったゴクオーから人間は愚かな存在であることを聞かされ、人間に対する偏見を抱くようになる。地獄での日々を過ごしていくうちに言葉を話したり、仕事をこなしたりと凄まじい成長を遂げてきたが、ある日天国からの知らせで人間に生まれることを聞いた途端、前述のことから人間になることを拒絶し、更には自分勝手な地獄と天国の両方に嫌気が差すようになり、遂には全てから逃れる為に永遠に"ナナシノ"として存在することを決心した。その1週間後、全ての生き物と一体になれるまで成長しており、その能力を利用して地獄と現世を繋ぐ『輪廻の扉』の結界を天使の体となって破り、更に駆け付けたゴクオーの体を乗っ取って扉を開けることで現世に逃げることに成功し、以降は様々に姿を変え謳歌するようになる。しかし、500年も現世に居続けたため体が衰え始め、やむを得ず普通の人間である石豆の中に入り回復しようとしたが、石豆と過ごしていくうちに人間のイメージがかけ離れていたこと、石豆の心の中での話し相手になったことで本当は人間は愚かではなかったこと、ゴクオーにウソを見抜き迎えに来てほしかったことに気付く。ゴクオーとの決戦では、ゴクオーを彼の心の中の世界に連れ込み、真の目的としてゴクオー自身になるべく同じ姿になりゴクオーを圧倒するが、天子の言葉で立ち上がったゴクオーに返り討ちにされウソのつけない舌を与えられた。全てを話した後は500年前のことをゴクオーから謝罪され、500年の時を経ての和解を果たすとあるサプライズを残して人間に転生した[注釈 14]

天国

地獄とは対をなす世界。善人の魂がこちらに収められている。天使たちは人間を幸せに導くために“キセキ”[注釈 15]を分け与える仕事をしている[注釈 16]。神を守る四大天使は常人を遥かに超える戦闘力を持ち、その実力は「ゴクオーひとり分」だという。遥か昔には存在しておらず、天使も地獄に住んでいたことや地獄に魂が増えすぎてせまくなったことがきっかけで天国が創られ、善人と悪人の魂を分けられようになったことがゴクオーの秘め嘘により明かされている。
ユーリィ・L・神城(かみじょう)
天国からの使者で神の御前に立つ四大天使のひとり。正式名称は“大天使ウリエル”。ゴクオーからは「ユリ太郎」と呼ばれている。一人称は「ボク」。実は以前から天国で天子のことを知り、彼女の良心に惚れ込んでいた。そして世界を幸せに導く大天使に育て上げるべく天子を天国に連れて行こうと企んでいる。計画の一つとして極級魔怪物ベルゼ・バルゼを百年以上早く呼び起こすことでゴクオーが地獄に行った隙を突いて天子を連れ去ろうとするも失敗し、現世に現れて6年の転校生として八百小を訪れ、天子のコンテストの絵を汚し事件を起こした。事件解決後はゴクオーが現世のルールに拘るように、しばらく様子を伺うことになり、生徒会に入会した。性格は悪魔のようにゲスだが、ゴクオーのウソ暴きに(裏はあったものの)協力したり、ゴクオーの無実を訴える天子を一方的に罵倒する教育実習生のウソを暴くために、自らウソ暴きをし始めたりと、あくまで天子にこだわっているようで、根っからの悪人というわけではない。ゴクオーとはずっと昔からの知り合いで険悪な関係である。
ゴクオーとの決戦ではゴクオーを圧倒し、天子の天使化に成功したかに思われたが、実際はゴクオーの単純なウソに騙されたに過ぎず、天使化を阻止されて失敗に終わる。ゴクオーに手の内を明かされ、同時に嘲笑されたことで激昂し再び襲い掛かるが、キセキを使い過ぎたことが災いし、逆に圧倒されてウソのつけない舌を与えられた。その後、本当の目的は大天使に育て上げようとしたのではなく「優しい人間を優しいままでいさせてあげる」ことだったことや数年間成長と共に心が悪に染まっていく人間に対してキセキの力が足りず天使としての役割と使命に疑問や不安を抱いていたこと、神の目を盗んで人間を“天使化”する計画をラクレスと共に進めていく内に天子の存在を知って現世で黒くなってしまう前に天使化しようと画策していたことなどを全て明かし、更にはゴクオーが連れて来た天子の祖母(グンショーが探し出した)から天子に関する事を諭され、人間はどんな困難も乗り越えられると知ったが、最初はそれを受け止められずに何の為に天使が存在しているかと自暴自棄に陥ったところを天子から「いっぱいキセキをくれてありがとう」と感謝され、それにより自分が知らないところでたくさんの幸せを与え続けた事で天子のような優しい人間が存在したことやその為にしっかりと天使としての役割と使命も果たされていることに気付いて涙を流し、最後には天子に「現世に負けるな」と言葉を投げ掛けた。騒動後は天国の果ての堕天牢に幽閉されたが、神からの罰で現世で人間をサタンから守るために復活し、更には神からのもう一つの罰でゴクオーにキセキを分け与えて彼を一時的に復活させた。そして、ゴクオーの完全復活により、分け与えたキセキも自身に戻った。歓迎会前の事件の際、ガブリエルと共に天子の疑いを晴らし、八百小に残ることになり、八百小卒業後も500年前にゴクオーが逃した魂(ナナシノ)を追うべく八百町に留まることになる。ナナシノの事件が解決してしばらくした七夕祭りの日、人間に変装したネクストを追い、逆にネクストに追い詰められるも、この時ネクストのキセキに対抗するには強力なキセキの力が必要だと考えており、そこでネクストのキセキの力を手に入れるため敢えてわざと封印された。そして、時間をかけてゆっくりとキセキの力を吸収することで自分のものにする事に成功し、ゴクオーに頼まれたサタンに発見された頃には自ら封印を解いて復活した。その後、ネクストの究極の嘘を阻止し、ゴクオーやサタンと共闘した。邪仏との決戦時には邪仏の舌を切って信頼支配の術を解いたり、神の天罰により再び人間になってしまったゴクオーにキセキの力を与えて復活させるなどしてサポートした。
天国技
  • ヘブンズゲート - 悪い嘘つきを天国に送り相手の将来の夢を現実に変えた後地獄に落とす。
  • ウィングクロス - 素早く相手を十字に切りつける技。サタンやネクストとの戦闘で使用。
ヘビバト
ユーリィのペットでヘビと鳩が融合したような生物。普段はユーリィが首に巻いている。ネコカラスとは仲が良かったりする。本当の姿は古代の象徴の1つとして知られる『ウロボロス』。「ニョロッポー」と鳴く。一人称は「ミー」、二人称は「ユー」。邪仏との決戦時には閻魔になったという嘘のためネコカラスと共にゴクオーのマント役になり、邪仏を欺くのに一役買った。
ラクレス
ユーリィの部下。天国側のバトラー的存在。翼が片方しかない。基本はユーリィに忠実で、部下としてユーリィの計画を唯一把握して手を貸しており、ゴクオーに呼ばれて地獄に行っていたユーリィの指示で代わりに天子を連れ去ろうとしていた事もある(結果として先手を打ってゴクオーが送り込んでいた地獄長たちに阻まれる)が、時にユーリィの無茶な行動に苦言を呈することもある。騒動後はユーリィ共々捕らえられるが、後にユーリィと共に復活し、彼が八百町に行って留守の間は天国に残り、他の天使たちと一緒に人間にキセキを送る仕事に徹し続ける。
ミカエル
四大天使のひとり。サタンの弟。容姿端麗で四人の中では最も背が高い。肉弾戦の他に剣術をも使う。仲間を犠牲にして独りユーリィの元に向かうゴクオーに対し怒り狂ったが、その「嘘」こそが地獄の者にとっての「絆」であるということを知る。歓迎会前の事件が治まった後はサタンを食い止めるべくユーリィと共に八百小に残ることになった。サタンとの決戦後は天国に戻る。
ラファエル
四大天使のひとり。やんちゃな性格で人を小馬鹿にする態度を取るが、ユーリィやゴクオーたちにいずれ神からの罰が下る事が決まった際は少しでも罰が軽くなるように頼もうとするなど、優しい一面もある。
ガブリエル
四大天使の紅一点。いつも食べ物を口にしている。どんな相手にも変身できる能力を持っているようで、歓迎会前の事件の際には天子そっくりに化け(ユーリィはフランスのいとこと説明している)、天子の疑いを完全に晴らすのに一役買った。
ネクスト
神の後継者を名乗る謎の男。一人称は「オレ」。表の顔は陽気な性格で、口調も軽く、話す際は英語を用いたりと砕けた感じであるが、一方で自分の思惑の為に手段を選ばなかったり、独自の作戦でゴクオーを出し抜くなど裏の顔も出している。神に最も近い存在であるが故にキセキの力をほぼ無限に出せる。また『神眼』という特技で人間の心の声を見ることができる。現世はおろか人間の事は何とも思っておらず、ゴクオーとの対話でも「虫ケラ」と言い放っている。神になったらゴクオーを一番の部下にしようと考えているが、前述の人間に対する考えもあって彼が人間と一緒にいることは快く思っておらず、また現世に残っている事も疑問視している。「GOD(ゴッド)だ」が口癖。
ナナシノとの因縁に決着をつけたゴクオーに罰を与えるため天国からやってきた。しかし、本当は罰を与えるつもりはさらさら無く、真の目的は『究極の嘘』をゴクオーに見せることであった。そのために、まず一番厄介なユーリィを膨大なキセキで封印し、その後ゴクオーとのババ抜き勝負でわざと負け、目的をゴクオーに告げたことで宣戦布告した。その後は究極の嘘に必要な向月の“怒り”、赤花の“苦しみ”、番崎の“喜び”といった人間の高ぶった感情を奪うために暗躍し、番崎の喜びを奪った後はゴクオーにいつまでも現世でフラフラしていることへの罰としてウソのつけない舌を与えた[注釈 17]。その後、サタンを呼び出そうとすることを知り、それを止めようと地獄に現れ、バトラーとネコカラス、リョクを倒すが、結局サタンの復活を許してしまい、更にサタンに殴り飛ばされる。その後、サタンやゴクオーと戦闘になり、その途中散々人間を愚かだと思っていたにも関わらず、天子を名前で呼んだことでゴクオーに「人間に興味がある」と指摘されて激怒し、サタンに傷を負わせるも、最終的にはキセキの力を引き出したサタンとゴクオーにより孤地獄に閉じ込められた。しかし、その際地獄の扉にほんの少しキセキを忍ばせていたらしく、それからしばらくして脱出したものの、キセキの使い過ぎで記憶を失ってしまう。その後、彼を人間として生活させ人を知ってもらおうというゴクオーの計らいで、左丹下の甥・輝石野ネク助として八百小に送り込まれ、6年2組の生徒として一時を過ごしていくうちに人間のことが好きになっていたが、強い風で門が閉まった瞬間の音を地獄門が閉まった音と重ねたことでネクストとして生きた記憶が完全に蘇ってしまう。そして、天子の前で真実と自分の目的を話した上でお気に入りだった写真を破り、更にはゴクオーを封印したとウソをつくことで天子の“悲しみ”を奪うことに成功し、遂に究極の嘘を発動させる。究極の嘘とはゴクオーが転校する日に時間を戻してゴクオーのウソ暴きを邪魔し、ゴクオーと人間との繋がりを消して天国、地獄が創られた時代に戻り完全な神になるべく再度歴史を創るものだった。しかし、ゴクオーのウソ暴きを邪魔しようとした際に天子のウソにより自力で記憶を取り戻したゴクオーによって「ここは“今”じゃない」と時間を戻されてしまい、更には復活したユーリィにより究極の嘘を完全に阻止される。その後、ゴクオーやユーリィ、サタンと戦うも、その途中写真を修復する天子を見て油断してしまい、その隙を突かれてキセキを吸い取る結界に入れられ、元の姿に戻った。正体は神の後継者でもない神の生み出すキセキで生まれたただの奇跡の塊であり、コトワリにそっくりな外見をしている。ゴクオーからの指摘で人間を想っていることやもう強大なキセキを持つものではなくなったこと、神から生まれたもの、神の子、神の後継者だと思い込んで奇跡のごとく成長してしまったことなどを知り、自分にはもう何もなくなったと絶望するも天子から友達だと励まされ、その事に悪態をつきながらも嬉しさのあまり涙を流し、最後のキセキで自ら破った写真を元の状態に直した[注釈 18]後は眠りについた。その後はユーリィに連れられて天国に戻る。邪仏との決戦時には天子が持っていた写真に残っていたキセキの力ですぐに駆けつけ、ネク助として現れ、ゴクオーをサポートした。

魔男一家

魔男(マダン)
自ら”オモシロイ”世界を創るため現れた謎の少年。一人称は「ジブン」。性格は飄々として掴み所が無く、かつ冷静沈着な雰囲気をしている。空を飛ぶことができる他、魔力の回復と増量ができる魔法陣を作り出したり、どんな場所からでも人を呼び出すことも出来る。また、凄まじい魔力を秘めている。
正体は後述するモヘジとヘメの間に生まれた人間[注釈 19]であり、千年ほど前、前代未聞の危険生物とみなされ、天国と地獄の『間(ハザマ)』に閉じ込められてしまう。閉じ込められてから数年の間はキセキの力で作った間を繋ぐトンネルを通じてモヘジ達から毎日食事を貰いながら成長し続けていたが、後にモヘジ達が間からの復活を目論む邪仏に従って契約を結んだことにより間から解放される。その後、モヘジ達と共に現世に行き、そこで明るく広い世界のすべてを知り、それにより世界は他人だけが面白い世界になっていることが気に入らず、魔力を最大まで溜め自分だけが面白い世界を創ろうと画策する。魔力を溜める傍ら目的の一環で現世のことも学んでおり、その時に駄菓子屋にいたゴクオーや天子を目にし、天子に声を掛けたり、ゴクオー達の子猫探しに付き合ったりと二人に接触し始めるようになり、その際ゴクオーに対して「ウソを知らない」、「ウソを教えてよ」と告げた。その後もサッカーの試合に挑むゴクオー達の前に現れて試合に参加するなど行動しながらも魔力を溜め続けており、ゴクオーとの戦闘の最中についに魔力を最大にまで溜めることに成功したが、直後に間から出るための鍵を生み出してしまい、結果として邪仏の目論見通り間の扉を開けることに利用され、更に自分でも制御しきれない程の超強力な魔力が宿ったことにより暴走を始めてしまう。その後ゴクオーと天子の共同作戦により元に戻り、ゴクオーからモヘジ達が両親であること、モヘジ達からは自身が生まれてからの経緯などを聞かされて全てを知るに至る。そして、天罰が下るモヘジ達を助けようとウソを言ったことで、ウソが面白いことにようやく気づき、笑顔を見せた。その後は「ダン」と名を変え天罰により人間となったモヘジ達と共にとある村で一家として暮らし始める。邪仏との決戦時には利用されたとはいえ邪仏の復活に手を貸してしまった責任を取るために駆けつけ、魔力で作った邪仏が隠した舌の場所を見つけ出し封印を解くカギを渡すなどしてゴクオーをサポートした。
モヘジ / デウス
『魔男を守りし者』の一人。「へのへのもへ」の仮面を付け黒のフードを身にまとう。キセキの力を使えると思われたが、彼自身は地獄の者であり、実際に使っていたのは天国の者であるヘメの方であった[注釈 20]
正体は蜘蛛の糸警備獄卒・デウスであり、蜘蛛の糸を警備していたある時、天国から落ちてきたモニアを看病している内にお互いに惹かれ合い、後に人間の子供である魔男を授かった。しかし「愚かで争いを起こす」とされる人間を敵視する周りの者に魔男を取り上げられてしまう。魔男が間に閉じ込められた後はモニアと共に理不尽さと怒り、悲しみに打ちひしがれ、それでも魔男に会いたい一心からモニアがトンネルを作ったことによりそこから成長を見守ることしか出来なかったが、ある日魔男のいる間を通じて間からの復活を目論む邪仏に唆され、不信感を抱きつつも魔男を幸せにするためにモニアと共に邪仏に従って契約を結び、魔男が間から解放された後はモニアと共に正体を隠して行動するようになる。魔男について調べるゴクオー達の前に現れ、魔男について書かれているとされる本(HELL歴1巻)を盗み、去り際に「魔男について調べるのはやめろ」と忠告した。その後も魔力を溜める魔男を見守っていたが、その途中ルウキに本を取り返され、更にモニア共々ゴクオーに正体を知られてしまう。その後、全てが片付いた後は神の罰により人間になり、魔男と共にとある村で一家として暮らし始める。
ヘメ / モニア
『魔男を守りし者』の一人。その正体は天国の者で、上級天使のモニアである。「へめへめしこ」の仮面を付け白のフードを身にまとう。前述の天国の者であるが故にキセキの力を使うことができ、正体を隠すためにキセキの力をデウスと同時に発動するように見せかけた。
正体は上級天使・モニアであり、地獄に落ちた際に世話を命じられたデウスに惹かれ、人間の子供である魔男を授かった。その赤ん坊を取り上げられた際、彼に会いたい一心でキセキの力を使い間を繋ぐトンネルを作り、成長を陰で見守っていた。その後、全てが片付いた後はデウスと同様に神の罰により人間になり、魔男と共にとある村で一家として暮らし始める。

その他

高村 国助(たかむら くにすけ)
松叶小の男児。登校中、町を騒がせているマフライオンに宝物のサイフを盗られ(正確には大人しく手渡した)、通りかかったゴクオーと犯人を探すことになる。事件解決後、金が金がと言っておきながら本当はサイフが大事であることをゴクオーに見破られ、真実を話した。その後、正直者に興味はないと立ち去るゴクオーに感謝した。
通学路のマフライオン
『八百小のウソツキゴクオー』と同様に噂されている人物。小学生を捕まえてはお金を奪っていくカツアゲ犯。ライオンのような髪とマフラーが特徴だが、正体は眼鏡をかけた男子学生。男子学生としての振る舞いは物腰柔らかだが、本性は腹黒く、ゴクオーから舌を与えられた際には喋る前にその場からさっさと去ろうとしたり、本当の事を喋った時も悪い事をしたにも関わらず内心で「人生棒にふる気か」と叫んでいた。マフライオンの一件で容疑者の一人になるが、ゴクオーに疑いを指摘されたためにウソで塗り固め、罪から逃れようとしていた。しかし、結局はゴクオーに見破られた挙句、ウソのつけない舌を与えられ、マフライオンとして悪事を働いたことを警官の前で喋ったことで逮捕された。
桐森 リヨ(きりもり -)
かつての八百小の生徒で、天子の親友である少女。八百小を転校する際、彼女のリボンの一つを友情の証として天子に渡した。転校から1年経った日に八百町に遊びに来た時、今では彼女がゴクオーや美知代とすっかり仲良くなったのを見て、それに対する孤独感からリボンをわざと外して美知代の近くに置いた。しかし、ゴクオーにウソを見破られ、美知代と共にウソのつけない舌を与えられた。その後、転校先の小学校で天子以外の友人が出来ない寂しさを重ねて自身から事件を作った張本人だということを告げた。事件解決後、天子に詫びて美知代とも和解し、友人も出来たようである。
サンタクロース
クリスマスでお馴染みの伝説上の人物。ユーリィとは面識があるが、ゴクオーとも友達で互いに「サンちゃん」「ゴクくん」と呼び合っている。全てのプレゼントを配り終えた後は、ゴクオー達とクリスマスパーティーを楽しんでいた。
天子の祖母
天子が入学する前に他界しており、生前は学校を頑張ってほしい天子のために筆箱を作ってあげた。ゴクオーとユーリィとの決戦後にゴクオーの配慮でユーリィの前に姿を現し、天国で天子を見守っている事を明かすと同時に自分が亡くなって悲しいにも関わらずそれを堪えて気丈に振る舞った天子を「強い子」だとユーリィに諭して、彼を「人間はどんな困難も乗り越えられる」と気付かせた。その後、天子との束の間の再会を明かし、直後に現世に帰る天子に別れを告げ、笑顔で見送った。
握(にぎり)
出摩小学校の児童のふりをしていた出摩中学校の生徒。八百小の児童が河川敷で遊んでいたところに現れ、負けたほうが場所を譲るという条件付きの野球勝負を挑んだ。本当は出摩中学校の生徒だが出摩小学校の児童のふりをしていた。投げればスポーツマンの土屋から三振を取り、打てば三塁打するほどの実力で八百小チームを苦しめたが、ゴクオーに中学生であることがばれ、ウソのつけない舌を与えられた後、中学校の野球部が厳しかったことを告げ、野球が好きだったからこそ自分は辛くなってしまったということを話した。その後はこれまで小学生相手にやってきた試合に虚しさを覚えた事から試合をやめて帰っていった。
吾増利(ごますり)
出摩小の児童。握をよいしょする時やゴクオーらから責められた時にゴマを擦る癖がある。握らと共に八百小学校に野球を挑んだ。最初は握に頼っていたものの、前述の事で失敗して彼が抜けた後は偶然的にその場にいた兄(兄弟の顔はあまり似ていない)を赤の他人であるかのように審判役にし、微妙な判定を出摩小チームが有利になるようにするだけでなく、靴とホームベースを紐で繋ぎクロスプレー時にホームベースを移動させるという卑怯な作戦を使っていた。しかしゴクオーにホームベースを動かしたことも吾増利と兄弟であるということもばれてしまい、兄や出摩小チームメンバー共々ウソのつけない舌を与えられた。真実を話した後はチーム全員逃げるように去っていった。
横断 アユミチ(おうだん -)
ガマブクロウがネコカラスを騙してゴクオーのネクタイを奪う為に、捨てられていた交通安全のポスターを見て秘め嘘で化けた少年。地獄の者である自身が犯したミス(現世の時間の流れは地獄より早い)によりウソがバレてしまい、元の姿に戻って退散した。
番崎 竜次(ばんざき りゅうじ)
番崎の祖父。5年前、番崎と遊ぶ約束を果たせず他界してしまい、その約束を果たすためお盆を利用してユーリィのキセキでゴクオー達と同年齢の少年の姿で蘇生した。番崎達の前に姿を現した時は「リュウジ」と名乗っていた。世代の名残からかベイ丸とベーゴマを間違えて紐を出してしまったり、別れ際にうっかり番崎のことを「タツ」と呼び虎丸の事を話してしまうなど詰めが甘い部分があるが、壁に落書きをしている青年を注意するなど度胸がある。その後、ゴクオーとユーリィに自身が気になった「“番崎の友達の誰か”の体に魂が2つ存在している」ことを話し天国に去っていった。
夕日向(ゆうひなた)
修学旅行で出会った洞小学校6年の担任教師。「児童を信じる」というポリシーを持っており、自分の生徒達は良い子であると信じているが、過信し過ぎるがあまり上記の事件の際は乙赦と勝木の話をまともに聞かず疑っていた。しかし、そのひん曲がった信じる心をゴクオーのウソ暴きに利用され、自分の教え子が犯人と知り困惑する。事件が解決した後は涙ながらに教え子達に「謝って一緒に反省しよう」と言い聞かせた。
前戸(ぜんと)
かつての八百小の生徒。公園で通信教育をしていた所でゴクオーと知り合う。4年生の頃、廊下で番崎とすれ違った際、持っていたバケツの水が番崎に掛かってしまい、以来彼と遭遇するたびに脅されてきた。しばらくして隣町の学校に転校することが決まったが、そこでも番崎みたいな者がいたらと考えると学校に行くのが無理になってしまい現在に至る。そんなある日、ゴクオーからの話で番崎が今では楽しく皆に頼られているのが信じられず、こっそり覗いたところ本当に良いやつそうになっていた番崎の事が許せず、仕返しとして公園裏で1週間彼を殴ることとなった。しかし、次第に恨みの念に飲まれてしまい、無関係の者(本人はゲーセンで知り合った友達と言っている)を集め番崎に復讐しようとしたが、あることで事情を知ってしまった茶刈と恵比寿、梶野、亜久道に阻止される。そしてゴクオーに2人だけの秘密を破ったことで番崎の謝罪の気持ちを裏切った事を指摘され、ウソのつけない舌を与えられた後、番崎に対し「一生お前を許さない!」などと捨て台詞を吐いて走り去っていった。その後はちゃんと学校に通えるようになり、友人もできた様子である。

他作品からのゲストキャラクター

怪盗ジョーカー
漫画『怪盗ジョーカー』からゲスト出演。『別冊コロコロコミック』2012年6月号では付録ポスターでゴクオーと共演し、単行本5巻収録の特別編で再び共演を果たす。
特別編では、課外授業でゴクオーらが訪れた美術館に参上するが、爆弾魔火柱ボンバ(ひばしら -)が現れ美術館が危機にさらされる。彼はゴクオーと協力し、ゴクオーのウソとジョーカーのトリックとの“極上”なコンビネーションで、爆弾魔の悪事を見事に食い止める。彼は自分の変装を見破ったとしてゴクオーを評価しており、ゴクオー自身も面白いウソツキとして彼を認めている。
『大爆笑コロコロギャグブラザーズSPECIAL』では、彼の息子・Jが登場している。
じーさん
漫画『でんぢゃらすじーさん邪』からゲスト出演。付録『ウソコロコミック』内掲載のコラボ漫画に登場。地獄の斜め上にある「じじー獄」からやって来た(ゴクオーのウソ)。地獄王の姿のゴクオーに「コロコロでヒゲキャラがかぶる」という理由で恨みがある。
なお『じーさん邪』の作者の曽山は、じーさんの他にツッコミを入れる天子を悪ノリで描いている(その際細かな気遣いも取り入れている)。『大爆笑コロコロギャグブラザーズSPECIAL』にも登場。
J(ジェイ)、まじめくん、ケシカスくん
漫画『怪盗少年ジョーカーズ』『マジで!!まじめくん!』『ケシカスくん』から『大爆笑コロコロギャグブラザーズSPECIAL』よりそれぞれゲスト出演。
ゴクオー、じーさん含む5人でゴクオーの用意したゲームの中で乱闘するも、最終的にゲームのラスボスエンペラーフットに立ち向かう。

書誌情報

関連項目

注釈

  1. ^ 本項目中では主に作中表記に合わせ“ウソ”と表記。
  2. ^ 地獄の者が誰もが持つ切り札のウソ。
  3. ^ 6年生ではゴクオーとは別の3組になっている。
  4. ^ 6年生ではゴクオーとは別の1組になっている。
  5. ^ 6年生でもゴクオーと同じクラスになっている。
  6. ^ 実際は洞小の生徒達が木刀で壊した。
  7. ^ サタンは復活には5、6時間かかると思っていたが、実はガマブクロウが偵察に来ていたことを知っていたユーリィが砂時計を逆さにして時間をごまかしており、実際は30分程度であった。
  8. ^ この発言に怒っている地獄民の中には8大裏地獄長の一部が確認できる。
  9. ^ 本人曰く「これが力をくれる。これが余の強さ、おそろしさだ」とのことだが、最終的にはゴクオーの言葉で信じる者が救い救われることを思い出してゴクオーの味方につき、その後成仏している。
  10. ^ ゴクオーをこの出来事を後に「地獄大戦」と名付けている。
  11. ^ 名前はそれぞれ「炎の介(ほのおのすけ)」「ツバゼリ」「マンプクシャクトリ」「ヘルレンジャー」「ジッパー」「ダイヤモンドギャラクシー」「さかさ」「キルル
  12. ^ ゴクオーがユーリィを呼んでいたのはこれと天子を連れ去らないようにするため
  13. ^ 魂は神のキセキにより様々な生き物に生まれ変わるが、特霊魂とは稀にそのどれにもなれずあの世を彷徨う魂で、他の魂と比べ穴が空いている。
  14. ^ 転生先は語られていないが、ゴクオーの仄めかしからおそらくは石豆の弟として生まれた喜生に転生したものと思われる。また、ゴクオーが全ての罪を被ったことで自身に対する500年前の大騒動に関するお咎めも無しになる。
  15. ^ ユーリィを始めとする天国の天使達が持つ力の一つ。現世に生きる人間に少しずつ分け与える事で命の危機を救ったり、幸運に導いたり、人間になったゴクオーを一時的に復活させることもでき、場合によっては相手を封印する手段としても使えるが、清い心を持つ者ほどより大きなキセキを持っている。また、制限があり、使い過ぎると使用できなくなるが、ネクストのように神に近い存在の天使だけはほぼ無限に使える。ただし、無限でも使い過ぎると記憶喪失に陥る事がある。
  16. ^ 現世で起きる幸運のほとんどはこれに起因している。
  17. ^ ネクスト自身は最初こそどうでもいいと思っていたが、やはり神に怒られるという理由で罰を与えることになった。
  18. ^ 写真の裏には英字で「俺の友達になってありがとう。忘れないよ、みんな」と書いてあった。
  19. ^ 天使と悪魔の子供はどういう理由か人間になる。
  20. ^ 正体を隠すために自ら体を張って自分達がキセキの力を使えるとゴクオーらに思わせていた。

出典

  1. ^ “「ウソツキ!ゴクオーくん」10年の連載に幕、武井宏之×今田ユウキの新連載も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月12日). https://natalie.mu/comic/news/440576 2021年8月12日閲覧。 
  2. ^ “「ウソツキ!ゴクオーくん」“本当の最終回”は次号、72時間限定で全話無料公開”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月12日). https://natalie.mu/comic/news/444753 2021年9月12日閲覧。 
  3. ^ 第61回小学館漫画賞に「海街diary」「Sunny」「ハイキュー!!」など”. コミックナタリー (2016年1月22日). 2016年1月22日閲覧。
  4. ^ コロコロテレフォン・コロコロオールスター小学校ほか。
  5. ^ (コロコロテレフォン)gamer_tanuki110のツイート(356280357894623232)
  6. ^ (コロコロテレフォン)yoshiki_n_00のツイート(356269904627896320)
  7. ^ ウソツキ!ゴクオーくん 1”. 小学館. 2021年1月10日閲覧。
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外部リンク