とんでも戦士ムテキング

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とんでも戦士ムテキング
ジャンル ヒーローギャグ
アニメ
監督 原征太郎(チーフディレクター)
アニメーション制作 タツノコプロ
製作 吉田健二
放送局 フジテレビ
放送期間 1980年9月 - 1981年9月
話数 全56話
テンプレート - ノート

とんでも戦士ムテキング』(とんでもせんしムテキング、英語表記:Muteking The Dashing Warrior)は、1980年9月7日から1981年9月27日にかけてフジテレビ系で放送されたテレビアニメ。全56話。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

タイムボカンシリーズの影響を強く受けたヒーローギャグアニメ。ムテキングの赤や青などの原色を派手に使った「ナウい」コスチュームが特徴的。主人公は地球を侵略する宇宙人の一味「クロダコブラザーズ」と、最初は動物・昆虫型メカで戦い、戦闘が佳境に入ったところで、善玉宇宙人の超能力でヒーローに変身して敵メカを倒す。

アメリカンコミックの要素が多々見受けられ、特に舞台がアメリカ西海岸・サンフランシスコのもじりと思しき都市「ヨンフランシスコ」である前半はそれが顕著だった。33話以降は、東京の下町が舞台となりいくらかトーンダウンしたものの、アメリカンコミックの要素は健在だった。また、ミュージカルを意識してか、キャラクターたちが毎回歌と踊りを披露しミュージカル・アニメとしての側面も有していた。

ストーリー

悪のグループ・クロダコブラザーズが地球に侵入。主人公・遊木リンは、彼らを追ってきた保安官代理(執行官)のタコローからパワーを与えられ「ムテキング」となって平和を守る。

キャラクター

ムテキング

遊木リン/ムテキング:井上和彦
小学生の男子。やや平凡な感じのキャラクターで、一方常識をきちんとわきまえ、あまり自分を前面に押し出すタイプではない。ローラースケートが得意。ヘッドホンを掛けウォークマンを首からぶらさげているなど(当時としては)先進的なファッションスタイル。タコローが口から放つ変身光線を浴びてムテキングに変身する。変身後は顎周りや体格、骨格がかなり精悍になり声質も違うなど別人の様であり[1]ハードパンチャーとでも形容すべき戦いぶりを見せる。また、特技のローラースケートも戦いに活かされている。
タコロー:有崎由見子
タコ星から逃走したクロダコブラザーズを追って地球にやってきた保安官代理(執行官)。体はピンク色で、眼鏡をかけ、星柄のヘルメットポンチョを常に着用している。人間を変身させる能力があり、リンをムテキングに変身させる(変身させるときのタコローの掛け声は「ムテキンチェンジ」)。性格は子供っぽいところがある様でリンに窘められる事もあるが、正義感はタコ一倍(?)強く、31話ではタコミを更生させるべく頑張る姿が見られた。また、自身の混乱によるミスでサユリにムテキンチェンジを行って、「ムテクイーン」に変身させてしまった事もある。最終話でタコ星へ帰る途上、地球駐在官任命の辞令を受けてホットケソーサーと共に地球へUターンし、リンら遊木一家との再会を果たす。

支援メカ

ホットケソーサー:加藤治
タコローと共にやってきた時計型の宇宙船。自意識を持ち、英語混じりの日本語で話す。クロダコブラザーズたちの計略でタコローと喧嘩したこともあるが、普段はタコローを励ますことが多い。
リンとタコローのピンチにはいつも駆けつけ、戦闘時に不利と見るや、実体のある映像で敵の目をくらます「シリアス玉」を発射する。これにより当初は異世界的ムードの場面になり、BGMとしてドボルザーク交響曲第9番新世界より第4楽章が使用され、現実世界から隔絶された異世界で戦いがされる演出がなされた。
21話から32話にかけては現実世界がモチーフとなり、ムテキングがその場所に合わせた格好で登場した。33話以降で日本に舞台が移ってからは、ホットケソーサーの証言によれば「シリアス玉のストックがなくなった」ため、形勢を逆転させる「救援玉」が用いられるようになった。
最終回で任務を終えたタコローと共にタコ星へ帰る途上、タコローに本部からの地球駐在官任命の辞令を伝え、共に地球へUターンして遊木一家と再会した。
サイザンス/サイコーダー
ホットケソーサー搭載メカの一つで、最も出番が多かった。自意識は無い。搭載メカの中で唯一、変形機能を有し、普段はを模した姿だが、機首部分が一〇〇式司令部偵察機のような格好の高速航空機・サイコーダーに変形する。メデタイン・コンチューターも含めて、ムテキングがコクピット外に乗る事も多かったため、彼の脳波等を感知しての動作が可能と推測される。
メデタイン
搭載メカの一つ。サイザンス同様、自意識は持たない。のような姿だが、水上・水中以外でも活動できる。飛行能力もあるため、変形はしない。
コンチューター
自意識の無い搭載メカの一つ。昆虫ハンミョウのような姿。元々、空戦用メカであるため変形しない。搭載メカ3機中、最も出番が少なかった。
トカゲッテル:千葉繁
途中から出場した救援メカ。トカゲのような姿。変形しない。自意識を持ち、自分のことを「ボクちゃん」と呼ぶ。身体は小さく、威勢よく出動しては一撃でやられることが殆どでまず助けにならないため、その存在を忘れられていた事すらあった。ただ、53話では勝敗を決する場面で大活躍を演じている。

遊木一家

遊木小晴:小宮和枝
リンの母。ヨンフランシスコ警察署長。出番のほとんどが警察署でクロダコブラザーズ達の起こした怪事件の対応に追われていた。ダメ息子であるサニーは悩みの種。後に警察署長としての手腕を買われて日本へ転勤を命ぜられ、サニー以外の家族全員で日本に引っ越すことになる。リンからムテキングとして活躍していることを明かされても、ムテキングの存在含めて全く信じない態度を取り、リンをキチガイ扱いにまでした。
遊木団吉:田の中勇
リンの父で学者。タコベーダーの地球侵略を記したタコジキの解明に没頭していた。時折発明もするが役には立たない。
遊木サニー:納谷六朗
リンの兄で一家の長男。ヨンフランシスコ刑事。敏腕刑事を自称するが実はドジでおっちょこちょいの無能刑事。母のことを署内でも「ママ」と呼び、「署長と呼びなさい」と叱られている。母・小晴にとって、そのあまりの無能ぶりは最大の悩みの種であり、「刑事としての修行が足りない」という理由で家族が日本へ行く33話では仲間外れにされ、ヨンフランシスコに取り残されるものの、55話でモンスターハウス(かつてのクロダコのアジト)と古寺(現在のクロダコアジト)の間にあった異次元空間「テレポテチューブ」を通って再会した。
ミッチー:筒井たか子
リンのいとこであり遊木家の養女。団吉の友人の、今は亡き考古学者の娘であることが30話で明らかになっている。タコローに気に入られ、ほぼセクハラまがいのアプローチを受けている。リンを慕っており、彼が行く先はどこでも着いてくる。
ヌーボン:中村武己
語尾に「~ボン」と喋る。ミッチーに惚れており、タコローとはライバル。何かにつけて張り合っていたが、時には協力するときもある。

クロダコブラザーズ

タコ星より地球征服にやって来た悪の四兄妹。体色は本来、タコローと同じピンクだが、邪悪な心を持っているために黒い体色になっている。変身能力があり、征服作戦の実行時は数百匹のチビダコと共に、地球人の姿で活動する。ただし途中から、素のままで戦うことに。笑うときは口を両手で左右に広げ「ウジジジ」と笑う。兄弟の結束は固く、一致団結して作戦に当たる。タコミが家出した際、そのショックのあまり地球征服すら放棄したほど。

生物型の「ゴム獣メカ」に乗り込み、地球侵略作戦や主人公との戦闘を行った。この名は『科学忍者隊ガッチャマン』に登場する「鉄獣メカ」のもじりと推測される。なお、当初はクロダコブラザーズの搭乗するクロダコメカが変身していたが、12話からはタコミ以外のメンバーが変身するパターンが登場、19話からはそれが本格化した。それに伴い、悪魔などの非生物タイプも現れ、複数体が同時に登場するようになった。なお、18話のみホットケソーサーの偽者「ヤットコソーサー」が変身している。

当初はヨンフランシスコのお化け屋敷に棲みついていた。2度ヨンフランシスコ警察に逮捕されるも、2話では護送車から自力で脱出、7話では猫に変身して監獄から脱走している。舞台が日本に移った後半では古寺がアジトになる。

まぬけな印象が強いが技術力や戦闘力は極めて高く、一夜にして都市の機能を麻痺させるほどの工作を何回もやってのけている。しかし毎回、地球人に対する誤解を前提に作戦を実行しているため、例えば16話では「人間は雨に濡れると蒸発する」と勘違いして雨を降らせるだけの作戦をする、など、結果的に害の薄い迷惑行為程度にしかなっていない。また、回が進むにつれて作戦の規模は小さくなっていき、日本に来た際は単なるご町内のイベントに参加し、タコローを邪魔する程度のものになってしまう。長い滞在で地球に愛着を感じるようになっていたので、征服のモチベーションが低下していたとも考えられる。

タイムボカンシリーズの三悪同様に憎めない悪役キャラであり、四苦八苦しながら征服活動に励む。ムテキングに敗れた後は毎回、応援を請う台詞を言いながら飛んでいく。また、33話より、敗北決定の瞬間、彼らのアップ画像が映し出される。

タコキチ:大平透
長男で兄弟のリーダー。大柄な体格でヒゲを生やしており、威厳が漂う。顔の色は赤。常にムテキングを嫉妬しており、「ムケテング」とおちょくる。権力欲があり、ヒットラーに対する敬礼のように号令をかけたこともあった。言葉遊び的なギャグを得意としておりさまざまなギャグを放つ。兄弟の中で一番タコミに甘く、タコミのムテキングへの想いを知り苦悩する場面もある。
タコマロ:辻三太郎
次男。長身でスマートな体型、性格はキザ。顔の色は黄。銃を装備しているが使ったことは一度も無い。兄弟内でも脇に回ることが多くメインの話は無かった。シナリオの都合上色々なスキルを覚えており、タコ極拳の達人で、車のA級ライセンスを持っている。タコキチと組むことが多い。
タコサク:青森伸
三男。小柄で丸い体型。顔の色はほぼ黒だがメガネは青。東北訛り。6話からはタイトルコールもしていた。兄弟内でのボケ担当。タコミと組むことが多い。機械に関する腕は一流でメカ製作を担当している。自分だけいつも変身しているとぼやくシーンがあったが、実際はそれほどでもない。51話では実質上の主役を張り、人間の女の子を好きになり、恋に生きようとしたが悲恋に終わる。
タコミ:高坂真琴
長女で末っ子。赤いサングラスをかける。ムテキングに惚れており、時折、彼を見て人間型に変身し「妄想シーン」に入る他、彼への愛と兄達との狭間で苦悩する。時々ムテキングに肩入れする事が勝利を逃す原因になってしまうが、兄達から溺愛されているためにあまり追及されない。あまり戦闘に乗り気でないが本来の実力はかなりのものであり、ムテクイーンと戦った際にはやる気の無い兄達を尻目にローラースケートの弱点まで突いた容赦のない攻撃を浴びせ、あっという間に戦闘不能に追い込んだ。
ムテキングの方でも彼女に気のありそうな素振りを見せることもあるが、最後には兄たちと一緒に彼女も成敗しているので、実は何とも思っていない可能性が高い。なお、リンとも何回か顔を合わせているが、彼がムテキングの正体であることにはまったく気付いておらず、当然何の特別な感情も持っていない。
チビダコ
クロダコブラザーズの子分でやはり体色は黒。頭の丸いオス、頭の尖ったオス、リボンをつけて胸のあるメスの3種類が存在する。クロダコと同じく墨を吐いて鼻の大きな小人に変身。建設、機械工作からクロダコ踊りまで何でもこなす。モンスターと一緒にモンスターズを踊ってタコマロに怒られるなど無邪気に見えるが工作員としては優秀で、ヨンフランシスコの都市機能を何回もマヒさせた。しかし、クロダコの作戦の規模が縮小するにつれて活躍の場が減っていき、日本では寺の鐘をつくくらいしか出番が無かった。そんな中、52話でのコロニー建設や最終決戦の際に改造した荒れ寺でタコローを迎えうつ時に再び活躍する。

モンスターのみなさん

お化け屋敷の先住者。屋敷で優雅に暮らしていたところ、ある日突然やって来たクロダコに平穏を破られる。14話で仲間に加わるが協同で戦ったのはこの1話のみで、あとはただ「モンスターズ」を歌いに出てくるかノンビリしているだけ。33話で日本へ向ったクロダコとは別れたが、あまり悲しくなかった模様。55話で再会したものの、テレポテチューブでヨンフランシスコのお化け屋敷へ帰った。

ドラキュラ:笹岡繁蔵
女ドラキュラ
狼男
フランケンシュタイン
ミイラ男:田の中勇

ナレーション

キャスターマン→おまつりマン:安原義人
ナレーション的存在のキャラクター。軽妙かつハイテンションな語り口が物語を引き立てた。
キャスターマン時代の口癖は「ヤァヤァヤァ、突然では有りますが…サンキュー!」、おまつりマン時代の口癖は「おめでとうございます…ハァ、めでたいめでたい」。

スタッフ

  • 製作:吉田健二
  • 企画:九里一平、柳川茂
  • 原作:タツノコプロ企画室
  • キャラクターデザイン:九里一平、天野喜孝下元明子
  • 美術デザイン:多田喜久子
  • メカニックデザイン:大河原邦男
  • 作画総監修:宮本貞雄
  • 作画監督:河合静男
  • 音楽:はやしこば
  • プロデューサー:九里一平、宮田知行
  • チーフディレクター:原征太郎
  • 脚本:佐藤和男、酒井あきよし首藤剛志山本優山崎晴哉、林政行、高木良子、藤田まり子、武末勝
  • 演出:真下耕一、鈴木弘、貞光紳也、香川豊、真砂智康、津田義三、永樹凡人植田秀仁、石田正平、吉田健次郎、山崎和男、真砂智康、林政行、鈴木和男、湯山邦彦、草遊馬、遠藤克己、樋口雅一
  • 原画作監:加藤茂、林政行、中村孝、酒井明雄、須田正己江古田豊、古川達也、野崎恒仲、佐久間信計
  • 動画作監:薄井良雄、千明孝一、香川浩、冨沢雄三、白井孝二、佐久間しげ子
  • 動画:タマプロダクション、玉沢動画舎、スタジオワールド、グループトア、スタジオジャイアンツ、ハイーブリッジ、スタジオムサシ
  • 美術担当:桜井真理子、宮川佳子、石川冨美子、佐藤輝信、多田喜久子、宮本清司、山元健生、佐藤広明、東潤一
  • 背景:プロダクション・アイ、みにあ~と、スタジオワールド、二輪舎、アートノア、アップルズ
  • 特殊効果:村上正博、原島寿美江、平田実、山口晴之、天野一郎
  • 色指定:山津真岐子、長岡恵、菊地真理、大久保とし美、藤田恵子
  • トレス:村田美知子、小野静子
  • 検査:上村祐子、和田典子、新井典子、川方恵子、大久保とし美、内田まり子、相馬一美、西内和香
  • 仕上:竜仕上センター、島スタジオ、スタジオエル、スタジオワールド、ムッシュオニオン
  • 彩色:竜仕上センター、スタジオエル、イージーワールド、スタジオワールド、ムッシュオニオン、きのプロダクション
  • 仕上進行:河西一幸
  • 撮影:アニメフレンド、スタジオウッド、天平フィルム、緒方プロダクション
  • 編集:谷口肇、村上豊、山谷善彦、三木幸子、鶴渕友彰、田代正美
  • 進行:横田清一、阿部英次、中田和久、澤井幸次、佐久間敏郎、青木健、米田和正、高橋正宗、山口克己、篠幸裕、新井正彦、田中宏之、平野謙一、徳本秀行、山川順一、小笠原譲
  • 制作協力:プロダクションルーズ
  • 録音ディレクター:水本完
  • 効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション
  • 録音:兼子芳博
  • 現像:東洋現像所
  • 担当:内間稔、大野実(読売広告社)、小林正典→田村常夫(タツノコプロ)
  • 制作:タツノコプロ、フジテレビ

主題歌・挿入歌

主題歌

  • OP「ローラーヒーロー・ムテキング」(作詞:康珍化 作曲・編曲:渡辺宙明 歌:水木一郎フィーリング・フリー
    作品中でも井上和彦のメインボーカルで何度か歌われた。また、14話でサユリが女性ムテキング「ムテクイーン」に変身した際には、サユリの声を担当していた横沢啓子が歌う替え歌「ローラーヒロイン・ムテクイーン」が流れた。
    この曲をアレンジしたものが、テレビ大阪制作・テレビ東京系「きらきらアフロ」のオープニングで流れた事があった。
    また、テレビ東京系番組「ピラメキーノ」のコーナー「ワンターゲッツ」に出てくるドッヂマンの入場曲としても使用されている。
  • ED「おれたちゃクロダコブラザーズ」(作詞:丘灯至夫 作曲・編曲:渡辺宙明 歌:こおろぎ'73

挿入歌

  • タコローダンシング」(作詞:秋元康 作曲:渡辺宙明 編曲:いちひさし 歌:大杉久美子)※作詞家秋元康のデビュー作
  • 「クロダコ踊りPART1」(作詞:原征太郎、柳川茂 作曲・編曲:はやしこば 歌:大杉久美子、こおろぎ'73)
  • 「モンスター・パーティー」(作詞:柳川茂 作曲・編曲:はやしこば 歌:こおろぎ'73)
  • 「勇気があれば」(作詞:丘灯至夫 作曲:渡辺宙明 編曲:いちひさし 歌:水木一郎、ザ・チャープス
  • 「戦士ムテキング」(作詞:康珍化 作曲:渡辺宙明 編曲:いちひさし 歌:井上和彦、フィーリング・フリー)
  • 「クロダコ踊りPART2」(作詞:原征太郎、柳川茂 作曲・編曲:はやしこば 歌:佐々木譲、こおろぎ'73)
  • 「ジョギング・サンデー」(作詞:柳川茂 作曲・編曲:はやしこば 歌:井上和彦、ザ・チャープス)
  • 「ゆけゆけムテキング」(作詞:丘灯至夫 作曲:渡辺宙明 編曲:いちひさし 歌:水木一郎、ザ・チャープス)

主題歌・挿入歌の全曲を収録したLPレコードが、「ムテキングとんでもジョッキー」の副題で1981年1月に発売された。

放映リスト

※カッコ内は登場メカ(※の後のキャラ名はその回で変身したキャラ。無表記はクロダコメカ)

  1. とんで出動! ムテキング(ゴム獣メカ・キングゴムラ)
  2. 不思議なつり革大騒動(カエル型ゴム獣メカ)
  3. 食前食後にまた食べろ(ブタ型ゴム獣メカ)
  4. ニセ情報で征服だ!(羽アリ型ゴム獣メカ・アリドラン)
  5. 大波小波で大洪水!(トカゲ型ゴム獣メカ・ドラベロン)
  6. ヘンテコ身の上相談(タヌキ型ゴム獣メカ)
  7. でたらめ野球! 0対0(サメ型ゴム獣メカ・サメジョーズ)
  8. ジャングル大パニックだ!(トラコドン型ゴム獣メカ・トラコンドン)
  9. 遊べ遊べみんな遊べ!(バッファロー型ゴム獣・バッファローラー)
  10. タコは宇宙の大魔王?(エイリアン型ゴム獣メカ・グニャホーダー)
  11. 驚き! 地球はロボットだらけ(始祖鳥型ゴム獣メカ・シソノドン)
  12. 出た! クロダコ屋敷の大怪人(フランケン型ゴム獣メカ※タコキチ)
  13. みんなここ掘れ! 宝が眠る(ムテキング型ゴム獣メカ・タコキング)
  14. 新ヒーロー? 女性ムテキング(悪魔型ゴム獣メカ・デビルスモンスター)
  15. 雪やコンコンみんなで冬眠(サラマンダー型ゴム獣メカ・サラコンドラ)
  16. 新説! 雨にぬれれば人間蒸発(蜘蛛型ゴム獣メカ・イトハキンダー)
  17. 車で楽すりゃ人間どうなる?(タイヤ型ゴム獣メカ・タイヤキング)
  18. お祭りワッショイ! みな踊れ(ヤットコソーサー→ムカデ型ゴム獣メカ・ムカデング、偽メデタイン、妨害メカ・イモリッテル)
  19. クロダコの満点ヘルメット(一つ目入道※タコキチ)
  20. 人気絶頂! クロダコサウンド(音符型ゴム獣メカ・クロダコサウンド※タコキチ)
  21. 爆笑! クロダコ大サーカス (巨大ライオンロボ※タコキチ)
  22. 迷路! 大人も子供もみな迷子(カメゴンロボ※タコサク)
  23. 幸運をひらくタコ星の石(猛牛型ゴム獣メカ※タコマロ)
  24. タコローの根性マラソンマン(八本足獣タコドート※タコマロ)
  25. 風雲! イーグル山の大決闘(カマキリ型ゴム獣メカ・カマロキラシ※タコマロ)
  26. 絶交だよホットケソーサー(サソリ型ゴム獣メカ・サソリゴン※タコキチ)
  27. 実現! クロダコのユートピア(変身怪獣ゴンベガラス※タコサク)
  28. ようこそ! クロダコ竜宮城(カニ型メカ※タコキチ)
  29. 成功! クロダコの月面征服(鎧武者型メカ・カブトオニ※タコキチ)
  30. さよならミッチー(馬型メカ・スーパータコジャイアントホース※タコキチ)
  31. ああ悲恋! タコミの純愛(怪獣型メカ・ゴドジラ※タコキチ、モドスラ※タコマロ、ラドンラー※タコサク)
  32. 再起不能?! クロダコ完敗(クラゲ型ゴム獣メカ・クラゲマン※タコキチ)
  33. いくぞ日本! 大騒動(仁王型メカ・ニオーダー※タコキチ)
  34. 白銀ファミリー大レース(樹氷型メカ2体※タコキチ&タコマロ)
  35. 生か死か?! KO牧場の死闘(熊型ゴム獣メカ・クマーゴン※タコサク)
  36. スリル! 恐怖のトラック野郎(巨大怪物ドクガーン※タコマロ)
  37. 堂々オープン! タコロー警察(鬼型メカ・オニサンダー※タコサク)
  38. ややや! タコローのお母さん(海蛇怪獣ウツボーン※タコサク)
  39. 大もうけ?! クロダコの遊覧船(ナマズ型メカ・ナマズメロン※タコキチ)
  40. ケンカおみこし大混戦(御輿担ぎ型メカ3体※タコキチ、タコマロ、タコサク)
  41. 飛べ飛べ気球! 大レース(涙の兄弟愛ビルメカトキオン※4人全員)
  42. バカうけ? タコロー紙芝居(タコ型ゴム獣メカ・ハラグロタコーダー※タコキチ)
  43. 大空に咲け! 人情花火(風神メカ※タコキチ&雷神メカ※タコマロ)
  44. 大特売! クロダコマンション(岩石巨人マンションダー※タコキチ)
  45. 涙! 下町電車の引退(ヌエメカ※タコキチ)
  46. 華麗! クロダコの夏休み(ヤマアラシ型メカ・ヤマアラジン※タコサク)
  47. 釣り師タコロー(ノコギリザメ型怪物ノコギリザメーン※タコサク)
  48. パンダが消えた! 透明マント(モグラーン※タコサク)
  49. 芝居小屋の灯を消すな(ライオンダー※タコマロ)
  50. 感動! クロダコ涙の親孝行(魔女型メカ・マジョルダー※タコキチ)
  51. 初恋! タコサク純情物語(ジュンレイダー※タコサク)
  52. 和解?! クロダコのSOS(アーレー彗星※タコキチ)
  53. ムテキンゲームの必勝法(軍人型メカ※タコマロ、兵士型メカ※タコサク、悪役レスラー型メカ※タコキチ)
  54. レスキュー隊嵐の対決!(クロダコ怪獣・メカノドン※タコキチ)
  55. 大追跡! テレポテチューブ(機関車型メカ・タコジョーキ※タコサク)
  56. これで見おさめ! 大決戦(合体メカ怪物・ミツクビーン※タコキチ、タコマロ、タコサクの合体)

評価

過去作品の要素を取り込みつつ新機軸を盛り込むなど、作り手の意欲は高いものが見られたが、人気は今ひとつだったとされる[誰?]

この作品の本放送枠だったフジテレビ日曜日午後6時枠の裏番組には『レッツゴーヤング』(NHK)や『ヤングおー!おー!』(TBSMBS制作)があった。そのため、前作『科学忍者隊ガッチャマンF』以来、10%に届かないこともあるなど、低視聴率傾向が続いていた。1981年1月の『朝日新聞』掲載の、当時本放送中の高視聴率アニメ20作品のリストでは、20位でも視聴率15%程度で、当作品は載っていない。

また、タイムボカンシリーズとジャンルや内容、キャラクターやメカ等の雰囲気が重なることなども、不人気や認知度の低さの理由として推定される[誰?]。そのためか、途中で物語の舞台を移し日本土着の雰囲気を取り入れる等の内容変更もあった。

再放送は少なく、フジテレビ系列の地方局やテレビ東京系列やスカパー!、フジテレビ系列以外での平成新局地方局などであった程度である。

商品化

本放送当時、サイザンス・メデタイン・コンチューターの3体の玩具がポピー(現・バンダイ)からポピニカブランドで製品化されていた。

2002年DVD BOXがパイオニアLDC(現・ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)より発売された。

脚注

  1. ^ 声を担当した井上和彦は当時のアニメ誌のインタビュー[要出典]で「リンがムテキングに変身したとき、自分の身長が20センチほども高くなったように感じる」と答えている。


フジテレビ 日曜日18時台前半
前番組 番組名 次番組
とんでも戦士ムテキング