Flash Back -B'z Early Special Titles-
『Flash Back -B'z Early Special Titles-』 | ||||
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B'z の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
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レーベル | RCA/BMGジャパン | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
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B'z アルバム 年表 | ||||
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『Flash Back -B'z Early Special Titles-』(フラッシュバック・ビーズ・アーリー・スペシャル・タイトルス)は、日本の音楽ユニット・B'zがかつて所属していたBMGジャパン(現在のアリオラジャパン)が1997年4月26日に発売したB'zの非公式ベスト・アルバム。事実上1枚目のベスト・アルバムとなる。
概要
4thシングル『BE THERE』でブレイクする以前のB'zの初期の楽曲を収録している。1stアルバム『B'z』からは5曲、2ndアルバム『OFF THE LOCK』からは9曲(表題曲を除いた全ての曲)、ミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION』は3曲全てが、3rdアルバム『BREAK THROUGH』からは7曲が収録されている。収録曲全曲にリマスタリングが施されている。ほとんどの曲はオリジナルの音源が収録されているが、「STARDUST TRAIN」だけはイントロのキーボードが省略されたものが収録されている。オリコンでは約99万枚とわずかにミリオンには届かなかったが、日本レコード協会の集計ではミリオンセラーとなっている[2]。
後述の権利問題により、肖像権の都合でメンバーの写真が使えないために、骸骨や龍などのCGイラストが歌詞カードなどに使われている。またレーベル面は塗装されておらず、アルバム名などが極小の文字で書かれているのみ。通常盤では2枚組専用のCDケースだが、初回盤のみ1枚専用のケースで2つに分かれていて、それを入れる紙製の三方背スリーブケースが付属している。
尚、発売元がソニー・ミュージックレーベルズに移管されているが、現在も本作は廃盤にはなっていない。
ちなみに、タイトルにある「B'z Early Special Titles」の、大文字の部分だけを取って読むと「BEST」になる。
権利問題
B'zメンバー並びに所属事務所へ承諾を得ずにリリースしており(原盤権を参照)、そのためB'zの公式HPのディスコグラフィにも記載されていない[4][注釈 1]。収録された楽曲の原盤権はビーイングとソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のアリオラジャパンがそれぞれ保有しているが、代表原盤権はアリオラジャパンにあるため、販売自体は問題がない(音楽出版権はビーイングが保有)。そのため、メンバーは発売後のインタビューやラジオなどで「知らない間に出てた」とコメントしている[注釈 2]。メンバーは「最低限の仁義」として、購入を控えるよう呼びかけることはしなかった。
なおB'z同様、当時BMGに所属していた栗林誠一郎・近藤房之助・坪倉唯子・B.B.クィーンズ等のBeingアーティストの80年代から90年代初期に発売された作品に関しても、Rooms RECORDS(現在のVERMILLION RECORDS)設立に伴い発売元が移行されずに再発売されていない作品が多いが、これに関してもアリオラジャパンが代表原盤権を保有している関係で、現在でもコンピレーション・アルバムやベスト・アルバムへの収録及び音楽配信が難しい。「BAD COMMUNICATION」がベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure"』や『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』に原曲で収録されていないのは、そのような事情も含まれている[注釈 3]。
結果的に売れたことに対してはメンバーは必ずしも否定的ではなかったが、B'zが所属するビーイングでは本作に対する抗議として、ZARDのアルバム『ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜』の発売日を急遽変更する処置がとられた。結果、初動売り上げで20万枚の差をつけて『ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜』がオリコン初登場1位を獲得し、本作は2位となった。そして翌年、本作への対策として「初のオフィシャルベスト」と強調して『B'z The Best "Pleasure"』を発売することとなったが、このベスト盤についてもメンバーはあまり乗り気ではなかった。
本作によって一時期B'z、およびBeingとBMGの関係が悪化することとなるが、2000年にリリースされた裏ベスト盤『B'z The "Mixture"』で表面上の和解はしている。
かつてBMG時代の音源はiTunes Storeでは単独販売されていなかったが、2021年5月21日、サブスクリプションサービスにて全曲解禁に伴い[5]、『BREAK THROUGH』以前の初期の作品も再配信された。
本作のみ、現在も公式サイトのディスコグラフィーには掲載されず、また各種音楽配信サイトでも配信されていない。
収録曲
曲の解説やタイアップ等はB'zや他のアルバムで解説しているため省略する。
DISC1
- It's not a dream (3:55)
- 1stアルバムの収録曲。
- LOVE & CHAIN (4:52)
- 3rdシングルのカップリング曲。
- SAFETY LOVE (4:10)
- 2ndシングルのカップリング曲。
- となりでねむらせて (4:11)
- 3rdアルバムの収録曲。
- 君の中で踊りたい (3:44)
- 2ndシングルの表題曲。
- LADY-GO-ROUND (4:21)
- 3rdシングルの表題曲。
- HURRY UP! (3:39)
- 2ndアルバムの収録曲。
- Half Tone Lady (3:36)
- 1stアルバムの収録曲。
- GUITARは泣いている (6:29)
- 3rdアルバムの収録曲。
- OUT OF THE RAIN -OFF THE LOCK STYLE- (7:38)
- 1stミニ・アルバムの収録曲。
- GUITAR KIDS RHAPSODY (4:42)
- 2ndアルバムの収録曲。
- だからその手を離して (3:48)
- 1stシングルの表題曲。
DISC2
- OH! GIRL (4:10)
- 2ndアルバムの収録曲。
- 夜にふられても (3:55)
- 2ndアルバムの収録曲。
- LOVING ALL NIGHT (5:20)
- 2ndアルバムの収録曲。
- Nothing To Change (4:36)
- 1stアルバムの収録曲。
- BREAK THROUGH (4:24)
- 3rdアルバムの収録曲。
- NEVER LET YOU GO (5:41)
- 2ndアルバムの収録曲。
- 君を今抱きたい (4:12)
- 1stアルバムの収録曲。
- STARDUST TRAIN (4:40)
- 3rdアルバムの収録曲。この曲のみオリジナルバージョンではなく、イントロのキーボードの演奏がカットされているバージョンで収録されている。
- SAVE ME!? (3:28)
- 3rdアルバムの収録曲。
- BAD COMMUNICATION (7:22)
- 1stミニ・アルバムの収録曲。
- ROSY (4:53)
- 2ndアルバム収録曲。
- DA・KA・RA・SO・NO・TE・O・HA・NA・SHI・TE -OFF THE LOCK STYLE- (7:15)
- 1stミニ・アルバムの収録曲。
参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、コーラス、全曲作曲、編曲 (DISC1 #2,4,6,9,10、DISC2 #5,8-10,12)
- 稲葉浩志:ボーカル、コーラス、作詞(DISC2 #4を除く)
- 亜蘭知子:作詞(DISC2 #4)
- 明石昌夫:マニピュレーター、コーラス、全曲編曲
- 青山純:ドラム(DISC1 #7,9,11、DISC2 #1,8)
- 江口信夫:ドラム(DISC1 #5、DISC2 #6,11)
- 増田隆宣:キーボード(DISC2 #8)
- 寺島良一:コーラス
- Nobumitsu "Kyoso" Asai:コーラス
- Norihiko "Thunder Bird" Tsuruta:コーラス
- IKKIES:コーラス
- 坪倉唯子:コーラス
- 阿部薫:コーラス
- 広本葉子:コーラス
- エイミー:ボイス
脚注
注釈
- ^ ただし、一般的に言われるアーティスト・トータル・セールス(CD総売上枚数)ではこのアルバムの売上も含まれている。
- ^ 同様の例として、スピッツの『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』、DREAMS COME TRUEの『BEST OF DREAMS COME TRUE』、宇多田ヒカルの『Utada The Best』等がある。
- ^ ただし、例外としてB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」はアリオラジャパンが原盤を保有しているが、ビーイングより発売されている『complete of B.B.QUEENS at the BEING studio』『BEST OF BEST 1000 B.B.クィーンズ』やビーイングや他社から発売されている各コンピレーションに収録されているのは、アリオラジャパンから原盤使用許諾を受けているため(ビーイングや他社からのコンピレーションなどに収録する場合は「Licensed by Ariola Japan Inc.」(主に『おどるポンポコリン〜ちびまる子ちゃん 誕生 25th Version〜』、DEENの『Another Side Memories〜Precious Best〜』、B'zの『B'z The Best XXV 1988-1998』など)が表記されている)。
出典
- ^ “B'z、さらなる記録更新へ!ニューアルバムリリース決定!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月10日) 2020年3月15日閲覧。
- ^ a b 「GOLD ALBUM他 認定作品 1997年5月度(97年4月21日〜97年5月20日)」『THE RECORD』第452号、日本レコード協会、1997年7月、9頁。
- ^ “第12回日本ゴールドディスク大賞 / Gold Disc Hall of Fame 12th|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “BEST ALBUM - DICOGRAPHY”. B'z Official Website. VERMILLION RECORDS. 2020年11月29日閲覧。
- ^ “B'zが全曲サブスク解禁、初配信ライブを映像作品化”. 音楽ナタリー. (2021年5月21日) 2021年5月21日閲覧。