髙瀬愛実

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髙瀬 愛実
名前
愛称 たか、めぐ[1]
カタカナ タカセ メグミ
ラテン文字 TAKASE Megumi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1990-11-10) 1990年11月10日(33歳)[1]
出身地 北海道北見市
身長 164cm[1]
体重 61kg[1]
選手情報
在籍チーム 日本の旗 INAC神戸レオネッサ
ポジション FWDF
背番号 11
利き足 右足[1]
ユース
北見オニオンキッド
北見リトルウィングス
網走ジュニアユース
2003-2005 釧路リベラルティ
2006-2008 北海道文教明清高校
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2009- 日本の旗 INAC神戸レオネッサ 251 (106)
代表歴2
2010-2016 日本の旗 日本 61 (9)
獲得メダル
女子サッカー
女子W杯
2011 ドイツ
オリンピック
2012 ロンドン 女子
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月10日現在。
2. 2016年3月9日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

髙瀬 愛実(たかせ めぐみ、1990年11月10日 - )は、北海道北見市出身の女子サッカー選手。INAC神戸レオネッサ所属。元サッカー日本女子代表。ポジションはフォワードディフェンダー(サイドバック)。元ノルディーア北海道所属選手の高瀬行祈は姉、元サッカー選手の高瀬証は兄(次男)。

経歴

ユース

2男3女の末っ子で、中学生時代は北海道内のクラブチーム、釧路リベラルティでプレー。在籍中にU-15北海道選抜に選出され、全日本女子ユース (U-15)サッカー選手権大会に出場した。卒業後、姉を追う形で北海道文教大学明清高等学校に進学し、女子サッカー部に入部。北海道女子サッカーリーグや北海道女子サッカー選手権、北海道高等学校女子サッカー選手権、北海道女子ユース (U-18)サッカー選手権などに出場した。北海道女子リーグでは、2年連続得点王となった[2]

シニア

2009年、高校卒業後、INAC神戸レオネッサに入団[2][注 1]。ルーキーイヤーとなった同年度は、リーグ戦19試合に出場し16得点を叩き出し、同年度得点王の安藤梢に次ぐ成績を修めた[4]。シーズン終了後にはリーグ表彰で、同年度新人王を受賞した[5]。また、AFC U-19女子選手権2009日本代表の一員として出場し優勝を経験した[6]

2012年のなでしこリーグでは、パスサッカーに馴染めずスランプに陥った前シーズンとは対照的に序盤から好調を維持。五輪後に右ウイングから左ウイングにポジションチェンジしてからはハットトリックを3度達成するなど量産体勢に入り、このシーズン、リーグ戦18試合で20得点を挙げ、自身初のなでしこリーグ得点王を獲得すると共に、なでしこリーグ最優秀選手賞(MVP)も受賞した。

2016シーズンより監督の松田岳夫の指名によりINAC神戸レオネッサの主将を務めた[7]

2017年4月29日に行われたなでしこリーグ第5節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦でリーグ戦通算150試合出場を達成した[8]。また、同シーズンはコンバートにより右SBで起用される機会が多かった[9]

2021年9月12日、日本初の女子プロサッカーリーグ Yogibo WEリーグのオープニングマッチとなった大宮アルディージャVENTUS戦にて、試合開始4分に記念すべきWEリーグ開幕初ゴールを決めた[10][11]

代表

2010年1月日本女子代表(なでしこジャパン)に19歳で初選出された。

2011年6月、なでしこジャパン2011 FIFA女子ワールドカップのメンバーに選出され、準決勝のスウェーデン戦に途中出場した[12]

2012年3月アルガルヴェ・カップ2012では決勝進出をかけた第3戦アメリカ戦に途中出場すると、0-0で迎えた後半38分にヘディングで値千金の決勝ゴールを決めた。日本はW杯決勝でPK戦の末アメリカを破っているが、PK戦での決着は公式記録では引き分け扱いとなるため、日本は髙瀬のゴールでアメリカ戦26戦目にして公式記録上初勝利(1勝4分21敗)となった。

2016年リオデジャネイロオリンピックのサッカー女子アジア最終予選の日本代表メンバーに選出されたが、チームは予選3位となり五輪出場権を逃した[13][14]

個人成績

クラブ

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
2007 北海道文教明清高校 10 - - - 1 0 1 0
2008 - - 1 0 1 0
2009 INAC神戸レオネッサ 16 なでしこ Div.1 19 16 - 3 1 22 17
2010 10 なでしこ 18 8 3 1 4 3 25 12
2011 11 15 2 - 4 3 19 5
2012 18 20 6 2 4 1 28 23
2013 13 6 9 4 4 5 26 15
2014 28 19 - 2 1 30 20
2015 なでしこ1部 16 7 - 4 3 20 10
2016 18 3 8 4 5 1 31 8
2017 18 5 9 1 2 1 29 7
2018 18 6 9 2 5 2 32 10
2019 18 1 10 0 4 2 32 3
2020 14 3 - 3 2 17 5
2021-22 WE 19 4 - 1 0 20 4
2022-23 19 6 4 0 4 1 27 7
2023-24 4 0 4 2 8 2
通算 日本 1部 251 106 62 14 53 28 366 148
日本 その他 - - 2 0 2 0
総通算 251 106 62 14 55 28 368 148

代表

  • 2010年1月15日 - 日本女子代表初出場 - チリの旗 チリ戦 (BICENNTENIAL WOMAN'S CUP 2010)
  • 2010年1月21日 - 日本女子代表初得点 - コロンビアの旗 コロンビア戦 (BICENNTENIAL WOMAN'S CUP 2010)

主な出場歴

試合数


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2010 12 4
2011 7 0
2012 10 1
2013 6 0
2014 17 4
2015 6 0
2016 3 0
通算 61 9
2016年3月9日現在

ゴール

# 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会 出典
1. 2010年1月21日 チリの旗 コキンボ コロンビアの旗 コロンビア ○ 4-2 佐々木則夫 BICENNTENIAL WOMAN'S CUP 2010 [16]
2. 2010年2月11日 日本の旗 東京 国立霞ヶ丘競技場陸上競技場 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ ○ 3-0 東アジア女子サッカー選手権2010 [17]
3. 2010年5月8日 日本の旗 松本 松本平広域公園総合球技場アルウィン メキシコの旗 メキシコ ○ 4-0 2010 AFC女子アジアカップ壮行試合 [18]
4. 2010年5月22日 中華人民共和国の旗 成都 成都体育中心 タイ王国の旗 タイ ○ 4-0 2010 AFC女子アジアカップ [19]
5. 2012年3月5日 ポルトガルの旗 ファロ エスタディオ・アルガルヴェ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ○ 1-0 アルガルヴェ・カップ2012 [20]
6. 2014年5月8日 日本の旗 大阪 キンチョースタジアム ニュージーランドの旗 ニュージーランド ○ 2-1 国際親善試合 [21]
7. 2014年9月13日 日本の旗 天童 NDソフトスタジアム山形 ガーナの旗 ガーナ ○ 5-0 なでしこジャパン WORLD MATCH [22]
8.
9. 2014年9月26日 大韓民国の旗 華城 華城スポーツ・コンプレックス・メイン・スタジアム 香港の旗 香港 ○ 9-0 第17回アジア競技大会 [23]

タイトル

クラブ

代表

個人

脚注

注釈
  1. ^ 実際には髙瀬は国民体育大会のブロック大会に兵庫県選抜メンバーとして出場しているため、プロ契約は誤報である[3]
出典
  1. ^ a b c d e 登録選手 : 【髙瀬 愛実】”. inac-kobe.com. 2023年9月19日閲覧。
  2. ^ a b 高卒初プロ高瀬、なでしこで五輪目指す 日刊スポーツ 2008.10.11付記事
  3. ^ 第64回 国民体育大会近畿ブロック大会 公式プログラム p.15
  4. ^ 日本女子サッカーリーグ Division1 ゴールランキング 日本女子サッカーリーグ公式サイト 2010.2.2 05:26 (UTC) 閲覧[リンク切れ]
  5. ^ 【リーグ】「プレナスなでしこリーグ2009」表彰式受賞者発表 日本女子サッカーリーグ公式サイト 2009.11.29付ニュースリリース[リンク切れ]
  6. ^ U-19日本女子代表メンバー JFA公式サイト 2009.7.13付ニュースリリース
  7. ^ 新生INAC神戸 新主将高瀬で始動デイリースポーツ.2016.1.29付、2018年1月10日閲覧。
  8. ^ 150試合出場達成の高瀬「INAC一筋が誇り」神戸新聞NEXT.2017.6.10付、2018年1月10日閲覧。[リンク切れ]
  9. ^ INAC高瀬が初の右SB、奇襲作戦で日テレ撃破ニッカンスポーツ.2017.5.21付、2018年1月10日閲覧。
  10. ^ 【I神戸vs大宮V】I神戸が5発大勝!髙瀬愛実がWEリーグ開幕初ゴールを決める【マッチレポート Yogibo WEリーグ 第1節】”. WEリーグ | Women Empowerment League (2021年9月12日). 2021年12月5日閲覧。
  11. ^ 記念すべきWEリーグ第一号ゴールはINAC神戸の髙瀬”. サッカーキング (2021年9月12日). 2021年12月5日閲覧。
  12. ^ Match Report Japan - Sweden (英語) FIFA公式サイト 2011.8.29.07:14 (UTC) 閲覧[リンク切れ]
  13. ^ なでしこ、宮間や大儀見ら20人選出 五輪最終予選 日本経済新聞、2016年3月3日閲覧。
  14. ^ なでしこ、ベトナムに快勝も五輪出場ならず アジア最終予選 日本経済新聞、2016年3月8日閲覧。
  15. ^ ニュース : 【髙瀬愛実 選手 リーグ通算200試合出場達成のお知らせ】”. INAC神戸 レオネッサ. 2021年12月5日閲覧。
  16. ^ (2010-01-22)粘るコロンビアを振り切り首位を守る なでしこジャパン チリ遠征レポート ~1月21日 第3戦コロンビア戦~”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  17. ^ 東アジア女子サッカー選手権2010 決勝大会”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  18. ^ AFC女子アジアカップ2010中国 壮行試合”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  19. ^ AFC女子アジアカップ2010中国”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  20. ^ アルガルベカップ 2012 特設ページ”. www.jfa.or.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  21. ^ マッチレポート” (PDF). 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  22. ^ スタメン・試合結果”. www.jfa.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。
  23. ^ 日程・結果│第17回アジア競技大会(2014/仁川)”. www.jfa.jp. 日本サッカー協会. 2024年2月14日閲覧。

外部リンク