若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像

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若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像』(わかきちにもゆる ふくざわゆきちとめいじのぐんぞう)は、1984年(昭和59年)1月2日の午後0時から午後11時49分までテレビ東京で放送された12時間超ワイドドラマ(のちの新春ワイド時代劇)である。全6部。テレビ東京開局20周年記念特別番組[1]

主演:中村雅俊。12時間超ワイドドラマ第4作。

概要[編集]

当時のテレビ東京社長中川順慶應義塾大学経済学部卒)は予て、尊敬する「福沢諭吉の生涯のドラマ化」企画を温めていた。社長の意向はやがて制作担当者たちにも伝わったが、史実上福沢の周辺には女性が少なく、出演陣やドラマ内容が華やかさに欠けることを危惧した制作陣は「福沢が主人公では視聴率が上がらない」と難色を示した。しかしそれでも中川が粘り抜いたため、ドラマ化が実現することになった。初放送を見た慶応関係者からは大変褒められ、当時の石川忠雄塾長から「福沢諭吉像の貴重な資料とする」と異例の感謝状が届いたという[2]

前年作に続いて近代を舞台にした作品となった。ビデオ撮影。

  • 第一部 「門閥制度は親の敵でござる」
  • 第二部 「黒船騒動の幕末に熱き蘭学修業」
  • 第三部 「嵐の太平洋咸臨丸でアメリカへ」
  • 第四部 「新妻お錦と慶應義塾の誕生」
  • 第五部 「暗殺者の剣よりもペンは強し」
  • 第六部 「天は人の上に人を造らず…」

スタッフ[編集]

当シリーズで初めて、脚本が全編単独執筆となった作品で、長坂に任された。

キャスト[編集]

再放送[編集]

同局において1985年1986年に放送された『金曜特選劇場』で、6分割して再放送された。ソフト版発売はなされていない。

脚註[編集]

  1. ^ 『テレビ東京20年史』テレビ東京、1984年4月12日、33頁。NDLJP:12275747/21 
  2. ^ 中川順『秘史―日本経済を動かした実力者たち』講談社、1995年、271-272頁
  3. ^ 林隆三は、1990年NHK大河ドラマ翔ぶが如く』で再び勝海舟を演じている。

関連項目[編集]

  • 一万円紙幣 - 1984年11月1日 に福沢諭吉がデザインされた紙幣(D壱万円券)が発行されている。
テレビ東京 12時間超ワイドドラマ
前番組 番組名 次番組
若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像
(1984年)
テレビ東京 金曜特選劇場
海にかける虹〜山本五十六と日本海軍
(分割再放送)
若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像
(分割再放送)