脂肪塞栓症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

脂肪塞栓症(しぼうそくせんしょう)は、脂肪血管塞栓させて起こる病気

目次

[編集] 病態

脂肪塞栓に血管を塞栓された臓器が虚血による不全を起こす事が本症の病態である。塞栓される臓器によって様々な臓器不全を起こす。

[編集] 原因

原因は、外傷時に脂質代謝が変化し血液内の脂肪が脂肪滴になるため、あるいは外傷部分の血管から骨髄などの脂肪が入り込むためと考えられている。

[編集] 統計

骨折時に起きやすい。通常、受傷後12~24時間後に発症する。12-48時間での発症が正確な値です。

[編集] 症状

塞栓が軽度であれば無症状の事も多いが、たとえば脂肪が肺動脈を塞栓すれば低酸素血症を起こし、脳を栄養する動脈を塞栓すれば意識障害等を起こす。最悪の場合、死亡することもある。

[編集] 著名人

[編集] 社会的影響

本症は生命に危険がなさそうな骨折患者でも起こり得るが、重症感の無い患者や家族に対しては医療者はインフォームド・コンセント(以下IC)を十分行わない事が多いので、本症で死亡した遺族から医療ミスを疑われやすい。本症を考える事によって重症感と実際のリスクが比例しない病気について認識を深め、重症感に拠らずICを徹底する事が重要である。

他の言語